エクストラバージンオリーブオイルの本物とは？効能や使い方も解説！

健康や美容にも効果があると言われている、『オリーブオイル』。『オリーブオイル』はその名の通り、オリーブの果実から得られる植物油のことを指します。そんなオリーブオイルの中でも、最高峰のオリーブオイルと呼ばれているのが『エクストラバージンオリーブオイル』です。今回は、最高峰のオリーブオイル・『エクストラバージンオリーブオイル』について調査してみましょう！

エクストラバージンオリーブオイルについて学ぶ前に、まずはオリーブオイルについて学んでみましょう。オリーブオイルは、国際オリーブオイル協会(IOOC)によって、『バージンオリーブオイル』・『複製オリーブオイル』・『オリーブオイル』といった3種類に分けられます。

まず、果実をそのまま絞ったものである『バージンオリーブオイル』、バージンオイルの中で欠点が多く、このままでは食用に向かないと判断されたものを、精製（脱酸・脱臭・脱色等）したものが『複製オリーブオイル』、精製オリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたものを『オリーブオイル（ピュアオイル）』と言います。

さらに細かく分けていくと、オリーブオイルの品質は8種類に分けられます。バージンオイルのうち果汁としての香りが良好で油としての品質がとても高いものを『エクストラバージンオイル』と言います。『エクストラバージンオイル』は、酸度が0,8％以下で完全な食味と香りを持っています。

バージンオイルのうち果汁としての香りが良好で油としての品質が高いものを『ファインバージンオリーブオイル』と言います。『ファインバージンオリーブオイル』は酸度2.0%以下で若干風味か損なわれているものの、良好な食味と香りを持っています。ヴァージンオイルのうち複数の欠点があり、酸度3.3%以下とされるものを『オーディナリーバージンオリーブオイル』と言います。

ヴァージンオイルのうち酸度が高く食用には不向きで、精製が必要なものを『ランパンテバージンオリーブオイル』と言います。『ランパンテバージンオリーブオイル』は酸度3.3%以下で、精製しないと食用には不向きとされたものです。精製オリーブポマースオイルにヴァージンオイルをブレンドした酸度1,0％以下のものを『オリーブポマースオイル』といいます。
 

ランパンテバージンオリーブオイルを精製した、酸度0,3％以下とされるものを『精製オリーブオイル』と言います。精製オリーブオイルの絞りかす(ポーマス)を溶剤を使ってさらに精製したもののことを『精製オリーブポマースオイル』といいます。『精製オリーブMARSオイル』はその国の基準（日本であればJAS）をクリアしていれば、食用としての販売は可能です。

精製オリーブオイルと中程度の品質のヴァージンオイルをブレンドした、酸度1,0％以下のものを『オリーブオイル』といいます。日本では『ピュアオリーブオイル」と呼ばれています。オリーブオイルで指している『酸度』とは、オリーブに含まれる1つの成分である『遊離オレイン酸』の割合の事です。『遊離オレイン酸』の割合が少ないほど、酸化しにくく上質なオリーブオイルとなります。

これほど種類が細かく分けられるオリーブオイルですが、中には食用とされない種類もあります。日本では JAS(日本農林水産省規格)の規定によって、『エクストラバージンオリーブオイル』と『オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)』の2種類が販売されています。

日本で販売されている『エクストラバージンオリーブオイル』と『ピュアオリーブオイル』ですが、具体的には一体どんな違いがあるのか気になりませんか？まず、『エクストラバージンオリーブオイル』は、オリーブの実をしぼっただけのオイルです。

『ピュアオリーブオイル』はしぼっただけのオイルを精製し、香りや味のない『油』の状態にしたものと、『エクストラバージンオリーブオイル』または『バージンオリーブオイル』をブレンドしたものです。『エクストラバージンオリーブオイル』はオリーブオイルの中でも最も香りや品質が良いとされているものです。

一体なぜ『エクストラバージンオリーブオイル』は最も香りや品質が良いのかというと、『エクストラバージンオリーブオイル』は一切化学処理を行わずに採取されていることから非常に高品質なオリーブオイルとなるためです。酸度0.8%以下である『エクストラバージンオリーブオイル』は他のオリーブオイルと比べても酸化しにくいといった特徴があります。

エクストラバージンオリーブオイルには、嬉しい効果効能が期待できると言われています。では、エクストラバージンオリーブオイルには一体どのような効果効能が期待できるのでしょうか…？お次は、エクストラバージンオリーブオイルの効果効能について調査してみましょう。

エクストラバージンオリーブオイルに含まれている『オレイン酸』には、過剰な悪玉コレステロールを減らして、善玉コレステロールを増加させてくれる効果があります。また、エクストラバージンオリーブオイルに含まれる『不飽和脂肪酸』には、善玉コレステロール値を維持する効果だけではなく、心臓病の予防にも期待できます。

先ほどもご紹介した、エクストラバージンオリーブオイルに含まれている『オレイン酸』には整腸効果や便秘解消にも効果が期待できます。エクストラバージンオリーブオイルには小腸で吸収されにくい性質があるので大腸まで届き、便を柔らかくしたり腸内の働きを活発化させて溜まった便を外に出そうとしてくれます。

エクストラバージンオリーブオイルの色素成分となる『クロロフィル』には、デトックス効果があるので体内の毒素を排出する作用があります。そのため、肌の調子を整えてくれます。また、エクストラバージンオリーブオイルは抗酸化作用が高いので、アンチエイジングなどといった美肌効果にも期待できます。

最高峰のオリーブオイルと呼ばれているエクストラバージンオリーブオイルには、様々な嬉しい効果効能があります。しかし、ここで気をつけて欲しいのエクストラバージンオリーブオイルには偽物が続出しているということです。つまり「エクストラバージンオリーブオイル」と書かれていたとしても、よく表記も見らずに購入してしまうと偽物のエクストラバージンオリーブオイルを掴んでしまう可能性があるということです。

では、エクストラバージンオリーブオイルの本物には一体どのような特徴が挙げられるのでしょうか…？そこで今回は、エクストラバージンオリーブオイルを購入する際に気をつけて欲しい、本物のエクストラバージンオリーブオイル選び方について調査してみました！本物のエクストラバージンオリーブオイルには一体どんな特徴があるのか…しっかりチェックしてみましょう！

本物のエクストラバージンオリーブオイルを購入するためにまずチェックして欲しいのが、『オーガニック認証マーク』があるかどうかという点です。 オーガニック認証マークとは、化学肥料や農薬を使わずに生産されたと商品だと保証するものです。

化学肥料を使用せず作られたオリーブの実を使い、オーガニック製法で作られたエクストラバージンオリーブオイルにはこの『オーガニック認証マーク』がボトルに記載されてます。『オーガニック認証マーク』は国ごとによってマークが異なる様ですが、ボトルに『オーガニック認証マーク』あれば本物のエクストラバージンオリーブオイルである可能性が高くなります。

エクストラバージンオリーブオイルの価格は非常に幅が広いです。例えば、1L入りと大容量でありながら1000円弱というものもあれば、250ml入りで2000円以上するものもあります。なぜここまで値段の差が出るのかというと、イタリアでのエクストラバージンオリーブオイルの定義は酸度0.8%以下のものとされていますが、日本ではJAS(日本農林水産省規格)の規定により、酸度2.0%以下となっている為です。

また、1つの農場で生産されたオリーブから作られたエクストラバージンオリーブオイルや、、様々な産地のオリーブオイルをブレンドして大型工場で量産されたエクストラバージンオリーブオイルなどといった違いからも価格の差が生まれます。

そのため、本物のエクストラバージンオリーブオイルを購入するには価格をチェックしましょう。1本のオリーブの木から採取できるオリーブオイルはわずか20kgです。そして、エキストラバージンオリーブオイルとして認められるオイルはそのうち、ごくごくわずかです。つまり、希少価値のあるオイルなので安価には販売できないでしょう。

もちろん、値段が高いからというだけで本物のエクストラバージンオリーブオイルだと判別することは非常に難しいですが、日本で販売されている上質なエクストラバージンオリーブオイルは通常250ml入りで2000円以上はするようです。これらを本物のエクストラバージンオリーブオイルを購入する際の一つの目安として頭に入れておくのも良いでしょう。

日本では酸度2.0%以下であればエクストラバージンオリーブオイルとして販売できますが、国際オリーブ協会(IOC)では酸度が0.8％以下でないと認められません。そのため、酸度が0,8％以下かどうかをチェックしておくことが本物のエクストラバージンオリーブオイルを購入する確率を高めてくれます。

また、酸度以外にもラベルに記載されている収穫時期・原産国（地域）・オリーブの品種などについてもしっかりチェックしてみましょう。様々な農場で生産されたオリーブオイルをブレンドしたものより、1箇所の農場で生産され、ブレンドされていないエクストラバージンオリーブオイルを選びましょう！

エクストラバージンオリーブオイルの劣化原因となる『光』。太陽光はもちろんのこと、蛍光灯の光でも劣化してしまいます。そのため、本物のエクストラバージンオリーブオイルであれば、光を通しにくい色のついた容器に入れられます。本物であれば、希少性のある大事なエクストラバージンオリーブオイルを痛めつけるようなボトルで売り出すことはほぼないと考えられています。

本物のエクストラバージンオリーブオイルの選び方について学べたところで、次に気になるのが保存方法についてです。エクストラバージンオリーブオイルの保存方法は一体どうすればいいのでしょうか？正しい保存方法は、エクストラバージンオリーブオイルを良い状態で長持ちさせてくれます。お次は、エクストラバージンオリーブオイルの保存について学んでみましょう！

保存方法を学ぶ前に知っておきたい劣化原因。エクストラバージンオリーブオイルの劣化原因となるのが、光・温度・空気です。そのため、日が強くあたる場所・温度の上がるレンジのそばなどでの保存はNGです。おすすめの保存場所は、キッチンのシンクの下などといった常温でなるべく涼しく、光のあたらない場所での保存です。

最高峰のオリーブオイルと言われているエクストラバージンオリーブオイル。そんなエクストラバージンオリーブオイルの使い方って一体どのような使い方をするのが良いのでしょうか？最後に、エクストラバージンオリーブオイルの使い方について学んでみましょう。

エクストラバージンオリーブオイルの使い方としてまずおすすめしたいのが、サラダのドレッシングとしての使い方です。シンプルに、エクストラバージンオリーブオイルと塩・あらびき胡椒で作ったドレッシングをサラダにかけるだけなのですが、非常に美味しいです！エクストラバージンオリーブオイルの使い方に迷ったら、まずドレッシングを作ってみましょう。

次におすすめしたいエクストラバージンオリーブオイルの使い方が、カルパッチョのソースです。カルパッチョとは、牛肉または魚肉を生のまま薄切りにしてオリーブ油・スパイスなどで和えた料理なのですが、その際に使うソースとしてエクストラバージンオリーブオイルを作ってみましょう。簡単なレシピだと、エクストラバージンオリーブオイル2に対し、醤油1の割合で混ぜれば完成です！

本物のエクストラバージンオリーブオイルの選び方・使い方・保存方法・効果効能調査まとめについてのご紹介はどうでしたか？日本では酸度2,0％以下であればエクストラバージンオリーブオイルとして販売できますが、国際オリーブ協会(IOC)では酸度が0.8％以下でないと認められない為、日本では多くの偽物エクストラバージンオリーブオイルの販売が相次いでいます。

本物のエクストラバージンオリーブオイルを購入する為には一体どのような点を意識しておかなくてはいけないのか、今回ご紹介した選び方ポイントをしっかり頭に入れておいてから探してみてくださいね。上質なエクストラバージンオリーブオイルで様々な嬉しい効果効能を実感しましょう！