2021年05月08日公開
2024年11月10日更新
砂糖大根(てんさい)とは?特徴や栄養・てんさい糖のメリットも!
砂糖大根の特徴や栄養、てんさい糖についてまとめました。てんさい糖の原料となる砂糖大根の旬や主な産地、さとうきびとの違いを調べました。てんさい糖の特徴やその栄養素、メリットについても紹介していますので参考にしてください。
砂糖大根(てんさい)の主な特徴を紹介!
砂糖大根は砂糖の原料になる野菜で、てんさいやビートなど呼び名は様々です。野菜として市場に出回ることが少ない為、見たことがない方も多いと思います。はじめに砂糖大根の旬や産地など、その特徴を紹介していきます。
あわせて、砂糖大根を原料に作られるてんさい糖についても、その栄養素や特徴、メリットをまとめました。
砂糖大根の特徴
砂糖の原料になる野菜
畑で砂糖大根が採れたので、ひたすら煮つめて、てんさい糖を作った。香りと味がバタークッキーみたいなので、そのままバクバク食べてしまいそうになる。大変危険ですね pic.twitter.com/30Mec86NIG
— ブーバチカ (@Lechka_ru) January 26, 2021
てんさい糖の原料になる砂糖大根です。見た目は大根と似ていますがヒユ科に属し、ほうれん草の仲間になります。アブラナ科の大根とは別種です。丸みを帯びた少し黄褐色の根が特徴で、大根にそっくりな葉をつけます。
別名「ビート」と呼ばれています。ボルシチなどのスープで使われる真っ赤なビーツ(テーブルビート)とよく似た呼び名です。こちらも植物としては別の種類に属しています。
旬と主な産地
農作物の収穫も大詰め。
— 美瑛町観光協会@美瑛子 (@Okanomachi_biei) October 19, 2020
今は、丘の畑を最後まで緑で覆っていた”ビート(砂糖大根)”の収穫が最盛期です。
掘り起こされ、あちこちの畑の脇でゴロッと山積みにされ、集荷のトラックを待っています。
(パノラマロード、10/16)#美瑛 #biei #ビート pic.twitter.com/0yoR6LJ2a0
寒冷な土地の方が育ちやすいこともあり、国内で栽培されているほぼ100%が北海道で作られています。日本での栽培自体は1870年ごろから始まりました。GWが終わる5月上旬頃から植え付けが始まり、10月から11月頃には収穫の旬を迎えます。そこから翌年の3月頃までが、てんさい糖への製糖時期です。
収穫されてすぐに製糖工場に出荷される為、一般ではあまり見かける機会が少ない食材とされています。
さとうきびとの違い
砂糖の原料として代表的なもうひとつが、さとうきびです。一般的なグラニュー糖や上白糖はさとうきびから作られています。寒冷地の北海道で作られる砂糖大根に対し、さとうきびは鹿児島や沖縄県が主な産地です。
また、糖分が含まれる部分にも違いがあります。さとうきびは茎に糖分が含まれる為、材料となるのは茎の部分です。一方、砂糖大根は根の部分に糖分を蓄える為、根を使って製糖が行われます。
食用には不向き
生食は二度とすまいと思うのに1年後にはまた行ってしまうもの…
— 西田栄喜@追求して日本一小さい農家に【キッチン菜園セット販売中🥕】農家の知恵がついてきます♪ (@gensankimuchi) November 25, 2020
渋柿と小さいビーツ
砂糖大根とも言われるビーツ。甘みもあるだろうなあと畑で齧るとえらい目に…3時間経った今でも喉の入り口にイガイガした感じ
それだけ鉄分が多いという裏返しなんですが
来年もまたやるんだろうなぁ~ pic.twitter.com/RELDAgTMDR
野菜としてそのままや、加熱をしての食用には不向きです。根の部分に糖分を蓄えているので、食べると甘味を感じます。口当たりも良いのですが、あくが強く土臭さが残るため後味が悪いのが特徴です。
煮込みなどで火を通した場合も、あくで黒くなってしまい土臭さが抜けません。漬物などにして食べる事もできるようですが、一般的に食用されてません。葉の部分もゆでると甘みがあります。こちらも根と同じくあくが強く、そのまま食べる事はあまりないようです。
砂糖大根から作る「てんさい糖」の特徴とメリット
茶色く上品な味の砂糖
米粉、てんさい糖を使った
— Kanko (@JQG7vxRzwbYw7yq) May 5, 2021
チーズケーキ🧀#料理記録 pic.twitter.com/kZ0vhDqcsP
てんさい糖は一般的な白砂糖に比べて、精製の度合いが低いです。その為ミネラル成分が多く残っており、色も茶色をしています。さっぱりとした上品な甘さで、黒糖のようなコクを感じる味が特徴のてんさい糖。少し溶けにくさはありますが、お菓子作りや料理などオールマイティに使う事ができます。
色をつけたくない時に便利な白色のてんさい糖も製造されていますが、置いているお店は少数です。製菓用品店や一部のスーパーでみることもできます。
栄養素とメリット
ラカントが切れてしまったので、今度はてんさい糖にしてみます😊
— yama.pu (@n2s19) March 26, 2021
てんさい糖は腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれるため、お腹にやさしい✨
身体の変化が楽しみです🙆♀️🌸#ダイエット記録 #ダイエットレシピ #ダイエット垢さんと繋がりたい #ラカント #てんさい糖 pic.twitter.com/ESPXQmBSiY
一般的な白砂糖に比べてミネラル分が多いなど、栄養面のメリットがあげられます。例えばむくみ解消や美肌効果があるカリウムの含有量は、100g中35mgです。上白糖の含有量2mgに比較しても、その違いがわかります。
加えて、一般的な砂糖にはないオリゴ糖を含んでいるのも特徴です。オリゴ糖は腸内環境を整えるビフィズス菌を増やす為に、重要な成分となります。
また白砂糖の原料であるさとうきびは、温暖な土地で作られる為、食べると体を冷やす効果があります。逆に寒冷地で育った砂糖大根には、体を温める効果があると言われ冷え性で悩んでいる方にはおすすめです。
砂糖大根(てんさい)を使ってみよう!
砂糖大根とてんさい糖について紹介しました。上白糖やグラニュー糖などの白い砂糖に比べると、少し値段は高めです。しかし、てんさい糖には栄養面など、体にとってのメリットが多く見られます。上品でさっぱりとした甘さは料理との相性も抜群です。ぜひ毎日の食事やおやつに、てんさい糖を使ってみてください。