さんまのカロリーは一匹でどれくらい?焼き・開き・刺身・干物で調査!

秋が旬のさんまは美味しく、身近で手に入りやすい魚です。こんがり美味しい塩焼きや、開き、刺身、干物など食べ方も色々です。そんなさんまは栄養たっぷりですが、脂が乗っている分カロリーも高めです。塩焼きや、生の刺身など調理法によって、カロリーも変わります。今回は、さんま1匹分で、それぞれの調理法でどのくらいのカロリーがあるのか調査しました。ヘルシーレシピも紹介します。ぜひ栄養たっぷりのさんまを美味しく、健康的に味わってください。

さんまのカロリーは一匹でどれくらい?焼き・開き・刺身・干物で調査!のイメージ

目次

  1. 1さんまは栄養効果が優れている!
  2. 2気になるさんまのカロリー徹底調査!
  3. 3さんまを使った低カロリーレシピ
  4. 4さんまの食べ方工夫で目指せ低カロリー

さんまは栄養効果が優れている!

さんまと言えば秋の味覚の代表格です。「秋刀魚」と書くように刀のように細長くピカピカとツヤのある青魚で栄養たっぷりです。旬の頃の丸まるとした脂がのって美味しいさんまは栄養も多くとても美味しいものですが、カロリーも高くなりがちです。今回は、さんまの調理法ごとのカロリーも調査しました。さんまを塩焼き、開き、刺身、干物にした際のカロリーの違いや、それぞれを利用したレシピも紹介します。

青魚のさんまには、健康にいい不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が多く含まれています。DHAは、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす効果があります。免疫機能を調整する働きもあり、アレルギーに効果があるともいわれています。更にDHAは脳細胞を活性化する働きもあるので、頭の働きが良くなると言われてもいます。

EPAを摂取すると動脈硬化や脳血栓を予防したり改善する効果があります。EPAは血小板が固まるのを防いだり、出来た血栓を溶かす効果があります。EPAは血液中に取り込まれると赤血球自体が柔らかくなり、血液をサラサラにしてくれます。EPAを摂る事で血液自体が健康になることと、更に血液がサラサラに流れることで血管に負担が掛かりにくくなり詰まる危険性が減り、血管も健康になります。

さんまは、はらわたを食べる事の出来る数少ない魚です。さんまは動物性プランクトンだけを食べるので普通の魚のような胃がなく、食べたものはすぐに消化される構造です。食べたものが体内に長くとどまらないので苦みが少なく、寄生虫や食中毒の危険もないのではらわたを食べることができます。特に新鮮なものなら生で食べることができるほどです。ですが、はらわたまで食べる時には加熱してから食べた方が安全です。

さんまの内臓にはカルシウムや鉄分、ビタミン類が多く含まれます。特にビタミンAの一種のレチノールは美肌効果もある成分です。化粧品にも含まれているほどで、皮膚や粘膜を健康に保つことができます。網膜の機能に作用し、目の働きを整える効果もあります。

鮮度のいいさんまの見分け方

さんまはだけでなく魚全般ですが、目を見て新鮮なものを選びましょう。黒目がしっかりと黒く、目の周りも濁っていなく澄んでいるものを選びます。目の縁が赤くなっている物は鮮度が落ち始めています。お腹を軽く押して、しっかり固さがあるものは新鮮です。新しいものほど身もしっかり固いので、さんまのしっぽを持って、ぐりゃにとならずにすっと立ち上がっているものなら新鮮な証拠です。

さんまにはウロコがないように思われますが、実はちゃんとウロコがあります。鮮度が落ちてくるとウロコがはがれてきて、表面のツヤがなくなってきます。青魚特有のツヤツヤしたさんまは新鮮だと言えます。さんまの頭側から背中にかけてが盛り上がり、身に厚みのあるサンマは脂が乗ってる証拠です。

気になるさんまのカロリー徹底調査!

さんまは、焼く時にじゅうじゅうと脂が落ちて煙が出るほどの脂の多い魚です。脂が乗った美味しいさんまはそれだけカロリーも高めになっています。生のさんまはやはりカロリーも高めで、焼きさんまは脂が落ちた分カロリーも低めになります。調理方法でさんまはカロリーも違ってきますが、脂を抜きすぎると美味しさも半減します。美味しさとカロリーの兼ね合いを調整しつつさんまのレシピを取り入れてください。

さんま焼きのカロリーは?

生のさんま100gあたりのカロリーは310Kcalです。さんま中サイズ1尾で約150gで、廃棄率30%なので可食部1匹あたり105gなら325Kcalとなります。塩焼きのさんまは1匹あたり120g程度になり可食部を85gと考えると250Kcalになります。焼きさんまにすることでかなり脂が落ち、カロリーは低くなります。

さんま開きのカロリーは?

さんまを開きにした時のカロリーは1匹あたり100g程度と考えると260Kcalです。内臓部分のカロリーがなくなるのでヘルシーになります。さんまはさばくもの簡単なので、自分で開きにすることもできますし、鮮魚店で購入した際に開きにしてもらうこともできます。開きにしてもらう場合は、使う料理によって頭を付けたままか落とすか、骨も外すか骨付きかなど指定しましょう。

さんま刺身のカロリーは?

新鮮な取れたてのさんまが手に入ったのなら、ぜひに刺身にして食べたいところですがさんまの刺身は、1匹分100gで335kcalになります。刺身は身の部分だけなので特にカロリーが高めです。特に脂が乗っている腹の部分を食べるならカロリーが特に高いでしょう。カロリーが気になるなら1匹分を1人分とするのではなく、1匹を刺身にしてシェアして食べ、あとは焼いて脂を落としたさんまを食べるなどするといいでしょう。

さんま干物のカロリーは?

さんまの干物は1匹分で261Kcalとあまり塩焼きの時と変わりません。干物は保存性を高めるために開きにして全体に塩を多く使います。さんまの干物も塩分がかなり多めなので気を付けましょう。干物にすることで水分が抜けうま味が増しますが、生の時にあった水溶性のビタミン類は減ってしまいます。

天日干しの干物ならビタミンDが増加します。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けてくれる働きがあるので、干物なら骨も一緒に食べることをおすすめします。骨が固くて食べにくい場合は、焼いた干物の身を軽く箸で押し、背骨をそっと身から剥がします。骨だけをじっくりと魚焼きグリルなどで弱火で焼けば、カリッとしてせんべいのように骨を食べることができます。

さんまのカロリーは食材でカバー

脂が乗ったさんまを食べるならどうしてもカロリーが高めになります。さんまと一緒に調理する食材や、調理法を生かして、カロリーを控えめにしながらも美味しい料理を作ることもできます。せっかく旬の栄養たっぷりの美味しいさんまを食べるなら、しっかりとさんまの栄養を摂りつつ満足できる食事にしたいものです。

さんまの塩焼きには必ずと言っていいほど、大根おろしが添えられています。大根の消化酵素がたんぱく質の分解を助けてくれます。柑橘類にはビタミンCが多く含まれていて鉄分の吸収も助けます。更に大根おろしを乗せてユズやカボスなどと一緒に食べると、脂が多いさんまでもさっぱり食べることができるので脂が口に残ることなく美味しく食べられます。

さんまをメインにした献立の時には、出来るだけ野菜を多く使った和食メニューにしたほうが良いでしょう。秋の味覚づくしで、キノコの炊き込みご飯に、さんまの刺身、ほうれん草のお浸し、サツマイモの味噌汁などはいかがでしょうか。あっさり食べたい時の献立なら、ご飯、さんまの塩焼き、カブの炒め煮、味噌汁などとというメニューもいいでしょう。

さんまを使った低カロリーレシピ

カロリー高めのさんまを使っても、他の食材を低カロリーなものと合わせることでヘルシーな料理になります。さんまの調理方法次第でもカロリーは変わるので、さんまの味や脂を生かして低カロリーなヘルシー料理を楽しみましょう。

大根と生姜たっぷりさんまのおろし煮

さんまは塩焼きにすることが多い魚ですが、しっかり煮込むと骨ごと食べることもできます。大根を使うことで酵素の働きも加わり身も骨も柔らかくなります。魚は骨があって苦手という子供も多いですが、丸ごと食べられるので、子供にもおすすめの料理です。生姜を入れると臭みもなくなり食べやすくなります。

さんまは頭だけを落として3等分に筒切りにします。内臓が苦手な場合は、頭と一緒に内臓も取り除いておきます。5cm程度の大根をおろしておきます。さんま2匹分を筒切りにしたものに熱湯をかけ臭みを取ります。大根おろし、水200cc、酒100cc、醤油大さじ2、砂糖・みりん各大さじ1を入れさんまと一緒に煮込みます。中火で5分程度煮たら生姜の千切りを加え、落しフタをして弱火で15分~30分程度煮込みます。

普通の鍋でも30分程度煮込めば骨ごと食べられるようになりますが、圧力なべを使えば時間も早く、更にしっかり骨が柔らかくなります。子供やお年寄りが食べる場合は圧力なべで煮るか、長めに煮込むといいでしょう。お酢を大さじ1程度加えても骨まで柔らかくなります。手軽にカルシウムまで取れる料理になります。

さんまの頭と内臓を簡単に取れるつぼ抜きという処理があります。さんまの肛門の手前辺りで腹側から切り込みを入れます。繋がった内臓を切るためなので、背骨の手前くらいまでしっかりと切り込みを入れてください。次に頭を背中側から切ります。頭の後ろにある胸びれの上あたりからまっすぐ下に向けて包丁を入れます。中骨に当たるのでぐっと中骨を切り、そこで包丁を止めます。

そのままライン上で、包丁をぐるりと内臓を切らないように腹側の表面に切り込みを入れます。一周したら頭を持ち、まっすぐ引っ張ると頭と一緒にさんまの内臓が取れます。気持ちいいくらいにするっと内臓が出てきます。腹側の切込みはきちんと内臓を切り離していて、頭側を切るときには内臓がちゃんとつながっていれば簡単に取り出せます。筒切りにする際は、料理の時に処理が簡単になるのでぜひ試してみてください。

うなぎよりヘルシーさんまの干物で蒲焼丼

水分も抜けてうま味が増したさんまの干物を使うと簡単で美味しい蒲焼丼ができます。開きになっている干物なら、内臓や骨の処理もないので思い立った時にすぐに料理することができます。ただ、干物を使うなら塩分を控えめに作ることを心掛けるとちょうどいい蒲焼になります。醤油・みりん・日本酒大さじ1ずつと砂糖大さじ2を混ぜておきます。さんまの干物を3~4cm程度の幅に切り、小麦粉をまぶしておきます。

油を熱したフライパンで皮目から焼いていきます。裏返して裏面にも少し焼き目が付いたら合わせておいた調味料を入れ、弱火にし煮詰めていきます。少したれにとろみがついてきたら火を止めます。ご飯にさんまの蒲焼と小口切りにしたネギ、白ごまを振りかけます。最後にたれを回しかけると蒲焼丼の完成です。うなぎよりもヘルシーでコスパもいいので、ぜひ試してみてほしいレシピです。

パリッと香ばしいさんまの開きの竜田揚げ

さんまの開きを使って、香りのいいさんまの竜田揚げもできます。開きにすると厚みがないので簡単に火が通り、骨もないので食べやすく出来上がります。たっぷりの油で揚げるとパリッと食感もいいですが、簡単にフライパンで揚げ焼きにしても作れます。小ぶりのさんまなら、開きにしたものをそのまま1匹分使うと見た目も豪華でおすすめします。大きなサイズの開きさんまを使うなら、半分か三棟分にして使いましょう。

醤油・みりん・砂糖を大さじ1ずつ合わせたものにさんまの開きを漬け込みます。10分程度置いて下味を付けたら、キッチンペーパーで軽く水分を取り片栗粉をまぶしたら、さんまの開きを揚げていきます。最初は皮側を下にして180℃の油に入れます。2分程度揚げたら裏返して更に2分程度揚げます。あまり触りすぎると身が崩れるので、注意して揚げます。揚がったらごまをかけると香ばしくて美味しい竜田揚げになります。

さんまの刺身を使ってサラダ

さんまの刺身はカロリー高めと敬遠するのではなく、サラダにすることでボリュームアップし、栄養たっぷりのさんまの刺身を食べましょう。レタスやキャベツの千切りに乗せて食べるだけでも食べ応えが増すので、満足度が高くなります。さんまの味を生かすなら自家製ドレッシングを作って食べると美味しさ倍増です。シンプルなサラダにかけるなら、みじん切りの玉ねぎにポン酢しょうゆ大さじ3を混ぜたものはおすすめです。

大根ときゅうり、大葉を千切りにし、さんまの刺身も細切りにします。醤油・ゆずやレモンのしぼり汁(なければお酢でも)、砂糖各大さじ1を混ぜたもので和えます。お皿に盛りつけた後に、ごまときざみ海苔を乗せます。他にも、醤油大さじ2、酢・みりん各大さじ1を鍋で加熱し刻みニンニクを加えた熱々のニンニクダレをさんまの刺身サラダの上にジュッと掛ければ、食欲をそそる香りのサラダになります。

さんまの食べ方工夫で目指せ低カロリー

秋になると食べたくなるさんまは旬の時期にはかなり脂が乗り、美味しさと一緒にカロリーも増してきます。ですが、そんなさんまも食べ方次第で、ヘルシーに食べることもできます。塩焼きにして脂を落としたり、他の食材と一緒に食べることでカロリーも控えめになります。栄養たっぷりで日本の秋の味覚、さんまをしっかりと味わってください。

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