梅干しの効果効能と栄養を紹介!疲労回復と美肌・健康効果まとめ!

「梅干し」と聞いたら、その酸っぱさから好みが分かれるかも知れません。しかし日本では大昔から利用されてきた食材の一つであり、戦国時代には武士の陣中食として、明治時代には薬の一つして利用され、その歴史には実に長いものがあります。現代では弁当やおにぎりなど、その栄養や効果効能が認められすっかり定着しています。ここではそんな梅干しの栄養成分について、美容や健康への効果効能(脂肪燃焼・疲労回復・殺菌作用など)、食べ方や使い方、調味梅干しのことなど、注意点も含めて紹介したいと思います。

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目次

  1. 1梅干しの栄養と効果効能【美容編】
  2. 2梅干しの栄養と効果効能【健康編】
  3. 3梅干しの食べ方とアレンジ方法
  4. 4梅干しを食べる際の注意点
  5. 5梅干しの栄養と効果効能はすごい!

梅干しの栄養と効果効能【美容編】

梅干しの効果効能:アンチエイジング

梅干しにはアンチエイジングできる効果効能があるといわれています。アンチエイジングとは若返りのことで、具体的には梅干しの中に含まれる栄養の一つ、クエン酸がそれに役立つといわれています。クエン酸の名前は有名で、柑橘類や梅干しの中に多量に含まれている栄養成分であり、クエン酸サプリメントもあるぐらいです。また人為的・工業的に生成されたクエン酸は食品添加物としても利用されていて、活躍の幅が広くなっています。

では梅干しに含まれるこのクエン酸が体の中でどのような若返りに関係する働きをするのかというと、それはタンパク質の合成に必要な亜鉛という栄養素が人体に速やかに吸収されるようにしてくれるということです。タンパク質はハリツヤのある肌やコシのある髪の毛を実現してくれる重要な構成要素で、梅干しに含まれるクエン酸が、美容・若返りに必要なタンパク質の合成を無駄なく効率的にしてくれる効果効能を期待できるのです。

梅干しの効果効能:便秘解消

先ほど紹介した梅干しに含まれるクエン酸にはまた、便秘状態を改善してくれる効果効能も見込めます。それはクエン酸が消化酵素の分泌を促進し、便を外に押し出そうとするぜん動運動も活発化してくれる作用があるとされているからです。そのほか腸内細菌のエサになる食物繊維が豊富な食事発酵食品などにも腸内環境のバランスを整えてくれる効果が期待でき、梅干しの効果効能と合わせれば大きな力を発揮してくれるでしょう。

梅干しの効果効能:脂肪燃焼効果

梅干しの美容への効果効能としてもう一つ、脂肪燃焼を助けてくれる作用を期待できるということです。これは先のクエン酸とは別で、梅干しを加熱することで変化するバニリンという栄養成分が小腸内で吸収されると、それが脂肪の細胞を刺激して燃焼を促すとされているからです。常温の梅干しには脂肪燃焼してくれる成分にはなっていませんので、焼いたり温めたりと、食べ方が重要になってきます。それから適度な運動も忘れずに!

梅干しの栄養と効果効能【健康編】

疲労回復する効能がある

ここからは健康に関する効果効能ですが、梅干しには実は疲労を回復してくれる作用も期待できるのです。冒頭で述べたように、梅干しは鎌倉時代や戦国時代など武士の陣昼食としても利用されていました。この酸っぱい梅干しを戦の合間に食べることで、疲労回復やその他の様々な効果効能(脂肪燃焼や殺菌作用など)を期待して利用していたのでしょう。それは実際にその効果を感じられたから梅干しが重宝されたに他なりません。

具体的には私たちが運動して疲れたとき、筋肉の中に蓄えられていた糖分が分解され、そのときに乳酸という疲労物資が産出されるのですが、この乳酸が作りだされるのをクエン酸がある程度まで抑制してくれ、疲労を感じにくくさせてくれる効果効能を見込めるということです。それが疲労回復につながるという話ですが、ここでも梅干し中に含まれるクエン酸が大活躍しています。美容だけでなく疲労回復にも役立つのは嬉しい話です。

血行改善に効果的

ここでもまた梅干しに含まれる栄養成分クエン酸ですが、血の巡り、血行を改善する力も期待できます。ただ先ほど説明したバニリンと同様、梅干しを加熱する必要があります。梅干しを加熱するとクエン酸が糖と結合して、ムメフラールという成分が作られ、これが血流の改善や動脈硬化の予防、それがひいては老廃物の排出促進といった効果効能まで結びつくことが見込まれています。加熱済みの梅肉ジャムや梅肉エキスがいいでしょう。

殺菌作用がある

引き続きクエン酸ですが、殺菌作用や消毒の効果効能も見込むことができます。クエン酸は酸性の成分で、この酸味が強いことで、殺菌作用や細菌の繁殖抑制作用などが期待できます。風邪を引きそうなとき、食中毒や他の食材の腐敗を防止したいときなどにも、クエン酸の効果効能は役立つでしょう。特に夏場のお弁当に梅干しを入れれば、その殺菌作用が劣化スピードを抑制してくれるのを見込め、夏には欠かせない殺菌作用になります。

貧血予防できる

梅干しにはまた貧血予防の効果効能を期待することもできます。これもまたクエン酸が大活躍なのですが、要は血液中に含まれる赤血球中のヘモグロビンの合成に必要な、鉄分の吸収を助けてくれる作用を見込めるということです。もちろんこれは梅干しだけを食べて得られる作用ではなく、鉄分を豊富に含んだ他の食材も一緒に食べて成り立つ話です。注意点はそこで、食べ方や使い方が重要ということになります。

生活習慣病予防の効果

先の血行改善の効果効能と重なる話で、血の巡りが良くなることは、動脈硬化や高血圧なども防いでくれる効果効能も期待できるということです。これらは要するに生活習慣病の症状ですから、梅干しで血の巡りを良くすることは改善のカギになるでしょう。その他にも血糖値の上昇を抑えてくれたり、胃潰瘍の症状を軽くしてくれたりする効果効能もあるとされています。これも食べ方や使い方の注意点として、梅干しの加熱が必要です。

食欲増進に効果的

梅干しを食べると食欲増進の効果効能も期待できます。これは単純な話で、梅干しの酸味が唾液や消化酵素などの分泌を促し、それが食欲増進へとつながりやすいということです。消化・吸収が上手くいかないと胃腸の負担になり、食欲がそそられることにはなりません。梅干しに含まれる酸っぱい成分には、慢性的な食欲不振に陥っている人に対する健康効果までも見込むことができるのです。食欲がわけば疲労回復にもつながります。

骨粗しょう症予防

梅干しの栄養成分クエン酸がまた大活躍です。クエン酸には腸がカルシウムの吸収をしやすくしてくれる効果もあるとされ、最近の研究ではそういう効果効能も注目されています。これも食べ方や使い方の注意点として、カルシウムを多く含んだ食事、例えば大豆や魚介類、海藻、緑黄色野菜、乳製品などと一緒に梅干しを食べる必要があるということです。美容にもいえますが、梅干しだけ食べて得られる効果効能ではないのが注意点です。

胃がん予防になる

「胃がん予防にもなる」と見て驚かれたかもしれませんが、これは胃がんの原因の一つとされている、ピロリ菌の活動を抑制してくれる効果効能が梅干しにはあるといわれているからです。ピロリ菌は酸性の濃度が高くなると活動レベルが低下するとされています。梅干しは強い酸性の食べ物ですから、そうしたピロリ菌の感染を予防や、感染している場合には、その活動の抑制や殺菌作用などが期待できます。

梅干しの食べ方とアレンジ方法

夜に食べるとカルシウムの吸収率が上がる

梅干しの効果効能を最大限に引き出すためには、その食べるタイミング、使い方が重要になります。例えばカルシウムの場合、夜寝ているときに吸収されやすくなるといわれていて、それなら晩ご飯のときに梅干しを食べた方が良いということになります。梅干しの食べるタイミング、使い方次第で、梅干しにある栄養の効果効能をより高め、もっと健康的な朝を迎えることができ、それが美容にも健康にもつながっていくでしょう。

梅干しを加熱すると脂肪燃焼効果がアップ

最初の方で軽く紹介しましたバニリンという成分は、具体的には梅干し中に含まれる栄養成分バニリンコクシドが加熱することで変化したものです。これが脂肪の細胞を刺激し、脂肪燃焼されやすい状態を作ってくれるといわれているのです。注意点はバニリンコクシドのままでは脂肪燃焼の効果効能は期待できないとされていることなので、加熱して食べてみましょう!フライパンで焼いた梅干しは香ばしく、意外にも美味しい食べ方です。

梅干しとヨーグルトの組み合わせが良い?

梅干しが塩辛くてどうしても食べられないという人にぴったりの食べ方があります。それはヨーグルトの中に梅干しを入れ、それにハチミツをかけて食べるという方法です。意外かも知れませんが、これがなかなか美味しくて、梅干しのしょっぱい酸味とヨーグルトの酸味が混ざるとあまり気にならなくなり、そしてそれにハチミツの甘さが加わることで、斬新で新感覚なスイーツとして食べることができるのです。

梅干しとヨーグルトにこんな使い方があるというのは驚きです。具体的な効果効能は梅干しが加わることでヨーグルト中に含まれるカルシウムが吸収されやすくなることがあげられ、食べやすくなることとカルシウムの効率的な吸収という、また美容にも良い効果効能を期待できる食べ方です。ですから試してみる高い価値があります。食べ方の注意点は梅干しの種を取り除いて梅肉だけにするということです。そうすれば食べやすいでしょう。

体の不調におすすめの「梅醤番茶」

あまり聞き慣れない言葉ですが、これは梅肉と生姜汁、そして醤油と番茶を混ぜ合わせた商品名です。「梅醤番茶」と書いて「うめしょうばんちゃ」と呼びます。体に良い成分がたくさん詰まっていて、薬代わりとしても使われています。健康に対する意識の高い人や、いま慢性的な体調不良で悩んでいる人に高い人気のある飲み物です。値段は1,000円から2,000円もかかりますが、「薬代わり」として飲むには妥当な値段でしょう。

具体的には梅肉に生姜汁、醤油と番茶の組み合わせで、これらが混ぜ合わさることで胃腸の働きがより活発化します。これまで紹介した梅干しの脂肪燃焼・疲労回復・殺菌作用など、美容と健康に対する効果効能の全てが詰まったような豪華ぶりです。使い方は簡単で、どろりとした濃厚なエキスをお湯に溶かしてゆっくり少しずつ飲むだけです。注意点は熱湯に気を付けること。じわじわと体が温まっていくでしょう。

デトックスにおすすめの「梅干し番茶」

こちらは梅醤番茶ほど本格的なものではなく、梅干しと番茶を組み合わせた簡単なものです。梅干しも番茶もどちらも体に良く、また相性も良好です。番茶の味が梅の強い酸味を薄めてくれるからなのと、梅干しにも番茶にも胃腸の働きを活発化させ、消化吸収や毒素の排泄作用を高めてくれる効果効能を期待できるからです。温かい飲み物で胃腸に優しく、冬場に飲む使い方なら特に重宝します。

作り方は梅干しの種を取り除いた梅肉をすり潰し、それを湯呑の中に入れ番茶のお湯を注ぎ、最後にかき混ぜれば出来上がりです。どうしても梅干しの酸っぱさやしょっぱさなどが気になるという人は、砂糖やハチミツなどを少量加えても良いでしょう。デトックスの効果効能以外にも、脂肪燃焼、疲労回復、殺菌作用など、じんわり期待できる梅干し番茶です。これも注意点として熱湯には気を付けましょう。

サラダやおかずにぴったりの「梅干ソース」

梅干しの食べ方や使い方には飲み物だけじゃなく、梅干しソースとして活用する方法もあります。炒め物や油っこい肉料理などにこの梅干しソースはピッタリで、梅干しの酸味が料理の味を引き立ててくれます。ソースという使い方にすれば洋風の料理にも利用でき、その活用の幅が広がります。梅干しの美容や健康に期待できる効果効能、脂肪燃焼に疲労回復、殺菌作用など、ソースだと色んな料理に付加できて便利です。

梅干しソースの作り方は難しいように感じますが、手順さえ覚えれば意外と簡単です。まず梅干しの種を除去して梅肉だけにし、その梅肉と醤油やみりん、料理酒などを混ぜ合わせ、梅肉はすりこぎを使って潰しましょう。それでドロドロな感じになったら出来上がりです。注意点として味見をして美味しいかどうか確かめ、調整することが大事です。これで色んな料理に使うことができ、美容・健康の効果効能を見込めるのは嬉しいことです。

梅干しを食べる際の注意点

調味梅干しは控える

梅干しの成分や美容・健康に関する効果効能(脂肪燃焼・疲労回復・殺菌作用など)、食べ方や使い方などを紹介してきましたが、注意点として調味梅干しは控えた方がよいということです。調味梅干しとは食品添加物をたくさん使った調味液に浸けた梅干しのことです。食品添加物の全てが悪いわけではありませんが、中には有害性が指摘されているものが存在したり、味覚を麻痺させたりと、調味梅干しはその点が心配されます。

調味液に浸ける理由は、昨今の健康志向から、塩分の摂り過ぎになりたくない人が減塩梅干しを求めるようになったためです。梅干しはご存知のように保存食で、本来は梅と塩だけで作るものです。その塩を使う量が減ったら保存性が悪くなり、その代償として食品添加物を多量に使用した調味液に浸けたのが調味梅干しです。これでは梅干しに期待できる効果効能、脂肪燃焼や疲労回復、殺菌作用など、台無しになる可能性があります。

塩分の取りすぎに注意

しかし梅と塩だけで作った「本来の梅干し」をたくさん食べればいいわけでもなく、やはりその量が重要になります。本来の梅干しなら1日の摂取量は1粒から2粒程度が目安です。1日3食と考えた場合、そのうち2食に付き1個ずつを食べるぐらいでちょうど良いです。また無農薬で栽培されたもの、塩は天然塩(粗塩)など、そういう点にもこだわることで、梅干しの健康効果(脂肪燃焼・疲労回復・殺菌作用など)を高められるでしょう。

梅干しの具体的な塩分量は、本来の梅干しが1粒2gから3g程度調味梅干しなら1粒1g程度となります。成人は1日の塩分摂取量が全部で10g程度が望ましいとされていて、塩分は梅干し以外の食事からも摂取されることを考えると、本来の梅干しなら1日1粒か2粒、調味梅干しなら1日で3粒も4粒も食べていいということになります。これでは添加物の摂取量が多くなってしまい、そこが調味梅干しの残念な点になります。

調味梅干しの添加物には合成保存料や合成着色料、人工甘味料、旨味を出す化学調味料(アミノ酸等)など、自然本来の味とはかけ離れたものになっています。そのような添加物には発がん性催奇形性などが指摘されるものもあるため、特に妊娠中の女性は調味梅干しをできるだけ避けた方が良いということになります。美容や健康効果を求めるのでしたら調味梅干しでなく、少し値段が高くなっても本来の梅干し(無添加)が良いです。

梅干しの栄養と効果効能はすごい!

いかがでしたか?これまで見てきたように、梅干しに含まれる栄養成分には美容や健康に関する素晴らしい効果効能が期待できることが分かりました。ただその中には食べ方や使い方、注意点として調味梅干しのことなどもあり、単に梅干しさえたくさん食べればよいというわけではないことも分かりました。そして梅干しの効果効能を最大限に発揮させるには、やはりバランスの良い食事が大事だということも覚えておきましょう。

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