キャベツの千切りの保存方法とは?賞味期限から正しい洗い方まで!
キャベツは色々な食べ方を楽しめる人気の野菜です。中でも千切りは味付けをする手間もかからない人気の食べ方です。そんな便利なキャベツの千切りですが、痛むまでの期間が短くなることもあり保存方法には工夫が必要。そこで今回は、キャベツの千切りの賞味期限や正しい洗い方など、保存期間を長くさせる保存方法についてまとめてみました。キャベツの千切りをもっと美味しく食べる保存方法を知りたい人は、参考にしてみてください。
目次
みんな大好きキャベツの千切り!
生でも焼いても茹でても美味しい。色々な料理に使われている人気の野菜、キャベツ。その緑の色合いを生かし、料理を色鮮やかにするためにも重宝する便利さも魅力の野菜です。そんなキャベツですが、「あと一品作りたいけど料理するのが面倒くさいなあ。」なんて時にぴったりなのが千切りで食べる方法です。
最後に何となく注文した千切りキャベツが思いのほか多かった pic.twitter.com/PhknXKPLRt
— Lycan (@wagashijunkie) November 11, 2019
よく定食屋さんなどで、メインの料理の後ろにキャベツが盛られたりしているように、ただ細かく切っているだけなのに味付けする必要もなく、サラダ代わりにすることができます。キャベツの千切りの手軽さはとてもありがたいですが、一旦千切りにしてしまうと痛むまでの期間が短くなってしまうのがデメリットです。
余分に切ってしまった時など、保存方法が分からず、キャベツを無駄にしてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか?
今回は、そんなキャベツの千切りをもっと長い期間美味しく食べたいという人のために、賞味期限や正しい洗い方など、キャベツの保存方法についてまとめてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
そもそもキャベツってどんな野菜?
キャベツを知らない人はいないとは思いますが、ここで豆知識程度に私たちが普段食べているキャベツについて紹介します。キャベツは野菜の中でもアブラナ科の仲間で、少し意外ですがブロッコリーやカリフラワーと同じ原種。またキャベツの中にも様々な種類がありますが、私たちが普段千切りの切り方で食べているキャベツは、丸玉と呼ばれる品種です。
春に栽培されるキャベツは春キャベツと呼ばれ、みずみずしく葉が柔らかめ。夏から秋に栽培されるキャベツは、甘みが特徴的で高原キャベツとも呼ばれます。また、冬に栽培されるキャベツは冬キャベツと呼ばれ、寒さから守るために身が硬めなのが特徴です。
また、キャベツにはビタミンAやC、キャベツ特有の栄養素であるビタミンUという栄養素が豊富に含まれています。これらは免疫力を高めたり、胃腸を整える効果が抜群。身体の健康を保つためにはぴったりな栄養成分が含まれています。
千切りってどんな切り方?
そもそも、キャベツの千切りとはどのような切り方のことを言うのか知っていますか?お店で食べたことはあるけれども、どのように切られているかなんて意識してなかったなんて人もいるはずです。
千切りとは、野菜を幅1mm~2mmの厚さに切ることを言います。料理法の中には細切りという切り方もあり、そちらは3mm~5mmの厚さのことをさすので、かなり細めな切り方であることがお分りいただけるかと思います。ちなみに、細切りの野菜としては、冷やし中華の上に乗っているキュウリや、きんぴらに入っている人参を想像してみてください。
このように、千切りはかなり細く切らなくてはならないので、慣れないうちは結構難しい切り方です。キャベツを丸いまま切る方法は初心者には難しいので、葉っぱを何枚か剥がし重ねる切り方がオススメです。
キャベツの千切りをそのまま保存するとどうなる?
千切りしたキャベツを何日間か置いておくと茶色くなってしまった経験がある人は多いのではないでしょうか?その茶色くなってしまった原因は、キャベツの酸化。切り口が空気に触れることによって、酸素がキャベツにくっつき、酸化を起こしてしまうことでキャベツは茶色くなってしまうのです。このキャベツの酸化は、ただ切ったままの状態で保存すると、早ければ切った次の日には起こってしまいます。
酸化してしまったからといって食べられないわけではありませんが、なんとなく見た目も良くないですし、腐り始めの状態とも言えるので食べるのに躊躇してしまうもの。だからこそ、キャベツを切ってすぐの状態のままに保てる方法で保存する必要があります。
千切りキャベツの保存方法その1:冷蔵庫で水につけた状態で保存
キャベツを酸化させないための1つの方法としてあげられるのが、キャベツを水につけてしまう方法です。水につけることで、空気中の酸素と触れ合うのを防いでしまおうというわけです。方法は、ボールに水を張り、その中に少しの塩と千切りにしたキャベツを入れるだけです。
ちなみに、千切りキャベツは水にさらすことで、シャキッとした食感になるのですが、この方法によってシャキッとしたキャベツの状態を持続させることができます。この方法での保存期間は2~3日です。また、保存している間は必ず毎日水を取り替えるようにしましょう。
千切りキャベツの保存方法その2:冷凍庫で真空パックに入れて保存
キャベツの千切り作った時に余ったのを凍らせておいたんだけど
— まんたん@レゴランド&東海のおでかけ・生活・防災ブログ📚 (@kyomo_wagakoto) November 11, 2019
凍ったままジップロックの上から包丁の背で叩いて砕くという悪魔的キャベツのみじん切り方法を思いついてしまった… pic.twitter.com/GO9yIrIQoM
千切りにしたキャベツは、冷蔵庫だけではなく冷凍庫で保存することも可能です。方法は、千切りにしたキャベツを塩でもみ、水気をよく切って真空パックに入れます。水分をしっかりと拭き取った状態で真空パックに入れることで、酸素が触れない状態を作ることができます。この保存方法であれば、千切りキャベツをなんと2週間から1ヶ月も保存することが可能です。しかも、自然解凍で大丈夫なので、手間もかからず楽チンです。
千切りキャベツの保存方法その3:茹でてから冷凍庫に保存
冷凍庫で保存する方法として、もう1つあります。キャベツを茹でてから保存する方法もあります。この方法は、千切りにしたキャベツを沸騰したお湯に10秒ほどくぐらせ、そのまま水気をよく取ってから真空パックに入れて冷凍庫に保存するというもの。キャベツを調理した経験がある人なら分かると思いますが、キャベツは熱を通すことで色味が濃くなり、料理をより一層色鮮やかにしてくれます。
そのため、この方法で保存しておくことで、鮮やかな色合いのままに保存することが可能になります。この方法もまた、保存期間は2週間から1ヶ月ほどです。自然解凍で食べることが出来ます。
千切りキャベツの保存方法その4:レモン汁で洗って冷蔵庫に保存
キャベツを酸化させないために、レモン汁を使う方法も効果的です。保存方法の手順は、まずキャベツの千切りを水を張ったボールの中に入れ、その中にレモン汁を入れて洗います。そして、キャベツの千切りを取り出した後、水気をよく切って真空パックに入れ冷蔵庫に保存します。この方法の保存期間は約2~3日間ほどです。
キャベツを千切りする時の洗い方は?
キャベツを千切りにする際には、洗った方が衛生的に安心して食べられますし、何よりもキャベツの千切りは水につけることでシャキッとするので美味しくなります。ですが、実はキャベツは水につければつけるほど、水にビタミンUやビタミンCが溶け出して逃げてしまうのです。シャキッとした食感の千切りキャベツは確かに美味しいけれど、栄養素を考えると、できれば洗う時間は短めにしたいところです。
そこでキャベツの千切りを洗いたい時は、キャベツの葉を剥がし、千切りをする前の状態でサッと洗うのがオススメ。その方が洗う際にもキャベツがバラバラになる心配もなく、短い時間で洗うことができます。
千切りキャベツを使ったレシピ
このように様々な方法で長く期間保存することが可能になる千切りキャベツ。保存した後、使いたいタイミングで取り出せることもありとても便利です。ですが、これ以上に便利とも言えるのが、味をつけた上で保存しておくということ。塩やお酢などで味付けし保存しておくことでもまた、保存効果が高まり長い期間保存することが可能になります。
最近はやりの"作り置き"の状態にしておくことで、それこそ保存した状態からお皿に盛り付けるだけでご飯レシピの際やお弁当レシピにまで活用できる1品が出来上がってしまいます。そこで、そんな便利な千切りキャベツのオススメレシピを紹介します。
千切りキャベツのオススメレシピその1:コールスローサラダ
長い期間保存するためのオススメのレシピがコールスローサラダ。コールスローサラダには、マヨネーズを使った白いドレッシングを混ぜ合わせたものと、塩やオイルで混ぜ合わせるだけのさっぱりとした味付けのものがありますが、より長持ちするのは後者のコールスローサラダ。白いドレッシングのコールスローサラダは、マヨネーズによって痛むのが早いので保存にはオススメできません。
そんなさっぱり系コールスローサラダですが、作り方は簡単。塩と胡椒とオリーブオイル、そしてあればレモン汁を混ぜ合わせて1時間ほど重りを乗せて保存します。そして、十分水気を切った後に保存容器に入れて冷蔵庫、もしくは冷凍庫に入れて保存します。たったこれだけの調理方法で、冷蔵庫なら3~4日、冷凍庫なら2週間から1ヶ月も保存することができます。
千切りキャベツを使ったレシピその2:ザワークラウト
ドイツ料理のザワークラウトは、保存期間が長く美味しいことからドイツ人から愛されているキャベツ料理。酸っぱさが特徴的で、普段から漬物を好んで食べる日本人にとっては食べやすい味です。意外にも酢は使用しておらず、塩漬けにすることで乳酸菌を発酵させることで酸っぱさを出しています。
そんなザワークラウトの作り方は、とても簡単。まず千切りにしたキャベツを塩とキャラウェイシードで揉み込みます。そして、容器に入れてサランラップをし、その上から重石を乗せて常温で保存します。常温で保存となると不安になってしまう気持ちもわかりますが、大丈夫です。
この過程でキャベツが発酵し、ザワークラウト特有の酸っぱさが生まれるのです。数日経つと、キャベツから汁が出てくるので、そのタイミングで保存容器に入れ替え、今度は冷蔵庫で保存します。これでザワークラウトは完成です。このザワークラウトですが、なんと2週間から1ヶ月は確実に保存できます。キャベツが大量に手に入った時などに、ぜひ作り置きしておきたいレシピです。
キャベツをたくさん食べて健康的な身体に!
このキャベツの千切りは私が寝ている時に毎日毎日主人が準備しておいてくれるものです。このボール一杯で1日分です。ちょっと自慢が入りますが、もちろん包丁で切っていますよ😉 pic.twitter.com/sM93OEbHFE
— りょう (@MIXTGe6pjt3AihR) November 10, 2019
いかがでしたか?栄養素がいっぱいのキャベツは、千切りのように痛みやすい切り方であっても、保存方法さえしっかりしていれば長い期間食べられる野菜です。メインのおかずの後ろに盛り付けたり、浸けておいて一品料理として食べたり、千切りキャベツの生かし方は様々です。余ってしまったキャベツも無駄にすることなく、美味しく食べて、健康的な身体を目指しましょう。