2021年09月22日公開
2024年11月15日更新
打ち豆とは?特徴やおすすめの食べ方・簡単に作れるレシピも紹介
打ち豆の特徴やおすすめの食べ方をまとめました。北陸や東北では保存食として親しまれている打ち豆の作り方も、詳しく紹介しています。様々な料理レシピも解説しているので、味噌汁や煮物、カレーなどでも活用してみてください。
打ち豆の特徴やおすすめレシピを知りたい!
打ち豆と大根の味噌汁!!!!うちの父ちゃんが打った豆!!!!大豆の甘さがよいのぉ(笑) pic.twitter.com/1U9xmW42s2
— 立川で一人呑み (@shhhinny) December 30, 2020
福井県など北陸や東北で保存食として親しまれている乾燥した大豆を、食べたことはありますか?大豆を平たくして、乾燥させたものを打ち豆といいます。保存ができるだけでなくたんぱく質が豊富なので、各家庭で冬になると手作りされてきました。
本記事では、簡単な乾燥大豆の作り方や特徴、おすすめの料理レシピを解説するので、チェックしてみてください。
打ち豆の特徴と食べ方
雪国で重宝されてきた保存食
「打ち豆」といいます。
— ぽんしゅグリア【公式】日本酒カクテルの素 (@PonshuGria) February 10, 2021
大豆を茹でてから木槌で平らに潰して乾燥させる保存食です。
枝豆で作ったり、完熟した大豆で作ったりします。
潰れているからすぐにお料理に使えて便利なんです!
たんぱく質、大事です・・・ pic.twitter.com/cl2DxnCLYN
押豆は、東北や北陸などの雪国で長い冬を過ごすための保存食として重宝されてきました。大豆は、秋に収穫されて、味噌や押豆に加工されます。大豆や枝豆を平たく潰して乾燥したものは、地域によって打ち豆や打豆、押豆といわれます。
水に浸し柔らかくした大豆を平たくして乾燥させたものなので、火が通りやすく調理時間も短い特徴があるのです。そのため、浄土真宗と深い関りがある福井県では、仏事で大人数をもてなす精進料理の食材として使用されてきました。福井県と隣接する滋賀県湖北にある伊香郡の積雪地帯でも、郷土料理として親しまれているのです。
打ち豆の作り方
押豆は、枝豆や熟した大豆を柔らかくした後、石臼などの上にのせて叩き平たくし乾燥させます。枝豆専用の品種など様々ありますが、枝豆は未熟な大豆を収穫したものです。枝豆となる青い大豆は、そのままでも簡単に潰すことができます。しかし、熟した黄色の大豆は硬くて簡単に潰れないため、半日ほど水に浸けてから潰して平らにしましょう。
水に浸けて時間を置いた後は、蒸したり茹でたり家庭によって様々な作り方をします。大豆は、柔らかくなり過ぎないように注意しましょう。簡単に市販でも購入可能ですが、ぜひ作ってみてください。
打ち豆のおすすめの食べ方
ピーマン丸炊き、ひじきとお揚げの炊いたの、きゅうりのにんにく塩水漬け、切り干し大根飯、打ち豆の味噌汁。 pic.twitter.com/LJ3lgg91ZC
— 麩之介 (@platerillo78) July 3, 2021
押豆のおすすめの食べ方は、主に具だくさんの味噌汁や酢の物、煮物などです。浄土真宗が浸透している福井県では、報恩講という大きな仏事で食される精進料理によく使われています。報恩講で出される味噌汁は、滋賀県ではお講汁、福井県では打ち豆汁と呼ばれています。
大豆の収穫時期の10~11月に行われることと、安価で素早く調理できる理由から重宝されているのです。良質なたんぱく質も摂取できるので、サラダや炊き込みご飯、カレーなど様々な料理に活用できます。
打ち豆を使ったおすすめ簡単レシピ
刻み昆布と打ち豆の煮物
刻み昆布と乾燥大豆を使った煮物は、副菜や作り置きとしても重宝します。この煮物はさつま揚げの味や量により左右されるので、様々なさつま揚げで試してみてください。刻み昆布は、塩分が多いので調味料の加減に注意が必要です。潰して乾燥させた枝豆を使うと、彩りが良いのでおすすめです。
火が通りやすい特徴があるので、煮る時間に気をつけて作るようにしましょう。さつま揚げの代わりに、厚揚げやちくわでも美味しく食べることができるので、ぜひ試してみてください。
打ち豆なます
枝豆の押豆を使用したなますは、やさしい豆の香りとごまの風味を味わうことができるマイルドな酢の物です。ごまをする際は、すり鉢より簡単なフードプロセッサーなどを使用するのもおすすめです。乾燥した大豆を、水に浸けて少し時間を置き火にかける時は、大豆の臭みがなくなる程度で火を消しましょう。
調味料はレシピを目安にお好みで味見しながら調節しつつ、ぜひ副菜や作り置きとして作ってみてください。
打ち豆汁
押豆はすぐ火が通るので、一番最後に入れても十分味が浸透します。大豆や枝豆どちらも相性がいいので、様々な具材で風味の違いを愉しんでみてはいかがでしょうか。福井県では白味噌が使われますが、合わせ味噌でも美味しく食べることができます。
福井県や滋賀県では、仏事の際に精進料理として食べられており打ち豆汁やお講汁などと呼ばれます。使う豆によっても味は違うので、各家庭で作る時は好みに合わせて様々な具材や味噌で作ってみてください。
打ち豆を色々な料理に活用してみよう!
今日の夜ご飯😋🍴
— きゆき (@kiyukinoko) June 3, 2020
豚肉のグリル、打ち豆と野菜のトマト煮、グリーンピースの冷たいポタージュ、新じゃがころ煮(残り物😌)
今日は真夏日でした💦😎
皆さまお疲れ様でした🍺😆 pic.twitter.com/540WfrNwHx
本記事では、押豆の特徴やおすすめの食べ方や美味しいレシピについて解説しました。手間なく短時間で調理できるので、ドライカレーや酢の物、トマト煮など様々な料理に活用できます。雪国では、古くから栄養価の高い保存食として親しまれてきました。食べたことがない方も、ぜひカレーや味噌汁、煮物など様々な料理に活用してみてください。