2022年07月25日公開
2024年05月25日更新
なめたけにはどんな栄養素が含まれてるの?おすすめレシピも紹介
ごはんのおともとして優秀ななめたけですが、実は栄養を多く含んでいることをご存じですか?この記事はなめたけの主要な栄養素について解説しているだけではなく、簡単に真似できるおすすめのレシピも紹介しています。ぜひあなたもこの記事を読んでなめたけを食べてみてください。
目次
みなさんがスーパーやコンビニなどの食品売り場に足を向けた時、「なめたけ」と書かれた瓶詰めが陳列されているのを見たことがありませんか?甘辛くてご飯のお供に最適なその食品を、実際に食べたことがあるという方も多いはずです。
この記事ではなめたけの原材料や含まれる栄養素だけでなく、簡単にご家庭で真似できるおすすめのレシピを紹介しています。
この記事を読むことで、なめたけの成分や効能を理解し、美味しく体にいい食生活を送ることができます。
是非なめたけの知られざる栄養素と効能を知って、ご自宅の食卓に乗せてみてはいかがでしょうか。
なめたけってどんな食べ物?
なめたけは、えのき茸を砂糖や醤油で甘辛く煮付けた食品のことを指します。
語感が似ているため間違われやすいのですが、なめたけに使われるキノコはなめこではなくえのき茸です。
えのき茸の煮付けをなめたけと呼ぶようになった理由は諸説あります。そのうちの1つを紹介すると、長野県ではえのきたけを「なめらっけ」と呼んでいて、それが転じてなめたけというようになったという説があります。
なめたけにはどんな栄養素が含まれてるの?
えのき茸を砂糖と醤油、みりんで煮付けたシンプルな食品である「なめたけ」ですが、どんな栄養素が含まれているのでしょうか。
ここでは意外と栄養素が豊富ななめたけについてご紹介します。
ナイアシン
なめたけ30gあたり、ナイアシンは1.32mg含まれています。
ナイアシンはレバーや鶏肉、落花生や魚などに多く含まれている水溶性ビタミンで、ビタミンB群の1つです。体内の酵素と結合して、エネルギー産生や代謝、ホルモンの合成、アルコールの代謝などさまざまな役割をもっています。
熱に強いため、なめたけを加熱調理してもナイアシンは壊れずに体内に取り込まれます。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
ビタミンB6
なめたけ30gあたり、ビタミンB6は0.03mg含まれています。
ビタミンB6はにんにく、バナナ、赤身の肉や魚などに多く含まれており、エネルギーの代謝に重要なビタミンです。免疫の正常化にも役立つうえに、女性ホルモンのバランスを整える機能も持っています。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
ビタミンB1
なめたけ30gあたり、ビタミンB1は0.08mg含まれています。
ビタミンB1は豚肉、ナッツ、ほうれん草などに多く含まれており、糖質を分解してエネルギーに変えてくれるため、ダイエットをしている方の強い味方です。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
ビタミンB2
なめたけ30gあたり、ビタミンB2は0.05mg含まれています。
ビタミンB2はレバー、うなぎ、アーモンドなどに多く含まれており、代謝やエネルギー産生に役立つ栄養素です。ビタミンB1は糖質の分解に役立ちますが、ビタミンB2は脂質の分解に強い効果をもち、こちらもダイエットの強い味方です。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
葉酸
なめたけ30gあたり、葉酸は11.7μg含まれています。
葉酸はほうれん草やモロヘイヤ、アスパラガスなどに多く含まれており、ビタミンB群の1つです。赤血球を作る役割を持ち、貧血の方は積極的に摂取したい栄養素になります。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
パントテン酸
なめたけ30gあたり、パントテン酸は0.31mg含まれています。
パントテン酸は魚や卵、牛乳などに多く含まれており、ビタミンB群の1つです。代謝に欠かせない栄養素で、免疫や解毒などの働きを持っています。
参照:主要成分|カロリーSlism
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なめたけにはどれぐらいの食物繊維が入ってる?
なめたけには多くのビタミンが含まれていることが分かりましたが、この食品の栄養素はそれだけではなく食物繊維も豊富に含まれています。
なめたけには30gあたり1.23gもの食物繊維が含まれており、不溶性食物繊維は1.17g、水溶性食物繊維は0.06gの内訳になっています。
参照:主要成分|カロリーSlism
出典:https://calorie.slism.jp/108003/
不溶性食物繊維について
なめたけに多く含まれている不溶性食物繊維とは、体内の中でどのような働きをしてくれるのでしょうか。
不溶性食物繊維はその名前の通り水に溶けないため、水分を吸収して体内で膨らむことで腸を刺激して便秘を解消してくれます。
腸内環境を整えてくれる効果がある栄養素になります。
水溶性食物繊維について
続いて水溶性食物繊維の紹介に移ります。
水溶性食物繊維は血糖値の急激な上昇や、コレステロールの吸収を防いでくれる効果があります。
また、大腸で分解されることで善玉菌が増えるため、整腸作用があります。
なめたけに含まれているミネラル
なめたけはさらに、ビタミンや食物繊維だけでなく、ミネラルも豊富に含んでいます。
ナトリウムやモリブデン、カリウム、マグネシウム、リンなど多くのミネラルが含有されていますが、その中でも多いナトリウムとモリブデンについて紹介します。
ナトリウム
なめたけ30gあたり、ナトリウムは510mg含まれています。
ナトリウムは塩や醤油、味噌に多く含まれており、カリウムとともに体内の浸透圧を維持する役割を持っています。ナトリウムは血圧を調節する重要な栄養素ですが、取り過ぎには注意しましょう。
参照:主要成分|カロリーSlism
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モリブデン
なめたけ30gあたり、モリブデンは1.8μg含まれています。
モリブデンは枝豆や納豆、豆腐などに多く含まれ、酵素の働きを助ける役割があります。
参照:主要成分|カロリーSlism
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なめたけは塩分が多いので食べ過ぎには注意
なめたけは小鉢1皿分(30g)あたり510mgの塩分が含まれています。
成人男性の一日の塩分摂取量は約7.5g未満、女性は約6.5g未満とされており、塩分の取り過ぎは体によくありません。
ごはんのおともとして食べられがちな塩辛や梅干し同様に、なめたけも塩分が多く含まれていますので、食べ過ぎには注意しましょう。
出典:主要成分|カロリーSlism
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なめたけの作り方
そんな栄養がたくさん含まれているなめたけですが、ご自宅でも簡単に作れます。
えのき茸の根元を落として食べやすいサイズに切り、酒で蒸し煮にしたあと、みりんと醤油を加えて煮詰めるだけです。
えのき茸が安くてたくさん買ったけど使い切れないとお悩みの方におすすめの一品です。
なめたけのおすすめアレンジレシピ
なめたけはご飯にそのままかけたり、お酒のおつまみにしたりするだけではなく、ちょっと手を加えるだけで料理のレパートリーが増えます。
普段作っている料理になめたけをアクセントとして加えると、味に深みが出るうえに栄養がプラスされます。
ここではなめたけの簡単で美味しいおすすめアレンジレシピを5品紹介していきます。
味噌汁
なめたけに多く含まれている栄養分であるナイアシンは加熱に強いため、味噌汁の具にしても栄養は失われません。
なめたけは塩分が多いので味噌を少なめにして調節すると美味しく出来上がります。
具はなめたけだけでもいいですし、豆腐やわかめなどお好みで追加しましょう。
なめたけ入り卵焼き
卵焼きになめたけを入れるというと驚かれるかもしれませんが、卵のふんわりとした甘みとなめたけの塩味がマッチして美味しく仕上がります。
甘い卵焼きよりしょっぱい卵焼き派の人は是非試してみてください。
炊き込みご飯
炊き込みご飯になめたけを入れると、キノコの出汁が出て旨味がギュッと凝縮されたご飯になるため箸が止まらなくなります。
なめたけをお米と一緒に炊飯器で炊き上げるだけでできる楽チンレシピなので、ぜひ試してみてください。一緒にツナを混ぜても美味しいですよ。
パスタ
パスタのレパートリーを増やしたいという方は、なめたけパスタはいかがでしょうか。
なめたけと一緒に、大葉や大根おろしと和えると和風テイストのパスタに仕上がります。
さっぱりしたものが食べたいときにおすすめのレシピです。
小松菜のなめたけ和え
副菜としてもう1品欲しいと思ったときにパパっと作れるのがこの小松菜のなめたけ和えです。
湯がいた小松菜になめたけとお好みで醤油を混ぜて和えるだけの楽チン料理です。
こんなに楽なのにしっかりキノコの風味が効いていて美味しい仕上がりになっています。
なめたけに含まれている栄養素を知ろう
この記事では、なめたけに含まれる栄養素とおすすめのアレンジレシピについて紹介してきました。
なめたけにはナイアシンをはじめとしてたくさんの栄養分が含まれています。加熱しても栄養が失われないため、さまざまな料理に使うことができます。なめたけは低カロリーですが、塩分は多めなので食べる量には注意してください。
記事内で簡単に作れて美味しいアレンジレシピも紹介しているので、是非ご自宅でチャレンジしてみてください。
なめたけに含まれる栄養素を理解して、積極的にご自分の健康に役立てましょう。