2019年02月17日公開
2024年09月04日更新
黒砂糖の効果効能7選!白砂糖と栄養成分やカロリーを比較!
黒砂糖に健康効果や美容、ダイエット効果があると注目されています。ここでは、一般的に砂糖として使われている甘味料の白砂糖、上白糖と比較しながら、黒砂糖の効果効能を分かりやすく解説していきます。黒砂糖がダイエットに効果があるといわれている理由やその栄養成分、また健康効果や美容効果も詳しく紹介していきます。もちろん黒砂糖のカロリーは?黒砂糖のGI値は?など基本的な情報も白砂糖と比較して紹介します。
目次
黒砂糖は健康に良いのか?
黒砂糖は黒糖?
黒砂糖とは、サトウキビの搾り汁を煮詰めて作る砂糖のことをいいます。黒砂糖は黒糖と同じものです。ただその区別が分かりづらいという声が多く、日本では2010年に消費者庁が黒砂糖、黒糖の定義を明確化しました。
「サトウキビの搾り汁に中和、沈殿等による不純物の除去を行い、煮沸による濃縮を行った後、糖蜜分の分離等の加工を行わず、冷却して製造した砂糖で、固形または粉末状のもの」としています。これによって加工黒糖や粗糖(ザラメ)に糖蜜を混ぜた再製糖などが黒砂糖や黒糖と表示できなくなりました。
黒砂糖、黒糖の定義が明確にされたことによって、黒砂糖の健康効果や美容、ダイエット効果を期待して白砂糖から黒砂糖へ甘味料を変えたい時などでも、定義化される前と比べればとても分かりやすくなりました。
作り方
白砂糖と比べて栄養成分を多く含む黒砂糖は健康効果や美容、ダイエット効果も期待できると近年、黒砂糖の人気はうなぎのぼりです。では人気の黒砂糖がどのように作られるのかをみていきましょう。
黒砂糖の製造は、まず黒砂糖の原料となるサトウキビを刈り取るところから始まります。刈り取ったサトウキビの葉っぱと先端部分をていねいに取り除いて原料となる茎だけにします。その後、サトウキビの茎を圧搾機で絞ります。
サトウキビの搾り汁を不純物を取り除きながら鍋で加熱して、水分を蒸発させ濃縮したものを冷やし固めれば黒砂糖のできあがりです。
種類
砂糖は太る!健康のため、美容やダイエットのために極力減らそう、使わないようにしようと考える人も多いのではないでしょうか?甘味料として使われる砂糖は調味料としてはもちろんですが、糖分は人間にとって欠かせない大切なエネルギー源です。砂糖には、黒砂糖のほかにも白砂糖やグラニュー糖、三温糖やきび糖、てんさい糖などさまざまな種類の砂糖が市販されています。
黒砂糖の栄養成分やカロリー
栄養成分
黒砂糖は砂糖の中でも健康効果が高く、ダイエット効果もあるといわれていますが、ここでは黒砂糖に含まれている栄養成分についてみていきましょう。黒砂糖には、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛、鉄分、銅などのミネラルがたっぷりと含まれています。この栄養成分によってさまざまな効果効能が期待できます。
カルシウム、リン、マグネシウムの効果効能として骨粗鬆症の予防や亜鉛の効果効能として美肌や髪、爪の健康やホルモンバランスを整える作用、さらに亜鉛には味覚を正常に保つ作用や性ホルモンの生成にも関わる大切な栄養素です。また鉄分や銅の効果効能として、貧血予防などが期待できます。
また黒砂糖にはビタミンB1、B2、B6とビタミン類が豊富に含まれています。主な効果効能に疲労回復が期待できます。
カロリー
ダイエット効果が期待できるといわれている黒砂糖、では黒砂糖のどの栄養成分がダイエットに効果的なのか?また黒砂糖のカロリーはどれくらいあるのかをみてみましょう。
黒砂糖にダイエット効果があるといわれている理由は、黒砂糖に含まれている栄養成分にあります。ダイエット効果が期待できるといわれている成分が、フェニルグルコシド、ラフィノース、オフタコサノールです。それぞれに含まれている効果効能はのちほど詳しく紹介します。
では、黒砂糖のカロリーはどれほどあるのでしょうか?黒砂糖の100g当たりのカロリーは354kcalです。これだけではすこし分かりづらいと思いますので、のちほど白砂糖と比較しながら紹介していきます。
注意すべきこと
黒砂糖には、健康効果やダイエット、美容効果が期待できるといわれています。また、白砂糖などの他の甘味料と比較してもカロリーが低めでミネラルなどの栄養成分が含まれています。とはいっても、黒砂糖は砂糖です。摂りすぎると、健康、美容、ダイエット効果どころか逆に太る原因になります。くれぐれも適量を心掛けましょう。
黒砂糖の効果・効能4選【健康編】
疲労回復
黒砂糖には、さまざまな栄養成分が含まれていますが、その中に疲労回復効果が期待できる成分がオフタコサノールとブドウ糖です。オフタコサノールはサトウキビに含まれている成分です。その成分には、疲労回復効果に加えて、持久力を高める効果、コレステロール値を下げるなどの効果が期待されています。
オフタコサノールが含まれる食品は、サトウキビの他に、ブドウやりんごの皮、米ぬかなどです。さらにブドウ糖は、脳の大切なエネルギー源です。ブドウ糖を補給すると即、エネルギーとして脳を活性化することができます。
さらに、黒砂糖にはビタミンB群も含まれています。疲れた時には、ひとかけらの黒砂糖を食べて、脳のリフレッシュをして疲労回復効果を効率よく上げていきましょう。
むくみ予防・解消や血圧を下げる
黒砂糖は、カルシウムやカリウム、鉄分、亜鉛などミネラルが豊富に含まれているのが人気のひとつ、特徴です。 中でも黒砂糖に豊富に含まれている栄養成分にカリウムがあります。カリウムの効能は体内の過剰な塩分を排出する働きがあるので、むくみ改善効果や高血圧の予防に繋がります。
三大栄養素の代謝を助ける
黒砂糖に含まれている栄養成分ビタミンB群には、疲労回復効果の他にも、糖質や脂質、タンパク質の代謝を助けながら効率よくエネルギーに変換する作用があります。人が生きていく上で必要な三大栄養素の代謝を助ける作用も黒砂糖には含まれています。
筋肉や神経の働きをスムーズにする
黒砂糖に含まれている栄養成分にカルシウムがあります。カルシウムは丈夫な骨や歯を作ります。カルシウムが不足すると骨粗鬆症の要因になったり、イライラしたりと精神的なバランスを崩したり、不快な症状が起こりやすくなります。黒砂糖には、カルシウムのほかにも豊富なミネラルが含まれています。カルシウムはマグネシウムとの相乗効果によって、筋肉や神経の働きを円滑にする作用も期待することができます。
また、黒砂糖には鉄分も含まれています。鉄分にも筋肉の動きを円滑にする作用があります。
黒砂糖の効果・効能3選【美容編】
腸内環境を整え、肌トラブル改善
黒砂糖に含まれている栄養成分にラフィノースがあります。ラフィノースは天然のオリゴ糖です。この成分の効能は、便秘改善、免疫力アップなどの効果のほかにも近年では、アトピー性皮膚炎の改善にも効果が期待できるといわれています。また、黒砂糖には美肌効果もありその効果から黒砂糖入りのスクラブや石鹸、シャンプーやコンディショナーなども市販されています。
コクトオリゴで保湿
黒砂糖には、肌荒れの改善や肌を保湿する効果も期待できます。この有効成分は黒砂糖の黒色の成分にあると発見し、その黒砂糖から採取されたエキスはコクトオリゴと命名されました。コクトオリゴ(黒糖オリゴ)の効能は他にも、シミやそばかす、シワ、肌のかゆみなどを和らげるなどメラニンの生成を抑えて女性にとって嬉しい美容や美白効果が期待できます。
また、砂糖には体を冷やす作用があるといわれていますが、黒砂糖は体を冷やすことはありませんので、冷え性の多い女性にも甘味料をして黒砂糖はおすすめです。
肌の老化を遅らせる
砂糖は、肌荒れの原因や肌老化の要因、砂糖を摂りすぎると糖化反応が起こりやすいといわれていますが、砂糖にもさまざまな種類があります。糖化反応がいわれている白砂糖と比較しても、黒砂糖には肌を保湿する効果やシミやシワの予防、腸内環境を整える作用によって新陳代謝がよくなり、美肌効果が期待できます。美容商品としても使われている黒砂糖、外からも内からも効果を発揮してくれる頼もしい美容食品です。
黒砂糖と白砂糖の比較
原料の違い
砂糖の原材料となるのは、「サトウキビ」と「甜菜」の2種類です。白砂糖にグラニュー糖、三温糖やてんさい糖、そして黒砂糖と砂糖にはさまざまな種類がありますがその主な原料となっているのがサトウキビと甜菜です。
では、白砂糖と黒砂糖にはどのような違いがあるのでしょうか?白砂糖と黒砂糖はどちらもサトウキビを原料に作られています。白砂糖と黒砂糖を比較してみると、一番の違いはまず見た目の色です。その違いは製法にあります。
製造方法の違い
黒砂糖はサトウキビの搾り汁を不純物を除かずに煮詰めて冷やし固めたものです。一方、白砂糖の製造方法は、サトウキビの搾り汁から不純物を取り除いて作られています。白砂糖と黒砂糖は原料は同じサトウキビで異なる製法で作られた砂糖です。同じ原料のサトウキビで作られている白砂糖と黒砂糖、製法の違いによって それぞれに含まれる栄養成分やカロリー、また健康、美容、ダイエットなどに関わる効果効能に違いがあります。
カロリーの違い
ここでは黒砂糖と白砂糖のカロリーを比較してみてみることにしましょう。黒砂糖の100g当たりのカロリーは354kcalでした。では、白砂糖の100g当たりのカロリーをみてみましょう。白砂糖の100g当たりのカロリーは384kcalです。
白砂糖と比較すると黒砂糖の方がカロリーが低いのは分かりますが、それほど大きな差はありません。ただ黒砂糖には白砂糖には含まれていないビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。カロリーだけでは比較することのできないさまざまな栄養成分が黒砂糖には含まれています。
黒砂糖はダイエットに良い?
糖分の吸収を抑えるフェニルグルコシド
ここでは黒砂糖に含まれているダイエットに効果的な栄養成分について詳しくみていきましょう。黒砂糖に含まれる栄養成分にフェニルグルコシドという成分があります。フェニルグルコシドの効果効能は、糖分の吸収を抑制する働きや過剰な糖分の排出を促す作用にあります。
また、白砂糖と比較して血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。コレステロールの上昇も抑える働きがあるフェニルグルコシドはダイエット効果の他にも生活習慣病の予防にも効果が期待できます。
ラフィノースで便秘解消
黒砂糖に含まれるダイエット効果が期待できる栄養成分にラフィノースがあります。ラフィノースはオリゴ糖の一種です。黒砂糖に含まれているラフィノースがもたらす効果効能に、腸内環境を整える作用があります。この効果によって便秘解消のほかにも、美肌などの美容効果や動脈硬化など生活習慣病の予防なども期待できるといわれてます。
コレステロール値を下げるオフタコサノール
黒砂糖に含まれるダイエット効果が期待できる栄養成分にオフタコサノールという成分があります。オフタコサノールは、渡り鳥の大切なスタミナ源として知られている成分です。渡り鳥は、海を渡って長距離を休むことなく飛び続けながら住みかを変えていきます。その大切なエネルギー源となっているオフタコサノールには、持久力を高める効果があるといわれています。
オフタコサノールの効果効能は他にも、コレステロール値を低下させる効果が期待できるところから、ダイエット効果のほかにも心疾患や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果が期待できるといわれています。フェニルグルコシドとの相乗効果も期待できます。
GI値も低い!
ここでは、黒砂糖のGI値について白砂糖やさまざまな甘味料と比較しながらみていきます。そもそもGI値とは、血糖値の上昇率を表す指標のこと、グリセミックインデックスの略です。この血糖値の上昇スピードの違いによって、健康効果やダイエット効果が左右されます。健康効果やダイエット効果、また美容効果などを期待するのであれば極力、GI値の低い食品をチョイスするのをおすすめします。
では黒砂糖のGI値をみてみましょう。黒砂糖のGI値は99です。それと比較して、白砂糖は109、三温糖は108、はちみつは88、メープルシロップは73、てんさい糖は65のGI値です。やはり天然の甘味料がよりGI値が低いことが分かります。健康やダイエット、美容効果を期待するのであればより天然甘味料を選ぶようにしましょう。
白砂糖を黒砂糖に変えて摂取しましょう!
「黒砂糖の効果効能7選!白砂糖と栄養成分やカロリーを比較!」いかがでしたか?黒砂糖のカロリーや栄養成分、健康効果やダイエット、美容効果などの黒砂糖に含まれている成分の効能、製造方法などについて白砂糖と比較しながらみてきました。
黒砂糖のおすすめの食べ方は、黒砂糖の塊をそのまま食べるのが、黒砂糖の風味や味、コクなど口いっぱいに旨みが広がる一番シンプルで美味しい食べ方です。他にも黒砂糖を白砂糖の代用としてお菓子作りや料理に使うのもおすすめの使い方です。特に、甘辛く煮つける豚の角煮などを作る時には白砂糖より黒砂糖を使う方がより美味しく深みのある味に仕上がります。
健康効果や美容効果、さらにはダイエット効果も期待できる白砂糖より優れた栄養成分がある黒砂糖をあなたの日々のエネルギー補給や調味料として加えてみてはいかがですか?