花オクラの美味しい食べ方は？オクラとの違いや天ぷらなど人気レシピも

鮮やかな黄色が特徴的な花オクラを知っていますか？最近お洒落なレストランやカフェなどで目にすることが増えてきましたが、まだまだマイナーな食材です。本記事では、そんな花オクラの特徴と美味しい食べ方を特集します。今まで食べたことがないという方も、この機会にぜひ試してみてください。

花オクラは、実の部分ではなく、花を食す食用花です。産地は茨城県、愛知県、福岡県ですが、農家の高齢化により、最近では生産する地域が限られてきました。主に産地の道の駅や農家の直売所で販売されており、一般的なスーパーで目にする機会は少ないです。

旬の時期は、花が開花する6月～8月頃です。旬の時期を迎えると、花びらがより一層鮮やかな黄色になり、豊かな香りを楽しむことができます。

オクラの仲間と思われがちですが、実は全くの別品種です。原産地は中国で、トロロアオイというハイビスカスの仲間の植物です。一般的にオクラは緑色の実の部分を食しますが、花オクラの場合は実を食しません。実もできますが、あくまでも食べるのは花の部分だけになります。

普通のオクラと同じように粘り気と独特の香りがあり、サラダや天ぷらにして食べると美味しいです。オクラと同じ栄養素を含み、漢方としても重宝されています。腸内環境を整えたり、余分なコレステロールを排出する水溶性食物繊維が豊富に含まれている他、胃炎や胃潰瘍の解消にも役立ちます。

流通は非常に限られているため、食べたいと思っても手に入れることが難しいです。そんな時は、自家栽培するのがおすすめです。種は通販でも販売されており、約1週間で発芽、2～3か月後には大きな花を咲かせます。朝に咲くと夕方にはしぼんでしまうため、収穫は早めに行いましょう。

「自家栽培が面倒」という方は、ネット通販でお取り寄せするという手もあります。別途送料はかかりますが、手軽に手に入れることができるので、気になる方は検索してみてください。

花オクラはそのまま保存するとすぐにしぼみ、変色してしまいます。その日のうちに食べきれない場合は、ガクの部分を取り、密閉袋に入れて冷凍保存しましょう。食べる時は、冷凍状態のまま茹でればOKです。きれいな花の状態は長持ちしないので、手に入れたら早めに食べてください。

シンプルに花オクラの味を楽しみたい方におすすめなのが、こちらのそのまんまサラダです。名前の通り、さっと洗った花びらに調味料をかけるだけですが、独特の歯ごたえと甘みが楽しめます。ガクの部分は食べないので、事前に取り除いておきましょう。

オリーブオイルと少量の塩、レモンをふりかけて食べてください。お酒のおつまみにしたい方は、黒こしょうをふっても良いでしょう。食べ方に迷ったら、まず試してほしいレシピです。

ほろ苦くて美味しいクレソンを組み合わせた、人気のサラダレシピです。作り方は、2つの食材をさっと洗い、お皿に盛りつけます。鰹節をのせ、オリーブオイルと醤油を回しかけたら出来上がりです。

オリーブオイルはどんなものでも構いませんが、濃厚でフルーティなエキストラバージンオイルがよく合います。ドレッシング代わりにかけることで、食材の味を際立たせつつ、オイルのそのものの風味が楽しめます。

クセのない花オクラに、香り高い新ショウガとみょうがを合わせた、ちょっと大人のサラダレシピです。ショクガとオクラは、食べやすいように細切りにしておきましょう。味付けには、新ショウガの漬け汁を活用するので、簡単に味が決まります。黄色の花びらと、ピンクの新ショウガの色合いも美しく、テーブルを明るく華やかに彩ります。

花オクラを大胆に使った、インパクト抜群のサラダレシピです。合わせる食材は紫玉ねぎや、きゅうり、にんじん、ワサビ菜など、お好みのものを用意しましょう。さっとゆでた花オクラを入れることで、生と異なる食感も楽しめます。どんなドレッシングでも美味しいですが、さっぱり食べたい時は、ポン酢がおすすめです。

鮮やかな黄色の花や食材が、食卓をパッと華やかに演出してくれる人気のレシピです。用意するものは刺身用のマグロ、サーモン、いくら、きゅうり、ミニトマト、すし飯です。作り方は、さっと洗った花びらの上に、すし飯と刺身や野菜をのせたら出来上がりです。

食材の色合いが重ならないように、バランスよく盛りつけましょう。見た目が豪華な割に簡単に作れるので、時間がない時にもおすすめです。女性にも人気間違いなしのひと皿になっているので、おもてなしでお披露目してみてはいかがでしょうか？

【材料】

• 花オクラ 5～6輪
• 酢 少々
• ポン酢 大さじ1
• かつお節 少々

1. 熱湯で花オクラをさっと茹でます。
2. (1)をキッチンペーパーで挟み、軽く水分を取ります。
3. 皿に盛り付け、鰹節をかけます。
4. ポン酢を回しかけたら完成です。

花オクラの食べ方で人気なのが、こちらのお浸しです。とろっとした食感の花にポン酢が染み込み、あっさりと食べられます。熱湯で茹でる時は、酢を少々加えると、色鮮やかに仕上がります。出来立てはもちろん、冷やしても美味しいので、ぜひ試してみてください。

【材料】

• 花オクラ 3輪
• オクラ 3本
• 豆腐 1丁
• 鰹節 適量
• めんつゆ 適量

1. 花オクラとオクラはガクを取ります。
2. (1)をさっと洗い、オクラは輪切りにします。
3. 熱湯で(1)をさっと茹でます。
4. 器に豆腐をのせ、(2)と(3)を彩り良くのせます。
5. 鰹節をのせ、めんつゆを回しかけたら完成です。

料理が苦手な方でもあっという間に出来上がる、おすすめレシピがこちらの冷ややっこです。よく冷やした豆腐に花びらを添え、お洒落に仕上げましょう。動画ではめんつゆをかけていますが、ポン酢などお好みの調味料をかけてもOKです。トロっとした花の食感にハマること請け合いです。

【材料】

• 花オクラ　300g
• 酢（茹でる用）大さじ1
• A酢（和える用）大さじ3
• A醤油 大さじ1.5
• Aだし汁 50cc
• A塩 少々
• A砂糖 大さじ1

1. 熱湯に酢を入れ、花オクラを入れてさっと茹でます。
2. ざるに上げ、水気を切ります。
3. ボウルに(1)を入れ、材料Aを入れます。
4. 全体をよく混ぜ合わせ、器に盛り付けたら完成です。

こちらはさっぱりとした三杯酢で食べる、人気の一品です。沸かした湯に花びらをさっとくぐらせ、熱い内に酢をかけるのがポイントです。茹でた後は、味が薄まらないようにしっかりと水気を切っておきましょう。

箸休めとしても活躍するので、覚えておくと毎日の献立に重宝します。余った三杯酢は野菜や魚介にもよく合うので、多めに作っておいても良いでしょう。

花オクラが手に入った時にぜひ試してほしい食べ方が、天ぷらです。天ぷらにすると、サクッ、モチっとした独特の歯ごたえになって、クセになる美味しさです。花はつぼみのままでも、花びらを一枚ずつ揚げてもどちらでも構いません。作り方は、花に薄く衣をつけ、さっと揚げたらできあがりです。

美味しく作るコツは、天ぷらの衣をごく薄くつけることです。天ぷらにする場合も、ガクの部分は食べないので、事前に取り除いておきましょう。揚げたての天ぷらは、お好みで塩や天つゆを浸して食べてください。

花びらでイチヂクを包み、さっと油で揚げた人気のフリットレシピです。フリットにすることで、食材の甘みが凝縮され、美味しく食べることができます。小麦粉に塩を混ぜ、炭酸水を軽く混ぜて衣を作りましょう。炭酸水がない場合は、ビールを使ってもOKです。

長く揚げすぎると食感が悪くなるので、さっと火を通してください。お洒落なオードブルとして、おもてなしシーンでも喜ばれること間違いなしです。ビールにもよく合うので、おつまみにもおすすめです。

色鮮やかな食用花、花オクラについて紹介してきました。市場にはあまり出回っていませんが、見つけたらぜひ手に取ってみてください。味にクセがないので、さっと茹でてサラダにしたり、天ぷらにするなど使い道が広がります。本記事ではおすすめの人気レシピを厳選して紹介したので、気になるものから作ってみてください。