ししとうの6つの栄養と効能に注目!効果的に栄養を摂る調理法とは?

ししとうはピーマンのような見た目をしていて、炒め物や焼き浸し、おつまみなどいろいろな料理で楽しむことができる定番の食材です。最近では辛味のないものがほとんどですが、時折とても辛いししとうに出会って驚くこともあります。そんなししとうには実は、ビタミンなどの栄養素が種まで豊富に含まれているのを知っているでしょうか?今回はししとうの栄養素を6つにしぼり、その健康や美容に良い効果効能や、より効果的に栄養素を摂取する調理法まで詳しく紹介していきます。

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目次

  1. 1ししとうの栄養と効能が知りたい!
  2. 2ししとうの栄養と効果効能:カプサイシン
  3. 3ししとうの栄養と効果効能:βカロテン
  4. 4ししとうの栄養と効果効能:ビタミンK
  5. 5ししとうの栄養と効果効能:ビタミンC
  6. 6ししとうの栄養と効果効能:ビタミンB6
  7. 7ししとうの栄養と効果効能:カリウム
  8. 8ししとうの栄養を効果的に摂る調理法
  9. 9ししとうの種に栄養はある?
  10. 10ししとうの栄養を上手に摂ろう!

ししとうの栄養と効能が知りたい!

ししとうはあらゆる料理に彩りを添え、目で楽しめるだけでなく辛味が食欲をそそる食材です。一般的にはししとうと呼ばれていますが、正確には獅子唐辛子という名前があります。ししとうは唐辛子の甘味種で、ナス科の植物ですが、植物学上はピーマンと同種として扱われます。

そんなししとうですが、実は栄養素が豊富で、さまざまな健康や美容に良い効果効能を発揮するのです。それではししとうに含まれる主な栄養素とその効果効能や、より効果をアップする調理法について詳しく見ていきましょう。

ししとうの栄養と効果効能:カプサイシン

それではまず、ししとうに含まれている豊富な栄養素のうち、代表的な6つの栄養素に焦点を当てて、それぞれの美容効果、健康効果について紹介します。

ししとうには唐辛子と同じように、カプサイシンの栄養素が豊富に含まれています。カプサイシンは辛い味の元となっている成分で、代謝を上げて体を温める効果があります。体が温められると、血行や血流が良くなる効能があります。またその際に脳神経に刺激を与えるため、一時的な作用ではなく冷え性の改善にも効果効能があります。

代謝がアップすることで、脂肪が分解されやすくなる効果効能も期待できます。またカプサイシンは胃を刺激して、胃液や唾液の分泌を活発にする働きがあり、食欲増進の効果効能があります。ただし食べ過ぎると胃の粘膜を荒らしてしまうので、大量に摂取するのは避けたほうが良さそうです。

ししとうの栄養と効果効能:βカロテン

ししとうには、βカロテンの栄養素が豊富に含まれています。βカロテンは活性酸素を抑制する抗酸化作用により、老化防止の効果や免疫機能をアップする効果効能があります。それにより肌を健康に保って、正常な視力を維持したり疲れ目を改善する効果効能、美髪・美肌効果などが期待できます。

さらにししとうに含まれるβカロテンは体内でビタミンAにも変化するため、他の栄養素の働きを助ける効能もあり、動脈硬化を防ぐ効能も期待できます。またβカロテンは、非喫煙者に限って、ガン抑制の効果効能があるという研究も進められています。

ししとうの栄養と効果効能:ビタミンK

ししとうには、脂溶性のビタミンであるビタミンKの栄養素が豊富に含まれています。ビタミンKは、血液を固めて血を止めたり、動脈の石灰化を予防する効果があります。またカルシウムの吸収を助けてタンパク質を活性化し、骨を丈夫したり骨の形成を促進したりする効果効能あります。

そのためビタミンKは、骨粗しょう症の治療薬としても使用されます。成長期の子供から年配の方まで、カルシウムと合わせて摂取したいおすすめの栄養素です。

ししとうの栄養と効果効能:ビタミンC

ししとうにはビタミンCの栄養素が豊富に含まれています。水溶性のビタミンであるビタミンCは、柑橘系の果物や野菜などを中心に多く含まれており、ししとうにも豊富に含まれる栄養素です。ビタミンCはコラーゲンを生成するのに重要な働きをし、メラニンを分解して皮膚や粘膜の健康を維持するため、日焼け防止など美容に大変効果的です。

また病気などのいろいろなストレスに対する抵抗力を高める効果効能があり、免疫力を高めて疲労回復の効果効能、夏バテ防止にも効果を発揮します。さらに活性酸素から体を守る働きがあり、動脈硬化や心疾患を予防する効果効能も期待できます。

ししとうの栄養と効果効能:ビタミンB6

ししとうには、体に不可欠な栄養素である水溶性ビタミンのビタミンB6も含まれています。ビタミンB6は体内でも作られていますが、抗生剤を長期に飲んでいたりと薬を常用していると、体内のビタミンB6が減少してしまうこともあります。

ビタミンB6は脂質やタンパク質を分解してエネルギーを生産したり、筋肉や血液を作るのを助ける働きがあります。またビタミンB6はアミノ酸の代謝や、精神安定を促すセロトニンやアドレナリンなどの生成に関わっている大切な栄養素であり、不足すると体がだるくなって疲れやすくなったり、気持ちが不安定になってイライラしたりします

皮膚や粘膜の健康維持にも効果効能を発揮し、不足すると湿疹など皮膚炎や貧血、口内炎などになりやすいです。水溶性のビタミンのため、過剰に摂取しても悪影響はほとんどありませんが、サプリメントなどで摂取する場合は過剰摂取で副作用が出た報告もあり、注意が必要です。

ししとうの栄養と効果効能:カリウム

ししとうにはカリウムの栄養素も豊富に含まれています。カリウムは体内の細胞内液のほとんどに存在しており、いろいろな食品に含まれています。カリウムは細胞外液にあるナトリウムとバランスを取り、細胞を維持したり血圧を調整したりと、体の恒常性を維持するのに働く重要な働きをする栄養素です。

ナトリウムを排出することで、むくみや高血圧の予防の効果効能が期待できます。夏は汗と一緒にカリウムも体外に排出されて夏バテの原因にもなるので、ししとうを食べて夏バテ防止にも効能を発揮します。また筋肉を正常に動かすために必要なミネラルです。

カリウムは、脳卒中の予防や骨密度の増加、生活習慣病の予防などへの効果効能があります。1日3食をバランスよく食べていれば通常不足することはありません。しかし食生活が乱れて野菜や果物をあまり食べていない人は、摂取量が少ないことがあります。

カリウムは過剰に摂取してもほとんど悪影響はありませんが、腎機能が低下している方はカリウムの摂取量に制限があるので、注意が必要です。

ししとうの栄養を効果的に摂る調理法

このようにさまざまな体や美容に良い栄養素を含んでいるししとうですが、どんな調理法をとれば、ししとうの栄養素を壊すことなく摂取することができるのでしょうか?ししとうの栄養素を効果的に摂取する調理法を紹介します。

加熱時間

ししとうに含まれる栄養素は熱に弱いものが多いので、加熱時間はできるだけ短くしたほうが良いでしょう。特にビタミン類は熱に弱く、短時間で加熱することで栄養素が損なわれるのをある程度防ぐことができます。

またししとうを加熱しすぎると、ししとうの鮮やかな色合いや香りも損なわれてしまいます。ししとうはさっと焼いて塩をかけるだけでもおいしいおつまみになるので、ししとうは短時間で調理するよう工夫するのがおすすめです。

油を使って調理する

ししとうに含まれる栄養素には、油を一緒に摂ることでより効率よく吸収できる栄養素もあります。特にβカロリテンは油と一緒に食べると吸収率が上がるので、ししとうを炒め物や天ぷらなどにするとおいしく頂けます。

ただし、先ほど紹介した通り熱に弱い栄養素もあるので、ししとうの調理時間を短くするなどしてどちらの栄養素も残るよう加減すると良いでしょう。

生で食べる

ししとうは、焼き肉などでコチュジャンや味噌などにつけて食べるように、生で食べることも可能です。生で食べると、ししとうに含まれているビタミンなどの熱に弱い栄養素をそのまま摂取できます

ししとうを生で食べるなら、濃く鮮やかな緑色でつやがあるものや、香りがよく小ぶりのものなどを目安に選ぶとおいしく頂けます。ししとうは程よい辛味でさっぱりと食べられますが、たまにとても辛いししとうに当たることもあるので注意が必要です。

ししとうの種に栄養はある?

以上のように栄養価の高いししとうですが、その種にも栄養はあるのでしょうか?ししとうの種について、種の味などの特徴と栄養素について紹介していきます。

種が辛いならば全体も辛い

ししとうの中には種が入っており、新鮮なししとうなら白くて柔らかい種で、たいてい種を取らずにそのまま食べることがほとんどです。ししとうは種を取り除いても辛さに変わりはなく、種が辛ければ全体も辛いというように、実も種も同じ辛さになっています。

種の栄養

ししとうは、実だけでなく種にも栄養素が豊富に含まれています。種を気にしないならば、ししとうはそのまま種ごと食べたほうがより栄養素を吸収することができます。

ヘタは辛い

ししとうは天ぷらや素揚げなどで丸ごと調理されることも多いですが、ししとうのヘタはほかの部分より辛いので、可能なら取り除いて食べたほうが良いでしょう。辛いししとうが苦手な方は、卵と炒めたりマヨネーズを使用したりして味をまろやかにするのがおすすめです。

収穫時期による辛さの違い

ししとうの辛さを見分ける方法には諸説ありますが、4月と8~9月ころに収穫するししとうが辛い、という説があります。またししとうの形がいびつだったり、種が少なかったり、香りがつよいものも辛いといわれます。

種の色

新鮮なししとうの種は白くて柔らかく、実と一緒に食べてもおいしく頂けます。ただし、黒くて硬くなった種はおいしくなく、また熟成されてより辛いため、ししとうはできるだけ新鮮なうちに調理するのがおすすめです。

ししとうの栄養を上手に摂ろう!

ししとうの栄養素について6つに絞り、栄養素のそれぞれの効果効能、ししとうの栄養を効率的に摂取する調理法、ししとうの種やヘタの辛さや栄養などについて詳しく紹介してきました。

ししとうは免疫力や代謝をアップしたり、コラーゲンを生成して美肌効果をアップさせたりと、健康や美容に良い栄養素が豊富に含まれており、種やヘタまでしっかり栄養があって、生で食べても油を使ってもしっかり栄養が摂れる優れた食品でした。

ぜひこちらを参考にして、毎日の食卓にししとうを加えて豊富な栄養を摂りいれて、健康や美容に良い効果を実感してみましょう!

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