きゅうりの離乳食レシピ10選《初期・中期・後期》注意点や保存方法も紹介!
きゅうりは爽やかな口当たりで夏に食べたい野菜のひとつです。きゅうりを離乳食で食べさせるにはどのような点に注意すべきでしょうか?きゅうりはいつから離乳食に食べさせていいのか、離乳食作りのポイントをおさえながらみていきましょう。離乳食初期・中期・後期にあったレシピと、正しい保存方法を併せて紹介します。爽やかなきゅうりの離乳食で、暑い夏も美味しく乗り切りましょう。
目次
きゅうりで離乳食を作る前に
きゅうりは年中食べられますが、夏が旬の夏野菜です。夏になると安く美味しいきゅうりが出回るので、離乳食にも活用しましょう。いつからきゅうりを食べさせるべきか?いつからきゅうりは生食できるのか?離乳食にきゅうりを食べさせるときの注意点をみていきましょう。
きゅうりが食べられる時期
離乳食を始めるには初期(生後5〜6ヶ月頃)、中期(7〜8ヶ月頃)、後期(9〜11ヶ月頃)というひとつの目安があります。
いつからきゅうりを食べさせようかと悩みますが、離乳食初期から食べさせることができる食材です。初期とは言っても個人差があり、離乳食を始める月齢も赤ちゃんによって違ってきます。きゅうりを食べないからと言って無理強いはせず、様子をみながらその子のペースに合せて与えてあげましょう。
きゅうりは生でも大丈夫?
離乳食できゅうりはいつから生で食べられるのでしょうか?離乳食できゅうりをあげる場合は基本的には加熱してあげましょう。
特に離乳食初期・中期の頃は、消化機能が未熟で歯も生えそろっていません。うまく噛み砕けないので必ず皮をむいて加熱してあげましょう。衛生的にも加熱すれば安心です。
離乳食後期になれば皮を除いた、中身の白い部分なら生でも食べさせることができます。あまり大きく切らずに、上手に噛んでいるか注意しながら様子をみてあげてください。
離乳食完了期になれば生のままでも食べさせて大丈夫です。奥歯が生えてきて、うまく噛めるようになればその子の体調や便の具合をみて、注意しながらゆっくり進めていきましょう。
きゅうりの皮は大丈夫?
大人だったらきゅうりは生で皮ごと食べられますが、いつから皮ごときゅうりは食べられるようになるのでしょうか?離乳食初期・中期は胃腸も、噛む力も弱い赤ちゃんには皮はむいてあげましょう。
上手に噛み噛みできるようになった離乳食後期以降には加熱したきゅうりの皮も食べられるようになります。離乳食完了期になれば生のきゅうりの皮でも食べられるようになります。種は普通は気にならないと思いますが、大きいきゅうりの場合はスプーンを使って取り除いてあげましょう。
きゅうりの月齢ごとの調理方法
きゅうりは基本的には加熱して与えます。初期はすりおろしたり、潰したりして加熱し、ゴックンと飲み込める状態が基本です。
中期からはやはり皮をむき、舌で潰せる固さに加熱します。細かく刻むなどして喉に詰まらせないよう注意して様子を見ながらあげてください。
後期になると皮がついたまま加熱したものも食べられます。歯茎で潰せる固さに加熱しましょう。歯が生えてきて上手に噛み噛みできる場合は皮を除いた、白い部分を食べることもできます。
後期になるとつかみ食べが始まるので、スティック状にするなど、つかみやすい形状にしてあげるのもいいでしょう。上手に噛めるか注意してあげましょう。
きゅうりの離乳食レシピ【初期】
離乳食初期から食べられるきゅうりを使った離乳食レシピを3つ紹介します。いつから離乳食を始めるか?いつからきゅうりを食べさせるか?と悩んでいる方は参考にしてください。
きゅうりペースト
- きゅうり1本
- きゅうりは厚めに皮をむき、半分の長さに切ります。
- 水を入れた鍋にきゅうりを入れ、沸騰してから3分茹でます。
- 冷水に取り、水気を切ってからすりおろし、裏ごしします。
離乳食初期に使いまわせる、基本のきゅうりペーストのレシピです。すりおろしてから裏ごしすることで、初めてきゅうりを食べる赤ちゃんでも飲み込みやすくなります。このレシピで作ったペーストは、基本のペーストなので作ってストックしておけば色々な離乳食レシピに使えて便利です。
きゅうりの和風だしのばし
- きゅうりペースト小さじ2
- 昆布だし大さじ1
- ボウルにきゅうりペースト、昆布だしを入れてよく混ぜます。
- 器に盛って完成です。
先ほど紹介したきゅうりペーストを使ったレシピです。和風だしは市販のものもありますがぜひ、手作りのものを食べさせてあげたいものです。出汁も冷凍できるのでまとめてとって、冷凍しておくのがおすすめです。
離乳食初期にだしの味に触れることは、味覚の世界を広げ、豊かな味覚の形成にも繋がります。初めは上手に飲み込めなくても、味に慣れることが目的なのでゆっくり進めていきましょう。
きゅうりとメロンのジュース
- メロン30g
- きゅうり20g
- きゅうりは皮を厚めに向き、メロンとともにすりおろします。
- ボウルの上にざるを置き、その上にガーゼを2重に敷きます。
- きゅうりとメロンのすりおろしを入れ、そっと絞ります。
- 器に注いで出来上がりです。
夏の味覚であるきゅうりとメロンを合わせたジュースです。ジュースとはいえ、はもちろん水分補給のために飲むものではなく、あくまでも離乳食として色々な味に親しむことを目的に与えるものです。
きゅうりの離乳食レシピ【中期】
離乳食も中期になってくると色々な食材を試していることと思います。離乳食中期は舌で潰せる固さが目安になり、少し形のある形状にもチャレンジできるようになります。
この頃になるといつから2回食にするかも悩み始めると思います。上手に離乳食をもぐもぐし、飲み込めているか確認しながらその子のペースで進めていきましょう。レシピや食材のバリエーションを増やすためにも、紹介するレシピをぜひ参考にしてください。
サラダジュレそうめん
- 和風だし100cc
- A・トマト(湯むきしてタネを除き2mm角切り)1/2個
- A・きゅうり(皮をむいてすりおろす)1/2本
- A・鶏ささみ(茹でてすりつぶす)30g
- 水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1+水大さじ1)
- そうめん(乾麺10g)
- 鍋に出汁を入れたら、下処理したAの食材を全て入れます。
- 混ぜながら軽く煮ます。
- 煮たら水溶き片栗粉を加えとろみをつけます。
- 粗熱をとり、冷蔵庫で冷やします。
- 刻んだそうめんと和えたら出来上がりです。
離乳食中期になると、アレルギーがないかを確かめながら色々な食材を試してきたかと思います。だんだん上手に食べられるようになり、小さく切ったトマトやそうめん、すりつぶしたささみも食べられるようになりレシピの幅も広がります。
ベビーポテトサラダ
- じゃがいも(マッシュ)大さじ1
- 人参5g
- 玉ねぎ5g
- きゅうり(茹でてすりおろし)小さじ1/2
- 鶏ささみのすり身小さじ2/3
- ヨーグルト小さじ1
- 人参、玉ねぎは5mm角に切り、沸騰したお湯で柔らかく煮ます。
- ざるに上げて水気をしっかり切ります。
- 耐熱容器にじゃがいもマッシュを入れふんわりラップで加熱します(電子レンジ600wで10秒)
- じゃがいもマッシュ、野菜、ささみ、ヨーグルトを混ぜます。
- 器に盛り、きゅうりのすりおろしを乗せたら完成です。
仕上げにきゅうりのすりおろしを乗せた、夏に食べたい爽やかなポテトサラダです。離乳食中期にはまだマヨネーズは使えないので、ヨーグルトを使っています。じゃがいもで炭水化物、野菜のミネラル、ささみのタンパク質も摂れるバランスのいいメニューです。
きゅうりとしらすのおろし煮
- しらす7g
- きゅうり10g
- スープ(野菜の煮汁)大さじ2
- 水溶き片栗粉
- しらすは熱湯でさっと茹でてすりつぶします。
- スープにしらすを入れ、ひと煮し、きゅうりのすりおろしを加え、さっと煮ます。
- 水溶き片栗粉少々でとろみをつけたら出来上がりです。
しらすは離乳食作りに大活躍する食材です。旨味もあって、きゅうりとの相性はバッチリです。
きゅうりの離乳食レシピ【後期】
離乳食初期・中期と進めてきて、いよいよ後期です。離乳食後期になるとだいぶ上手にもぐもぐできてきます。歯が生え始め、歯茎で潰せる硬さの食材にもチャレンジできます。
離乳食後期になると3回食に移行し始め、ますますバリエーションに悩む時期でもあります。動きも活発になってくるので栄養面も心配になるかもしれません。ぜひ紹介するレシピを参考にしてみてください。
スティック野菜ソース添え
- 人参
- きゅうり
- プレーンヨーグルト小さじ1
- トマトジュース(無塩)小さじ1/2
- 人参ときゅうりは皮をむき、5cm長さで7〜8mm角のスティック状に切って4本用意し茹でます。
- ヨーグルトとトマトジュースを混ぜたソースを添えて出来上がりです。
離乳食後期になると自分で掴んで食べる、手づかみ食べが盛んになります。手づかみは赤ちゃんにとっての成長の証ですが、床が汚れたり服が汚れたり困ることもあります。
そんな時、スティック野菜なら赤ちゃんも手づかみしやすく、汚れにくいのでおすすめです。喉に詰まらないよう、上手にかみかみできているか見守りながら食べさせてあげてください。
きゅうり麻婆丼
- ごま油少々
- 鶏胸ひき肉60g
- きゅうり(1cm角)1本
- 人参(1cm角)8cm
- 水
- 味噌小さじ1
- 醤油小さじ1/2
- 木綿豆腐(2cm角)1/2丁
- 水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1+水大さじ2)
- 軟飯80g
- 鍋にごま油を引き、鶏ひき肉を炒めます。
- きゅうり、人参を加え、きゅうりが透き通るまで炒めます。
- ひたひたの水を加え、柔らかくなるまでにます。
- 味噌、醤油、豆腐を加え、さっと煮ます。
- 水溶き片栗粉でとろみをつけたら、軟飯に乗せ出来上がりです。
たっぷりの野菜と鶏肉で栄養満点の麻婆丼の出来上がりです。いつから調味料が使えるかも悩みますが、離乳食後期には少しづつ調味料も使うことができます。
サラダ海苔巻き
- 軟飯80g
- きゅうり(千切り)10g
- 人参(茹でて千切り)10g
- 無添加ツナ水煮20g
- ちぎった焼き海苔1/2枚
- すりごま小さじ1/2
- 軟飯をラップの上に広げます。
- きゅうり、人参、ツナを乗せて巻きます。
- ちぎった焼き海苔にすりごまをまぜ、ご飯にまぶします。
- 食べやすい大きさに切ったら出来上がりです。
離乳食後期になると食べられる食材が増え、メニューの幅もどんどん広がっていきます。海苔巻きは手づかみ食べが盛んな後期にぴったりなメニューです。
カラフルコロコロサラダ
- きゅうり20g
- 人参20g
- りんご10g
- きゅうり、人参は5mm角に切り、茹でます。
- りんごはすりおろします。
- 材料を全て混ぜたら出来上がりです。
すりおろしたりんごできゅうり、人参を和えるカラフルなコロコロサラダです。歯茎で潰せる固さを目安に茹でましょう。
きゅうりの離乳食の保存方法
離乳食作りは毎日のことです。上手に保存すれば、離乳食作りの手間を減らすことができます。正しい保存方法と注意点を見ていきましょう。
常温保存
離乳食の常温保存は雑菌が繁殖する原因になるのでしないようにしましょう。残したから、勿体無いからと常温で置いておくことは危険です。
赤ちゃんは大人のように抵抗力が強くなく、胃腸も未熟です。大人ではなんともない場合でも、赤ちゃんにはなんらかの症状が起こる可能性もあります。季節を問わず、常温保存は避けましょう。
冷蔵保存
離乳食を多く作った場合、あとで食べさせる場合は冷蔵保存してもいいでしょう。ですが、必ずその日のうちに食べきる場合に限ります。次の日に食べるなどの時は、冷蔵ではなく冷凍保存しましょう。
離乳食を作ったのに一口食べて、あとは残してしまった時も注意が必要です。勿体無いからと、冷蔵庫に入れて取っておくのは避けましょう。唾液がついたものは雑菌が繁殖し、食中毒や体調不良も原因になりかねません。
食べかけのものは勿体無いですが取って置かず、破棄か大人が食べきるようにしましょう。また、心配なものは加熱すれば安心、と思っている人も多いのですが注意が必要です。
しっかり加熱すれば死滅する細菌がいる一方で、加熱しても死滅しない細菌もいます。赤ちゃんにどんな影響が出るかわからないので、必ず清潔な手で、清潔な調理器具で料理し、清潔な食器でその日のうちに食べさせるよう注意しましょう。
冷凍保存
きゅうりは他の離乳食のように冷凍保存できます。生のまますりおろしたものや加熱してすりおろしたものなど冷凍することができます。
冷凍することで、食感は変わりますが食べることに影響はありません。特に離乳食初期は少しの量を毎回作るのは大変なので、すりおろして冷凍ストックしておくと便利です。
すりおろしたり、刻んだりしたものを製氷皿に入れ凍らせておけば便利なきゅうりの冷凍キューブの完成です。離乳食後期になったら一食分を凍らせると便利です。凍ったら保存袋に入れて2週間ほどを目安に使い切りましょう。
きゅうりの離乳食の注意点
いつからきゅうりを食べさせようか考えているママに注意してほしい、離乳食を進める上での注意点を見ていきましょう。
選ぶポイント
赤ちゃんにきゅうりを食べさせる時は新鮮で、状態のいいきゅうりを選んであげましょう。きゅうりは重みがあり、皮が鮮やかな緑色のものを選びましょう。全体的に張りがあって、トゲが付いているものが鮮度がいいきゅうりです。
アレルギー症状
初めての食材はきゅうりに限らず、一口から始め、アレルギーがないか確かめるようにしましょう。きゅうりも少ないですが、アレルギーが出る可能性がある食材です。
きゅうりのアレルギーは喉がイガイガする、唇が腫れる、唇が赤くなる、舌の腫れや不快感、喉のかゆみ、イガイガするなどの口腔アレルギーが出ることがあります。これらの症状に注意して、少量を様子を見ながら与えてください。
衛生面
離乳食を作る時は衛生面にも注意しましょう。手は必ず清潔にし、調理道具も清潔なものを使います。冷凍保存する場合は、製氷皿などの容器にも気をつけましょう。
赤ちゃんは大人と違い、抵抗力も弱く胃腸も未熟です。十分気をつけてあげましょう。
きゅうりで作れる離乳食レシピは豊富
世界一栄養がない野菜と言われるきゅうりですが、その爽やかな風味はさっぱりしたい時、主食以外にもう一品という時にはとても重宝する野菜です。
カリウムが含まれているので塩分を排出し、夏には体を冷やしてくれます。また、値段の安さ、調理のしやすさも魅力です。
いつからきゅうりを始めようかと悩みますが、初期から食べさせることができる野菜です。初期にはすりおろして、中期には刻んで、後期にはスティック状にしてと、月齢に合った調理方法で食べさせてあげましょう。