梅干しの食べ過ぎは体に影響がある?効能と1日の適正量も紹介!

梅干しを食べ過ぎると、体にどんな影響があるか知っていますか?日本の伝統保存食である梅干しは、整腸作用の効能がありますが、逆のパターンもあります。量を守らず梅干しを食べ過ぎると、下痢など腹痛を起こす事があります。また適量以上に梅干しを食べる事で、梅干しだけで1日の塩分摂取量を超えてしまう事もあるかもしれません。塩分を摂りすぎる事は、体がむくむ原因や他の病気を引き起こす原因になります。今回は、梅干しの体にいい効果から、食べ過ぎによる影響を紹介します。正しい情報を知って、梅干しの健康効果を得ましょう。

梅干しの食べ過ぎは体に影響がある?効能と1日の適正量も紹介!のイメージ

目次

  1. 1梅干しの食べ過ぎは良くない?まずは効能から!
  2. 2梅干しを食べ過ぎると体に影響は?
  3. 3梅干し塩分と1日の適正量
  4. 4梅干しは食べ過ぎに注意して摂取しよう!

梅干しの食べ過ぎは良くない?まずは効能から!

殺菌効果

梅干しに殺菌作用があるのは有名な事です。お弁当のご飯の上に梅干しが乗っているのは、それが理由です。梅干しに含まれるクエン酸には、黄色ブドウ球菌などの食中毒菌が増殖するのを抑える効能があります。
 

それに加え、梅干しの香りの成分には、カビが増えるのを抑える効能もあります。また、梅干しの殺菌作用は食品だけに限った事ではありません。口臭予防にも効果があります。リゾチームという唾液に含まれる酵素と、梅干しのクエン酸のダブル効果により口の中の雑菌が増えるのを抑える効能があるそうです。

胃がん予防

梅干しを適量食べる事で、なんと胃がんを予防する効果があります。胃がんなどの原因の1つにピロリ菌があります。ピロリ菌は、胃の粘液を溶かしてしまい胃の働きが低下します。傷がある状態の胃は病気になりやすいのです。そのピロリ菌の働きを抑制する事が出来ます。

生活習慣病予防

梅干しには生活習慣病を予防する成分がいくつか含まれています。まず、肝機能の働きを強化するピルビン酸です。肝臓は、生活習慣病にならない為に重要な働きをします。コレステロールの調整や脂質の代謝です。コレステロールは生きていく中で必要な物質です。ただし、多すぎも少なすぎもよくありません。そのコレステロール値を肝臓は調整してくれます。

また、肝臓がうまく働いてくれないと、糖や脂肪を代謝出来なくなります。そうなると、高血糖や脂質異常症になる事があります。肝臓がきちんと働くというのは、生活習慣病予防の効果があるのです。次に、糖とクエン酸が結びついて出来た成分のムメフラールです。

ムメフラールは、ドロドロ血液をサラサラ血液に変える働きがあります。サラサラ血液になる事で、血栓の予防や動脈硬化などを予防になります。他にも、血圧を上昇させる物質抑える働きもあるので、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を防いでくれます

アンチエイジング効果

梅干しには、抗酸化作用のある成分が含まれています。酸化とは体が錆びていく事です。錆びない体を作る為にも、抗酸化作用のある食品を食べる事は大切です。

肌の老化に悩んでいる女性

梅干しに含まれている、グリナンという成分は抗酸化作用があります。梅干しを食べてグリナンを摂取する事で、体が錆びる原因の活性酸素の働きを抑える事が出来ます。また、梅干しを食べた時に出る唾液にも、アンチエイジング効果があります。この唾液には若返りホルモンが含まれていたり、抗酸化作用デトックス作用もあります。

疲労回復効果

梅干しには疲労回復効果があります。夏の暑い梅干しを食べるといい。と言われているのは、汗と一緒に失った塩分補給と疲労回復の為です。梅干しにのクエン酸には、疲労を回復させる働きがあります。糖や他の栄養成分の代謝や分解を促進し、糖や栄養成分が分解されるエネルギーに代わります。これらの働きにより疲労が回復します。

元気がみなぎっている女性

また、先ほど出てきたムメフラールにも疲労回復効果があります。サラサラ血液になると、酸素や栄養成分などがスムーズに供給され、老廃物の排出を促進する効能があるからです。

整腸作用

梅干しには整腸作用があります。それは、腸内の悪玉菌が増えるのを抑えてくれる効能があるからです。また、クエン酸は消化酵素の分泌を活発にしてくれます。そのことによって、腸の働きがよくなり便秘が改善するので整腸作用があるとも言われています。他にも、ピクリン酸も腸の働きを良くします。
 

Thumb梅干しの効果効能と栄養を紹介!疲労回復と美肌・健康効果まとめ! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

梅干しを食べ過ぎると体に影響は?

塩分過多でむくむ

梅干しには、殺菌効果や疲労回復効果、整腸作用まで様々な効果がある事が分かったと思います。では、梅干しをたくさん食べればいいのか。というとそれは間違いです。適量を守らずに量を食べ過ぎると、塩分を多く取りすぎる事になります。塩分の摂りすぎは、体がむくむ原因にもなります。

他にも体がむくむ原因はありますが、わざわざ健康になる為に梅干しを食べようとしているのに、逆に梅干しの食べ過ぎで塩分を多く取りすぎ、体がむくむ事になっては梅干しを食べる意味がありません。後程、どれくらいが適量になるのか塩分量を紹介します。

腹痛や下痢になる場合も

整腸作用のある梅干しですが、実は逆のパターンもあります。梅干しの整腸作用に期待して食べ過ぎてしまうと、腹痛や下痢を引き起こす事もあるそうです。梅干しを食べ過ぎてクエン酸を多く摂取すると、消化不良を起こす事があります。その為、腹痛や下痢になる事があるそうです。くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。

塩分の取りすぎは生活習慣病のリスクが

梅干しの成分が生活習慣病予防に効果があると紹介しましたが、梅干しの食べ過ぎで塩分を多く取りすぎると、逆に生活習慣病になってしまう事があります。日本人が高血圧になる理由は、塩分摂取量が多いと言われているそうです。

食事などで塩分を摂りすぎると、体の水分が塩分濃度を下げようと血液に集まり、血液が増え高血圧になるのです。高血圧は様々な生活習慣病になる原因の1つです。元々、高血圧の人は、食べ過ぎないようにしたり、減塩の梅干しを食べるなど工夫して塩分摂取量を調整しましょう。

Thumb利尿作用のある飲み物・食べ物ランキング21選!むくみに効果的なのは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

梅干し塩分と1日の適正量

梅干し1個あたりの塩分の量は?

梅干しを食べ過ぎて塩分を取りすぎる事は、体がむくむ原因や生活習慣病の原因にもなる事が分かりました。では、どれくらいが食べ過ぎにならず適量なのか、梅干しの塩分量を紹介します。梅干しにより、多少サイズも違いますので、購入の際は塩分量の表示を見て購入しましょう。

まず、塩で漬けた昔ながらの梅干しですが、梅干し1粒が10gで、塩分量は約2gになります。次に、はちみつなどで漬けた調味梅干しですが、こちらは塩分量が約0.7gになります。減塩梅干しはというと、約1.5gになります。塩分量に関しては、減塩梅干しよりも調味梅干しの方が塩分量は少なくなります。

ただし、調味梅干しははちみつや砂糖などを使用しているので、カロリーは高くなります。現在では、塩抜き梅干しも販売しています。塩分量が気になるのであれば塩抜き梅干しを食べるのもいいかもしれません。また、手間はかかりますが塩抜きは自分でもする事が出来ます。

1日の平均塩分摂取量目安

1日の塩分摂取量の目安は、18歳以上の男性で8g未満女性は7g未満と言われています。では、実際の塩分摂取量はどうかというと、男性で11.3g、女性で9.6gという結果があります。やはり、塩分は摂りすぎているようです。梅干しは1粒で約2gの塩分が含まれています。他の食事に含まれている塩分も考慮して、くれぐれも梅干しの食べすぎには注意しましょう。

妊婦の場合の適量は?

妊婦さんの中には、梅干しを食べてつわりが軽くなったという人がいるようです。科学的な根拠は無いようです。つわりがひどいとご飯を食べられなくなったり、体力が落ちてしまう人もいます。そんな時に、クエン酸の効果で食欲増進や疲労回復効果がある梅干しは適しているかもしれません。

また、つわりにより食の好みが変化して、酸っぱい物を食べたくなる事があります。つわりのひどい中梅干しであれば食べる事が出来るという人でも、食べすぎには注意しましょう。梅干しを食べすぎて塩分を摂りすぎると、血圧の数値が上がり尿蛋白や体がむくむ事があります。それによって、妊娠高血圧症候群になる可能性があります。自分にも赤ちゃんにも良くありません。

妊娠中の塩分量に関しては、これだけの量に抑えて下さい。という記述は見つかりませんでしたが、通常の塩分摂取量の7g内になるようにしましょう。梅干しだけを考えると、1粒で2gなので4個弱食べてもいい計算になりますが、他の食事にも塩分は含まれているという事を忘れずに梅干しを食べましょう。

子供の場合は?

体に良い物であれば、子供にも食べさせたいと思います。ただし、子供でも梅干しの食べすぎはよくありません。適量を食べさせるようにして下さい。子供の場合は、半分から1個です。食べ過ぎる事で塩分を摂りすぎてしまうと、大人と同じく腹痛や下痢になる可能性があります。

腹痛を起こしている女性の画像

また、食べ過ぎではないのに腹痛や下痢を起こす時は、もしかしたら梅干しにアレルギーを持っている場合もあります。梅干しを食べ始めてから腹痛や下痢が続くようでしたら、1度検査をしてみる事をおすすめします。
 

梅干しは食べ過ぎに注意して摂取しよう!

梅干しには、伝統食品になる理由の効能効果がある事が分かったと思います。塩分補給に役立ったり疲労回復効果がある反面、食べ過ぎによって塩分の取りすぎになり、むくむ原因や生活習慣病の原因にもなります。整腸作用がある半面、食べ過ぎで腹痛や下痢を引き起こす事もあります。

現代の生活では様々な食べ物に多くの塩分が含まれています。梅干しを食べる時は、他の食事で調整し塩分摂取量を守るようにしましょう。食べ過ぎる事なく適量を食べていれば、梅干しは健康な体を作るのに役立ちます。

Thumb梅干しの塩分やカロリーまとめ!調味梅干しとの違いや栄養価も解説 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumb梅干しダイエットで効果的に痩せる!効能とやり方・注意点を解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」
Thumbはちみつ梅干しの作り方は?初めての方にも分かりやすく解説! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ