レタスが赤い時は食べても大丈夫?変色を防止するにはどうしたらいい?
レタスは何故赤く変色するのか解説します。また、レタスが赤くなるのを防止する方法を切り方や道具、保存方法といった観点から説明。レタスの賞味期限や赤い部分が食べられるかどうか、赤いレタスを使ったレシピも紹介します。
レタスが赤い状態になった!
レタスはサラダには欠かせない野菜です。冷蔵庫に入れていたレタスが、知らない間に赤く変色していたことはありませんか?切り口が赤いレタスは見た目にも美味しくなさそうです。
赤く変色してしまったら、もう食べることはできないのでしょうか?また、どうして変色するのか、赤くなるのを防止する方法はあるのかといった疑問に答えます。また、切り口が赤いレタスを利用する方法についても紹介します。
レタスが赤い時食べても大丈夫?
赤みの原因はポリフェノール
レタスが赤くなる原因は、レタスに含まれるポリフェノールです。ポリフェノールは、赤ワインやブルーベリーに多く含まれており、健康に良いとされている成分です。レタスにはラクツアニウムというポリフェノールの一種が含まれています。
ラクツアニウムが切り口から空気に触れると、酸化します。そして、「褐変」と呼ばれる反応を起こし、赤い色に変わります。これは、リンゴの切り口が茶色く変色する理由と同じです。褐変は、野菜が細菌などの外敵から身を守る手段です。したがって褐変が起きるということは、野菜が生きている証になります。
レタスの賞味期限
レタスには明確な賞味期限がありません。保存の際はレタスを丸ごと新聞紙やラップに包んで、乾燥を防いでください。野菜室で保管すれば、2週間ほどは美味しく食べることができます。買ってきた日に水に漬けておくと、より長持ちします。
レタスが食べられるかの判断方法
レタスの赤い変色は劣化ではないので、食べることは可能です。しかし、黒いカビのようなものがついていたり、葉の一部がドロドロに溶けている場合は、食べることができません。1枚1枚葉の様子を確認して、食べられるかの判断をしてください。
もし外側の葉が食べられない状態だったとしても、内側の葉まで傷んでいるとは限りません。食べられない部分を取り除き、きれいな部分を食べましょう。その際は、レタスをよく水洗いしてから、調理してください。
レタスが赤い時の世間の反応
赤いレタスについての口コミを紹介します。赤いレタスには品質が悪い、鮮度が低いといった印象を持つ人が多いようです。赤い部分は捨てるという人が大半です。
口コミ情報
某所でお昼にサラダボウル買ったんだけど、開けてみたらレタスがかなり傷んで変色してて…!💦
— バーチャルSticky発生学 (@planeTROLL_ca11) October 10, 2019
値段そこそこしただけにちょっとショックだ…
量減らしてもいいからお野菜は新鮮にしてほしい…
って口コミ書こうと思ったけど食べログしか登録してなくてお察しなので泣く泣く新鮮そうな部分をもぐもぐ
綺麗なレタスなら食べるけど、くっちゃくちゃの変色したレタスは無理です。パセリは飲み込めません。
— 飯テロ@zeは悪の権化 (@Luckandlose7) October 1, 2019
レタスが、かつてみたことないほど、赤しそちぎってあちこち貼り付けたみたいな大胆な変色をしてたので、ごっそり切り分け作業。
— cafebarミトス*めんだこ大好き (@www_mythos_don) October 6, 2019
白菜みたいな斑点ならまだしも。
レタスが赤くなるのを防止する方法
レタスの褐変を完全に防ぐことは難しいです。ここからは少しでも変色を抑える方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
レタスの変色防止方法①繊維に沿って切る
レタスの変色は、切り口の細胞が壊された部分から始まります。葉の繊維に沿うようにして包丁を入れると、少しでも細胞が壊れるのを防げます。カットするときに少し気をつけるだけですので、簡単に実践できます。また、葉を両端から引っ張ってちぎると、繊維に沿って裂けていきます。包丁やまな板を使う必要が無く、洗い物をする手間を省けます。
レタスの変色防止方法②空気に触れさせない
赤い変色の原因となる空気との接触を極力減らすことで、変色を少しでも防ぐことができます。カットしたレタスは、水を張ったボウルに浸して保存してください。ただし、長時間水に浸し続けると、栄養の流出や劣化を早めることに繋がります。漬け過ぎには注意が必要です。
レタスの変色防止方法③レタスナイフを使う
「切り口が金属製の包丁に触れることで変色がおこる」という説があります。それに対応したのがレタスナイフです。レタスナイフはセラミックや樹脂などで造られています。そのため、切り口に金属が触れず、変色を防ぐことができます。ネット通販で販売しており、1000円以下で購入できます。
レタスの変色防止方法④早めに食べ切る
レタスが赤くなるには少し時間がかかります。したがって、赤くなるまでに使い切れる量を購入するべきです。最近はスーパーやコンビニなどで、小分けされた量の野菜が販売されています。新鮮なうちに、すぐに食べきれる量だけ購入すれば、傷んで捨ててしまうということも防ぐことができます。財布にも優しい一石二鳥の方法です。
レタスの変色防止方法⑤50℃洗いをする
50℃洗いという方法があります。野菜などを50℃のお湯で洗うことで、ヒートショックという現象が起きます。野菜の気孔が一気に開き、細胞内に水分を取り込むため、鮮度を蘇らせることができます。雑菌を洗い流し、繁殖を防ぐ効果も期待できて、より衛生的に長期の保存が可能となります。
50℃のお湯は沸騰したお湯に同量の常温の水を注ぐことで、簡単に作ることができます。レタスの場合は、しゃぶしゃぶするように優しく洗い、しっかり水を切って冷蔵庫で保管してください。
レタスの変色防止方法⑥塩水・酢水に浸す
リンゴを変色させないためには、酢水や塩水に漬けておくのが有効です。レタスも同様の効果を得ることができます。塩水の場合は、塩分がポリフェノールの周りをブロックして、変色を防ぎます。酢水の場合は、酢に含まれる酢酸が、変色の原因の一つであるレタスの酸化酵素の働きの邪魔をします。
塩水なら2カップ(400㏄)の水に対し、一つまみの塩(約1g)を入れて使用してください。酢水を作る場合は、水に対して5%の酢を入れたものを使用します。酢の味や臭いが気になる場合は、使う前に一度水洗いしてください。
レタスの変色防止方法⑦食べる直前に調理する
食べる直前にカットしてしまえば、変色するまでに食べきることができます。カットする量にも注意し、必要以上に切りすぎないようにしましょう。直前といっても、カットしてすぐに赤く変色することはありません。当日中に食べきれる量をカットしましょう。
レタスの変色防止方法⑧一枚ずつ剥がして使う
褐変は主に断面から始まるので、断面を減らすことが変色防止に繋がります。例えば、レタスを丸ごと輪切りにするような切り方では、すべての葉に断面がでます。ですが、外側の葉から一枚ずつはがして使えば、断面は最小限に抑えられます。また、一枚ずつはがすことによって、葉と葉の間に挟まっているゴミなどにも気付きやすくなり、衛生的です。
レタスが赤い時のおすすめレシピ
レタスはサラダのように生で食べることが多いでが、火を通した料理もあります。レタスに火を通してしまえば、赤い色は目立ちにくくなります。ここでは火を通すレタス料理のレシピを紹介します。
赤くなったレタス&ウインナー炒め
【材料】
- ウインナー3本
- 赤いレタス1/4程度
- オイスターソース少量
- ごま油小さじ1杯
- 香味ペースト少量
- ウインナー、赤いレタスを一口サイズに切ります。
- 温めたフライパンでウインナーを炒めます。
- レタス以外の材料を入れ、よく混ぜます。
- 火を切ってからレタスを入れ、さっと混ぜ合わせます。
レタスは食感を残すために、フライパンの火を切ってから、入れてください。味付けはご飯に合わせるならば、オイスターソースの量を少し増やして濃いめにしてください。ウインナーの代わりにイカなどの海鮮を使っても、美味しいです。
ツナとレタスの焼きそば
【材料】
- 焼きそば麺1袋
- ツナ缶小1缶
- 赤いレタス150g
- 人参1/4本
- お好みソース大匙1杯
- ケチャップ小匙1杯
- 塩コショウ適量
- 料理酒大匙1杯
- レタスは一口サイズ、人参は細切りにします。
- 耐熱皿に麺と料理酒を入れ、ラップをしてレンジで温めます。
- 温めたフライパンに油を切ったツナ、人参を入れ炒めます。
- 残りの調味料と麺を入れよく混ぜます。
- 塩コショウで味を調えます。
- フライパンの火を切ってからレタスを入れさっと混ぜ合わせます。
麺はレンジで温めすぎないように注意してください。ソースとケチャップをオイスターソースとごま油に代えると、上海風の味付けにアレンジできます。
レタスは赤い時でも食べて大丈夫!
レタスが赤くなるのはポリフェノールが原因で、まだ生きている証拠です。そのため、赤いレタスは食べることが可能です。赤い部分が気になる場合は、調理法や保存法に少し気を付けることで、赤くなるのを少しでも防ぐことができます。
赤いレタスは焼きそばや炒飯などの火を通してしまう料理に使うと、簡単に使い切れます。しんなりさせることで、変色している部分が目立たなくなります。これらの知識を活用して、最後の一枚までレタスを楽しんでください。