梅干しの塩抜き方法まとめ!はちみつ漬けは塩抜きの後?酢水もおすすめ?

梅干しを食べようと思ったら、思っていた以上に塩分が濃くてとてもじゃないけど食べられない!と思ったことはありませんか?そんなときは塩抜きすれば美味しく食べられるようになります。梅干しの塩抜きには塩分を調節しながら塩抜きできる塩水を使った方法や、塩分をしっかり抜ける水を使った方法、酢水を使った方法もあります。さらに塩抜きした梅干しを美味しく楽しむはちみつ漬けの作り方も紹介します。

梅干しの塩抜き方法まとめ!はちみつ漬けは塩抜きの後?酢水もおすすめ?のイメージ

目次

  1. 1梅干しを塩抜きする理由とタイミング
  2. 2梅干しの塩抜き方法
  3. 3はちみつ漬けの塩抜きと作り方
  4. 4梅干しの塩抜きで美味しく健康的に食べよう!

梅干しを塩抜きする理由とタイミング

梅干しを漬け込んで、いざ漬け上がった梅干しを口にしたら塩分が強すぎてガッカリ、なんてことになったらどうしたら良いのでしょうか?梅干しの塩分が強すぎたときには、塩抜きすれば美味しく食べることができます。しかも梅干しの減塩効果もあるので、塩分が気になるときにもおすすめです。

とはいえ梅干しの塩抜きをする理由は減塩だけではありません。梅干しの塩抜きをする理由には一体どんなものがあって、梅干しの塩抜きに適したタイミングとはいつなのでしょうか?

塩分を減らす

梅干しの塩抜きをする一番の理由は、やはり梅干しの塩分量を減らすためです。かつては塩を吹くほどに塩分の濃い梅干しが主流で、「白干し梅」と呼ばれていました。白干し梅は高い塩分濃度のおかげで何年でも保存できますが、現在では減塩嗜好もあって塩分濃度が約20%もある白干し梅は売れなくなっているといいます。

さらに血圧を始め健康のことを考えたら、いくら梅干しが塩を使って作られているとはいえ、塩分の摂取量は減らしたいものです。そんなときに便利なのが、塩抜きという方法で余分な塩分を減らすことなのです。

食べやすくなる

梅干しの中でも塩分濃度の高い白干し梅ですがそんな白干し梅は今も作られていて、白干し梅をうっかり買ってしまったりもらったりした場合には、その塩分の濃さに食べにくく感じたことがあるのではないでしょうか?そんなときに便利なのが、梅干しの塩抜きなのです。

白干し梅も塩抜きすることで塩分調整することができるため、そのままでは食べにくい白干し梅でも、塩抜きすれば食べやすくすることができるのです。塩抜きは梅干しを美味しく食べる上で欠かせない下処理方法といえます。

好みの味付けが出来る

梅干しを保存する上で塩分は必要ですが、梅干しをさらに加工して好みの味付けにするには塩分は邪魔になります。そんな邪魔な塩分を抜くのにも塩抜きは有効な手段です。梅干しの塩抜きをして塩分量を調節した上で、梅干しのはちみつ漬けなどいわゆる調味梅干しとしてさまざまな味付けに加工することができるのです。

調味梅干しは白梅干しを塩抜きしてから、それぞれはちみつやかつお節、昆布といった別の味付けで調味しなおしたものなのです。つまり梅干しの塩抜き方法をマスターすれば、誰でも梅干しを塩抜きしてから好きな味の調味梅干しを作ることもできるのです。

タイミング

梅干しの塩抜きをするタイミングはいつが良いのでしょうか?梅干しは塩抜きをすることで、食べやすくなったり加工しなおしやすくなるなどのメリットはありますが、一方で塩分が減ることで日持ちが悪くなるデメリットがあります。そのため梅干しの塩抜きは、食べ切れる量を直前で塩抜きすることが大切です。

梅干しを塩抜きできるようになるタイミングは、自家製なら土用干しが終わった後に保存用の容器で1ヶ月ほど熟成して、梅干しがちょうど食べごろになってからです。買ってきた梅干しの場合はすぐに塩抜きできますが、その量は1ヶ月以内で食べきれる量までです。

さらに梅干しの塩抜きには塩抜き方法や梅干しの塩分濃度次第で、半日から長い場合には数日かかる場合もあります。塩抜きにかかる期間も考えた上で、塩抜きする梅干しの量を調節するようにしましょう。

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梅干しの塩抜き方法

梅干しの塩抜き方法には一体どんな方法があるのでしょうか?梅干しの塩抜き方法は大きく分けて塩水を使う方法、酢水を使う方法、水を使う方法があります。梅干しの塩抜き方法と、上手に塩抜きするためのポイントを紹介していきます。

塩水を使う方法

梅干しを塩抜きするのには、塩水を使った方法が効果的です。梅干しに限らず塩水を使って塩抜きをする方法は「迎え塩」と呼ばれる方法で、梅干しだけでなくさまざまな食材で用いられる塩抜き方法です。梅干しを塩水を使って塩抜きする迎え塩の手順を紹介します。

準備するもの

梅干しの塩抜きに塩水を使う場合には、まずはその塩水を用意する必要があります。梅干しの塩抜きに使う塩水は、梅干し200gに対して水1Lと塩を1g(ひとつまみ)で作ります。

さらに塩水に梅干しを漬けておくための、広くて浅い梅同士がくっつかないようなボウルなどの容器の他、塩抜きが終わった後に水切りをして乾燥させるためのざるを用意します。梅干しには酸が含まれるため、ボウルはガラスなど、ざるも竹ざるなど酸に強い素材のものを選びましょう。

塩抜き方法

梅干しの塩水での塩抜き方法は、ボウル等の容器に梅干しと水1Lを入れたら、塩1g(ひとつまみ)を入れてかき混ぜておきます。梅干しを塩水に漬けて塩抜きする時間の目安は、塩分濃度20%の白干し梅で塩抜きする場合で、半日漬け込むことで12%~15%まで塩抜きすることができます。

梅干しの塩分濃度をさらに下げるために塩抜きしたい場合は、1度塩水を替えて梅干しを半日間、さらなる塩抜きのために浸けなおします。これで梅干しの塩分濃度を5%~10%にまで下げることができます。

塩抜きが終わった梅干しは、ざるに上げてしっかりと水切りをします。塩抜きの間に梅干しに水気が入ってしまっているため、そのまま乾燥させるために風通しの良いところに5時間おき、余裕があればもう一度天日干しします。乾燥させた梅干しは密封容器に入れて冷蔵庫で保存し、早めに食べきるようにします。

ポイント

塩水を使った梅干しの塩抜きは、浸透圧の差を使って塩抜きしているため塩分が抜けやすい、おすすめの梅干の塩抜き方法です。梅干しの塩抜きの時間を短くしたいときには、ぬるま湯を使うとより塩分が抜けやすくなります。味が抜けすぎるようなら時間を短くするか、塩の量を5gに増やすのもおすすめです。

梅干しでも白干し梅での塩抜きを紹介しましたが、実際にはさまざまな塩分濃度の梅干しがあります。それぞれの梅干しで塩抜き時間は異なるため、時々梅干しの味見をしながら塩抜きすると間違いがありません。

また梅干しの塩抜きに使った塩水には、梅の栄養成分も流れ出ています。半分ほどに煮詰めてタレやドレッシングなどに利用すると無駄がありません。

酢水を使う方法

梅干しの塩抜きの方法には、酢水を使う方法もあります。梅干しの塩抜きで、塩水と酢水ではどんな違いがあるのでしょうか?早速その方法を紹介します。

準備するもの

梅干しの塩抜きで酢水を使う方法は、基本的には塩水での塩抜き方法を酢水に変えただけです。そのため使う道具は塩水のときと一緒ですが、梅干しを漬け込むものが酢水に変わります。そのため水1Lに対して酢10ml~100mlを用意してから、塩抜きを始めます。

塩抜き方法

梅干しを酢水で塩抜きする方法は、先ほども紹介したように塩水を酢水に変えただけです。梅干しの塩抜きの方法は、梅干し200gに対して水1Lに酢を10ml~100mlを入れてよく混ぜて酢水を作り、その酢水の中に梅干しを入れて半日おいておきます。味見をして塩分が濃ければ酢水を替えて、もう一度半日おきます。

塩抜きが終わったらしっかり水気を切ってざるにあげ、風通しの良いところで5時間放置して乾かします。もし時間に余裕があれば、もう一度天日干しするのもおすすめです。塩抜きした梅干しは密封容器に入れて冷蔵庫で保存します。

ポイント

梅干しを酢水で塩抜きするメリットは、塩分を抜きつつ梅干しの酸味を残しやすいことです。酢水のおかげで塩味は抜けつつも酸味は残るのです。酢水に使う酢の目安は10ml~100mlとしましたが、より酸味のある梅干しにしたいときには、酢の量を増やせば酸味も増します

水を使う方法

梅干しの塩抜き方法として真っ先に思い浮かぶのが、水を使って塩抜きする方法です。最も基本的な方法ですが、それだけに注意したい点もあります。梅干しを水を使って塩抜きする方法を紹介します。

準備するもの

梅干しを水で塩抜きする方法も、使う道具はこれまでと一緒です。塩や酢といった他の材料が要らない分、道具を揃えればすぐに塩抜きを始められます。手軽に梅干しの塩抜きを始められるのが、この水での塩抜きのメリットといえるでしょう。

塩抜き方法

梅干しをボウル等の容器に入れたら梅干しが浸る程度まで水を注いで、後はそのまま待つだけです。適度に塩分が抜けたかどうかは、元の梅干しの塩分濃度や味の好みによって左右されるので、数時間ごとに少しだけ食べて味見をしながら、自分の好みに合うところまで塩抜きをするようにしましょう。

梅干しから適度に塩分が抜けて塩抜きが終わったら、他での塩抜き同様にざるに梅干しをあげて、風通しの良いところで5時間ほど乾燥させます。こちらも余裕があったら天日干ししておくと、よりしっかり乾燥させることができ、傷みにくくなるのでおすすめです。塩抜き後は密封容器に入れて冷蔵庫で保存するのも一緒です。

ポイント

梅干しの塩抜きを水で行う場合、必ず味見は定期的にするようにしましょう。水での塩抜きは放置しすぎた場合、塩分ばかりか梅干しの持つ風味や酸味まで抜けてしまい、最悪の場合梅の食感しか残らなくなってしまいます。せっかく梅干しの塩抜きをしても、それでは意味がありません。

そうならないためにも、まずは1時間~2時間で味を見て、どのくらい塩分が抜けたか確認するのがおすすめです。また、水は梅干しと最も浸透圧に差があるため、塩分だけでなく風味や栄養も抜けやすいデメリットがあります。くれぐれも漬けすぎには注意しましょう。

梅干しの塩抜きの時短方法も、塩水を使って塩抜きするときと同様にぬるま湯を使う方法があります。塩分が抜けやすいということは風味や栄養も抜けやすいということなので、くれぐれも放置しすぎないよう定期的に味見を忘れず行うようにしましょう。

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はちみつ漬けの塩抜きと作り方

梅干しを塩抜きした場合、どうしても元の梅干しより水っぽく感じやすくなります。そんな水っぽく感じるようになってしまった梅干しは、はちみつ漬けにして味も変えて楽しんでみませんか?しょっぱい梅干しだけではない、また別の梅干しの味を堪能することができます。

通常の梅干しのはちみつ漬けは、しっかりと塩抜きをした梅干しから作ります。梅干しの塩抜きを覚えたら、次は梅干しのはちみつ漬けを作ってみましょう。

塩抜きのタイミング

梅干しのはちみつ漬けに使う梅干しは、はちみつ漬けを作る直前に塩抜きをします。白干し梅の塩分濃度の半分ほどの10%まで塩抜きをします。塩抜きで塩分濃度が低くなった梅干しはその分傷みやすくなっているため、はちみつ梅干しを作るときにも梅干しの塩抜きをしたら、一気に作りきるようにします。

作り方

  • 白干し梅250g(10粒程度)
  • はちみつ65cc
  • 水75cc
 
  1. 梅干しを塩抜きして、塩分濃度を10%ほどまで下げます
  2. 梅干しの水気を切ったら、ホウロウや土鍋といった酸に強い鍋に入れます。はちみつと水を注ぎいれて、梅干しがほんの少し水面から顔を出すひたひたの状態になるようにしたら、中火にかけます。
  3. 沸騰したら弱火にして、キッチンペーパーかオーブンシートの真ん中に穴を開けて作った落し蓋(アルミホイルは溶けるので不可)をして10分間煮ます
  4. 火を止めてそのまま冷まします。冷めたら殺菌消毒しておいた密封容器に入れて、冷蔵庫で保存します。翌日から食べられますが、数日おくと味が馴染んでまろやかになります。

保存方法と保存期間

梅干しのはちみつ漬けの保存方法は、先の作り方のところでも触れたように、殺菌消毒した密封容器に入れて、冷蔵庫で保存します。きちんと殺菌した容器で未開封のままであれば、冷蔵保存で2ヶ月ほど保存できます。

密封容器から出すときに、きれいな箸で食べる分だけ先に出すようにすると、雑菌が入りにくいので傷みにくくなります。とはいえ、開封時に雑菌が入るのは防げないため、早めに食べるようにするのがおすすめです。

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梅干しの塩抜きで美味しく健康的に食べよう!

梅干しは上手に塩抜きすることで美味しく食べられるようになるだけでなく、梅干しのはちみつ漬けのようにアレンジ料理にも使うことがで切るようになります。梅干し自体は健康にも良い食べ物です。塩分量が多い梅干しは上手に塩抜きして、美味しく健康的に食べてください!

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