ぶどうは栄養価がすごい!目の疲れ・疲労回復の効能!皮にも栄養がある?
ぶどうの栄養価が高いことを知っていますか?ぶどうにはたくさんの効果や効能を見込める栄養が含まれているため、ぜひ食べてほしい果物です。今回はおすすめのぶどうの種類をはじめとした、ぶどうの栄養にはどんなものがあるのかを詳しく紹介していきます。またぶどうの皮は食べない方も多いと思いますが、実はぶどうの皮にも栄養が多く含まれており、目にも良い効果があるとも言われています。ぶどうの栄養価について見ていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ぶどうの栄養価は高い!どんな効能がある?
ぶどうはたくさんの栄養素が含まれており、とても栄養価の高い果物です。甘くて美味しいぶどうですが、どのような栄養があり、どのような効能があるのかはあまり知らない方も多いのではないでしょうか?ぶどうはポリフェノールが多く含まれていることから、ガン予防や動脈硬化などに効果があると言われています。
この他にもぶどうにはたくさんの栄養があるので、様々な効能が期待できます。それではぶどうの栄養価について、詳しく見ていきましょう。
ぶどうの栄養と健康への効能
「抗酸化作用の強いポリフェノールが豊富で、ガン予防に効果的」
▼予防効果のある疾病・効能
ガン(皮膚)、動脈硬化、心臓病などの循環器系疾患、活性酸素の除去など
ぶどうには様々な栄養があるため、健康の維持に役立つと考えられています。しかしどのような栄養が健康維持に役立つのかわからないでしょう。ここではぶどうに含まれている栄養の栄養価や効能について、それぞれ見ていきましょう。ぶどうにはどの栄養がどれくらい含まれているのでしょうか?
ブドウ糖
ブドウ糖はエネルギー源となるため、とても重要な栄養素と言えます。ブドウ糖は脳を働かせるために必要な栄養素となっていますが、脳のエネルギー源として有効なのはこのブドウ糖だけです。そのためブドウ糖は、1日に最低120gはとらなければいけないとも言われています。
ブドウ糖が不足すると、私たちはぼうっとしてしまったり集中力が続かなくなったり、イライラしやすくなったりと弊害が多数出てきます。つまりブドウ糖は、日々の基本的な行動をする上で重要な栄養素と言えます。エネルギー不足にならないためにも、ブドウ糖を摂取し、脳の正常な働きを促しましょう。
ブドウ糖の栄養価は100gあたり、約15.48gです。ぶどうに多く含まれるブドウ糖はすぐにエネルギーとして使うことができるので、疲れたときには積極的にとるようすると良いでしょう。
二日酔い予防
お酒をたくさん飲んだ次の日、頭が痛い、気持ちが悪いといった二日酔いの症状に悩まされることもあるでしょう。そんな時に二日酔い予防のために、ブドウ糖の摂取がおすすめです。二日酔いを予防するためには、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する必要があります。
ここで効果を発揮するのが、ブドウ糖です。ブドウ糖はアルコールの分解に役立ちます。またすでに二日酔いになってしまったという場合にも、ブドウ糖の摂取は有効です。頭痛や体のだるさを感じる二日酔いの場合は、ブドウ糖を摂ることで、症状が軽減する可能性があります。
二日酔い予防に役立つブドウ糖ですが、お手軽にとることができるものとしてラムネがあります。お酒を飲んでいるとき、また飲んだ翌日にラムネを5~10粒程度食べることによって症状の軽減ができる可能性があるため、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
脳の疲労回復
疲れたときに甘いものが欲しくなるという経験をしたことは、1度はあるのではないでしょうか?疲れたときに甘いものが欲しくなる=脳にブドウ糖が不足しているというサインです。脳のエネルギー源は、ブドウ糖だけと紹介しましたが、ブドウ糖が不足すると、集中力の低下やイライラしやすくなったりすることがあります。
そのため疲れたと感じたときは、ブドウ糖を摂取するといいでしょう。ぶどうにはブドウ糖が多く含まれているので、休憩の際にぶどうを食べるのもいいかもしれません。
ビタミン
ぶどうにはビタミンも豊富に含まれています。ビタミンの中でもとくに、ビタミンCやビタミンB群が多いです。またカロテンも多いです。それぞれの栄養価は、100gあたりビタミンCが2mg、ビタミンB1が0.04mg、ビタミンB2が0.02mg、カロテン21マイクログラムなどです。
この他にも葉酸の栄養価は、4マイクログラムです。たくさんのビタミン類が含まれているので、様々な効能が期待できると言えます。
風邪予防
免疫力アップさせたり、風邪をひきにくい体を作るためには、バランスよい食事や休息などが必要となりますが、ビタミンA、C、Eの摂取も有効であると言われています。これらのビタミンには抗酸化作用があります。ビタミンAにはのどや鼻の粘膜を保護する働きもあるため、結果的に風邪予防の役割を行うことにつながります。
ぶどうには、カロテン(体内でビタミンAに変化する)、ビタミンC、ビタミンEをはじめとした様々なビタミンが含まれているため、風邪予防に効果を期待できそうです。また葉酸もあるので、妊娠中の方にもおすすめの果物です。
ミネラル
ぶどうにはミネラル成分も多く含まれています。このミネラルとはカルシウムやカリウム、マグネシウム、リンなどを指します。ブドウに含まれるミネラルの中で、とくにカリウムの含有量が多いです。
カリウムが高血圧予防に
カリウムは体内にある塩分を体外に排出し、ミネラルバランスを調整する働きがあり、血圧を抑える効能があります。そのため高血圧で悩んでいる方は、カリウムをとると良いとされています。ぶどうにはカリウムが多く含まれているため、体内の塩分を調整して、高血圧予防になるためおすすめです。
だいたいぶどう100gに対して、カリウムの栄養価は130mg言われています。ぶどうを乾燥させて作るレーズンのカリウムの栄養価はさらに多くなり、740mgです。ぶどうにはカリウムが多いため、ぜひ食べるようにすると良いでしょう。
ポリフェノール
ぶどうにはポリフェノールが多く含まれているのは、知っている方も多いのではないでしょうか?ポリフェノールは抗酸化作用が働くため、細胞の老化を防ぐ効果があると言われています。ポリフェノールというのは、フラボノイド、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなどの総称です。
またポリフェノールはぶどうの皮にも多く含まれているため、皮ごと食べられるぶどうの方が、より効率的にポリフェノールをとれます。含有量はぶどうの種類によって異なりますが、皮にも含まれているという点はどのぶどうでも同じです。
ガンや動脈硬化の予防
ポリフェノールには抗酸化作用があります。そのためガンや動脈硬化の予防ができると言われています。ポリフェノールは水に溶けやすい性質があり、短期間で効果を発揮しますが、長期間は発揮できません。そのため毎日摂取するのが効果的です。
ぶどうを毎日食べるようにするほか、赤ワインなどを少量ずつ飲むようにするのもいいかもしれません。ぶどうの成分がすべて入っているワインは、様々な効能を期待できます。
有機酸とペクチン(食物繊維)
有機酸とは、酸の性質をもつ化合物のことを言います。ぶどうに含まれる有機酸には酒石酸とリンゴ酸があり、これらは腸内環境のバランスを整える役割を果たします。
ペクチンには水溶性と不溶性があり、それぞれ働きが異なります。ブドウに含まれるペクチンは水溶性のものです。水溶性のペクチンはぶどうそのものにも含まれていますが、皮の部分にも多く含まれています。そのため皮ごと食べるようにすると、ペクチンの効果も受けやすくなるでしょう。
ペクチンには様々な効能があり、コレステロールを下げる働き、便秘や下痢を改善する働き、疲労回復などの効能があります。
整腸効果と便秘改善
有機酸にもペクチンにも、整腸効果と便秘改善の効果があります。有機酸によって腸内環境を整えながら、水溶性ペクチンによって腸のぜん動運動を活発にするため、便秘改善も促します。
その他の栄養と効能
ぶどうは畑のミルクと呼ばれるほど、栄養素がたくさん含まれているため数々の効能も期待することができる果物です。ぶどうにはタンニンという栄養もありますが、これには殺菌作用があります。タンニンはぶどうの皮や種、茎から作られるものです。そのため皮ごと食べられるぶどうのほうが、タンニンの効果を受けることができます。
またぶどうのポリフェノールやブドウ糖には、美容効果もあります。美容効果を最大限に受けるためには、皮ごとぶどうを食べると良いでしょう。
ぶどうの皮の栄養成分と目や健康への効能
ぶどうにはたくさんの栄養がありますが、それらの栄養は目や健康維持に役立つものが多数あります。ぶどうは皮をむいて食べる種類もありますが、皮ごと食べられるものもあります。皮にも栄養がたくさん含まれているものも多いので、ぜひ皮ごと食べられるぶどうを選んで、目や健康に役立ててみてはいかがでしょうか?
アントシアニン
ポリフェノールの一種でもあるアントシアニンは、一度は聞いたことがある栄養成分ではないでしょうか?アントシアニンは、目に効果を発揮します。アントシアニンはぶどうの皮部分に多く含まれているため、皮をむいて食べるぶどうよりも、皮ごと食べられるぶどうの方がより多く摂取することができるでしょう。
眼精疲労の改善
目が疲れてしまった時や、目が悪くなってしまったと感じたときには、アントシアニンが有効です。アントシアニンは目の疲れを緩和させたり、見えづらくなった目の視力を回復させる効能があります。パソコンを見て作業をすることが多い人などは、アントシアニンがもたらす効果を受けるべく、ぶどうを食べるようにしてみてはいかがでしょうか?
動脈硬化予防
赤系と黒系のぶどうに、アントシアニンは多くなっています。アントシアニンは血管を拡張する働きがあるため、結果的に血圧を下げます。またアントシアニンには、活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素が大量に発生すると動脈硬化やガンになる可能性が上がりますが、この活性酸素を除去する働きがあるので、動脈硬化の予防になります。
がん予防
アントシアニン、フラボノイド、カテキン、タンニンは、抗がん作用があります。とくにぶどうの皮に多く含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種ですが、この効果は持続しません。そのためガン予防のためにも継続して毎食ごとにぶどうを食べると、より効果を期待することができるようになります。
レスベラトロール
レスベラトロールもポリフェノールの一種です。レスベラトロールはぶどうの皮にも含まれていると言われます。レスベラトロール、寿命を延ばす働きをするサーチュイン遺伝子を活性化する働きもあります。レスベラトロールは、赤ワインから効率的に摂取しやすいです。
動脈硬化予防
レスベラトロールにも動脈硬化予防の効果があります。レスベラトロールには、血管を拡張させる働きがあるため、これが動脈硬化の予防につながります。
ぶどうの栄養を効率よく摂取する方法
ぶどうは栄養価が高い果物であることがわかりましたが、ぶどうにもたくさんの種類があるのでどのぶどうを食べると良いのか悩む方もいるでしょう。ここでは栄養を効率よくとるために、おすすめのぶどうの種類を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのぶどうの種類
血圧が高くて悩んでいる方におすすめのぶどうは、デラウェアです。デラウェアは小さな粒で食べやすい種類ですが、カリウムが多く含まれているため血圧を下げる効能が働きます。動脈硬化やがん予防、視力回復をしたいなら甲斐路がおすすめです。食物アレルギーを抑制する効能もあると言われています。
風邪予防や免疫力アップをしたいならトンプソンがおすすめです。トンプソンは皮ごと食べられる品種のため、より栄養を取りやすい品種と言えるでしょう。続いて巨峰です。巨峰はポリフェノールやアントシアニンが多く含まれているため、動脈硬化やがん予防、視力回復効果といった効能が期待できます。
最後にシャインマスカットです。シャインマスカットも皮ごと食べられる品種なので、食べやすい種類と言えます。このぶどうには疲労回復効果や美肌効果、記憶力アップなどの効能が期待できると言われています。
ぶどうは品種によって多少の効果や効能の違いはありますが、どれも健康維持のためには有効な働きをする栄養があり、栄養価が高い果物と言えます。ここで紹介していないぶどう以外にも多数の品種があり、それぞれに様々な栄養があります。ぜひ自分にあったぶどうを見つけて食べるようにしてみてはいかがでしょうか?
食べ方
ぶどうは皮も食べられる品種については、栄養がたくさん含まれているため皮をむかずにそのまま食べることをおすすめします。食べる前にはよく洗いましょう。また栄養がたくさんあるからと言って食べすぎてしまうと、栄養の摂取過多になってしまい体調を崩す可能性があります。そのため適量を食べるように注意しましょう。
摂取量
栄養価の高いぶどうですが、食べすぎてしまうと体調を崩す可能性があります。そのため1日あたりの摂取量は守る必要があります。ぶどうの摂取量の目安は100g程度と言われています。これはぶどうのサイズによっても異なりますが、巨峰の場合6~7粒です。
しかし皮ごと食べるぶどうの場合、栄養を存分に吸収することができますが食物繊維もあるため、食べすぎは下痢などを引き起こしかねません。そのため様子を見ながら少しずつ食べていくと良いでしょう。
食べるタイミング
ぶどうは、食後よりも食前に食べることをおすすめします。食後にぶどうを食べると、消化吸収の妨げになる可能性があります。またぶどうは食べすぎてしまうと、下痢になってしまうこともあります。これは糖が体内に大量に取り込まれると、体の浸透圧を上昇させる働きがあるためです。
食後にぶどうを食べると、すでにお腹にある食べ物から消化が始まり、ぶどうは体内にとどまっています。お腹の中に糖が大量にとどまっていると発酵が始まりガスが発生します。これが消化不良の原因となり、下痢の原因となるのです。
しかし、空腹時にぶどうを食べれば、腸内にほかの食べ物がないためすぐにぶどうは消化され、エネルギーに変換されるため、胃への負担を軽減させることができます。もし食後に食べる場合は、少し時間を空けてから食べるようにするか、少し量を減らして食べるようにすると良いでしょう。
ぶどうの選び方と保存方法
おすすめのぶどうの種類や、ぶどうに含まれる栄養素について、また栄養価がいかに高い果物かわかったことでしょう。続いてぶどうの選び方とおすすめの保存方法について紹介します。ぶどうには様々な栄養が含まれていますが、適切な保存方法をすることによってより長期間日持ちさせることができるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
張りがあるか
美味しいぶどうの見分け方には、張りがあるかも重要なチェックポイントとなります。ぶどうの実に張りがあるものは新鮮です。またぶどうの実の色が濃いものも甘いです。スーパーに並ぶぶどうの中から新鮮で甘いぶどうを選ぶためには、ぶどうの張りや色をよく確認するようにしましょう。
またぶどうの実の数が少ないものの方が、糖度が高いとも言われます。それは実の数が少ない方が1粒ずつに栄養がより多くいきわたっているためです。たくさんの粒がある方が多く食べられますが、より美味しいぶどうを選ぶためには、あえて実の数が少ないものを選ぶのも良さそうです。
ブルーム(果粉)の役割
ぶどうの表面をよく見ると、白い粉のようなものがついているのを見たことがある方も多いでしょう。この白い粉はいったい何なのでしょうか?この白い粉はブルームと呼ばれるもので、ぶどうそのものから出てくる物質です。ブルームはぶどうが雨などで濡れるのを防ぐとともに、病気にかかることを防ぐ役割を担っています。
つまりブルームが全体についているぶどうは、鮮度が高い証拠となっています。ブルームはぶどうを守る働きをしているため、食べる直前までは洗い流さないようにした方が良いでしょう。またブルームはブドウだけでなく、このほかにもキュウリや柿などにもみられるものです。
ちなみにブルームの主成分はミネラルのため、食べても体に害があるということはありません。ぶどう農家は、ブルームが落ちないように細心の注意を払いながら出荷を行っていると言われています。鮮度のバロメーターであるブルームを確認して、ぶどうを選ぶと良さそうです。
軸の様子
軸の色が緑色(黄緑色)のものを選ぶようにしましょう。新鮮なぶどうの軸は、緑色をしています。反対に古くなってきたぶどうの軸は、茶色くなってきます。またぶどうの軸の汁を吸う害虫がいますが、この害虫の被害にあったぶどうの軸には、薄い模様が出て来ている可能性があります。
害虫の被害にあったものは軸が茶色く変化するのも早いと言われています。ぶどうの生育途中で害虫にやられていると十分な栄養がぶどうの実に届かず、味にも影響が出ている可能性もあります。この他にも軸の太いものを選ぶといいです。軸が太くなっているものは健康に育った証ともいえるので、そういったものを選びましょう。
保存方法
ぶどうは常温保存も可能な果物ですが、常温だとあまり日持ちがしません。しかし、もし常温保存をする場合は、新聞紙などに1房ごとに包み、直射日光があたらない冷暗所を選んで置いておくようにしましょう。常温保存で2~3日程度の日持ちです。
ぶどうは冷蔵保存、もしくは冷凍保存をすると日持ちがするのでおすすめします。まずは冷蔵保存方法から紹介します。冷蔵庫に入れる場合は1房ずつ新聞紙などに包み、野菜室に入れればおよそ3~5日程度の日持ちです。
しかし房のまま保存をしておくと、ぶどうの実の水分が軸の方に行ってしまうため、ぶどうがしわしわになったりうま味が減ってしまう可能性があります。そのため1粒ずつ外して、ジップロックなどの容器に入れるとより長く美味しく保存ができるようになります。だいたい1週間程度の日持ちとなります。
冷凍保存の場合は、2~3週間の日持ちとなり、大幅に長持ちするようなるためおすすめです。また冷凍したぶどうは味が落ちることもなく、凍ったまま食べてもOK、解凍してから食べてももちろんOKです。冷凍方法は、2~3mm程度枝を残して房から切り離して1粒ずつに分けましょう。
房からの切り離し方法は、冷蔵保存のときにも有効です。冷凍する前に軽くぶどうを洗って、よく水分をふき取ってからジップロックなどに入れ冷凍庫にいれましょう。
ぶどうの栄養を皮ごと食べて目まで健康に
ぶどうは畑のミルクと呼ばれるほどに、たくさんの栄養があることがわかりました。様々な栄養素の効果や効能は皮ごと食べたほうがいいです。この他にも生活習慣病の予防効果もあるため、私たちの健康維持に大変役に立つ果物と言えます。ぜひぶどうを食生活に取り入れて、健康維持に役立てましょう。