さつまいもの中身が赤いときは食べられる?変色の原因や見分け方も

「さつまいもを切ったら赤く染まってて、腐ってると思って捨ててしまった」という方はいるでしょうか。本記事では赤いさつまいもが食べられるのかどうかを、他の変色と合わせて解説していきます。さつまいもを美味しく召し上がりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

さつまいもの中身が赤いときは食べられる?変色の原因や見分け方ものイメージ

目次

  1. 1さつまいもの中身が赤いときは食べない方が良い?
  2. 2さつまいもの中身や切り口が赤い場合は食べられる?
  3. 3さつまいもが赤以外に変色する原因
  4. 4さつまいもの変色を防ぐ方法と見分け方
  5. 5さつまいもの中身が赤いときは食べられるか見分けよう

「さつまいもを食べようとして輪切りにしたら中身が赤いので驚いた」
「さつまいもを切ったら中身が赤いので腐ってると思って捨ててしまった」
そんな体験をした方はいるでしょうか。赤いさつまいもは一見するととても食べられるとは思えません。食べても大丈夫か、迷ってしまうこともあるでしょう。


本記事ではさつまいもが赤い色に変色する原因と、それが食べられるかどうかについて解説します。加えて、赤い色以外に変色することについてや、それらの変色を防ぐ方法についても合わせて紹介していきます。


記事を読めば、赤いさつまいもを見つけた際のトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。さつまいもが大好きで、よく食べる機会があるという方をはじめ、料理にさつまいもを用いるという方にも、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

さつまいもの中身が赤いときは食べない方が良い?

さつまいもを切った際に、切り口が赤いさつまいもを見かけたことはあるでしょうか。さつまいもの内側が赤い場合は、食べない方が良いと思う方もいるかもしれませんが、一概にそうとは言えません。さつまいもが赤いのは複数の要因が考えられるので、以下に解説していきます。

さつまいもの中身や切り口が赤い場合は食べられる?

さつまいもを切った際に、まれに中身や切り口が赤い色に染まっている場合があります。中身が赤いさつまいもの見た目は、一見して身体に悪そうな印象を与えます。このような赤いさつまいもを食べても、体調面に問題はないのでしょうか。赤いさつまいもが食べられるかどうか、以下に解説していきたいと思います。

品種によっては食べられる

さつまいもの中には、そもそも中身が赤い品種が存在します。そういった赤い品種であれば、口にすることは何も問題ありません。


・安納芋
・紅娘
・アヤコマチ
・ハヤトイモ


元から中身が赤いのは上記の品種になります。これらのさつまいもが赤い色を帯びているのは、色素の中にβカロテンというものが含まれている影響によるものです。βカロテンは体内でビタミンAに変化し、老化を防ぐなどといった効果を発揮します。赤い色が濃い場合はこのβカロテンが豊富という可能性もあります。

カビが発生している場合は食べられない

上記の品種以外で中身が赤い色に染まっているさつまいもがあった場合、カビが発生している可能性が考えられます。さつまいもが腐ると、臭いが発生したり表面が柔らかく変化したりします。特に断面の一部分が赤い場合は、カビの可能性が高くなります。


もし赤いさつまいもがあったなら、臭いや指で触れた際の感触で判断するようにしましょう。赤いカビが発生したさつまいもを口にしてしまうと、体調を崩してしまう恐れもあります。くれぐれも注意しましょう。

さつまいもが赤以外に変色する原因

実はさつまいもの中身は、赤以外の色に変わる場合もあり得ます。変色の色合いは様々なものがあり、多種多様です。断面が変色した時は、その色によって、原因や食べられるかどうかが変わってきます。以下に各色に変化した時について、それぞれ解説していきます。変色したさつまいもを目にしても、冷静に対処できるようにしましょう。

原因①白

さつまいもを切った時、切り口から白く濁った汁が出てくる時もあります。それによってさつまいもが白く変色したように見えることもあるのですが、この汁はヤラピンという栄養素由来のものですので、口にしても何も問題はありません。このヤラピンはさつまいもの切り口に斑点状に出ることもあり、手につくと少しベタベタするのが特徴となっています。


さつまいもに含まれる食物繊維とこのヤラピンが同時に作用すると、高い整腸効果が期待できます。便秘の解消等に役立ちますので、ぜひとも摂取したい栄養素と言えるでしょう。ヤラピンは特にさつまいもの皮周辺に多く含まれているので、皮を剥かないで食べた方が摂取しやすくなっています。

原因②黒

さつまいもが黒く変色することもあります。上述したヤラピンが空気に触れることで、酸化して黒く変色します。この場合であれば口にしても特に問題はありません。また、さつまいもを5℃以下の低温で保存していると、低温障害という状態になって黒く変色してしまうことがあります。黒くなった部分を切り落とせば、食べることも可能です。ただし、全体が黒くなってしまった時は、食べずに廃棄することをおすすめします。


ヤラピンの酸化と低温障害、この2つが原因でないとすれば、黒く変色しているのはカビによるものと考えられます。この場合は口にすることは避け、素直に廃棄してしまった方がよいでしょう。

原因③オレンジ

さつまいもの断面がオレンジに染まっていた場合、何らかの原因で変色してしまったと思うかもしれませんが、それは間違いです。さつまいもがオレンジ色になっている場合は、そういった品種である可能性が高いです。安納芋やアヤコマチといった品種は元々オレンジ色をしているのが特徴です。


オレンジ色をしているさつまいもはβカロテンが豊富に含まれている証ですので、食べても問題はありません。ただし、一部分だけがオレンジ色になっている時は、カビが原因であることも考えられます。その場合は口にするのは避けるようにしましょう。

原因④緑

さつまいもは緑色に変色することもあります。この場合は、さつまいもに含まれる栄養素であるクロロゲン酸というポリフェノールが、アルカリ性の物質と結びつくことで変色するのが原因です。


代表的なアルカリ性物質には重曹や塩があり、さつまいもを重曹が含まれるてんぷら粉で揚げたり、さつまいもに塩を振って食べようとした際に、緑色になることがあります。


クロロゲン酸は抗酸化作用や糖尿病予防の効果があり、積極的に摂取した栄養素の1つです。緑色になっているさつまいもを見ても慌てず、安心して食べるようにしましょう。

原因⑤茶色

さつまいもの中身が茶色く変色していることもあります。この場合は、さつまいもが傷んでしまっていることがほとんどです。特に茶色い部分を触ってみて、ブニブニと柔らかくなっている時は要注意です。強い刺激臭を発してる場合もありますので、臭いをかいで判断するのも良いでしょう。見た目も水分が抜けてシワシワになっていることもあります。茶色くなったさつまいもがあった場合は、すぐに廃棄することをおすすめします。

さつまいもの変色を防ぐ方法と見分け方

さつまいもの変色の中には、栄養素由来のものもあるため、一概に悪影響によるものばかりではありません。それでも、見た目が大きく変色しているさつまいもを口にするのは、少し抵抗を覚えることもあるでしょう。以下に、変色を防ぐための方法をご紹介いたします。

方法①下処理を行う

白や緑といった、栄養素由来の変色は、さつまいもに正しく下処理を施すことで避けられます。上述したヤラピンやクロロゲン酸は、さつまいもの灰汁になる成分です。切ったさつまいもを水に漬けておけば、これらの栄養素が抜けて変色を防ぐことができます。


また、クロロゲン酸は皮の近くに多く含まれているため、さつまいもを切る時には少し分厚く切るようにすることで、緑色の変色を予防できるでしょう。

方法②正しく保管する

保管方法を改善することで、変色を防ぐという手段もあります。特に低温障害による黒い変色は、さつまいもをそのまま野菜室に保管しておくと起こる場合が多いです。さつまいもを新聞紙などに包んでから保管することで、温度の急激な低下を避けることができるため、黒い変色を抑える効果が期待できます。

美味しいさつまいもの見分け方

スーパー等で購入する前に、さつまいもが美味しいかどうかを判断できる方法もあります。


さつまいもは筋が少ない方が食べやすいので、それが少ないとされるレモンのような紡錘形をしているものを選ぶと良いとされています。また、凹凸が少ないさつまいもも同様に、筋が少なく食べやすいです。


それと、色がなるべく濃いさつまいもを選ぶようにしましょう。しっかり熟してるという証になります。そして端の切り口に注目するようにしましょう。黒い跡や塊が付着していたら、それは切り口から染み出した蜜です。糖度が高く甘いということなので、美味しく食べることができるでしょう。

さつまいもの中身が赤いときは食べられるか見分けよう

さつまいもを切ってその断面が赤いと、腐っているのではないか、何か身体によくないものなのではないかと心配になる場合もあるでしょう。そんな時は、さつまいもの品種からまず確認するようにしましょう。元々が赤い色をした品種である可能性も考えられます。そういった品種は、含まれる栄養素の影響で赤い色をしているだけですので、口にしても問題はありません。逆に、そういった品種ではないのに赤い場合は、カビによるものである可能性が高いです。


赤いさつまいもを見つけても、落ち着いて品種や臭いなどを確認して、食べられるかどうかを見極めましょう。

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