とうもろこしの種類・品種と生産量を調査!糖度が高くて甘いのは何?

とうもろこしの種類と人気の品種についてまとめました。とうもろこしの旬の時期と主な生産地、生産量について詳しく解説!甘くて美味しい糖度が高い品種も紹介します。種類豊富なとうもろこしに詳しくなれる情報が満載です。

とうもろこしの種類・品種と生産量を調査!糖度が高くて甘いのは何?のイメージ

目次

  1. 1とうもろこしは種類・品種が豊富!
  2. 2トウモロコシの基礎知識
  3. 3とうもろこしの人気の種類・品種を紹介
  4. 4とうもろこしの栄養素と効果効能
  5. 5とうもろこしも鮮度が大事!新鮮なものを生で食べてみよう

とうもろこしは種類・品種が豊富!

とうもろこしは種類ごとにさまざまな品種があり、その土地ならではのブランドとうもろこしは、予約しなければ購入が難しいほどの人気があります。本記事ではとうもろこしの旬の時期や生産地、生産量など基本情報について解説します。美味しいとうもろこしの選び方や茹で方もまとめました。

とうもろこしに含まれている栄養素や効果効能について、さらにとうもろこしの人気品種を種類ごとに15選紹介していきます。実は奥深い、とうもろこしについて紹介しますのでぜひチェックしてください。

トウモロコシの基礎知識

とうもろこしにはさまざまな種類があり、種類ごとにさまざまな用途に活用されています。とうもろこしの旬や生産量、生産地など、基礎知識について詳しく解説していきます。

とうもろこしの旬の時期

とうもろこしは夏野菜というイメージがありますが、種類や生産地によって旬の時期に差があります。5月くらいから10月くらいまでがとうもろこしの旬になりますが、スーパーに並ぶ一般的な種類のとうもろこしは7〜9月頃が旬の時期です

とうもろこしは鮮度が落ちるのが早く、収穫した瞬間からどんどん甘みが薄れてしまいます。とうもろこしを美味しく味わえる時期は短いですが、旬のとうもろこしはみずみずしく美味しさは格別です。

とうもろこしの主な生産地

とうもろこしは一般的に食べられている種類の他に、家畜の飼料用や工業用に使う種類、お菓子に使う種類、穀物用など、実に多くの種類が作られています。その種類ごとに作られている生産地や生産量に違いはありますが、日本では北海道がとうもろこしの一大産地です。

北海道の生産量は約62,000tほどで、日本の生産量の約4割も占めています。生産している種類や品種も多く、北海道のお土産でもとうもろこしは人気です。ついで生産量が多いのが千葉、茨城と続きます。生産量は多くありませんが、九州や沖縄でも栽培されています。

世界に目を向けると、生産量がダントツで多い国はアメリカで、世界生産量の約4割を占めています。ついで生産量が多い国が中国、ブラジル、アルゼンチンと続きます。とうもろこしの起源ははっきりしていませんが、テオシントという雑草が原種という説があります。

原産地はメキシコ、ボリビアなど中南米といわれていますが、中南米は生産量自体は多くありません。しかし、中南米では今もとうもろこしが主食として食べられています。

とうもろこしの選び方

とうもろこしは鮮度が命です。収穫した瞬間から甘みが薄れて日持ちしないので、買う時は鮮度が良いか見分けることが大切です。とうもろこしは皮付きの方が鮮度が落ちにくいので、選べる場合は皮付きを選びましょう。皮は時間が経つとどんどん色が薄れてくるので、なるべく色鮮やかな緑色をしたものを選ぶのがポイントです。

ヒゲは白っぽいものより、茶色の方が完熟して甘いとうもろこしです。さらに、ヒゲの量と粒の量は比例しますので、ヒゲがふさふさと多く付いているものを選ぶようにしましょう。

とうもろこしの茹で方

とうもろこしを茹でる時はお湯からではなく、水から茹でるのがおすすめです。とうもろこしが入る鍋に水を入れ、とうもろこしを皮ごと入れます。火をつけて、沸騰したら3〜5分茹でれば完成です。皮ごと水から茹でることで、ふっくら甘く仕上がりますので試してみてください。

とうもろこしの人気の種類・品種を紹介

とうもろこしは種類によって色や食感、糖度に違いがあります。人気の種類、品種を15選紹介しますので、ぜひチェックしてください。

味来(みらい)

味来は生食できるほど糖度が高く、フルーティーで皮が柔らかい人気の品種です。その甘さは「ミラクルスイートコーン」と呼ばれ、はちみつのように甘いと形容されるほどです。生で食べても甘いのですが、加熱すると甘さはさらに増し、よりジューシーになります。

通常よりも小さめであまり大きくない品種ですが、フルーティーで甘いので1本でも十分満足できるでしょう。

おひさまコーン

おひさまコーンは糖度が高くジューシーな、スイートコーンという種類のとうもろこしです。粒は柔らかくきれいな黄金色で先端までびっしり詰まっており、鳥害や虫害に強く、育てやすいという特徴もあります。おひさまコーンは発芽がよく、秀品率が高いことから家庭菜園初心者向きの品種といえるでしょう。

おおもの

おおものはその名の通り、大きくて食べ応えのあるビッグサイズの品種です。しかもただ大きいだけでなく、糖度は20度前後という驚きの甘さです。メロンは糖度が12〜18度、桃は14度前後ですので、どれだけ甘いかがわかるかと思います。

粒もぎっしり詰まって、重量も500gほどと通常の1.5倍ほどの重さです。味も見た目もインパクトが強い人気の品種で、粒が白い「白いおおもの」も発売されています。

ピクニックコーン

ピクニックコーンは味来の品種改良型で、平均糖度が18度というフルーツのような甘さのとうもろこしです。味来同様やや小ぶりですが、皮が柔らかくジューシーで生食も可能です。ピクニックコーンは冷やすとさらに甘さを強く感じるという特徴があるので、茹でて時間が経っても美味しく食べられます。

ゴールドラッシュ

ゴールドラッシュは神奈川の種苗会社が、初めて日本で販売を開始した品種で、家庭菜園の人気定番品種です。皮の薄いとうもろこしを作ろうと品種改良を重ねた結果、皮が薄くて粒が大きく、さらに甘いとうもろこしが出来上がりました。皮の柔からさは生食できるほどで、かぶりつくとジューシーな甘さが口いっぱいに広がります。

甘々娘(かんかんむすめ)

甘々娘はスイートコーンの、バイカラー(粒の色が白と黄色が混ざっている)という種類のとうもろこしです。スイーツコーン、フルーツコーンと呼ばれるほど甘いとうもろこしで、平均糖度は15度以上もあります。

皮が薄く生食できる人気の種類ですが、栽培が難しいためとても希少なとうもろこしでもあります。市場にはあまり出回らないため、機会があったらぜひ購入してみてください。

カクテル

カクテルは、黄色の粒と白い粒がカクテル(混ざった)されたバイカラー種のとうもろこしです。程よい甘さで食べやすく、一粒一粒が大きく際立っています。栽培適応性が高く作りやすいので、家庭菜園にもおすすめの人気品種です。

ピーターコーン

ピーターコーンは黄色い粒と白い粒が混ざった、バイカラーという種類のとうもろこしです。皮が薄く柔らかいため食感が良く、甘みが強いスイートコーンの代表格です。昔から市場に出回っている定番のとうもろこしですので、知らない間に食べたことがあるかもしれません。

手に入りやすく価格も安いため、そのまま食べたり料理に使ったり、さまざまな楽しみ方ができる、とても身近なとうもろこしです。

サニーショコラ

サニーショコラは甘みが強いスイートコーンという種類のとうもろこしで、糖度は高いもので19度程になります。糖度は高いのですがすっきりした甘さで、後味の良さとみずみずしさが特徴です。生でもフルーティーで美味しいのですが、茹でてもそのみずみずしさは変わりません。

ピュアホワイト

ピュアホワイトは粒が真っ白な、シルバーコーンという種類のとうもろこしです。純白(ピュアホワイト)という名の通り、真っ白に光り輝く粒の美しさが最大の特徴です。白いので甘さが少ないイメージがありますが、糖度は19度ほどと高くフルーツと比べても遜色はありません。

さらに水分量が多いため、かじると甘味がジュワッと口いっぱいに広がります。味、見た目の美しさからとても人気の品種ですが、栽培が難しいため希少価値が高く、幻のとうもろこしといわれるほどです。

ロイシーコーン

ロイシーコーンは、先ほど紹介したピュアホワイトを品種改良した白いとうもろこしです。ロイシーコーンはピュアホワイト同様、栽培農家が少なくとても希少なとうもろこしです。お土産などでも人気ですが流通量が少ないため、すぐに売り切れてしまいます。甘みが強くとても人気がありますので、見かけたらぜひ購入してみてください。

雪の妖精

雪の妖精は粒が白い種類のとうもろこしで、市場にあまり出回っていない希少価値の高いとうもろこしです。粒はふっくらと丸くて柔らかく、実はずっしりと重さがあります。シャキシャキした食感の良さはゴールデンコーン(黄色い粒)にも劣らないほどで、ミルクのような甘い果汁があふれ出します。

予約しなければ購入できないほど人気があるので、気になる方は早めにチェックしましょう。

イエローポップコーン

イエローポップコーンは爆裂種という種類のとうもろこしで、その名の通り、ポップコーン用に作られている品種です。通常のとうもろこしより粒が小さめで、皮が硬く茹でて食べるには向きません。ポップコーン用にするために茎につけたまま、枯れてから収穫するため、通常より収穫時期が遅いという特徴もあります。

通常のとうもろこしと同じように栽培できますので、自宅で栽培して手作りポップコーンを作るのも楽しいでしょう。

黒もちとうもろこし

黒もちとうもろこしはワキシーコーンという種類の、もちもち食感が楽しめる品種です。黒もちとうもろこしはもち質デンプンを多く含んでいるため、食感がもちっとしているのが特徴です。最近人気のジューシーでフルーティーなとうもろこしとは違い、水分が少なく、素朴な優しい甘さを感じることができます。

とうもろこしの一大産地である北海道でも、今は作っている農家は少ない品種です。黒もちとうもろこしは鮮度が落ちるのが早く、1日経つと甘みが少なくなってしまいます。そのため、あまり市場に出回ることが少ない貴重なとうもろこしです。北海道では屋台で食べられることもあるので、見かけたらぜひ味わってみてください。

グラスジェムコーン

グラスジェムコーンはフリントコーンという種類のとうもろこしで、品種改良されて生まれた比較的新しいとうもろこしです。アメリカのネイティブアメリカンの農家、カール・バーンズさんが、長年品種改良に取り組み出来上がったとうもろこしで、美しい虹色の見た目が特徴的です。

カラフルで半透明な美しい見た目から、レインボーコーンと呼ばれることもあります。食べることはできますが、グラスジェムコーンは硬粒種類ですので茹でてもあまり美味しくありません。

加工用、飼料用に向いている種類で、ポップコーンにすることもできますが上手く爆ぜないことも多いようです。味がイマイチで見た目が美しいことから、食用というよりはインテリアなど、観賞用として人気がある品種です

とうもろこしの栄養素と効果効能

主食として食べられているとうもろこしですが、炭水化物以外にも多くの栄養素がバランス良く含まれています。とうもろこしの栄養素と効果効能について詳しく解説していきます。

カリウム

とうもろこしにはカリウムが多く含まれていて、茹でてもその量は変わりません。カリウムは浸透圧を一定に保ち、ナトリウムによる血圧上昇を抑制する効果があります。さらにカリウムの摂取量を増やすことで、脳卒中を予防したり骨密度を増やす効果もあります。

血圧が高めの人はカリウムを多めに摂った方が良いのですが、腎機能が低下している人はあまり摂りすぎない方がいいので食べ過ぎないように注意しましょう。

食物繊維

とうもろこしには食物繊維が豊富に含まれています。とうもろこしに含まれている食物繊維は水に溶けない不水溶性食物繊維で、腸のぜん動運動を促し、便秘解消に効果があります。とうもろこしの皮に含まれる不溶性食物繊維は、なんとさつまいもの4倍もの量です。

しかし皮部分は固く消化が悪いので、美味しいからといって大量に食べ過ぎないように注意しましょう。

ビタミンC

ビタミンCは活性酸素を抑える抗酸化作用があり、アンチエイジングや抗がん作用があります。さらに免疫力を高め、風邪を予防したり花粉症による不快な症状を和らげてくれる働きもあります。活性酸素はストレスや睡眠不足、喫煙や飲酒でも増えますので、規則正しい生活とバランスの良い食生活を心がけましょう。

トウモロコシグルテン

近年、グルテンフリーという、グルテンを摂らない食事や食品が注目を浴びています。グルテンとは小麦やライ麦などに含まれているタンパク質の一種です。元々はグルテンを摂ることで体調不良になるセリアック病や、アレルギー対策のために広まったグルテンフリーですが、最近ではモデルやセレブもグルテンフリーを実践しています。

グルテンを摂らないことで、下痢、便秘、腹痛、肌荒れ、疲労感が改善される、さらには痩せやすくなるなどさまざまな効果があるようですが、実際は医学的根拠はないといわれています。しかし、実際効果を実感してグルテンフリーを実践している人は多くいます。

とうもろこしグルテンは小麦粉のグルテンとは違うので、グルテンフリーの方でも安心して食べることができます。とうもろこし粉は小麦粉の代わりに使えるので、グルテンフリーを実践する際の代用品として、麺やパスタに取り入れられています。

とうもろこしも鮮度が大事!新鮮なものを生で食べてみよう

とうもろこしは世界三大穀物の一つで、美味しくて栄養価が高い優れた野菜です。世界中で栽培されているとうもろこしですが、日本でも多くの種類が栽培されています。

とうもろこしの種類ごとに数多くの品種があり、味や食感など特徴も違います。その土地ならではのブランドとうもろこしも人気がありますので、機会があったら食べ比べてみましょう。

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