ぶどうは皮ごと食べたほうがいい?栄養や簡単な皮のむき方も解説!

ぶどうは皮ごと食べたほうがいいのか?について解説します。皮ごと食べられるぶどうの種類とその栄養と効果についての説明や、食べ方や保存方法、食べ過ぎたら下痢になるのかどうかについても紹介します。また、ぶどうの皮を上手に剥くためのやり方も!

ぶどうは皮ごと食べたほうがいい?栄養や簡単な皮のむき方も解説!のイメージ

目次

  1. 1ぶどうは皮ごと食べた方がいいのかを検証!
  2. 2ぶどうの皮を食べるのはいい?
  3. 3ぶどうの皮に含まれる栄養と効果
  4. 4ぶどうの食べ方・保存方法
  5. 5ぶどうの食べ過ぎは下痢になる?
  6. 6ぶどうの皮まとめ

ぶどうは皮ごと食べた方がいいのかを検証!

洗ったマスカットをのせた白い皿を外のテーブルに置いている

日本ではぶどうの皮をむいて食べることが多いですが、海外では皮ごと食べるのが主流のようです。ぶどうの皮は固くてまずいというイメージを持ちがちですが、実は皮には栄養が豊富に含まれています。

しかし、栄養が豊富といってもぶどうを皮ごと食べても大丈夫なのでしょうか?お腹を壊したり農薬なども気になるでしょう。そこで、本記事では「ぶどうは皮ごと食べられるのか?」「皮ごと食べた場合どんな栄養を摂ることができるのか?」という疑問について、徹底検証を行いました!

ぶどうの皮を食べるのはいい?

種無しや皮ごと食べられるぶどうが増えている

ぶどうは世界中でさまざまな種類が自生しております。ヨーロッパを中心に栽培されているぶどうですが、初めて日本に伝来したのは奈良や平安時代なのだそうです。

日本のぶどうは外国のものと比べて皮が厚いことから、皮をむいて食べることが多かったようです。最近では品種改良が進んで皮を薄くして食べやすくされており、種無しや皮ごと食べられる種類のぶどうが増えてきています

ぶどうの皮には体に良い効果がある

ぶどうの皮には体に良い栄養が豊富に含まれています。ポリフェノールや食物繊維、ブドウ糖が豊富で、健康や美容に良い効果を発揮します。ぶどうは皮の色によっても多少栄養に差があり、赤や黒のぶどうはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。また、他の種類にも多くのポリフェノールが含まれています。

他にもカテキンやタンニン、活性酸素の除去とアンチエイジング効果を期待できるレスベラトロールも含まれています。実はぶどうは実よりも皮と種の部分に栄養が豊富で、皮や種を一緒に発酵させると赤ワインに深い色味と渋みが生まれるようです。

欧米ではぶどうの皮を食べる文化がある

欧米ではぶどうを皮ごと食べる習慣があります。ですので、日本人が皮をむいて食べているのを見ると、大概の欧米人は驚くと言われています。実はこれにはぶどうの種類の違いが関係しています。欧米のぶどうは皮が薄く粒も小さいので、皮ごと食べられるのに適しています。一方、日本は雨が多く、皮が薄い種類のぶどうは栽培が難しいのです。

日本のぶどうは皮が厚く、硬い種類が主流でした。その結果として皮をむいて食べる習慣が生まれたようです。日本では山ぶどうが自生しており、鎌倉時代になると交配が行われて栽培が盛んになりました。これが今の甲州ぶどうで、現在では巨峰やデラウェア、ピオーネなど幅広い種類が栽培されています。

農薬は残っていない?

ぶどうを皮ごと食べるとなると、気になるのは農薬です。しかし、農薬はぶどうが膨らむ前にのみ使用され、その後は袋をかけられて外部から刺激を与えないように栽培されます。よって、食べる頃に農薬が付いているという心配は殆どありません。

もちろん出荷時にも農薬チェックが行われており、これにクリアしたぶどうだけが店頭に並びます。輸入したぶどうも同じように検査を受けて出荷されるので、農薬が残っているかどうかの心配はいらないようです。

ぶどうの皮についている白い粉の正体は?

ちなみにぶどうの表面についている白い粉は、ブルームと呼ばれる、ぶどうが自発的に発した物質。水分蒸発を防いでくれる効果があり、新鮮さの印でもある。ブルームは残留農薬と勘違いされることもあるので注意したい。

ぶどうの皮の表面には白い粉が付いていることがあります。一見農薬が付いていると勘違いされることもありますが、これは果実の中の脂質から作られたロウが表面に出てきたものです。これはブルームと呼ばれるもので、雨や病気から果実を守る役割を持っています

さらに果実の水分の蒸発も防いでくれるので、ぶどうを新鮮に保つ働きもあります。ブルームが多いほど新鮮であるといえるでしょう。他にもブルーベリーやすもも、りんご、ブロッコリーなどにもブルームが付いているようです。

ぶどうの皮に含まれる栄養と効果

ポリフェノール

黒や赤の皮にはポリフェノールの一種である「アントシアニン」が含まれています。アントシアニンには、眼精疲労や活性酸素を除去する効果があります。また、悪玉コレステロールの発生を防ぎ血液を綺麗にする働きがあることから、動脈硬化やがん予防にも期待ができます。

ぶどうの皮には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。このアントシアニンには、細胞の老化を防ぐ抗酸化作用や眼精疲労を改善する効果があります。また、悪玉コレステロールの発生を防いで血液を綺麗にするため、動脈硬化やがん予防にも効果が期待できるようです。

また、赤色の種類のぶどうであるデラウェアなどには、レスベラトロールというポリフェノールが含まれています。このレスベラトロールは発がんを抑制する作用があるとも言われており、非常に有用な成分として注目を集めています。他にも殺菌効果のあるタンニンや、脂肪を燃やすカテキンなどのポリフェノールが含まれています。

ぶどうの皮の色や厚さが渋さに関係

ブドウの皮を食べた時に渋さを感じるのは、皮にタンニンやカテキンなど渋みを持つポリフェノールが含まれているからです。特に皮が厚い種類や紫色をした種類のぶどうに多く見られます。日本人が皮をむいて食べるのは、この渋さのせいだと考えられています。

ブドウ糖

ぶどうの糖度は平均して15%以上と高く、ブドウ糖を豊富に含んでいます。ブドウ糖は体のエネルギー源となるための大切な役割を果たしています。ブドウ糖はエネルギー変換が早いので体内で代謝されることなく、そのままエネルギーとなります。

これにより大きな疲労回復効果を見込むことができます。また、脳の栄養源ともなるので、脳を活発して集中力を高める効果も発揮します。ただし、糖尿病の方は一度にたくさん食べると血糖値が上がってしまうので注意が必要です。

食物繊維

ぶどうの皮には食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸の働きを整えて活発にすることで腸内環境を整える働きがあります。排便を促しデトックス効果も期待できるでしょう。食物繊維が不足することで脂肪がたまると、心筋梗塞や動脈硬化、肥満などを引き起こす可能性も高くなります。

ぶどうを皮ごと食べられるようになることで、ポリフェノールやブドウ糖、食物繊維など体に良い栄養素を豊富に摂り入れることができるでしょう。

ぶどうの食べ方・保存方法

ぶどうはその栄養価の高さから皮ごと食べるのがおすすめです。しかしどうしても皮ごと食べるのに抵抗がある方もいるでしょう。そういった人のための簡単なむき方や、ぶどうを長持ちさせる保存方法を紹介します。

ぶどうの皮むきをしたい時はお尻側から

皮ごと食べられる種類が多く出回っていますが、皮をむいて食べるぶどうにも美味しい種類がたくさんあります。しかし、綺麗にむくのは難しいと感じる方も少なくないようです。実はお尻側からむくと綺麗にむけます。

ぶどうの皮をむくときには枝に付いていた部分からむくという方が多いでしょう。しかし、こちらからむくと、場合によっては実とくっついて綺麗に取れないことがよくあります。このためぶどうの皮むきが苦手という方もいるようです。

そこでぶどうのお尻側からむくと驚くほど綺麗にむけるようです。手で簡単にむくことができますが、爪楊枝やナイフで切れ目を入れてむくとより見た目が綺麗に見えます。また、どうしても手を汚さずにぶどうの皮をむきたい方は専用の道具も売っているのでぜひ探してみてください。

ぶどうの保存方法はさまざま

ぶどうは常温だとすぐ痛むため、買ってきたらすぐに冷蔵庫に保存します。洗うとブルームが取れてしまうので洗わないのがポイントです。小粒のぶどうは房のままキッチンペーパーで包んで保存容器に入れて冷蔵します。大粒の種類は枝をはさみで切って1粒ずつにします。冷蔵庫で1週間程度保存できます。

ぶどうは冷凍すると1か月ほど保存することができます。小粒の場合は洗ってキッチンペーパーで水気をふき取り、1房ずつラップに包み保存袋で冷凍します。大粒の場合も同様に洗って水気を拭いたら、そのまま保存袋に入れます。凍らせると皮ごと食べやすくなります。ただし、マスカットは冷凍に向いていないので注意が必要です。

ぶどうの食べ過ぎは下痢になる?

ぶどうに含まれる食物繊維は、腸の働きを整えてくれる作用があります。しかし、食物繊維自体は消化されないのでたくさん摂り過ぎるとお腹を壊してしまう方もいるようです。農林水産省では1日の果物の量の目安を200gほどと推奨しています。200gはぶどう一房分なので、体調に応じて食べ過ぎないように調整しましょう。

​​​​​ぶどうの皮に含まれるレスベラトロールは、活性酸素を除去したり肌の潤いを整えたりする効果が期待できます。しかし、刺激が強い成分でもあるので食べ過ぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性もあります。また、冷蔵庫で冷やしたぶどうを食べ過ぎるとお腹が冷えて下痢になることもあります。

また、ぶどうを食後などに食べると他の食べ物の消化を妨げてしまうこともあります。その影響を受けると消化不良を起こしたり下痢になることがあるようです。胃腸が弱っている時などは食前、あるいは胃が空っぽになっているときに食べるのが適しているといえるでしょう。

ぶどうの皮まとめ

大粒の紫のぶどうとマスカットの皮がみずみずしく水滴がついている

ぶどう皮にはポリフェノールや食物繊維など栄養素が豊富に含まれており、皮ごと食べたほうが体に良い効果を得られるでしょう。昔は皮が厚く食べにくいこともありましたが、最近では皮ごと食べられる種類も多く出回り食べやすくなっています。

食べ過ぎると下痢になる可能性もあるので、適度な量を守って食べるのが良さそうです。ぜひぶどうを皮ごと食べて健康にも美容にも良い効果を摂り入れましょう!

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