2018年06月26日公開
2024年07月20日更新
オリーブオイルを飲むとどんな効果・効能がある?おすすめのタイミングとは?
オリーブオイルを使って料理を作る人は多いでしょう。しかし直接飲む人は料理に使う人ほど多くはないはずです。実は、オリーブオイルには健康に良い様々な栄養素が含まれているのです。使い方次第、種類を選ぶ事によって健康的な肌やダイエット効果などが見込めます。いったいオリーブオイルをどう飲めば良い効果や効能が得られるのか気になるポイントであり、ここではオリーブオイルを飲むとどんな良い要素があるのか調べていきます。
オリーブオイルを飲むと健康効果は絶大!
オリーブオイルは料理する時に使うものじゃないの?と疑問に感じている人はいるかも知れませんが、飲む事が可能なオイルなのです。それも身体に良い効果をもたらしてくれます。普通、油を飲む事をすすめられると眉をひそめる人が多い事も事実ですが、オリーブオイルに体へ良い効果が期待できる成分が多分に含まれているのも事実です。古代の書物にも書かれているそうで、飲む黄金とも呼ばれていました。
オリーブオイルの効果にはサラダ油等の他の食品油にはない様々な効果があります。肌に良い美容効果、血管の、健康などへの生活習慣病予防の効果、体の若さを保つための効果、乳がん発祥リスクの、軽減への効果も期待できるという研究も発表されたそうです。他にも脳の働きを活発にして記憶力を強化したり、白髪対策、減量にもオリーブオイルは役立つとの事です。オリーブオイルを飲む事によって様々な効果が期待できるようです。
オリーブオイルを飲むと、どんな効果・効能がある?
オリーブオイルは血糖値や血圧を下げる効果がある
まず、オリーブオイルの効果として血圧を抑制、下げてくれる効果があります。とある研究でオリーブオイルを使った食事療法と使わなかった食事療法で比べた場合にオリーブオイルを使った食事療法を行なった方が、血圧の数値が良い方向に変わったという結果がでたそうです。これはオリーブオイルに含まれる、抗酸化作用の働きがあるポリフェノールやビタミンAが体内の老化の原因にもなる活性酸素を取り除いてくれるのです。
体内の活性酸素を取り除いてくれると、高血圧等の生活習慣病をあらかじめ防ぐ働きが期待できるのです。特にオリーブオイルに含まれているポリフェノールはオレユロペンと呼ばれるポリフェノールになり、オレユロペンは血糖値を下げる効果を発揮し、研究で2型糖尿病患者に決まった分量のオリーブオイル葉抽出物を半年以上投与した結果、過去1~2ヶ月と空腹時の、血漿中のインスリンが下がっているという結果がでたそうです。
過去に研究でエキストラバージンオリーブオイルは食後に血糖値を500mg/dl以上下げるとの報告もあります。例えばパンなど糖質が高いものを食べる場合、そのまま食べるよりオリーブオイルを塗ると、食後血糖値上昇指標の調査でオリーブオイルは食後の血糖値上昇を低く抑制する効果があるとの事ですので、糖質を摂取する場合はオリーブオイルを共にとる事をおすすめします。
オリーブオイルは動脈硬化の予防に効果あり
最近特に増加の一途をたどっていると言われている突然死ですが、その中には心臓や脳の血管が詰まったり破れたりした人が多いようです。加齢によるものや生活習慣病で動脈硬化になると、血管の内側がぷくっと膨らみこれをプラークと呼びます。プラークのせいで血管が狭くなり、血流が悪化して、脳や心臓の血管が詰まる、もしくは破れたりします。これに対処するためオレイン酸というものを多く摂取した方が良いです。
オレイン酸は不飽和脂肪酸の中でも酸化しにくく、元々不飽和脂肪酸はオリーブに大量に含まれていて、動脈硬化の改善に注目されています。特に生活習慣病の行き過ぎた肥満の場合、脂肪はエネルギーとして使用されないケースだと酸化してしまい、動脈硬化の原因になります。つまりオレイン酸を大量に含んだオリーブオイルで料理を作る事で動脈硬化などの生活習慣病にかかりにくくなるというわけです。
アンチエイジングで美肌効果
体が老いるという事はどういう事か?それは体が酸化するという事です。ですから体の酸化を防ぐ事が可能なら若い肌を保てて、アンチエイジングにも成功するという方向に向かっていきます。オリーブオイルにはアンチエイジングの代表的な栄養素であるビタミンEが含まれ、肌のシミを抑える効果が期待できるポリフェノールも含まれていて美肌効果が期待できます。もちろん酸化しにくいオレイン酸も入っています。
また、オリーブオイルには肌のむくみをとる効果もあります。こういった美容効果があるという事なので、健康のためにオリーブオイルを飲む人もいますが、女性の多くはアンチエイジング、美肌を保つ目的で飲む方も多いです。オリーブオイルは便通を良くする効果もあるので便秘からくる肌荒れにも効果が見込めます。肌の乾燥対策にも効果があります。人は中年になるとオレイン酸は減り、肌が乾燥しやすくなるのです。
オレイン酸が減ると顔のたるみやシミ、ニキビなどに繋がります。オリーブオイルにはそのオレイン酸がたくさん含まれているため、足りなくなったオレイン酸を増やしてくれるのです。そして抗酸化作用があるビタミンAやE、ポリフェノールが作用して老化を遅らせ、シミやそばかすを防いでくれる効果が期待できます。オリーブオイルにはこのようにして美肌効果やアンチエイジングの力を発揮します。
オリーブオイルのダイエット効果
オリーブオイルに含まれる成分にはオレイン酸がありますが、これが血液をさらっさらににしてくれます。オリーブオイルにはビタミンEも成分としてありますが、ビタミンEは細胞を酸化から守ります。コレストロールには善玉と悪玉があり、オレイン酸は血液サラサラ効果を発揮して血管の壁に血液がひっつくのを防ぎ、ビタミンEは抗酸化作用を発揮して善玉のコレストロール増やす力があります。
これらの働きによりコレストロールが下がり、健康美を得る事ができ、ダイエットに効果が見込めます。またオレイン酸の血液さっらさら作用により、体の、新陳代謝が良くなり、基礎代謝も良くなるため、余計な中性脂肪が蓄積していく事から守ってくれます。オリーブオイル自体は、直接的には中性脂肪を減らすわけではありません。
積極的に体に取り入れる事で、サラダ油等の、他の油の飽和脂肪酸を取る機会を減らし、中性脂肪を多く含むそれらの油を摂取せずにすみます。また、オリーブオイルは油ですから、その分カロリーは高めです。ですがそのおかげで、少ない食事量でも満腹感を得やすいのです。さらにオリーブオイルの香りが満腹中枢を刺激するという報告もあります。オリーブオイルの成分がセロトニンを刺激して、食欲を抑える働きがあるそうです。
オリーブオイルで便秘解消
オリーブオイルに含まれるオレイン酸が腸に達するとこれを刺激して便を押し出す働きをします。便秘になっている人はこの便を押し出す力が弱まっているのです。さらにオレイン酸は胃酸の分泌を抑える効果が見込め、胃腸の消化を良くし、便秘になりにくい腸にします。オリーブオイルのおおよそ7割がオレイン酸で構成されており、他の油より早く腸に行き届くため、便通を整える効き目が早いのです。
出典: https://tenki.jp
便が硬くなると腸内で動かなくなるのですが、オリーブオイルに含まれるオレイン酸はそんな便に油分を与える事により、滑りがよく良好となり、大腸で押し出しやすくなります。また排便するさいにもこの油分は潤滑油効果を発揮し、便の排出を助けます。オリーブオイルは腸内で吸収されにくく、腸壁に油分として潤滑油の働きをします。これはオレイン酸が多く含まれているオリーブオイルならではの効果でしょう。
体を冷やすとよく体に不調がおきますが、便秘も体を冷やすと起こりやすいです。冬はもちろん夏の冷房でもそういった現象は起きます。そこでオリーブオイルの出番です。オリーブオイルを温かい食べ物や温めた飲み物と食べる、飲む事で腸内をホットにしてくれます。そのままオリーブオイルを飲む方法でも良いですが、簡単な方法としては白湯にオリーブオイルを入れて飲むなどの方法がおすすめです。
オリーブオイルのおすすめの種類や飲むタイミング
オリーブオイルはどういったものを選ぶ?
オリーブオイルには大きく分けて、バージンオリーブオイル、精製オリーブオイル、ピュアオリーブオイルなどがあります。バージンオリーブオイルはオリーブの実をそのまま搾ったオイル、精製オリーブオイルは絞りカスの抽出オイルを精製したオリーブオイル、その他オイルも特別な手法でオイルを抽出しています。美容や減量が目的ならエキストラバージンオリーブオイルがおすすめです。とても高質でとくにおすすめのオイルです。
エキストラバージンオリーブオイルは最高級のオリーブオイルで美容などに効果がおおいに期待できます。しかし値段は高いものが多いです。逆に安いものは偽造品の疑いがあります。エキストラバージンオリーブオイルの偽造品は多いです。では本物のエキストラバージンオリーブオイルを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか?それには数個のポイントがあります。
光はオリーブオイルにとっては天敵になります。太陽の光だけでなく蛍光灯の光に晒されただけでも劣化します。しっかりした生産者なら効果なエキストラバージンオリーブオイルを守るため瓶は濃い色をつけた瓶を用意するはずでしょう。なるべく瓶の色が濃い瓶のオイルを買うようにしましょう。その方が光の影響でオイルが劣化するのを防いでくれます。
この高級なオイルは特別なマークがついています。海外や国内によって違うようですが瓶にそのマークがあれば本物のエキストラバージンオリーブオイルである証拠になります。あとは酸度が問題になります。酸度が基準できまった値を下回っていることが重要です。おおよそ0.8%より下のものを購入しましょう。これは大事なポイントなので注意したいものです。
その他にこのオイルについて大事なポイントは購入時に、瓶に英語だとacidまたはacidityと書かれているはずです。また一方でオイルの価格も重要です。エキストラバージンオリーブオイルは一本の木からほんの僅かしか抽出できません。それほど希少なのです。それだけのオイルなので安く売るにも限度があります。1mlが3円以下の物は安すぎるので購入を控えた方が良いでしょう。
他にも原産地がはっきり書かれてない物は偽造品の可能性高いので購入を控えましょう。そして高温で抽出されたオイルは栄養素が少なく、トランス脂肪酸が発生してしまう事もあります。非加熱処理か30度以下の低温で処理されたもの、コールドプレイ製法を施されたものが理想です。
オリーブオイル飲むタイミングは?
オリーブオイルは料理だけでなく、飲む効果もあります。油を飲むというと、良いイメージをもたれない方もいらっしゃるでしょう。ですがオリーブオイルは飲む事ができるのです。いつの時間飲むと良いなど特にタイミングを知り、飲む量を正しく把握していれば胸焼けなどせずに健康や美容に適した飲み方ができます。例えばダイエットをする中で、どのタイミングで日常生活にオリーブオイルを飲んだらいいか例を紹介します。
オイルに含まれたオレイン酸を十分に活用するようなタイミングでオリーブオイルを飲む事が大事になります。おおまかに説明すればおすすめのタイミングは、食事前後のタイミングでオイルを大さじ一杯飲むタイミングが良いタイミングです。例を出すと7:00ぐらいに朝食後のタイミングでおおさじ一杯飲み、19:00時が夕食だとしたら、18:00頃におおさじ一杯オイルを飲むというタイミングの生活サイクルがおすすめです。
オリーブオイルの、おすすめの飲み方、というより注意点としてオリーブオイルを取りすぎないようにする事です。おすすめは1日2回まで、飲んだ後は間食せず、食事まで何もとらないのがおすすめの、摂取のしかたです。オリーブオイル大さじ1杯はだいたい100kcal超です。前述で書いた通り、摂取しすぎるとかえってカロリーのとりすぎに陥ってしまいます。1日2回おおさじ1杯がおすすめのオリーブオイルを飲む分量です。
オリーブオイルは適量を摂ろう
オリーブオイルがいくらおすすめのオイルで、健康に良い成分で構成されているといっても油ですので、取りすぎるとカロリー過多になります。目安は1日に大さじ2杯でしょう。そのぐらいの分量が体にも良いそうです。油なので2杯でも200kcalを軽く超えてしまいます。美肌になるから、ダイエットになるから、とどんどん飲んでいるとかえって太ります。摂取しすぎると肥満になり、胃の調子も悪くなってしまいます。
オリーブオイルの飲みやすい方法
いくらオリーブオイルが体や美容に良いからといってそのまま飲む事に抵抗がある人もいるでしょう。そういった方は紅茶に混ぜたり、ジュースに混ぜたりして飲む事をおすすめします。ヨーグルトを食後に食べる習慣がある人なら食後にヨーグルト入れても良し、オリーブオイルをドレッシングの代わりにしてサラダにかけて食べるのもおすすめです。
オリーブオイルの健康効果を取り入れてみよう!
美容のためオリーブオイルは顔などに塗る使い方もありますが、飲む事で体内から健康、美容に繋がる効果もあります。値段が高いものほど品質が良い物が多く、高価なエキストラバージンオリーブオイルはオリーブオイルを美容のために飲む人にとっては理想的なオイルです。オリーブオイルはごま油の2倍の抗酸化作用があり体の酸化を防いでくれます。
正しく、正規品のオリーブオイルは飲むと美容や健康、アンチエイジングに効果が見込め、便通が悪い人はスムーズに便が出る効果も期待できます。