炊飯器の保温温度まとめ!機能を上手に使えば低温調理にも活かせる!

炊飯器の保温温度の特徴や、保温温度の高い温度や低い温度目安の温度についてまとめました。炊飯器の保温設定を使って、低温調理する際のポイントも詳しく解説します。保温機能を生かして作る低温調理レシピも紹介しているので、参考にしてください。

炊飯器の保温温度まとめ!機能を上手に使えば低温調理にも活かせる!のイメージ

目次

  1. 1炊飯器の保温温度を紹介!
  2. 2炊飯器の保温温度の特徴
  3. 3メーカー別の炊飯器の保温温度
  4. 4炊飯器の保温機能で低温調理する時のポイント
  5. 5炊飯器の保温機能を活かした低温調理レシピ
  6. 6炊飯器の保温温度を知っておこう!

炊飯器の保温温度を紹介!

白い保温機能付き炊飯器

美味しいご飯を炊き上げるために、炊飯器の使用は必要不可欠です。炊飯器はご飯を炊くだけでなく、ごはんのおいしさを長持ちさせてくれます。本記事では、炊飯器の保温温度についてまとめました。各メーカーごとの温度の違いや、特徴についても紹介しています。

保温機能を利用した、低温調理レシピも満載です。子供から大人にまで人気のローストビーフや、ヘルシーで人気の鶏ハムなどのレシピも紹介しているので、参考にしてください。

炊飯器の保温温度の特徴

特徴①雑菌の繁殖を抑える

蓋の開いた白い保温機能のついた炊飯器

炊飯器の保温機能は、ご飯を温め続けてくれるだけでなく、雑菌の繁殖を抑えてくれる効果があります。炊飯器の中にご飯を入れておけば、ご飯が痛むことがないと考えている方も少なくあります。

しかし、炊飯器内が60℃より低くなると、雑菌が増殖しやすくなります。販売されている炊飯器の保温温度は、60℃より高く保たれているため、雑菌の繁殖を抑えてくれます。

特徴②変色を防ぐ

保温機能付き炊飯器内にある炊き立てご飯

炊飯器の保温はごはんの黄ばみを防ぐ効果もみられます。温度が低い場合は、雑菌が繁殖してしまいます。しかし、高い場合はお米に含めれる2つの成分が結合し、ごはんが黄ばんでしまいます。このご飯が黄ばむ現象を、メイラード反応と呼びます。炊飯器は、雑菌が繁殖せず、メイラード現象が起こらない絶妙な温かさを維持しています。

特徴③温度の変更が可能

白い保温機能付き炊飯器

炊飯器は、細菌が繁殖しない程度の高い温度と低い温度に変更が可能です。メーカーによっては、変更できないモデルもあるため、購入の際は注意してください。

特徴④炊飯器のサイズによって電力は異なる

炊飯器は長期間保温したり、毎日使用する電化製品のため、消費電力が気になる方も少なくありません。炊飯器はサイズによって、電力が異なります。メーカーによっても異なるため、詳しい消費電力は説明書を確認してください。保温機能を使わないようにすると、消費電力を最小限に抑えられます。

特徴⑤保温期間の目安

ごはんの保管期間の目安は、24時間から30時間です。ごはんは保温し始めてから3時間が経つと、劣化がはじまります。美味しいごはんが食べたい方は、炊き立てがおすすめです。長時間炊飯器内に置いておくことも可能ですが、細菌の繁殖を抑えるためにも、ごはんは粗熱をとって、冷凍庫で保管しましょう。

メーカー別の炊飯器の保温温度

象印

象印の炊飯器は、高めと低めの2つから選択可能です。高めに設定すると、73℃前後になります。低めに設定すると、60℃前後となりますが、設定変更から24時間が経つと、自動的に高い設定に切り替わります。

長時間ごはんを温めたい場合や、ほどよい温かさのごはんが食べたい方は低い温度がおすすめです。熱いごはんが食べたい方は、高めの設定が良いでしょう。

タイガー

タイガーの炊飯器の保温温度は変更できません。タイガーの炊飯器は、基本的に保温ありかなしの2種類が選択可能です。なしを選択した場合は、炊飯窯の中が70℃にさがるまでは、つゆとり加熱が行われます。

シャープ

シャープの炊飯器は70℃前後となっています。シャープの炊飯器は、細かい設定はできません。販売されている炊飯器によっては、定期的に炊飯器内の温度を表示してくれるモデルもあります。

パナソニック

パナソニックの炊飯器は、通常と高めの2種類から選択可能です。通常は60℃前後、高めの場合は74℃となり、通常よりも高めの設定となります。販売されているモデルによっては、さらに細かく設定可能です。

また、ごはんを長時間保温すると、パサついてしまい味が落ちてしまったという経験をした方も少なくありません。パナソニックの炊飯器は、定期的にスチームを投入して、ごはんのパサつきを防いでくれます。

三菱

三菱の炊飯器は、一定保温とたべごろ保温の2種類から選択可能です。一定保温は72℃前後、たべごろに設定した場合は60℃を維持してくれます。販売されている炊飯器によっては、切り替えができないため、注意してください。

炊飯器の保温機能で低温調理する時のポイント

ポイント①一定の温度を保つ

炊飯器で調理されているローストビーフ

食材は比較的低い40℃~50℃で、細菌が繁殖しやすくなります。これらの細菌は、60℃以上の高い温度で、35分以上加熱する必要があります。温度計などを使用し、しっかりと管理を行い、60℃より低い温度にならないように気を付けましょう。

ポイント②底に布巾を敷く

炊飯器は底の部分から熱を発しているため、炊飯器の底は高い温度になるます。もちろん、そこから離れている部分は、低い温度になります。そのため、低温調理する食材も底に近い部分だけ、加熱され、ムラができてしまいます。ムラができないように、炊飯器の中に布巾を敷いて、底部分の熱を弱めてください。

ポイント③中までしっかり火を通す

低温調理する場合は、食材の中までしっかり火を通しましょう。炊飯器の中に食材を入れているだけでは、底に近い部分ばかり火が通り、上の部分は生のままになってしまいます。食材全体にしっかりと火を通すために、定期的に食材をひっくり返してください。

ポイント④設定したい温度のお湯を用意する

炊飯器の保温機能は、一定の温度を保つ機能ではありません。そのため、温度計で使用する水の温度を計り、温度管理を行う必要があります。低温調理をする場合、設定したい温度のお湯を用意しておきましょう。

炊飯器の保温機能を活かした低温調理レシピ

ローストビーフ

【材料】

  • 牛モモ肉ブロック…300g
  • 塩こしょう…適量
  • サラダ油…適量
  • 醤油(たれ用)…大さじ2
  • 酒(たれ用)…大さじ2
  • みりん(たれ用)…大さじ2
  • 砂糖(たれ用)…大さじ1

【作り方】
  1. 牛モモ肉ブロックの表面に塩コショウをすり込みます。
  2. フライパンにサラダ油を熱し、牛モモ肉ブロックの表面に焼き色をつけます。
  3. ジップロックにたれ用の調味料を入れて、焼き色のついた牛モモ肉ブロックを入れます。
  4. ジップロックの空気を抜いて、しっかりと蓋をしめます。
  5. 炊飯器の窯に、肉がつかるほどの熱湯を入れます。
  6. 炊飯器の保温機能を使って、30分じっくりと加熱します。
  7. 30分経ったら、炊飯器から取り出し、ラップで包んで粗熱を取ります。
  8. 粗熱が取れたら、お好みの薄さにカットします。
  9. ジップロックに残ったたれを、フライパンで加熱し、沸騰させます。
  10. カットした肉に、たれをかけたら完成です。

フライパンで肉を加熱するだけで、後は炊飯器が低温調理してくれます。沸騰したお湯を使用するため、細かい温度管理も必要なく、簡単に作れます。ローストビーフは、高級感もあり見た目も鮮やかなので、パーティーにもおすすめです。

角煮

【材料】

  • 豚バラかたまり肉…500g
  • しょうが…20g
  • 酒…200㏄
  • 砂糖…大さじ2
  • 薄口醬油…大さじ3
  • 水…400㏄

【作り方】
  1. 豚肉を5cm幅にカットし、しょうがは皮つきのまま薄切りにします。
  2. フライパンを熱し、豚肉の表面に焼き色を付けます。
  3. 炊飯器に豚肉、しょうが、酒、砂糖、薄口醬油、水を入れて、炊飯します。
  4. 炊きあがったら、豚肉をひっくり返し、保温に設定し味をなじませます。
  5. 豚肉にツヤがでて、味が馴染んだら完成です。

使用する炊飯器によっては、炊飯の時間が異なります。豚肉に火が通っていることを確認してから、保温モードに切り替えてください。お好みで、たまごを入れても美味しく出来上がります

鶏ハム

【材料】

  • 鶏むね肉…1枚
  • 酒…大さじ2
  • 塩…小さじ1/2
  • 砂糖…小さじ1/2
  • ブラックペッパー…適量

【作り方】
  1. 鶏むね肉は皮を取り、平らになるように切ります。
  2. 鶏むね肉に塩と砂糖をすり込んで、ジッパーに酒と鶏むね肉を入れて揉み込み、30分冷蔵庫で置いておきます。
  3. 冷蔵庫から出して、常温に戻し、ブラックペッパーをかけてラップに包みこみます。
  4. ラップの端を縛ったら、再びジッパーに戻します。
  5. 炊飯器の窯に80℃前後のお湯を入れて、肉が浮かないように重しを置きます。
  6. 炊飯器の蓋を閉めて、保温機能で1時間半置いておきます。
  7. 粗熱を取って、好みの厚さにカットすれば完成です。

しっとりとした鶏ハムがとても簡単に作れます。鶏むね肉を使用しているので、とてもヘルシーです。しっかりと火を通すためにも、高い温度で調理しましょう

炊飯器の保温温度を知っておこう!

炊飯器の保温機能について、詳しく紹介しました。炊飯器は、メーカーによって保温温度の高い・低いを設定可能です。炊飯器ごとの機能や特徴を理解し、毎日美味しいごはんを炊きましょう。また、保温機能をうまく利用することで、低温調理も可能です。

炊飯器の低温調理が気になる方は、本記事のレシピを参考にしてください。炊飯器の低温調理機能をマスターして、料理のバリエーションを広げてみましょう。

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