ごぼうの冷凍保存方法と解凍レシピを解説!保存期間や解凍のコツも!

ごぼうを賢く使い切るやり方として、冷凍保存という手があります。ごぼうというのは性質上、家庭では1本あれば使い切れるかどうかを考えるよりも、すべて下処理することが多いと思います。そういった際のムダを出さないためにも、この記事ではごぼうの冷凍保存で、ささがきにするなどの方法や保存の期間、あるいは解凍の方法などを詳しく解説していきます。また、サラダなどの冷凍ごぼうを使ったレシピも併せて紹介します。

ごぼうの冷凍保存方法と解凍レシピを解説!保存期間や解凍のコツも!のイメージ

目次

  1. 1ごぼうの冷凍保存して無駄なく使いたい!
  2. 2ごぼうを冷凍保存した時のメリット
  3. 3ごぼうの冷凍保存の方法
  4. 4冷凍したごぼうの解凍方法と保存期間
  5. 5冷凍ごぼうを使ったレシピ
  6. 6ごぼうを冷凍して時短で美味しい一品を

ごぼうの冷凍保存して無駄なく使いたい!

ごぼうを冷凍保存できるかどうか?という、そもそも論からいえば、ごぼうは野菜の中でも冷凍保存に適している部類に入ります。ごぼうを家庭で扱ったことのある方なら、お分かりになると思いますが、ごぼうはすぐに変色してしまう野菜でもあります。

ごぼうのポリフェノール成分がヘルシーな栄養成分として、脚光を浴びていますが、ごぼうの変色はそのポリフェノールに要因があります。それらのごぼうがもつ性質を理解して、ごぼうを正しく冷凍保存すれば、ごぼうを無駄なく使えたり、長期にわたって保存出来たり、調理の際の時短にもつながったりと、ごぼうの冷凍保存はメリットだらけです。

この記事では、そんなごぼうを冷凍保存する方法や、保存の期間、解凍方法などから、冷凍ごぼうを使ったレシピなどまで、詳しく紹介していきます。

ごぼうを冷凍保存した時のメリット

一般的に家庭でごぼうを扱う際には、購入してきたごぼうをすべてささがきなどに、下処理するのがふつうでしょう。けれども、使い切れずに廃棄するなどというのも、よくあるケースです。ごぼうの変色を嫌ってのこともあると思います。そんなごぼうを冷凍保存した場合の、メリットを紹介していきます。

余った分も無駄にならない

この記事で解説する、ごぼうの正しい冷凍方法を行えば、よくある作りすぎて余ってしまったささがきごぼうも、まったく無駄にすることがありません。丸のままのごぼうを、冷蔵庫の片隅でシナシナになってから発見したというようなことも、なくなります。あるいは、部屋の片隅に新聞紙で包んで保存するとしても、3~7日間がせいぜいです。

土中に埋めておくのが最良の方法と言えますが、並大抵の手間ではありません。やはり、一般家庭においては余ったごぼうも無駄にしないためには、冷凍保存がおすすめになります。

長期保存が可能

スーパーなどで売られている、きれいに洗われたごぼうや、新ごぼうなどは、イタミが早いので1週間も経過すれば、使い物にならなくなる恐れが大です。泥付きのごぼうならば、それよりは長くもちますが、それにしても扱いが大変です。

ごぼうの栄養素や風味もある程度保ちながら保存するのには、冷凍保存が一番のようです。冷凍保存であれば、1ケ月は長期保存が可能になります。

調理の時短

ごぼうを洗って、ささがきにしてきんぴらごぼうにする、という料理を一品作ることを仮定してみましょうか。主婦もしくは主夫にとって、その手間はかならずしも少ないとは言えません。一方、ささがきにしたごぼうが冷凍されていたとしたら、どうでしょう?それによる時間短縮で、もう一品作ろうかという気も起きるはずです。

問題は、冷凍にかけたごぼうを解凍して調理した場合、栄養素や風味が残っているが心配になります。上手に冷凍し、上手に解凍すれば、その心配もほとんど必要ありません。サラダなどに要求されるシャキシャキ感をのぞけば、冷凍ごぼうが格段に落ちる要素はありません。特に、加熱した上で冷凍されたごぼうは、さらに調理の時短につながります。

ごぼうの冷凍保存の方法

ここでは、冷凍保存するごぼうの扱い方を紹介していきます。ごぼうを生で冷凍する場合や、茹でてから冷凍する場合、あるいはサラダや煮物、炒め物など、調理方法によってごぼうのカットを変えるなどを、詳しく解説します。

生で冷凍する場合

ごぼうを生の状態のまま、冷凍して保存する方法を紹介します。ごぼうは土などの汚れを洗って落としますが、栄養成分や香りが多く含まれる皮はできるだけ残します。ごぼうは解凍後の調理する際を想定して、乱切りや千切り、ささがきなどに切り分けておきます。煮物にするか、炒め物にするか、あるいはサラダにするかも想定します。

切り分けたごぼうは、薄い酢水に5~10晒してアクを抜きます。ごぼうの変色と、冷凍した時にごぼう同士をくっつきにくくするためです。この後、水気を切ることと、キッチンペーパーなどでよくふき取ることが大切です。ここで、注意したいのは解凍後に使用する量を想定することです。

できるだけ小分けすることが、いろいろな意味でおすすめになります。Sサイズのジッパー袋に小分けするか、Lサイズならば、少量ずつラップして収納します。ジッパー袋の全体が、できるだけ平らになるようにして、しっかり空気を抜いてから冷凍に掛けます。

茹でてから冷凍する場合

前章で述べたように、さらに調理の時間を短縮するためにも、ごぼうは茹でてから冷凍保存するのがおすすめになります。洗ったごぼうを解凍後に使いやすい形に切り分けたら、酢水にサッとくぐらせてから、加熱します。

加熱方法としては、茹でるか蒸す、電子レンジなどがあります。茹でるという方法は、香りや栄養成分が流出してしまうので、避けたほうが良いでしょう。蒸すという方法は、テマが掛かりすぎるきらいがあります。電子レンジ加熱が無難です。加熱したごぼうが冷めたら、やはり水分をよくふき取って、生のごぼうと同様の手順で冷凍に掛けます。

調理方法によってカットを変える

生でも、茹でてでも、いずれの冷凍方法にしろ、家庭用の冷凍庫ではむつかしいことですが、極力急速冷凍を心がけてください。冷凍する際に、解凍後の調理方法を考慮した上で、ごぼうのカットを変えるべきです。煮物にするなら乱切り、きんぴらやサラダにするならささがき、もしくは千切りがおすすめです。

もしも、使用方法が決まらないのでしたら、ごぼうを5~15cm長さに切った上で、茹でて冷凍します。一度茹でたごぼうは冷凍状態のままでも、カットすることが可能です。

冷凍したごぼうの解凍方法と保存期間

ここまで、ごぼうを冷凍保存する方法を紹介してきました。今度は、その冷凍したごぼうを解凍する方法やコツなどや、あるいは冷凍保存期間を紹介します。

解凍方法

冷凍されたごぼうの解凍方法は、カットの仕方に関係なく、解凍してからの調理では、食感がきわめて悪くなります。変色やフカフカの状態になる恐れもあります。したがって、冷凍ごぼうを扱う基本は、冷凍状態そのままで調理に入ることが大切になります。煮るにしても、炒めるにしても、冷凍ごぼうを直接鍋に入れます。

もう一点大事なことは、冷凍ごぼうを使って調理した料理は、完成後できるだけ早く食べ終えることも必要です。時間経過とともに、黒く変色する可能性も出てきます。

解凍のコツ

冷凍ごぼうの解凍のコツは、基本的に冷凍のまま調理に入れると述べました。生で冷凍に掛けたごぼうは、特にそういうことになります。加熱してから冷凍に掛けたごぼうに関しては、冷蔵庫で自然解凍するのなら風味をぎりぎり保つことが可能です。しかし、電子レンジでの解凍や、常温での解凍はNGになります。

ごぼうの食感が台無しになる恐れが大です。ただし、味噌汁の具に使うのなら、電子レンジ解凍もぎりぎり許せます。また、サラダには適用できない方法ですが、きんぴらなどなら調理後に冷凍しても、そのまま解凍後に食べることもできます。多少、風味は落ちますが問題はありません。

保存期間

ごぼうは、野菜の中でも通常の冷蔵保存期間が長い方の部類に入ります。そのごぼうを冷凍保存した場合の保存期間は、1ケ月は間違いありません。冷凍に掛ける際の水気のふき取りなど、処置が丁寧になされていた場合には、2か月程度の保存期間も可能になります。

冷凍保存による保存期間の延長はあくまでも次善の策であって、基本的にはごぼうにかぎらず、常識的な保存期間の中で、食べきることがおすすめです。同じ冷凍に掛けるのでも、購入時点で新鮮なごぼうの方が保存期間が長くなるのは、言うまでもありません。

冷凍ごぼうを使ったレシピ

ごぼうの冷凍保存の方法についてや、解凍方法についてなどを、ここまで解説してきました。ここからは、その冷凍ごぼうを使って作る、料理レシピを5選して紹介していきます。冷凍ごぼうの真骨頂は、シャキシャキ感が求められるサラダよりも炒め物、さらには煮物が一番適しているかもしれません。

ささがきごぼうのサラダ

  • 冷凍ささがきごぼう100g
  • 辛子マヨネーズ(マヨネーズ大さじ3・溶き辛子小さじ1・醤油大さじ1)
 
  1. 冷凍のささがきごぼうは、沸かした熱湯に入れて解凍する。解凍できたらザルに上げ、よく水気を切ったら熱いうちにボウルに入れます。
  2. 辛子マヨネーズの材料を混ぜ合わせて、ボウルのごぼうとよく和えます。
  3. 冷蔵庫で冷やしてからいただきます。

冷凍のささがきごぼうを使った「ささがきごぼうのサラダ」の、レシピになります。ささがきごぼうの歯触りとマヨネーズのまったりした味に辛子の辛みがからまって、飽きのこないサラダです。ポイントは、解凍できたらごぼうをすぐに引き上げることと、水気はしっかりと切ることになります。

冷凍ごぼうの時短きんぴら

  • 冷凍ささがきごぼう50g
  • 淡口醤油大さじ1
  • ミリン大さじ1
  • 砂糖小さじ1
  • 酒大さじ1
  • 鷹の爪小口切り適量
  • あさつき適量
 
  1. フライパンにごま油を熱して、冷凍ごぼうを入れます。
  2. ごぼうがほぐれてきたら、砂糖を加えてしばらく炒めたら、順に酒、ミリン、薄口醤油、鷹の爪を加えて炒めます。
  3. 汁けがなくなるまで炒めたら、器に盛ってあさつきを散らしたら完成です。

冷凍ささがきごぼうを使った「冷凍ごぼうの時短きんぴら」の、レシピになります。冷凍のささがきごぼうを使うことで、食べたいときに何時でも食べられる、重宝なレシピです。

鶏肉と冷凍ごぼうの煮物

  • 茹でた冷凍ごぼう(拍子切りにしたもの)1本分
  • 鶏もも肉100g
  • 糸こんにゃく1パック
  • 調味料(白出汁大さじ2・酒大さじ1・水50ml)
  • ごま油適量
  • あさつき適量
 
  1. 鍋にごま油を入れて、冷凍ごぼうと一口大に切った鶏肉、糸こんにゃくを加えて、炒め上げます。
  2. 調味料を加えて、鶏肉に火が通るまで煮ます。
  3. 器に盛って、あさつきを散らしたら完成です。

冷凍のごぼうを使うことで、煮物料理の時間短縮もできる「鶏肉と冷凍ごぼうの煮物」のレシピになります。冷凍ごぼうを活かすレシピとしては、時短だけではなく煮物が一番合っているのかもしれません。

冷凍ごぼうで作る豚汁

  • 豚バラ薄切り肉100g
  • 大根10cm
  • ニンジン5cm
  • 冷凍ささがきごぼう100g
  • 豆腐1/2丁
  • 出汁1,000ml
  • 味噌大さじ3
  • サラダ油適量
  • 酒・醤油適量
  • 長ネギ小口切り少々
 
  1. 大根とニンジンは3mm厚の銀杏切りにします。
  2. 鍋にサラダ油を敷いて熱します。豚肉を入れて炒めたら酒・醤油少々を加えて肉に味を付けます。
  3. ニンジン・大根・冷凍ごぼうも加えて、さらに炒めます。
  4. 出汁を加えて、煮立ったらアクを取り除き、弱火にして煮込みます。
  5. 具に火が通ったら、豆腐をほぐしながら加えます。
  6. 味噌を溶き入れて完成です。
  7. 器に盛って、長ネギを散らしたら提供します。

冷凍のささがきごぼうで作る「冷凍ごぼうで作る豚汁」の、レシピになります。サラダには少々不向きでも、この豚汁のような料理には、かえって活きてきます。やはり、冷凍ごぼうが適しているのは、煮物料理になります。栄養成分も風味も豚汁に溶け出ていて、余すところなくいただけます。

冷凍ごぼうで美味しい!鶏ごぼう飯

  • 鶏ひき肉200g
  • 冷凍ささがきごぼう1/2本分
  • ニンジン細切り3cm分
  • 千切り生姜1片分
  • 調味料(白出汁小さじ1・砂糖大さじ1・醤油小さじ1/2・酒小さじ1・水50ml)
 
  1. 鍋に調味料を入れて、冷凍ごぼうとニンジン、生姜を加えて5分ほど煮込みます。
  2. 鍋にご飯と鶏ひき肉を加えて、汁気がひたひたになったら火を止めます。
  3. 全体を混ぜ合わせて、器に盛ったら完成です。

冷凍ごぼうと冷ご飯を使った「冷凍ごぼうで美味しい!鶏ごぼう飯」の、レシピになります。煮物レシピ同様で、冷凍ごぼうはこうした料理が似合います。炊き込みごはんとは異なりますが、鶏の旨みもごぼうの香りも感じられる、美味しい鶏ごぼう飯です。

ごぼうを冷凍して時短で美味しい一品を

ごぼうを冷凍保存して無駄なく使いたい!という要望に応えて、ごぼうを冷凍保存した時の余っても無駄にならないとか、長期保存が可能、調理の時短になるなどのメリットや、ごぼうの冷凍保存の方法、あるいは解凍の方法とその保存期間などを、詳しく紹介してきました。また、冷凍ごぼうを使って作るレシピも、併せて紹介しました。

これらの記事を参考にして、ごぼうを冷凍して時短で美味しい一品を!ぜひ作ってみましょう。

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