2022年05月16日公開
2024年05月21日更新
サトウキビの食べ方を解説!皮の剥き方や保存方法・おすすめレシピも
サトウキビの食べ方を解説します。サトウキビの皮の剥き方や、基本的な食べ方を詳しく説明!砂糖にして保存する方法や、常温や冷蔵での保存方法も紹介します。甘いサトウキビを活用できる、おすすめレシピも載せているため、一度チャレンジしてみてください。
サトウキビの食べ方や保存方法を解説!
サトウキビは沖縄や鹿児島で栽培されている、竹にも似た植物です。他の地域ではあまり見かけませんが、お土産などでもらったことがある人もいるでしょう。しかし、普段食べ慣れていない食材であるため、食べ方に迷ってしまうこともあります。
本記事では、サトウキビの皮の剥き方や、基本的な食べ方について解説します。上手な保存方法やおすすめレシピも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
サトウキビとは?
サトウキビは砂糖の原料
サトウキビはイネ科の植物で、砂糖の原料として使われています。日本では主に、沖縄や鹿児島で栽培されています。日本以外では、ブラジルやインドでの生産量が多いです。暑い時期に育つイメージがありますが、サトウキビの旬は冬です。
サトウキビは気温が低下すると、糖分を蓄え始めます。12月頃から収穫が始まりますが、最も糖度が高くなる時期は2月頃です。
サトウキビは内側に白い部分があり、そこに糖分が多く含まれています。噛むと特有の青くささも感じますが、同時に優しい甘さを味わうことができます。
サトウキビはイネ科サトウキビ属の植物です。同じイネ科の仲間といえば、イネのほか、ムギやトウモロコシ、ススキなどがあります。茎に節があり、そこから細長い葉が生えるところなど、なんとなく共通点が浮かぶ方もいるでしょうか。
サトウキビに含まれる栄養成分
砂糖の原料であるサトウキビは、カロリーが高い食材です。100g当たり396kcalもあるため、食べ過ぎには注意が必要です。カロリーが高いだけでなく、ミネラルやビタミンB群が豊富に含まれています。
ただ、これらの栄養成分は、砂糖に加工することで減ってしまいます。栄養を多く取りたいときは、精製されていない黒糖がおすすめです。黒糖はろ過したサトウキビの汁を、煮詰めて冷やし固めたものです。精製しない分、栄養成分が多く残ります。
サトウキビの皮の剥き方と食べ方
皮の剥き方
【剥き方】
- サトウキビを縦方向に立てます。
- 皮の内側に包丁を入れて、削ぎ落とすように上から下へ皮を剥きます。
- 食べやすい長さに切り、縦に2〜4等分に切ったら完成です。
サトウキビの皮は硬いですが、一度切り込みを入れれば繊維に沿って簡単に剥けます。ただ、立てた状態で剥くため、どうしても不安定になります。包丁で手を切らないように、くれぐれも注意してください。
手で持って剥くやり方もありますが、慣れていないと怪我をする危険が高いです。初めて皮を剥く場合は、縦方向に剥いたほうが良いでしょう。
サトウキビの食べ方
サトウキビの食べ方は単純で、皮を剥いた髄の部分をかじるだけです。奥歯で潰すようにして噛んでいると、甘い汁が出てきます。甘い汁が出てこなくなったら、残ったカスの部分は捨ててください。
また、歯で噛まずに、絞ってジュースを作ることもできます。絞るときは、ミキサーやフードプロセッサーを利用しましょう。
絞ったジュースはそのままでも飲めますが、少し青くささを感じます。くさみが気になるときは、レモン汁やクエン酸を加えるのがおすすめです。それをさらに冷やすことで、独特のくさみを感じにくくなります。
サトウキビの保存方法
基本は常温保存
サトウキビは、基本的には常温で保存します。暗くて涼しい場所に置いておけば、2週間は保存することができます。しかし、常温保存ができるといっても、暑い時期は注意が必要です。気温が高いところに置いておくと、早く傷んでしまいます。
気温が高い時期は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。ただ、冷蔵保存することで傷みにくくはなりますが、乾燥もしやすくなります。常温保存よりは、早目に使い切るようにしましょう。
冷凍でも保存することはできますが、解凍したときに食感が悪くなります。できれば冷凍ではなく、常温や冷蔵で保存したほうが良いでしょう。
砂糖に加工すると長持ちする
長期間保存したい場合は、砂糖に加工するのがおすすめです。絞った汁を鍋で煮詰めれば、簡単に手作りの黒糖が出来上がります。砂糖に加工したら、殺菌して乾燥させた容器で保存しましょう。密閉して保存しておけば、1年近くは持たせることができます。
食べてはいけないサトウキビの見分け方
サトウキビは傷んでくると、酸っぱいにおいがしたり、節が柔らかくなります。これらのサトウキビは食べられないため、処分するようにしましょう。また、赤い部分があるサトウキビを食べると、中毒になることがあります。
断面が赤やピンクに変色しているサトウキビは、カビが生えている可能性が高くなります。サトウキビのカビは神経毒を発生させるため、口にすると危険です。赤く変色してた場合は、絶対に口にしないようにしましょう。
また、断面が干からびたり、菌糸の斑点があるものも要注意です。長時間放置された可能性が高いため、食べないほうが安心です。
サトウキビを活用したおすすめレシピ
サトウキビの生ジュース
サトウキビの生ジュースは、サトウキビレシピの中でも人気のあるメニューです。まずは皮を剥いたサトウキビを輪切りにして、フードプロセッサーに入れて砕きます。砕いたものを布巾やガーゼで絞ると、甘いジュースが作れます。
甘すぎるときは、水や無糖の炭酸水で薄めてもOKです。レモンなど柑橘の果汁を入れると、風味が爽やかになります。甘い味が苦手でなければ、サイダーで割るのもおすすめです。
ブルーベリージャム
サトウキビでジャムを作ると、砂糖とは違った優しい甘さに仕上がります。途中までの作り方は、生ジュースと同じです。まずは皮を剥いて、甘い汁を搾りましょう。汁が絞れたら、あとは鍋でブルーベーリーと一緒に煮込むだけです。
あまり日持ちはしないため、早めに食べ切るようにしてください。多く作った場合は、小分けにして冷凍保存するのがおすすめです。
解凍するときは、常温で自然解凍することができます。ブルーベリー以外のフルーツでも美味しく作れるため、好きなフルーツでチャレンジしてみましょう。
四川風カレイの煮物
サトウキビは調味料として、煮物に利用することもできます。具材と一緒に圧力鍋で煮込むだけで、美味しい煮物が完成します。甘さが足りない場合は、味を見て砂糖を追加しましょう。
豆板醤を入れることで四川風になりますが、和風の味つけにしてもOKです。また、レモン汁を加えると、酸辣湯麺風の煮物になります。カレイ以外の魚でも作れますし、魚の代わりに肉を使っても良いでしょう。
サトウキビの食べ方は意外と簡単!
サトウキビは主に砂糖の原料として使われますが、家でも簡単に食べることができます。そのままかじるだけでも美味しいため、特に調理する必要もありません。
もちろん料理に利用したり、砂糖に加工することもできます。市販の砂糖とはまた違った、優しい甘さを味わえるでしょう。もしサトウキビを手にする機会があったら、ぜひいろいろな食べ方で楽しんでみてください。