2018年04月13日公開
2024年07月01日更新
オリーブオイルは揚げ物にも使える?酸化や苦い味にならないコツは?
体に良いと言われている『オリーブオイル』揚げ物にも使えるのでしょうか?味はサラダ油より少し苦いイメージがありますが、揚げ物を作るときのコツや温度はあるのでしょうか?オリーブオイルの使用方法や酸化しない保存方法の仕方をまとめてみました!
オリーブオイルの種類
使う人が多くなってきているオリーブオイル。オイルの中でももっとも酸化しにくいオイルと言われています。料理番組でも使用されることが増えています。オリーブオイルの種類には『エクストラバージン』と『ピュア』があります。このふたつにどのような違いがあるのかご紹介していきます。また揚げ物にどちらの方が良いのかも説明していきます。
ピュアオリーブオイル
まずは『ピュアオリーブオイル』について説明していきます。日本では「ピュア」と言われていますが、海外ではこの種類が「オリーブオイル」と呼ばれています!この種類は品質にばらつきがあっても関係なく混合されます。精製されたオイルに『エクストラバージンオイル』を混ぜたものが『ピュアオリーブオイル』になります。エクストラバージンオイルを混ぜることで風味や香りをつけていきます。
エクストラバージンオリーブオイル
続いて『エクストラバージンオイル』です。この種類はオリーブの実を絞っただけのオリーブオイルです。絞ったオイルの中でも香りや成分などの一定の基準が満たされたオリーブオイルだけがエクストラバージンオイルと認められます。
どちらのオリーブオイルが美味しいの?
オリーブオイルの製法を考えるとエクストラバージンオイルの方が新鮮で美味しいのではと思ってしまうでしょう。しかし香りや風味がピュアオリーブオイルより強いため、人によっては苦いと感じてしまう方もいるでしょう。成分も違うので料理によって使い分けるのがいいと思います。揚げ物は大量の油を消費・吸収するのでオリーブオイルの香りや風味が苦手な方はピュアオリーブオイルの方が揚げ物に向いています。
値段の安さに違いは?
同じ種類のオリーブオイルでもメーカーによって値段が違うのを見かけます。値段によって風味や香りに違いはあります。しかし、もともとクセのある油なので人によっては安いものの方が摂取しやすいという方もいるかもしれないので高いのが絶対に良いとも言い切れません。また、揚げ物は大量に使うのでなるべく安いものを購入したいです。
ピュアオリーブオイルの方が値段が安いのですが、エクストラバージンオイルがとても安く売られていることはありませんか?実は日本で偽物も出回っているのです。一般的なスーパーでも偽物が置いてあることもあるので本物のエクストラバージンオイルが欲しい方はよく調べて購入した方が良いです。
揚げ物に使えるの?
一般的にサラダ油を利用して揚げ物を作ります。では、オリーブオイルを使って揚げ物は作れるのでしょうか?オリーブオイルには『オレイン酸』が含まれています。このオレイン酸は熱に強く、高温度の揚げ物調理でも壊れない特徴があるのです!ちなみにオレイン酸は悪玉コレステロールを減らしてくれる働きがあります。
揚げ物にした時の風味と調理は?
オリーブの実は苦味や辛味があるため、実から絞り出す製法で作るオリーブオイルも苦いと思う方もいるでしょう。特にエクストラバージンオイルを使用すると風味が強く残ります。苦手な方は風味が少ないピュアオリーブオイルを使用することをおすすめします。
オリーブオイルでの揚げ物調理のコツは?
オリーブオイルは高い温度で揚げ物を作ると煙が出てしまう恐れがあるので、低い温度でじっくり揚げ物を調理するのがコツです。オリーブオイルは温度が200℃を超えると成分が破壊されるので再利用して使いたい方は特に低温で揚げ物をすることを守って下さい。再利用する場合はまた加熱用として使うようにしましょう。
揚げ物に使用したオリーブオイルはろ過して余分なものを取り除いて下さい。(ろ過をするにはコーヒーフィルターやキッチンペーパーがおすすめです)その後オリーブオイルを保存する容器に移して下さい。ただし新しいオリーブオイルと混ぜるのはやめて下さい。一度使用したオリーブオイルは酸化が早いので早めに使い切りましょう。
オリーブオイルで作る揚げ物に適した食材
オリーブオイルの特有の風味や香りがあるため、フライドポテトや野菜の素揚げがおすすめです。苦いイメージのオリーブオイルでも美味しく食べることができるでしょう。
オリーブオイルでの揚げ物のカロリーは?
揚げ物は油にカロリーを落としているから実質ノーカロリー pic.twitter.com/MjneugZREV
— だにぃ (@danii114514) April 8, 2018
無性に揚げ物が食べたくなることってありませんか?オリーブオイルで揚げ物を作ることが可能ですが、カロリーが気になります。ヘルシーなイメージのオリーブオイルですが、実はカロリーが他の油と変わりません。それぞれ大さじ1杯あたりエクストラバージンオイルが約120kcal、ピュアオリーブオイルとサラダ油が約110kcalです。
揚げ物は低温で揚げないようにしましょう。揚げる油の温度が低めだと、その分長い時間揚げることになりますよね。油につかってる時間が長いと、当然油がどんどん吸収され、カロリーもどんどん上がっていきます。#ダイエット #美容 #減量
— わたし今日から美人宣言!! (@rcrheik) April 9, 2018
先ほどオリーブオイルを再利用したい場合は低い温度で揚げ物調理をすると言いましたが、ダイエット中の方はオリーブオイルを惜しまずに使うことをオススメします。ダイエットには高い温度で短時間で揚げ物調理を済ませることが大事です。しかし、お肉などのもともと生の状態で食べられないものは火が通っていることをしっかりと確認しましょう。酸化したものは美容によくないので早めに捨てましょう。
揚げ物のオススメレシピ
香草パン粉焼き
揚げ物というよりは揚げ焼きですが、おしゃれでおすすめなレシピです。魚でもお肉でも合うのでいろんな食材で試してみましょう。コツはパン粉と一緒にいろんな香草を混ぜることです。(ローズマリー・ブラックペッパー・パセリ・バジルなど)香草は乾燥したものを使いましょう。
ミルフィーユカツ
薄切りの豚肉の間にチーズと大葉やアボカドを加えると洋風なカツが出来上がります。コツはフライパンにカツを置いてオリーブオイルをかけてから揚げ始めることです。最初から熱した状態の油に入れると崩れやすいので注意です。チーズの味おかげでオリーブオイルが苦いと感じることがありません。
野菜の素揚げ
揚げ物料理でおすすめなのが野菜の素揚げです。野菜のそのものの甘みを感じられます。お塩をかけてそのまま食べるのも美味しいですが、カレーのトッピングにもおすすめです。カボチャやアスパラ、茄子、ジャガイモなど様々な野菜で作ってみましょう。
揚げ物にかけるソースにも使える
タルタルソース
一般的なタルタルソースの作り方の塩やレモン汁を入れる工程にオリーブオイルを小さじ1杯加えるだけです!コツは入れてからしばらく置いてなじませることです。
トマトのオリーブオイルだれ
オイルなのにさっぱりした味わいです。コツはトマトや玉ねぎを大きめに切って食感を楽しめるようにすることです。トマトとオリーブオイルがメインですがお酢も入っているので苦いというより酸っぱさが強いです。サラダにも合いますが、お肉にも相性抜群です。
パクチーソース
コツがいらないくらい簡単なソースです。パクチーとオリーブオイルとにんにく・塩こしょうをミキサーやブレンダーにかけたら出来上がりです!料理の技術がいらないくらい簡単なので苦い食べ物やパクチーが大好きな方はぜひ作ってみてください。
オリーブオイルの保存方法
オリーブオイルは食用油の中でももっとも酸化しにくいオイルです。その中でも特にエクストラバージンオイルが酸化が遅いオリーブオイルです。それでも長く保存したいでしょう。正しい保存の仕方をすれば1年以上持つのでぜひ覚えましょう!
まずは日光の当たる場所に置かないことです。日光の当たる場所に置いてしまうと酸化が進んでしまうので注意して下さい。続いて冷蔵庫に入れないことです。冷蔵庫のような低温の場所に置いてしまうとオイルが固まってしまい、品質が低下してしまいます。この2つに注意して、オリーブオイルは冷暗所に保存しましょう。
今は小分けになったオリーブオイルも売っています。これなら品質の低下をなるべく防ぐことができますね。コストコで大さじ1杯半程度の量が1つになったものがあるのでぜひチェックしてみましょう。透明なケースに入れて置いてもおしゃれなパッケージです。
揚げ物にはオリーブオイルを
カロリー面では変わらないですが、オリーブオイルの効能や効果を考えるとサラダ油よりオリーブオイルを使用して揚げ物を作ることがおすすめです。ただし揚げ物をするときの温度管理や保存方法に気をつけてください。
そして味の面では苦いのが気になる方は苦味の少ない「ピュアオリーブオイル」を使いましょう。栄養価は「エクストラバージンオイル」の方が高いですが、美味しく食べられることが大切です。カロリー面では変わらないのでオリーブオイルの効果を得たいならソースを作って摂取することもひとつの方法です。