ギマという魚のさばき方と煮付けなど食べ方は?釣り方も調査!

ギマという魚を知っているでしょうか?地域によって見たこともない人もいるかもしれません。個性的な見映えからインスタなどにも取り上げられるほど知る人ぞ知る魚です。そのギマのさばき方はどうしたらいいのか、煮付けや刺身などそのほか料理方法はどんなものがあるのかいろいろな食べ方を紹介します。そしてギマを釣って新鮮なまま食べるのはどうでしょうか?ギマの釣り方を詳しく解説していきましょう!

ギマという魚のさばき方と煮付けなど食べ方は?釣り方も調査!のイメージ

目次

  1. 1ギマってどんな魚?
  2. 2ギマのさばき方
  3. 3ギマの美味しい食べ方
  4. 4ギマの釣り方
  5. 5ギマのさばき方をマスターして美味しく食べよう!

ギマってどんな魚?

ギマという名の魚をどれくらいの人が知っているでしょうか?ギマという名前を聞いてもピンと来ずその姿を思い浮かべることができないかもしれません。ギマはフグ目の魚であり見た目は上半身がカワハギに似たような形をしています。体長は20cmから最大30cm程度の大きさです。背鰭にある棘は長くて鋭く腹鰭にある棘は短く対になっています。

体の色は銀色または灰色となっていて背鰭や胸鰭、尾鰭は黄色くなっているのが特徴です。静岡県それより南に、西大西洋の熱帯海域、群れで比較的浅めの海で生息をしています。木綿を麻のような特徴にするための加工方法、その加工をした布のことを擬麻(ぎま)といいます。諸説ありますが魚のギマの皮の硬い手触りが擬麻に近いことからその名がついたといわれています。

ほかには、体が銀色であることと顔が馬に似ていることから銀の馬、それが転じてギマになったという説などもあります。ギマの腹鰭にある対になっている棘は固くて、それが支えとなってギマを立たせることができます。顔の愛嬌の良さからインスタなどのSNSにその画像が紹介されています。それでは、ギマのさばき方と美味しい食べ方、さらに釣り方などを解説してきましょう。

ギマのさばき方

魚の消費量も減りスーパーへ行けばすでにさばかれた魚が売られているので、魚のさばき方をほとんど習わずにきた人の方が多いかもしれません。魚のさばき方がわからなくても毎日の暮らしの中で特に支障があるわけではありません。しかし、最近は女性も釣りをするようになったこと、SNSの普及によって魚のさばき方が簡単に調べられるようになったこと、その過程をブログやインスタグラムにあげることなど新しい楽しみ方が生まれました。

ギマは特徴のある魚なのでさばき方も注意が必要になります。うまくできるさばき方をこれから紹介しましょう。ギマのさばき方がうまくできるようになれば刺身や煮付けなどさまざまな料理が楽しめます。ギマのさばき方でまず注意をしなければいけないのは、背鰭と腹鰭にある棘とヌルヌルしている皮です。

まずは表面のヌルヌルを洗い落とします。タワシなどを使うと良いでしょう。次に手に刺さらないように棘を切り落としますが包丁でもハサミでも問題ありません。そして頭を切り落とします。

ギマの皮の剝ぎ方

ギマの皮を剥ぐためには軍手を用意しておきましょう。腹鰭の棘を切った部分から尾鰭に向かって腹側全体の皮に切りこみをいれます。これは皮を剥がしやすくするためのものです。背中も同じように背鰭の棘を切り取った部分から尾鰭に向かって皮に切りこみをいれます。尾鰭の側面の付け根の部分を切ることで、さきほどの背中側と腹側の切りこみを入れたところを繋げます。

皮はかたくてザラザラしているので素手で行うと手が荒れてしまうので軍手などをきちんとしましょう。そこから力が必要になりますが切りこみがあるのできれいに剥ぐことができます。もちろん両側の皮を剥ぎとります。

ギマの3枚おろしのさばき方

魚の三枚おろしは初心者には難しいので何度も経験をして慣れることが大切です。最初はギマよりも扱いやすい魚から始めた方がいいかもしれません。注意することは、ギマは骨がかたいことと血合い骨をきちんと取ることです。三枚おろしはのやり方は、包丁を骨にそって身を切ります。慌てずに少しずつ刃先をいれるようにすればうまく三枚におろせるでしょう。

最初に頭を切り落とします。背鰭の前の部分から頭を半分切り込みます。そのまま頭を持って折り曲げて引っ張ると内蔵の大部分が一緒に取りだせます。残りの内臓もしっかりと取り除きましょう。そしていよいよ三枚おろしです。

腹の方を切るときは、頭の部分(もう切り取ってありますが)から尾鰭にかけて包丁で切っていきます。背中を切るときは逆になります。尾鰭から切り込んでいって頭のの方に向かって包丁をいれます。両側にに包丁を入れたらお腹の方と背中の方の身をつまむようにして包丁を入れやすいようにします。背骨に沿って包丁を尾鰭の方から頭のに向かって切っていくと骨から身を切り離すことができます。これで2枚おろしになりました。

残りの片方の身をおろしましょう。先ほどとは逆に背側から包丁をいれてから腹側を切ります。あとは前を同じように身をつまみながら包丁を入れて切ると3枚おろしが完成します。

ギマの美味しい食べ方

ギマを知らず馴染みのない人には見た目も個性的なギマを食べることには少々戸惑うかもしれません。ギマはそもそもどんな味がするのでしょうか?ギマは美味しく食べられる魚なのでしょうか?ギマの美味しい食べ方にはどんなレシピがあるのか、煮付けや刺身、ほかにどんな食べ方があるのか?ギマの美味しい食べ方を紹介していきましょう。

ギマをしっかり味わうならギマの肝和え

ギマの肝和えの食べ方を紹介しましょう。ギマはフグの仲間ですが毒はないので安心して食べられます。ギマの肝和えの食べ方ですが、ギマは釣りなどの新鮮なものがいいでしょう。ギマの頭を落として三枚おろしをします。それを薄く切って刺身にします。肝は崩れないように取りだして塩水で洗うことで臭みをとることができます。肝を素早く湯通しをします。お好みでネギとかけて、それぞれに醤油をかけて完成です。

甘辛い味付けでご飯が進むギマの煮付け

魚料理にはさまざまありますが定番は焼き魚や煮付け料理ではないでしょうか?ギマもまた煮付け料理に合う食材です。ギマの煮付けは簡単にできるのでその食べ方を紹介します。

ギマの煮付けを2人分作るのでギマを2尾用意します。ギマの頭や内臓を取り除きます。次に鍋に水を150CC程度、ショウガを少々、醤油、砂糖をそれぞれ大さじ3、酒とみりんをそれぞれ大さじ2をいれて沸騰させます。沸騰したところにギマを入れて灰汁を取ったら落し蓋をおいて弱火にして煮込みます。落し蓋を取りギマに煮汁をかけながらちょっとだけ煮て完成になります。

カラッと美味しいギマの唐揚げ

魚の唐揚げも定番料理で人気の食べ方です。ギマの唐揚げの食べ方を紹介しましょう。ギマを三枚におろして一口大の大きさに切りわけます。塩、コショウを少々、酒と醤油を3対1の割合ににしてその中にギマを漬けておきます。冷蔵庫に30分程度いれて置きましょう。冷蔵庫から取り出したギマに天ぷら粉をまぶします。天ぷら鍋にサラダ油をたっぷり入れて170℃程度の熱さにして揚げてギマの唐揚げは完成です。

ちょっと辛めのギマと豆腐の唐辛子の煮付け

ギマと豆腐の唐辛子の煮付けの食べ方を紹介しましょう。ギマは煮付けにしても美味しい食材です。さっぱりしたギマと豆腐、そして唐辛子の辛さが食欲をそそります。2人分を作る場合はギマを2尾用意しましょう。水気を切った豆腐を縦半分にして厚さを2cmにして切ります。フライパンにサラダ油を大さじ1杯をいれて強火で熱します。豆腐の両面がきつね色になるまで焼きます。

焼き色がついた豆腐を取り出して再びフライパンにサラダ油を大さじ1入れます。その中にニンニクを2かけ程度、赤唐辛子を二つに切ったものを入れて弱火で熱します。香りがしたら二つに切ったギマをフライパンの中にいれて中火にして両面をキツネ色になるまで焼きます。

酒を大さじ2を加えてからさきほどの豆腐をフライパンの中に入れます。水を三分の一カップいれて煮立てます。砂糖を小さじ1、醤油を大さじ2を入れて15分程度加熱して煮ます。お好みに合わせてねぎを加えてさらに煮込んで完成です。

お手軽フレンチ風ギマのソテー

始めにさばいたギマに塩コショウを両面に適量ふりかけましょう。フライパンにオリーブ油を大さじ2入れます。みじん切りにしたニンニクを1かけ程度入れて弱火で香りが立つまで熱します。ギマを入れて中火にして両面を焼きましょう。表面がキツネ色になったら弱火にして白ワインを大さじ2入れてさらに5分程度加熱します。ギマをお皿に盛り付けをすれば完成です。

ギマの釣り方

ギマは、腹鰭の棘が固く、それを支えにして立ち上がる姿が面白くSNSでもよく取り上げられるほどである意味人気の魚です。ギマはフグ科ギマ目の魚でフグの仲間でもありますが毒はありません。ただ棘がありそれでケガをする危険があります。皮はザラザラとしてぬめりがあり、そのせいで釣りでもあまり人気のない魚ともいわれています。

それでもギマは食べると美味しく刺身や煮付けなどにしても美味しいのはとても魅力的な魚です。ギマはどこに分布をしていて釣れる時期やエサ、さらに船釣仕掛けや投げ釣りについてななどギマの釣り方についても解説していきましょう。

ギマが釣れる時期と場所

ギマは、インド大西洋域に生息していることが知られていますが、日本では東海地方、浜名湖や三河湾沿岸などで生息しています。ギマ科の魚類は世界で7種が存在していることがわかっていますが日本に分布しているのはギマだけです。ギマが釣れる場所は主に沖合や内湾、砂地、河口などです。ギマが釣れる時期は4月から10月程度で、ベストの時期は6月から8月になります。

ギマ釣りのエサ

魚釣りの餌は、釣りたい魚によっても海や川など場所によっても違います。エサは釣具店で買うことは当然ですが現場で見つけることも可能です。釣りエサには活きエサや保存エサ、人口エサなどがあります。ギメ釣りのエサは、ジャリメやアオイソメなど、ほかにもアサリやアオヤギ、イガイなどの貝などを使うのもいいでしょう。三河湾では冷凍エビの切り身やアサリの実など浜名湖ではアオイソメなどの虫エサなどがよく使われています。

ギマ釣りに必要な道具・バケツ

魚釣りは、竿やリール、仕掛け、エサだけでも釣りはもちろん可能です。しかしほかにも道具があればスムーズに釣りを楽しむことができるのではないでしょうか?釣りを楽しむために何が必要かいくつか紹介しましょう。

バケツは必要不可欠だといっていいかもしれません。折り畳みバケツもあるので場所を取らないし持ち運びに苦労することもありません。釣った魚をクーラーにいれる前にバケツに入れておくことができます。エサや魚を触って手が汚れたときにバケツで手を洗うこともできます。バケツを道具を入れるカバン代わりにすれば持ち運びも楽ですし防水なので回りを汚す心配もありません。

ギマ釣りに必要な道具・小道具

ほかにも釣りをするときに持っていると便利なものがいくつかあります。釣り用のハサミは釣り糸を切るときに必要になります。釣り糸が絡みついた時には特に重宝します。針が魚に掛かって取りにくい場合があるのでプライヤーも必需品になるでしょう。魚つまみバサミがあれば手を汚すことなく魚をつかむことができて手を洗う必要もありません。釣りに専念できて何匹も釣りができるでしょう。

ギマはヌルヌルしているのでこれを持っていると便利です。クーラーボックスは、釣った魚を食べる場合には必要不可欠な道具です。刺身を食べたければ鮮度が大切です。クーラーボックスがあるかないかとでは大きな差が出るでしょう。夏場はボックス内に飲み物を入れておくことが可能ですしボックスを椅子のかわりにしている人もいます。ほかにもロープやタオル、ビニール袋などがあると便利です。

ギマの船釣仕掛け

ギマの船釣仕掛けとはボート釣りなどで使用する仕掛けのことをいいます。船釣りは簡単に沖の海域にまで行って釣りができるのでさまざまな釣りが楽しめます。初心者の場合でも船長がよく釣れる魚の位置や情報、おすすめのポイントを教えてくれるのは大きなメリットです。ただ、船に乗せてもらうので費用が嵩むことは覚悟をしなければいけません。スピニングリールやカワハギ竿と両輪リールの組み合わせでも問題はありません。

仕掛けは、胴付き仕様やテンビン吹き流しを使っても大丈夫です。東海地方の釣具店ではギマのためだけの仕掛けが売っています。ギマはエサ取りが得意な魚だといわれているのでほんの些細なアタリでも敏感に反応してアワセを入れるようにしましょう。ギマは群れで行動しているので気持ちいいくらいに釣れることがあります。

ギマの投げ釣り仕掛け

投げ釣りは、その名の通り仕掛けを遠くに投げて沖の方や深場から魚を釣り上げる釣りの方法をいいます。投げ釣り仕掛けとは、投げ釣り用のさまざま仕掛けのことをいいます。

投げ釣りは遠投を楽しむ王道のものから近距離で行うものなどスタイルにはさまざまなものがあります。海底の方にいる魚に向いています。投げ釣りの仕掛けは釣具店で揃えることができます。投げ釣りには誘導式のテンビンにシロギス用の吹き流し式の仕掛けを準備してエサはイソメエサ(青虫)を使用します。

ギマのさばき方をマスターして美味しく食べよう!

ギマはそれほど知られている魚ではありません。しかし最近では腹鰭にある対になっている棘を支えにして立たせることができるためにその面白さからSNSにその画像を多数見ることができます。そのユーモラスな顔とともにしっかりと立っている姿は親しみをおぼえます。

ギマは皮がザラザラしていて、さらに粘液がでてくるので釣りをする人にもあまり好かれていないのが現状のようです。しかし、ギマの刺身や肝和え、煮付けなどは美味しいと評判ですから、リリースをしないで一度ギマの味を試してはいかがでしょうか?ギマのさばき方は、棘などの面倒な面もありますがさばき方をマスターすればギマを美味しく頂けるはずです!

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