赤唐辛子のまとめ!青唐辛子との違いや使い方や辛さなど網羅!

刺激的な辛さのある「赤唐辛子」。同じ仲間には青唐辛子もありますが、辛さのある料理が好きな人は、たっぷりと粉末にしたものや、辛味オイルにしたものを、たっぷりとふりかける使い方をする人もいます。この赤唐辛子と青唐辛子の違いは何か、似たような種類でも、辛さに違いがあるのはなぜか、辛いものとそうでないものの見分け方や使い方をまとめています。唐辛子を使った簡単な料理レシピもあるので、家に保存してある唐辛子も活用できます。

赤唐辛子のまとめ!青唐辛子との違いや使い方や辛さなど網羅!のイメージ

目次

  1. 1赤唐辛子はナス科トウガラシ属の香辛料!
  2. 2赤唐辛子と青唐辛子の辛さなどの違いについて
  3. 3赤唐辛子の使い方
  4. 4赤唐辛子を使ったおすすめ料理レシピ
  5. 5赤唐辛子の特徴を料理に活かしてみよう!

赤唐辛子はナス科トウガラシ属の香辛料!

「トウガラシ」というのは、中南米が原産とされるナス科トウガラシ属の草木の実の総称です。種類も多く、辛さもいろいろと違い、激辛から全く辛さがないもの、赤唐辛子、青唐辛子とあるように色もさまざまです。

同じナス科トウガラシ属には辛みがない種類もある

トウガラシとして、同じ属に分別されるものでも、辛さに注目すると、日本国内では赤唐辛子、青唐辛子、島唐辛子などが辛さの強いもので、南米などでは世界一辛いといわれる「トリニダード・スコーピオン」や「ブートジョロキア」「ハバネロ」といったものが強烈な辛さをもっています。反対に、ナス科トウガラシ属には辛さがなく、そのものを料理にも使うピーマン、しし唐もあり、甘みを感じるパプリカも同じ属の種類です。

赤唐辛子のカプサイシンにはダイエット効果も期待できる

赤唐辛子は江戸時代には、漢方として使われていたこともあり、新陳代謝を高める効果で、活力を高めてくれるものとしてカプサイシンが注目されます。カプサイシンには、体内の血流をよくして、体を温める効果があります。赤唐辛子を食べることで、血行促進につながり、冷え性が改善したり、ぽかぽかと体を温めてくれます。

カプサイシンのある、赤唐辛子を摂ることで、代謝を上げて、脂肪を分解しやすくなるということで、トウガラシダイエット、ということもあります。唐辛子を食べるだけでは、減量しなくても、運動をとりいれたり、入浴することで汗をかきやすいからだにして、脂肪の分解をすすめるようなサポートとして、ダイエット効果の期待はできます。

赤唐辛子に含まれるカプサイシンは、胃への刺激があるので、少量であれば、適度に胃が刺激されて、食欲増進につながり、疲労回復にもなります。ただダイエットをねらって、食べすぎると、胃を荒らしてしまったり、刺激が強すぎて、味覚が鈍くなってしまうこともあるので、注意が必要です。

赤唐辛子と青唐辛子の辛さなどの違いについて

赤唐辛子も、青唐辛子も同じトウガラシ属で、形もほとんど同じです。この2つの違いをみていきます。

赤唐辛子は青唐辛子が完熟したもの

赤唐辛子は、青唐辛子が熟したものです。トウガラシを育て実がつくと、最初は青く、この状態で収穫すると青唐辛子になります。そのまま置いておくと、実が熟して赤くなり、赤唐辛子になります。つまり、赤唐辛子も青唐辛子も同じもので、その熟し具合によって、色が変わるだけです。青唐辛子の種類には、形は赤唐辛子と同様に、青唐辛子と同じような形をしていながら、万願寺、ししとう、といわれる甘いものもあります。

青い唐辛子には激辛の種類もある

青唐辛子が、赤唐辛子のように辛さが強くない種類もありますが、中には強烈な辛さをもつものもあります。ハラペーニョは、辛い種類の青い唐辛子で、ハラペーニョペッパーとして、タバスコのような調味料にもなっています。青唐辛子の甘い種類の万願寺とうがらしの、仲間で大きなサイズの福耳とうがらしというものがありますが、これは辛さをもっています。同じ青い唐辛子でも辛さはいろいろで、違いがあります。

色によって辛さを見分けることは難しい

国産の青唐辛子も、辛さが強いものもあって実際には、辛さの度合いを外観の色だけで判断するのは難しいです。熟す前の青いから、辛くないかというと、赤唐辛子ほどは辛くない程度で、十分な辛さを持つものもあれば、ピーマンのように、もとから辛さがなく熟すと甘みを増すようなものもあります。トウガラシの辛さを、見た目だけで判断することは難しいです。

辛さは品種によって見分けるのが正解

見た目で辛さの判断がつきにくいトウガラシは、その品種によって辛さを見極めるのが正解です。中には、ししとうの1パックのなかに1本くらいあるような、ピリッと辛いものが混ざることもあるように、品種によっても、辛いや甘いという個体があるかもしれませんが、品種ごとにおおよその辛さの度合いは調べれば分かります。辛いものが苦手な人は、赤や青という色や外観だけでなく、品種を知れれば辛さを回避することもできます。

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赤唐辛子の使い方

赤唐辛子は、乾燥させたものがスーパーなどで販売されていますが、どのような使い方をされているのか、保存におすすめの方法など、赤唐辛子を使う上でのポイントを紹介します。

日本では一味唐辛子などの薬味として使用

日本では、赤唐辛子を乾燥させたものを、細かな粉末にして、一味唐辛子として、うどんや煮物など料理の薬味として、仕上がったものにふりかけて使われることが多くあります。他にも、きんぴらごぼうなどの料理をでは、少し辛味を足したい時に、刻んだり、そのまま炒めたりすることで辛さを加ることができます。「鷹の爪」とレシピに書いてあるものは、赤唐辛子のことです。
 

乾燥させれば長期保存できる

赤唐辛子は、生のまま保存するよりも、乾燥させた方が、長期保存が可能になります。生の赤唐辛子も青唐辛子もそのまま料理の薬味とする使い方もありますが、水分が残っていると、唐辛子そのものがいたんできます。青唐辛子は熟す前の状態のもので、乾燥させているうちに、色が変わってきてしまうので、冷凍すると青い色のまま長期保存ができます。

赤唐辛子は、生のものも風通しの良いところで干しておくだけで、長期保存ができるようになります。辛さを料理に使いたいのであれば、オイルに漬けておくという方法もあります。

暑い国では発汗作用を促す料理に使われる

トウガラシの原産国は暑い国も多く、暑さで体がバテないためにもトウガラシを料理に使って、発汗作用を促しています。赤唐辛子に含まれるカプサイシンを食べることで、体温が上がり、外気温が高いところでは汗となって現れます。火照ったような皮膚の表面が汗をかき、その汗が蒸発することで気化熱となり、皮膚表面の体感温度を下げてくれます。そのために、暑い国ではトウガラシを積極的にとっているところもあります。

過剰摂取は胃腸を荒らす原因になることもある

赤唐辛子や青唐辛子を使った料理を食べた後に、胃が痛む、翌日のトイレがつらいという人もいます。これは、少量であれば血流をよくして、体に効果的な働きをする辛みの成分をとり過ぎたことによって、胃や腸の粘膜を荒らしてしまうということに原因があります。辛い料理が好きでも、過剰摂取を続けると、胃腸への負荷が大きくなるので注意が必要です。

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赤唐辛子を使ったおすすめ料理レシピ

辛いけどクセになる赤唐辛子味噌

赤唐辛子を使って、保存もでき、ご飯にのせてもよく、お鍋の薬味としても重宝する「赤唐辛子味噌」のレシピです。赤唐辛子と青唐辛子を混ぜてもよいですが、みじん切りにした後は、他のものに触れる前に、よく手と包丁、まな板を洗ってください。間違って顔などをこすると強い刺激になります。

  • 赤唐辛子20~30本
  • にんにく5かけ
  • 味噌100g
  • 砂糖50g
  • 酒、みりん、ゴマ油各大さじ1

  1. 唐辛子とにんにくはみじん切りにします。
  2. フライパンにごま油、唐辛子、ニンニクをいれて炒めます。
  3. 少し火が通ったら、砂糖と味噌を加えて弱火で3分ほど練ります。
  4. その後、酒とみりんを加えて3分混ぜ合わせ、冷めたら保存ビンに入れて完成です。

人気のお手軽イタリアン「生唐辛子とにんにくのペペロンチーノ」

生の唐辛子で料理すると、辛さもありますが、乾燥させたものとは違って、香りがよく、少し贅沢なペペロンチーノにする使い方です。材料もシンプルに、唐辛子とにんにく、オリーブオイルと常備してありそうなもので作ることができます。

  • 生の唐辛子1本(辛さや好みによって調整)
  • にんにく1かけ
  • パスタ100g
  • オリーブオイル大さじ1/2
  • 塩少々

  1. 生の唐辛子はヘタをとって、粗いみじん切り、にんにくはみじん切りにしておきます。
  2. パスタを、表示されているよりも1~2分短く茹でます。
  3. フライパンにオリーブオイルと唐辛子、にんにくを入れ火をつけ、弱火にかけます。ゆっくりと炒めながら、香りをひきだします。
  4. 茹で上がったパスタと、ゆで汁100ccほどをフライパンに移し炒め合わせ、塩を少しふって、煮詰めていきます。
  5. 水分が減ったところで、オリーブオイルを加えて強火にします。全体がゆで汁がソースのように絡まったらできあがりです。

焼肉の薬味にもおすすめ「青唐辛子のしょうゆ漬け」

青唐辛子を日常的な使い方をしている韓国料理には、しょうゆに漬けたものが赤唐辛子味噌のように、ご飯とあわせたり、焼肉のタレに混ぜたりして味わっています。簡単につくれるものなので、青唐辛子が手に入ったら作って、これをドレッシングに少し加えたり、ラーメンに足したりする食べ方ができます。

  • 青唐辛子10本
  • しょうゆ大さじ2
  • 酢、砂糖大さじ1

  1. 青唐辛子は良く洗ってヘタをとり、ざく切りにしておきます。
  2. 保存用の瓶に、調味料をいれて良く混ぜあわせます。
  3. 2に1の青唐辛子をいれて、2~3日漬けてからが食べ頃になります。
  4. 青唐辛子に楊枝やフォークでプツプツと穴をあけて、1本丸ごと漬けておき、料理で使うときにスライスしたり、辛さがあまりないものであれば、そのまま肉で巻いて食べるのもおすすめです。

赤唐辛子の特徴を料理に活かしてみよう!

赤唐辛子は、青唐辛子が完熟したもので辛みも強くなっています。青唐辛子も辛いものもあって、辛さの違いは見た目だけでは分かりませんが、適量を料理に使えば、発汗作用も促され、食欲を増してくれる食材です。辛味を活かした料理に、活用してみてください。

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