タウナギの味は?うなぎと違う料理の注意点と生息地や釣り方も解説!

タウナギという魚はうなぎと違うものとして知られていますが、料理に使うことはできるのでしょうか?タウナギは日本でよく食べられているうなぎとは異なり料理には向かないと言われていますが、一方で料理次第では美味しく食べられるという声も上がっています。今回はそんなタウナギの気になる料理や味について掘り下げるとともに、気になる生息地や釣り方についてもみていきます。

タウナギの味は?うなぎと違う料理の注意点と生息地や釣り方も解説!のイメージ

目次

  1. 1タウナギってどんな魚?
  2. 2タウナギの生息地
  3. 3タウナギってどんな味?
  4. 4タウナギを使ったおすすめ料理
  5. 5タウナギの釣り方とは?
  6. 6タウナギは料理次第で美味しく食べられる

タウナギってどんな魚?

日本ではうなぎを食べる習慣が広くあるにもかかわらず、タウナギという魚は日本人にとってあまり馴染みがないかもしれません。タウナギはアジアの一部の国では普通に食用にされていることや水田では厄介者として扱われていることなどが噂されていますが、タウナギとはそもそもどのような魚なのかその生物学的な特徴をみていきましょう。

タウナギはタウナギ目タウナギ科の魚

タウナギは名前にウナギと入っている通り、ウナギに似た魚のようです。その細長い見た目はウナギにそっくりだとも言われて今うが、実はタウナギとウナギにはかなり大きな違いもあり、ウナギがウナギ目ウナギ科に属する魚である一方で、タウナギはタウナギ目タウナギ科に分類される魚のため、生物学的にはかなり大きな違いがあるようです。

ウナギは海で産卵をするという生態がありますが、タウナギは淡水魚の一種であり、田んぼなどで見かけることもあるようです。田んぼの他には沼や一般的な水路などで見かけることもあり、実は農家にとっては厄介な存在として認識されていますが、もともと日本に存在していたわけではないようです。現在も日本以外で東アジアに広く分布しています。

タウナギと同じくタウナギ目に分類される魚にはトゲウナギなども挙げられますが、トゲウナギの一部が観賞魚として親しまれている一方で、タウナギは日本以外の国では食用として一般化されているとも言われています。そんなタウナギについては身体的特徴や食用とする際の味や具体的な料理などもチェックし、理解を深めていきましょう。

日本のタウナギは朝鮮半島からの外来種

タウナギは漢字では田鰻と書くように水田などを生息地としているタウナギ目の淡水魚であり、ウナギとは異なる魚であることをまずは理解しておきたいものです。そんなタウナギは日本ではあまり食用として一般化されてはいませんが、東アジアを広く生息地としていおり東アジアの特定の地域では食用にされることも珍しくないようです。

そんなタウナギは日本にもともと存在していた種類の魚ではなく、朝鮮半島からの外来種だと言われています。一説によると観賞用に持ち込まれたタウナギが逃げ出して繁殖し、現在では日本の水田や沼などで見かけることも多くなったようです。そんなタウナギは、中国などの国ではさまざまな料理に活用されて楽しまれている食材なのです。

タウナギは日本の固有種ではないものの日本に持ち込まれてからも、食用として人気になっているわけでないようです。そんなタウナギが日本に持ち込まれたのはおよそ100年ほど前の1900年代だと考えられていますが、現在ではタウナギを釣りで楽しむ人も多い一方で味はイマイチだとされていますが、身体的な特徴はどうなっているでしょうか?

タウナギの身体的特徴

タウナギは名前にウナギと含まれている通り、やはりウナギに類似した細長い見た目をしています。しかし、生物学的な分類上はウナギがウナギ目ウナギ科に分類される一方でタウナギはタウナギ目タウナギ科に分類されるなどの違いがありますが、身体的な特徴にもいくつかタウナギ特有のものがあり、それによって見分けることもできそうです。

タウナギは細長い見た目をしていますが、大きなものでは80センチメートルから1メートルほどの長さにまで成長するようです。また、円筒状の体形をしているタウナギですが鱗がないという特徴もあり、また目もかなり小さいようです。色は背中側が茶色で腹側はそれよりも薄い色をしているようですが、鰓弓の粘膜で空気呼吸する特徴もあります。

また、夜行性であり水田などで夜に活動して水生の昆虫などを捕食するようです。その際に水中が低酸素である場合には水面に顔を出して空気呼吸するいう習性があります。また、たとえ水田のような場所ではなくともある程度の水分を保持した湿った泥なども生息地とすることができ、冬は泥深くにもぐった上で冬眠をするようです。

タウナギは性転換する?

お伝えしたように空気呼吸をすることや夜行性であることなどの特徴があるタウナギですが、そんなタウナギは性転換するという特徴をも持ち合わせているようです。動物の性転換にはいくつかの種類があるものですが、タウナギの性転換は雌性先熟というタイプのものであり、のちに雄に性転換して雄として繁殖を行うという仕組みになっています。

雌性先熟の性転換は、雄同士の縄張り争いが激しい種類でよく起こるとされており、体の小さい雄でも子孫を残せるようにまずはじめは雌として繁殖を行った上で雄に性転換し、より効率よく繁殖を行うようです。また、タウナギの雄は特徴的な子育てを行うことで知られており、泡でできた巣の中の卵に自らが空気を補充して孵化まで育てるようです。

このような性転換の事実や子育ての秘密などを知ると、普段はあまり関わりのないタウナギもなんとなく愛着が湧くものです。子育てに関してはさらに孵化後に雄が構内で稚魚を育てるなどの変わった特徴もあり、子育てにおいては雄がメインとなる役割を担うことからも性転換の理由には納得がいきますが、タウナギにはさらに興味深い側面もあります。

タウナギは水田の厄介者

お伝えしたようにタウナギは感じで田鰻と書くように水田を主な生息地としていますが、実は水田においては厄介者扱いされている存在なのです。既述の通り夜行性であり、夜に水田などでも活動して小魚や水生昆虫などを捕食するようですが、穴を掘る習性があるために用水路などの灌漑システムを妨げてしまうケースが見受けられるのです。

タウナギがあぜ道などで穴をあけて移動することで田んぼに穴が開いてしまい、たった一晩で水田の水が引いてしまうという現象さえ起きることがあります。夜行性のためにこれらの被害は主に人間が寝ている間に受けることが一般的であり、人間が田んぼの仕事を行う昼間は主に泥の奥深くなどで寝て過ごしているので、なかなか厄介なのです。

一方で水田に潜んでいるヒルなどの人間にとって迷惑な存在をも捕食してくれるというメリットもありますが、田んぼの灌漑システムを狂わせてしまうなどそのマイナスの面の方が大きいと言えるかもしれません。そんなタウナギは日本全国を生息地としているようですが、日本を生息地としているタウナギにも実はいくつかの種類があるようです。

タウナギの生息地

お伝えしたようになかなか面白い生態上の特徴をもっているタウナギは、その習性から農家にとって迷惑な存在になることもありますし、食用にはあまり適していないという難点もあるようです。そんなタウナギは朝鮮半島から持ち込まれた外来種のようですが、日本を生息地にしているタウナギはいくつかの種類に分類できるとされています。

DNAから3つの集団に分けられる

タウナギは現在では日本全国に点在して生息していると言われていますが、DNAをもとに分類すると主に3つの集団に分けられるとも言われています。タウナギは現在日本に分布しているもの、日本国内の中でも本土ではなく南西諸島に分布しているものに分けられ、また東南アジアに分布しているものとそれらも遺伝子上は別の種類のようです。

特に現在日本本土に分布しているタウナギは中国大陸で広くみられる種類のタウナギと一致しており、1900年代に朝鮮半島から持ち込まれたという記録もありますが、それは中国で一般的に親しまれているタウナギのようです。一方で沖縄など南西諸島のタウナギは既述のタウナギとは別の種類であり、500万年以上前に分岐したとも言われています。

一方で東南アジアに生息している多くのタウナギとも日本本土や南西諸島にいるタウナギは別の種類だとされていますが、台湾には現在中国や日本に広く分布しているものと東南アジアでよくみられるタイプのタウナギのどちらの種類のタウナギも存在しているようです。このようにタウナギと一口に言っても、DNA上は異なる種類が3つあるようです。

日本でタウナギが住み着いている地域

タウナギは日本の固有種ではないものの、100年以上前に朝鮮半島から流入して以来、日本全国でみられるようになったようです。日本でタウナギが住み着いているとされる生息地はかなり広い範囲に渡り、東日本であれば東京都・茨城県・静岡県などが主な生息地となっており、一般的な水田でも普通にタウナギが見受けられることがあるようです。

もちろんタウナギは西日本にも広い範囲に生息しており、東日本以上にタウナギが生息しているとも言われています。その主な生息地としては愛知県・三重県・京都府・奈良県・大阪府・和歌山県・香川県・愛媛県などが挙げられます。近畿地方などには特にタウナギが多いとされてきますが、鹿児島県など九州地方にもどうやら生息しているようです。

そんな日本に生息しているタウナギは水田の厄介者として扱われることも多く、農家の人にとってはなかなか好ましい存在ではないかもしれません。また、タウナギの生息地は日本の本州から九州までだけでなく、沖縄を含む南西諸島も含まれているようですが、どうやら沖縄を生息地としているタウナギの中には固有種が含まれているようです。

琉球タウナギは日本の固有種

既述の通りタウナギはDNAの分類上主に3つの種類に分けられるようですが、実は沖縄に生息しているタウナギはお伝えしたように東日本や西日本に広く分布しているタウナギとは種類が異なるようです。タウナギは東南アジアにも広く分布しているようですが、沖縄などに生息しているタウナギはどうやら東南アジアのタウナギとも異なるようです。

現在中国大陸や日本などで広く目撃されているタウナギと、沖縄などに生息しているタウナギは、570万年近く前に分岐したと考えられています。沖縄などを生息地としているタウナギは琉球タウナギと呼ばれることもありますが、この琉球タウナギは現在中国や台湾などで食用にされているものとは異なるため、日本の固有種とも呼べるかもしれません。

このように、一口にタウナギと言っても実にさまざまなタイプのものがあり、生物学的には種類ごとに違いがあるというのも興味深いところではあります。そんなタウナギは日本ではあまり食用にされることはありませんが、中国や台湾などでは一般的に食されており、その味や具体的な料理なども気になりますが、果たしてどうなっているでしょうか?

タウナギってどんな味?

日本人にとってウナギはかなり馴染み深い食材のひとつであり、養殖の文化もかなり発達してきています。一方でタウナギはウナギとは異なる種類の魚であり、タウナギに関しては日本人はあまり食用とはしないものです。一方でタウナギは日本以外の東アジアの国では普通に食べられていることもありますが、果たしてどのような味なのでしょうか?

日本では滅多に食べない魚

タウナギは日本ではあまり食用にする文化が浸透しておらず、ほとんどの日本人にとってすぐにその味を想像することは簡単なことではないかもしれません。日本にはウナギの食文化が江戸時代から発達しており、現在ではかなり養殖技術も高度なものになっており、うな重やうな丼をはじめ実に色々な料理にウナギは活用されているものです。

そんなウナギとタウナギは生物学的な分類も異なる魚のようですが、タウナギは日本ではあまり食べられることがありません。それはタウナギがウナギに比べてお世辞にも食味がよいとは言えないためであり、タウナギはかなり血液量が多くて身の色も黒く、かなり身が硬いとも言われています。あくまでウナギとは異なる味の食べ物となるわけです。

タウナギは身が硬い上に脂身も少ないため、普段ウナギで楽しんでいるような脂身たっぷりの質感はあまり楽しめないかもしれません。もちろん蒲焼などにすると普通のウナギとの見分けもあまりつかなくなりますが、いざ食べてみるとやはり同じ食べ物だということはできず、タウナギをウナギだと思って食べるとがっかりすることになるでしょう。

中国や台湾では人気の魚

既述のようにほどよい脂身があり美味しいウナギとタウナギはまるで異なる味の魚のようですが、日本ではあまり食用にされていないものの、実はタウナギは中国や台湾などでは広く食用として親しまれているようです。このような例はタウナギに限らずあるものですが、中国などではタウナギはかなり美味で栄養満点な食材として扱われています。

中国や台湾でのタウナギの活用法はかなり幅広く、炒め物の具材になるだけでなくタウナギを煮物にしたり唐揚げにしたりして食べる文化もあるようです。日本国内でも中国人のコミュニティなどではタウナギが一般に食されているとも言われており、炒め物などだけでなくスープに入れて滋養強壮のために食べるというケースも見受けられます。

このように、タウナギは実は地域によっては食用にされているものですが、日本人がウナギと同じような感覚で食べてしまうと幻滅してしまうかもしれません。もちろん全く日本人にとっても食用に向いていないというわけではなく、料理によっては美味しく楽しめるかもしれません。ただやはり、ポイントをおさえた適切な調理法が重要となります。

うなぎやアナゴと同様に捌ける

お伝えしたように中国や台湾などでは一般的に食用にされているタウナギですが、そのさばき方としてはウナギやアナゴなど基本的に同じになっているようです。ウナギやアナゴとは異なる種類の魚ではあるものの、やはり同じような身体的特徴をもっている魚ということで、その基本的なさばき方はウナギやアナゴとそこまで変わらないようです。

そのため、ウナギをすでにさばいたことがあるという人にとっては、たとえタウナギを釣りでゲットして何かしらの料理で楽しもうという場合でも安心かもしれません。ウナギの基本的なさばき方としてはまず頭を切り落とし、頭を切り落とした切り口から包丁を差し入れて、背開きを行います。尾の先端部まで一気に包丁を入れていきましょう。

背開きが完了したら、内臓を取り除きます。それから中骨を取り除いた上で、内臓の切れ端や細かな骨をこそぐようにして取り除いた後で、背びれを切り落として完了となります。あとは加熱調理してさまざまな料理に活用できるようですが、このようなウナギのさばき方はタウナギにも応用でき、タウナギも料理次第では美味しく食べられるようです。

漢方薬に使われるほど健康効果がある

タウナギはウナギやアナゴと同じようなさばき方で下処理することができるようですが、ウナギと同じような美味しさがあるわけではないようです。しかし、料理によってはタウナギも案外美味しく食べられるかもしれません。また、タウナギは漢方薬に使われることもあるほどに栄養価も高く、健康面的なメリットも少なくないとされています。

タウナギは滋養強壮効果が高い食材のひとつとして活用されることもあり、中国などでは古くから漢方薬などとして活用されてきたという経緯もあるようです。ウナギも体力回復や夏バテ解消などの効果のために食べるという場合も多いと思いますが、タウナギもスタミナ食として活用できる食材であり、ビタミン類がかなり豊富だと言われています。

ウナギにはビタミンB類が豊富な上にビタミンAなども多く含まれているようですが、タウナギも同じくビタミンB類などが豊富であり、栄養素の代謝効果や体力回復効果などが期待できるかもしれません。そんなタウナギは、免疫力向上や病気の予防などにも役立つとされていますから、健康増進のために食用として活用するのもアリかもしれません。

料理する際の注意点

お伝えしたように日本ではあまり食用として活用とされていないタウナギですが、中国や台湾などでは炒め物や揚げ物などとして食べられていることも多い上に、実は栄養的にもメリットが多いとされています。そんなタウナギは調理法次第では案外美味しく食べられるため、ぜひその調理上の注意点も把握した上で適切な方法で活用しましょう。

タウナギはお伝えしたように身が硬く脂身も少ないため、ウナギに比べるとあまりシンプルな味付けでは楽しめないかもしれません。また、大きめにカットしてしまうとクセが強い風味をダイレクトに感じやすくなってしまうため、できるだけ小さめにカットして楽しむことも重要でしょう。また、ウナギと同じように蒲焼では楽しめなそうです。

ウナギといえば蒲焼がかなりおすすめの料理だと言えますが、タウナギをウナギと同じような感覚で蒲焼で食べるのはおすすめできないでしょう。また、下処理をしっかりとしないと泥臭いことも多いため、泥抜きをしっかりとすることは重要ですし、クセのある風味が残りやすい皮の部分は剥いだ上で調理して楽しむのがよさそうです。

タウナギを使ったおすすめ料理

日本ではあまり食用としてメジャーに活用されていることのないタウナギですが、中国や台湾などでは一般的に食用で楽しまれているため、中国や台湾などで食べられている料理を参考にぜひ家庭でタウナギを調理してみるのも楽しいかもしれません。そんなタウナギは調理する上でのポイントやウナギとの違いもおさえ、美味しく楽しみましょう。

ポイントは細かく切ること

タウナギの生息地は日本全国に広がっている上に、沖縄を生息地とするタウナギは朝鮮半島から流入したものとは異なるという興味深い点もあります。そんなタウナギは釣りでゲットできることもあるため、自分で釣りをして入手したものはポイントを抑えた上でうまく調理していきましょう。そんなタウナギの料理はまず、細かく切ることが重要です。

タウナギを調理する上で細かく切ることのメリットとしては、やはり身が硬いというタウナギの難点を克服するということが挙げられます。やはりタウナギを大きめにカットしたものはタウナギ特有の硬さを感じやすいものですから、できるだけ細かくカットして食べやすくするのがポイントです。

また、タウナギの風味を消すためにも細かくカットして料理に活用するのも重要だと言えます。そんなタウナギは炒め物やスープなどの具材として食べられることも多いですが、細かくすることで泥臭さなども感じなくなることでしょう。このように細かめのカットが適しているタウナギは、ウナギのように大きめで楽しむ蒲焼は向いていないようです。

タウナギの炒め物

蒲焼はあまりおすすめできないというタウナギを、自分で釣りでゲットして自分で調理する場合にまずおすすめとなる料理としては、タウナギの炒め物が挙げられます。中国や台湾などで広く親しまれているタウナギの料理としてはまず炒め物が挙げられますが、炒め物であれば様々な味付けで楽しめますし、タウナギが小さめでも楽しめそうです。

日本でもコアな台湾料理屋などではタウナギの炒め物を食べられるお店もあるようですが、自宅でタウナギを炒め物で楽しむ場合にはあんかけ風にするのがおすすめだと言えます。タウナギは4cmほどの大きさにカットし、他の具材としては玉ねぎ・にんにく・唐辛子・しょうが・青ネギなどを用意し、それぞれを細かく切って炒めましょう。

まずは野菜を炒めてしっかりと火が通ったら続いてタウナギを入れ、蓋をして煮詰めていきましょう。それから片栗粉と水、酢と砂糖を入れて混ぜ合わせ、味を調整して完成となります。唐辛子などを加えていることでタウナギが食べづらいという人にとってもパンチが効いていて食べやすい上に、とろみがつくことで食感的にも食べやすいでしょう。

タウナギの台南風タウナギ焼きそば

タウナギはシンプルな炒め物で楽しむのもよいですが、より本場の味わいを楽しみたいのであれば、台南風の焼きそばにするのもよさそうです。中国や台湾ではタウナギが広く食用として親しまれていますが、台湾の台南ではタウナギを使ったものも含め個性的な焼きそばが名物料理となっています。

そんな台南の名物焼きそばを作るときにはまず、タウナギの骨を除去して食べやすい大きさにカットし、唐辛子やねぎ、生姜、玉ねぎなども細かく刻んでおきます。

それから醤油・塩・砂糖・酒・酢・中華の素を混ぜ合わせてソースを作り、まずはねぎ類を油で炒めた上で既述の調味料を加えてさらに加熱し、そこに麺を加えます。

それからタウナギを加えてしっかりと火を通し、片栗粉を加えてとろみをつけて麺やタウナギが食べやすい食感になっているか確かめてから火を止めましょう。最後にごま油を垂らしたら、完成となります。

蒲焼はおすすめできない

お伝えしたように本場台湾の味は実は家庭でも再現できるようですが、タウナギを活用した料理として残念ながら蒲焼はおすすめできません。それはタウナギがウナギとはまるで異なる風味であり、日本人に広く親しまれているウナギの蒲焼のようにタウナギを楽しむことはできないからです。

タウナギはウナギに比べて身が硬く、脂身が少ないため他の具材などと一緒に炒める分には申し分ありませんが、シンプルにタウナギを焼いて蒲焼にするとややクセがあると感じてしまうかもしれません。また、タウナギはしっかりと下処理をしないと泥臭いと感じることも少なくありません。

もちろんタウナギの蒲焼にトライして案外美味しくできたという人も多いようですが、せっかく中国や台湾で親しまれているタウナギですから、紹介した台南焼きそばのような本場の料理を家庭でもぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?

タウナギの釣り方とは?

お伝えしたようにウナギと同じようには残念ながら楽しまないタウナギですが、調理方法を工夫すれば案外美味しく楽しめるかもしれません。そんなタウナギの生息地は東日本・西日本ともにかなり広いようですが、そんなタウナギの生息地では釣りによってタウナギをゲットできることもあるので、タウナギの釣り方もチェックしておきましょう。

活動時間は夜

タウナギを釣りでゲットする際にまずおさえておきたいポイントとしては、タウナギの活動時間が夜であるという点です。タウナギは夜行性の魚であり、なかなか昼間にみつけるのは難しいため、無理に昼間に釣りでゲットしようとする必要はありません。この点は通常のウナギとも共通していることなので、覚えておくとよいでしょう。

タウナギは農家にとっては被害となることも少なくありませんが、用水路やコンクリートの隙間などにタウナギは生息していることが多いようです。

そして夜の間にそれらを活動場所として動き回り、虫や魚などを捕食したり泥に穴を掘ったりするのですが、タウナギは他のウナギ同様に夜の間にはかなり活発かつ機敏に動き回るようです。

そのため、タウナギを釣りでゲットするときにも夜の間に狙うというのがポイントになります。ただし、昼間のうちからタウナギが隠れているであろうポイントをチェックしておけば、より容易にタウナギを捕まえることができるかもしれません。ウナギと比較するとややタウナギは泳ぎが得意ではないので、捕まえやすいとも言われています。

明るいうちに隠れ家をチェック

タウナギを釣りでゲットするためには夜にタウナギが隠れているところを効率よく探すのが重要となりますが、隠れ家となりそうな場所は昼間のうちからあらかじめ目星をつけておくとよいかもしれません。特にタウナギは石積みでできた用水路の付近や隙間などに生息していることが多いため、その周辺を中心に探すのがよさそうです。

また、タウナギを釣るときには使用する餌も重要となります。タウナギを釣りでゲットする際に活用できそうな餌としては小さいサイズのエビやミミズなどが挙げられますが、用意できそうにない場合には何らかの魚の切り身でも問題ないとされています。また、タウナギはたとえ釣り損ねた後でもまたすぐに捕まえられる可能性は高いようです。

このように夜行性のタウナギに対しても、昼間のうちからしっかりと準備をしておけば、間違いなくゲットできることでしょう。また、釣り道具としてはかなり負荷がかかることも想定してできるだけ強度が高く短めの竿を用意しておくのが望ましいでしょう。

疑似餌でも簡単に釣れる

タウナギを釣りでゲットする際の餌としては、エビや小魚、みみずなどが望ましいとされています。そんなタウナギは疑似餌でも簡単に釣れるとされていますが、その釣り方はどうなっているでしょうか?

タウナギを釣るときに活用するルアーとしては、できるだけ色が鮮やかで見分けのつきやすいものが望ましいと言えそうです。それから、タウナギを発見した際にはその鼻先にできるだけそっとルアーを垂らすようにしてタウナギをおびき出します。この際、敏感なタウナギに地面から振動が伝わらないように注意しましょう。

また、タウナギを疑似餌で釣る際にはタウナギの口にしっかりとフックがかかるまですぐに釣り上げようとせずに我慢し、しっかりと引っかかっているのを確認してから釣り上げるようにしましょう。このようにちょっとしたコツをおさえることで疑似餌の場合であってもタウナギを比較的簡単に釣り上げることは可能だと言えます。

確実に釣るコツ

お伝えしたように夜行性であるタウナギは昼間のうちにタウナギが隠れていそうなポイントをチェックしておくことで、夜の釣りをスムーズに行うことができることでしょう。そんなタウナギを初心者でも上手に釣るコツとしては、まずタウナギをみつける段階においてできるだけ弱い光を水路などに当てできるだけ早くタウナギをみつけることです。

タウナギを発見する際には用水路などに浮かんでいる黄色く細長い影を頼りにするとよいですが、泳ぎがあまり得意ではないタウナギは浅めの水田や水路などにいることが多いです。そしてタウナギを捕まえる際には既述のように餌や疑似餌を活用して効率よく釣り上げたいですが、タウナギ釣りでは釣り上げた後も重要となります。

空気呼吸をするタウナギは泳ぎが得意ではなく大量の水が入ったバケツなどに入れておくと溺死しておく可能性もあるため、最低限の水さえあれば死ぬことはありません。このような特徴もおさえた上でタウナギ釣りを楽しみ、適切な方法で調理してみてください。

タウナギは料理次第で美味しく食べられる

今回はタウナギについて掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか?タウナギはウナギとは異なる魚であり、朝鮮半島からの外来種が日本には主に分布していますが、琉球タウナギなどの固有種もいるようです。そんなタウナギは夜行性で釣る際には隠れ家を昼間にうちに確認するのが重要で、調理法としては細く切るのがポイントとなります。

田んぼの厄介者として認識されることも多いタウナギは農家の人にとっては頭を悩ませる存在かもしれませんが、その活用方法によっては美味しい料理として楽しむことも可能かもしれません。お伝えしたタウナギの釣り方や料理する際の注意点、蒲焼には向かないことなども踏まえ、案外美味しいタウナギの料理をぜひ味わってみてはいかがでしょうか?

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