ニラは冷凍・冷蔵保存で長持ちできる?美味しく保つ方法・期間は?
ニラは傷みやすく、匂いもあるため保存方法に気を使います。できるだけ長持ちする冷凍・冷蔵保存の方法はあるのでしょうか?おいしく保つ方法や保存期間も気になるところです。今回は、そんなニラの冷凍・冷蔵保存の方法とおいしく保つ秘訣、冷凍ニラのおすすめレシピと気になる匂い対策まで一挙紹介します。冷凍ニラの切り方別におすすめレシピも紹介しているので参考にしてみてください。
目次
ニラを使いきれなかったときどうしてる?
ニラ
— ソウ (@JOY_VEGE) September 15, 2018
とれたて
切り口から水滴が
みずみずしい#ベランダ菜園 pic.twitter.com/lbY99yvDBd
スーパーでニラが安くてついつい多めに買ってしまい、結局ニラを使いきれなかったことはありませんか?冷蔵庫で保存するにも何日持つのか冷凍して大丈夫なのか等、気になるところです。
ニラについて紹介
ニラは傷みやすい
ニラは野菜の中でも特に傷みやすい野菜です。冷蔵庫で保存していたらいつの間にかベチョっとしてダメになってしまったということもよくあります。どのようにすれば、ニラを長持ちさせることができるでしょうか?
ニラは栄養満点で健康のためにぜひ取りたい野菜
ニラは、スタミナ野菜とよく言われる通り疲労回復効果があります。また、むくみ防止や美肌効果があり女性にも優しい栄養がたっぷり入っている野菜です。油やタンパク質と一緒に摂取すると効果が高まるため、よく炒め物などに利用されます。
匂いも強くて毎日使うのは無理
かといって、ニラをすぐ使い切ろうとしても匂いがキツくて一度に大量消費は難しいでしょう。そんな時に、おすすめの方法があります。
ニラは冷凍しても大丈夫?
ニラを比較的長く保存するには、冷凍保存がおすすめです。アノ独特のにおいも冷凍することで少し和らぎ、料理にも使いやすくなります。今回は、そんなニラの冷凍保存の方法と冷凍保存向きのニラの選び方、冷凍・冷蔵保存の使い分け、ニラを大量消費できる裏ワザ、冷凍ニラを使ったおすすめレシピなど一挙紹介します。
長持ちする冷凍保存向きのニラの見分け方
せっかくニラを手に入れたら、できれば長く保存したいと思うでしょう。長持ちするニラの条件とは、まず新鮮であることが欠かせません。ここでは、新鮮で長持ちする冷凍保存向きのニラの見分け方を紹介します。
ニラの葉の色が濃いものは冷凍保存向き
新鮮なニラは葉の色が濃いのが特徴です。例えば、葉の先が黄色っぽいニラなどもありますがそのようなニラより深緑のニラがおすすめと言えます。
切り口がみずみずしいものは冷凍保存向き
そして次に見るべきは、根元の切り口の部分です。切り口部分が乾燥してパサついた様子のものは避けましょう。刈り取って間もないニラは切り口のも水分が残っていてみずみずしく見えます。鮮度の確認には必須のポイントです。
冷凍ニラと冷蔵ニラの違いとは?気になる保存期間は?
さて、ニラは冷凍できる!じゃあ全部冷凍してしまおう!というのでは、ニラを上手に使っているとはまだ言えません。できれば、料理の種類や使うタイミングに応じて冷凍と冷蔵を使い分けるのがベストです。ここでは、どんなものが冷蔵向きで、どんなものが冷凍向きなのかを紹介します。
ニラを冷凍すると栄養素は壊れない?
ニラの栄養素は、その中に含まれる水分の中に含まれています。そのため、冷凍して取り出した時に水分が逃げやすくなり栄養素が減ってしまう可能性があります。より栄養素を逃がさずに使いたい場合は、この後紹介する裏ワザを参考にしてください。
冷凍ニラは食感がしんなりする
ニラは冷凍すると、冷蔵保存したニラより食感がしんなりします。そのため、シャキシャキ食感を楽しみたいときには冷蔵保存で早めに使うことが先決です。逆に、ニラ玉スープや鍋などしっかり加熱調理する料理にはとても使いやすく向いているのでぜひ積極的にレシピに取り入れましょう。
ニラをすぐ使うときは冷蔵庫保存がおすすめ
ニラを買ってその日のレシピに入れて、次の日も別の料理に使いたいときもありますよね?そんな時はわざわざ冷凍にせず冷蔵庫保存がおすすめです。冷凍は長期保存には向いていますが、栄養素が逃げやすくなってしまうこともあるためすぐ使う予定があるときは冷蔵庫保存しましょう。
大量に手に入ったときは冷凍保存がおすすめ
特売でニラが大量に手に入ったときは、冷凍保存がおすすめです。安いから買ったという理由では、すぐその日のうちに使うことが難しい時もあるでしょう。そんな時は、長く保存できる冷凍保存をすると使いたいときに使いたいだけ効率的に使うことができます。
ニラのにおいが気になるときは?
ニラは栄養もあって、おいしいことは分かるけど、仕事をしているとなかなかニラの匂いが気になって気が引ける人も多いはず。そんな時は、調理法を工夫してみましょう。タンパク質の豊富な卵やチーズと一緒に料理にするとにおいが抑えられます。また、食後30分以内に緑茶を飲むとおすすめです。
美味しいニラの保存の方法
さて、ここからは気になるおいしいニラの保存方法について紹介します。ぜひ参考にして、いつでも美味しいニラを食べましょう。
切り方を工夫するとつかえる幅がさらに広がる
ニラを使う料理によって、切り方の違うものをそれぞれ保存容器に入れておけばいざというときの使い勝手もさらに良くなります。
例えば、薬味として使う場合には、5mm幅で細かく切ったほうが使いやすく、逆にチヂミや鍋等に使うときは4cm幅程度が使いやすいです。
ニラを冷凍保存する場合
ニラを冷凍保存する場合は、上の写真のようにジップロックに細かくカットした状態で保存すると鮮度も保ちおいしく冷凍できるのでおすすめです。こうすることで、取り出した際にすぐ料理に使えて便利です。
ニラを洗います。お湯で洗うとさらにシャキッとします。これはニラのみならず、その他の野菜でも可能ですが、あまりお湯をかけすぎてしまうと逆にしんなりしてしまうので注意しましょう。
ニラは4cm~5cmの長さに切ります。この時、そのままジップロックに入れるのではなく水気を軽くキッチンペーパーや布巾でふき取ってから入れると美味しく長持ちして保存できます。
冷凍ニラの保存期間
さて、冷凍ニラの保存期間は1カ月程度です。冷凍保存している間にも、水分が抜けてしまい栄養が逃げて行ってしまいます。より栄養を保った状態でニラを使いたい場合は、冷凍したとしても早目に使い切ってしまうのがベストです。
ニラを冷蔵保存する場合
さて、ニラを冷蔵庫で保存するときには、皆さんどうしてますか?ニラをそのままの状態で折り曲げで冷蔵庫に入れると折れた部分から匂いがでて、冷蔵庫が臭くなる原因になります。ニラを冷蔵保存するときも、写真のように切って保存するとおすすめです。
冷蔵保存は4日程度で使い切ること
冷蔵保存の方法も、ジップロックに入れる、タッパに入れる、新聞紙でくるむなど様々あります。その中で一番効果があるとされているのが切って水につけてタッパで保存する方法です。通常だと3日程度が目安と言われていますが、この方法だと4日~最長1週間は持ちます。
常温保存は絶対NG
絶対にやってはいけないニラの保存方法とは、常温でほったらかしにすることです。長持ちさせたいなら絶対にNGです。鮮度が急速に落ちて腐りやすく、腐った部分から強烈なにおいを出します。ニラはできるだけ寒い場所に適した野菜のため寒いところで保存しましょう。
裏ワザ!ニラを調味料にして長期保存できる!
実は、ニラを切って冷凍保存するよりも長持ちする裏ワザがあることをご存知ですか?それは、ニラを調味料にしてしまうことです。ここでは、ニラを調味料としてさらに長持ちさせるレシピを紹介します。
冷凍より長持ちするニラ醤油レシピ
ニラとしょうゆを入れて冷蔵庫に保存しておけば、ご飯のお供に使えたりちょっとした料理の薬味として使えてとっても便利です。これで大体1カ月以上保存可能なので、長持ちで便利と一石二鳥です。
まずニラを細かく刻みます。材料は、ニラと酒、ごま油、唐辛子のみです。お好みでいりゴマやショウガをプラスしてもOKです。
後はそのまま混ぜ合わせて、保存容器に入れるだけです。とっても簡単にできるニラ醤油ぜひお試しください。
卵かけご飯のアクセントとして利用するもよし、冷奴の上にのせるもよしです。これで立派な1品のおかずに変身します。ニラ醤油とひき肉を一緒に炒めてスタミナ満点どんぶりにしてもおすすめです。
ピリ辛が癖になるニラキムチが意外と長持ちレシピ
白菜のキムチはよく目にしますが、ニラでキムチもできるのです。これがまた長持ちします。
材料は、ニラ、塩、砂糖、キムチ用唐辛子、味の素、ゴマ、イワシの魚醤(輸入雑貨店や通販で購入可能)。これを混ぜ合わせて漬け込みます。1日経過したころから食べられるようになります。
冷凍ニラの解凍方法と使い方
ニラを冷凍したけど、どうやって解凍すればよい?使い方はある?等疑問が出てきます。ここでは、簡単にできるニラの解凍方法と使い方を紹介します。
冷凍ニラは凍ったままフライパンや鍋に入れてOK
実は、切って保存した冷凍ニラは、プライパンや鍋にそのまま入れて使うことができます。ニラという野菜は火が通りやすいため特別な解凍をする必要がなくそのまま使うことができるのも魅力です。
冷凍ニラを使ったレシピ:匂いも緩和できる!フワとろニラ玉
材料は、卵、冷凍ニラ、油、塩、マヨネーズ、醤油です。お好みでゴマ油やネギ、一味などの薬味をプラスしてもおすすめです。
フライパンに油を敷いて、冷凍ニラをジップロックから取り出し炒めます。火が通ってきたら、軽く塩を振り、卵を溶いておきます。混ぜ終わったらゆっくり溶き卵をフライパンに入れて、火を強めます。
ポイントは、すぐぐるぐるかき混ぜないことです。卵が少し固まってきたころにゆっくりはしで中心に集めるようにするとふわふわに仕上がります。
残った調味料はここで投入します。最後に味を調えフライパンに盛り付けて完成です。卵はタンパク質が豊富なため、ニラの気になる匂いを緩和してくれる効果があります。
ニラの野菜本来の匂いでアリシンという成分がにおいの原因です。アリシンには殺菌効果等があり匂いは出ますが、匂いがあるからこそ栄養があるといえるのです。
冷凍ニラを使ったレシピ:野菜のうまみたっぷりニラのお浸し
材料は、冷凍ニラ、塩、しょうゆ、みりん、卵黄です。ニラをぜいたくに使ったお浸しで、野菜本来のうまみをシンプルに楽しめる逸品です。大量消費にも使えて、お酒のお供にもピッタリです。
お浸し用の出汁を作ります。鍋に醤油、みりんを入れひと煮立ちさせます。その間に卵を白身と黄身に分けて卵黄の準備をしましょう。卵黄をつぶして、ニラとあえて食べるとおすすめです。ゴマ油をちょっと垂らしてもおいしいです。
冷凍ニラを使ったレシピ:食欲増進ニラひき肉のそうめん
夏バテや体調不良で食欲がない時はありませんか?そんな時は、スタミナをつけるためにもひき肉ニラ炒めそうめんはいかがでしょう?これも冷凍ニラを使って簡単にできます。
材料は、冷凍ニラ、ひき肉、そうめん、ごま油、ショウガ、すりおろしにんにく、砂糖です。裏ワザレシピのニラ醤油でも代用可能です。
ニラ以外の野菜を使わずにできるので、事前に切った冷凍ニラを使えば包丁、まな板不要です!フライパンに油を敷き、ショウガとニンニク、ひき肉を炒め、火が通ったところで冷凍ニラを入れます。この時なるべく細かく切ったニラがおすすめです。
そうめんは事前にゆでておくか、2口以上コンロがあるのならこの時にゆでてしまってもよいです。ニラひき肉の味を調えて最後に盛り付けて完成です。お好みで卵を載せてもボリュームがアップしておすすめです。
冷凍ニラの切り方別活用方法
ここでは、ニラを冷凍・冷蔵保存するときの切り方別におすすめレシピを紹介します。
【大口切り】ニラチヂミ
ニラチヂミは、小口切りより大口切りで保存したニラが適しています。特にシャキシャキ感を楽しみたい場合は冷蔵保存をしたニラがおすすめです。
【大口切り】ニラ鍋
鍋料理にニラもスタミナ満点です。緑色も鍋色に映えて見た目もきれいに見えます。鍋に入れるニラは大口に切ったものの方が見た目もよく取りやすいのでお勧めです。
【大口切り】レバニラ
ニラと言えばレバニラは定番です。レバーの大きさとニラの大きさが同じくらいのほうが箸でつかみやすく食べやすいです。
【小口切り】餃子の具
一方、小口切りのニラは、餃子の具に入れるのに最適です。冷凍保存で小口切りニラを作っておくといざというときにとっても便利です。
【小口切り】ニラと肉団子スーブ
肉団子が主役のスープには、小口切りのニラがぴったりです。冷凍ニラを使って時短でスープも作れます。火が通りやすいので、調理の最後に冷凍ニラを入れましょう。あまり火を通しすぎると栄養が失われてしまうため要注意です。
【小口切り】ニラの卵焼き
余った小口切りのニラは卵焼きにしてしまえば、ちょっとしたおつまみになります。このように、切り方を変えて保存しておけばレシピの幅ももっと広がりますよ。
匂いを防止!ニラを最大限楽しむための大人のエチケット対策
さて、ニラと言えば気になるのはその匂いですよね?この匂いさえ緩和できればもっと使いやすくなるのではないでしょうか?ここでは、翌日の匂いを防止するニラ料理の食後のちょっとした対策を紹介します。
緑茶を飲む
食後30分以内に緑茶を飲むとおすすめです。緑茶は消臭成分のポリフェノールが含まれているので匂いを緩和できます。ニラを食べて長い時間が空くと効果がなくなってしまうので、30分以内には飲むと効果が高いでしょう。
乳製品を食べる
乳製品は、ニンニクのにおいの元となるアリシンを包み込んで匂いを軽減してくれる効果があります。食後すぐに食べるとおすすめです。ニラ玉は、卵を使うことでアリシンの匂いが緩和出来る組み合わせでもあります。
食べる量に気を付ける
\ 今月のとれたて![5月]ニラ編 /
— bruno_enjoy (@bruno_enjoy) May 30, 2019
今月のお野菜は、スタミナ野菜の代表格・ニラ。
オーバルホットプレートの深鍋を使って焼売と一緒に野菜もたっぷり蒸しました。食べるときは保温にして熱々キープ。#BRUNO #ブルーノ #BRUNOがある暮らし
▼ https://t.co/fzvxCnM80c pic.twitter.com/sctKfgzfr5
対策は色々あるにせよ食べ過ぎてしまえば緑茶や乳製品でも匂いは消しきれません。食べる量には気を付けて栄養満点のニラ料理を楽しみましょう。
ニラは用途に応じで賢く保存しよう
今夜の汁物は、おじいちゃんの無農薬とれたてニラの入ったおみそ汁。厚揚げとの相性も良いです^^ pic.twitter.com/tyrXnIte
— VjvHiromi (@vjvhiromi) May 8, 2012
ニラは匂いが気になったりや保存期間が短く一見使いにくい野菜ですが、保存方法さえ工夫すれば万能な野菜になります。これまでなかなか手が出なかった人も冷凍保存を活用して使いたいときに使いたいだけ、レシピに組み込みましょう。ごはんやお酒のお供にピッタリで、かつ栄養も満点なら文句なしですよ。