ステーキの焼き加減は全部で10種類!レア度の確かめ方やおすすめの焼き方も
ステーキの焼き加減をいくつ知っているでしょうか?ステーキには、実は10段階の焼き加減があるというのを知っていますか?今回は、ステーキの焼き加減を10種類全て詳しく紹介していきたいと思います。その中には、メジャーなレアやミディアム、ウェルダンも含まれており、名前をあまり聞くことの少ないブルーという焼き加減も入っています。今回は、ステーキの詳細はもちろんのこと、ステーキを美味しく焼くための自宅での焼き方の温度や時間のポイントや、レア度のおすすめの確かめ方も紹介していきます。
目次
ステーキの焼き加減は10種類もあった!
誰もが好きな肉料理と聞くと、口をそろえて答えるのがステーキでしょう。ステーキはさまざまな焼き加減があるのを知っていますか?ステーキの焼き加減は、実に10種類にものぼるとされています。全てのステーキの焼き加減の説明ができるでしょうか?今回は、そんなステーキの10種類の焼き加減全ての詳細を解明していきたいと思います。
ステーキの大まかな焼き加減3つ
まずは、誰もが知っているステーキの焼き加減の3種類を見ていきましょう。ステーキを扱っているお店でも、このレア、ミディアム、ウェルダンは耳にしたことがある方も多いことでしょう。
レア
ステーキの焼き具合でレアと聞くと、生とそこまで変わらないステーキなのでは?と思われる方も多いことでしょう。レアのステーキをカットすると、真ん中はお肉そのものの色合いで赤身の部分が目立ちますが、レアは生ではないのです。
レアと呼ばれる焼き加減では、見た目は赤くなっており生のように見えても実際には中心まで火が通っている状態であることをレアと呼びます。
ステーキの焼き加減の度合いで表すと、約3割が焼けている場合に、レアのステーキとして扱われます。レアは、生肉に近い食感と表面の焼き加減が絶妙なため、好んで食べる方も多いことでしょう。中には、生だから怖いという方も居ますが、中まで火は通っているので安心して食べられる焼き加減といえるでしょう。
ミディアム
レアの次に耳にするステーキの焼き加減が、ミディアムです。ミディアムは中心がほんのりピンクがかった色になるまで焼き上げたステーキのことを指します。カットをしたときに、ほぼステーキの断面の色が変わってはいるものの、中心のみレア感がある焼き方を指します。
また、色の変わった断面と比較すると、肉汁は少々生感があるのも確かめ方のポイントといえるでしょう。レアでは、少々赤いところが多くて気が引けてしまう方には、このミディアムでの焼き加減がおすすめであるといえます。
ミディアムは、比較的全体的に火が通っていることもあり、歯ごたえをしっかり感じつつも柔らかさのある肉感を楽しむことができ、ステーキの焼き加減の中でも、人気が高いとされる焼き加減です。
ウェルダン
レア、ミディアムに次いでよく耳にするステーキの焼き加減がウェルダンです。ウェルダンは、レアやミディアムに比べると一番ステーキの中まで火の通っている状態になります。赤身の部分はほぼ見受けられず、外も中も火が通っているのがカットした状態でも確認することが可能です。
また、レアやミディアムでは肉汁が出ることが多いですが、中までしっかりと火を通しているウェルダンは、肉汁もほとんど出てきません。
食感の感覚では、元々火を通しても柔らかいお肉の場合には良いですが、固くなってしまう肉質を持っている部位などもあるため、ウェルダンに向いているお肉と向いていないお肉で焼き加減は調整するのが好ましいでしょう。
ステーキの細かい焼き加減7つ
では、レア、ミディアム、ウェルダンの3つを抜いた7つのステーキの焼き加減をここからは見ていきましょう。中には、知っているステーキの焼き加減もあることでしょう。ぜひ、10種類を全てどのような焼き加減なのかを知って、ステーキの焼き加減を覚えていきましょう。
ロー
ステーキでローと呼ばれるのは、焼き加減の関係のない焼いていない状態のお肉のことを指します。そのため、ローというのは生肉そのものになることを覚えておきましょう。ローという焼き加減のように名前がついていますが、生肉そのものになるためお店ではローの注文は受け付けてもらえません。
また、人間は生肉を食べる習慣がそこまでないため、ローステーキは食べることはないといえるでしょう。また生肉そのものは、人間の力では噛み千切るのも難しいため、肉食の動物などが食べるものと考えてもいいでしょう。
ブルー
ステーキの焼き加減は、ローを除くとブルーから始まるといわれています。ブルーというステーキの焼き加減を聞いたことがない、という方も多いことでしょう。ブルーもローの次の焼き加減であることから、生に一番近い焼き加減となります。
表面のみに火を通しているブルーですが、実は鉄板料理店などではこのブルーの焼き加減のお肉を提供しているお店も多くあるといいます。半数は、両面ではなく片面のみに少々火を通す、という焼き加減のお店もあるようです。
このブルーは、最高級ランクのステーキなどに用いられることが多く、美味しいと絶賛のされている焼き加減でもあります。ブルーは、生に近いためローのように食べられていないイメージを持ちますが、意外にもおすすめの焼き加減なのです。
ブルーレア
ブルーよりも、少々火を長く通しており、レアよりも生肉感のあるのがブルーレアです。実は、このブルーレアはレアと間違われることもしばしばだといいます。ブルーとレアの間であるブルーレアは、お店によってはどっちつかずで、ブルーレアをレアとして提供しているお店も少なくありません。
ですが、レアは中まで火が通っていますがブルーレアは、中は完全に生の状態であることを覚えておきましょう。ブルーレアも、ブルー同様に人気の高い焼き加減にはなっているものの、レアとの区別が難しいがために、その名はあまり知られていません。
ミディアムレア
ステーキの焼き具合の中でも人気に高いのが、このミディアムレアです。ミディアムも人気が高いですが、ミディアムよりもレア感のあるミディアムレアは、旨味、コクそれぞれがトップクラスといえるでしょう。ミディアムは、少々歯ごたえがあることからレア感の強いミディアムレアを好んで食べる方も多いことでしょう。
表面はしっかりと火が通されていることで、ステーキ自体の味わいもしっかり感じられる焼き具合になっています。カットすると、少々血がにじむ程度がミディアムレアの基本です。
ミディアムウェル
ミディアムとウェルの中間にあたるミディアムウェルは、ミディアムにプラスの焼き加減を与えることで中心部まで火が通り、きれいなピンク色になっているのが特徴です。
ミディアムでは、少々の赤身部分が見えていたものの、ミディアムウェルでは生に近い部分はほぼないといえるでしょう。ミディアムよりも、少し歯ごたえを感じたい方には、ミディアムウェルがおすすめです。
ウェル
ウェルダンよりも、少々ピンク部分の多いウェルはウェルダンまで焼かないものの、しっかりと火の通った状態になるので美味しく味わうことができるでしょう。ウェルダンは、すでに肉汁が出てくることが少ない焼き加減になっていますが、ウェルも同様に肉汁が少ない焼き加減になっているのも特徴です。
赤身部分は火が通った状態になりピンクかつピンク部分も少々少なくなっていることが分かります。ミディアムウェルと、ウェルは近いものがあるためお店によってはどちらで注文をしても似たり寄ったりなステーキが出てくることもしばしばです。
ベリーウェルダン
ステーキの焼き加減の中でも、一番焼いている状態を指すのがベリーウェルダンです。ウェルダンまででも、しっかりと火が通っていますが、更に焼き加減を加えていることもあり、ベリーウェルダンは肉汁が出てくることはありません。
また、歯ごたえもかなり感じる焼き加減になっていることもあり、ベリーウェルダンでステーキを食べる方は実は少数派だといわれています。しっかり火を通したステーキが食べたい方は、ベリーウェルダンもおすすめでしょう。
ステーキのレア度の確かめ方
ステーキを焼くことで、表面には焼き目がついていることによりお肉の中のレア度は外から見た感じでは、分からないことも多く、なかなか好みの焼き加減にならないという経験をした方も多いのではないでしょうか?
お店で食べるような、丁度いい具合のステーキに仕上げるためのレア度の確かめ方のポイントをここからは見ていきましょう。確かめ方のコツを掴むことで、今後に生かしていけることでしょう。
親指の付け根の硬さと比べる
ステーキ肉の焼き加減を知る方法に、アメリカで紹介をされて話題になった確かめ方が話題になっているのを知っていますか?その確かめ方が、親指を使った方法になります。親指を使ったお肉のレア度の確かめ方と聞くと、どのように確かめるのか?など疑問点が浮かぶことでしょう。
この確かめ方の方法は、まず親指とその他の指を1本ずつ輪にします。例として、親指と人差し指であればOKの手のポーズとなります。そのときに親指の付け根の筋肉の部分を触ったときと、お肉が同じ硬さになっていることでレア度を確かめるという方法です。
小指に向かうほど、親指の筋肉は固くなっていますので、レアで食べたい場合には人差し指で作られた筋肉、ウェルダンに近い焼き加減であれば小指と輪にしたときの親指の筋肉の硬さを目安にしてみるのがいいでしょう。
ステーキの表面を押して確かめる
親指を使った確かめ方もおすすめですが、少々分かりづらい方も多いことでしょう。もう少々簡単な確かめ方としておすすめなのが、お肉の表面を押して確かめる方法です。この確かめ方は、何度か繰り返していくうちに感覚として身に付けるのをおすすめします。
まず、ステーキ肉がレア状態である場合にはお肉を押したときに、お肉が戻ってこないのが特徴です。これは中のお肉がまだ赤身状態であることを表しています。お肉の焼き加減がミディアムのときには、押すとゆっくりとお肉が戻って来ます。
ウェルダンの場合は中まで火が通っていることから、お肉を押すことができません。この確かめ方を参考に、焼き方の時間などを工夫してみてはいかがでしょうか?
確かめる時の注意点
ステーキのレア度の確かめ方の注意点として、焼きあがったお肉の断面が見たいからという理由で一度カットをしてしまう方も少なくありません。ステーキをカットして、再度焼くことによって、美味しさを含めた肉汁が流れ出てしまいます。
そのため、ステーキのお肉をカットしてのレア度の確認は、美味しく食べるためにも、おすすめのできない確かめ方となります。ここまで紹介をした、レア度の確かめ方に沿ってお肉のレア度を確認するようにしてみましょう。
ステーキ用のお肉の選び方
ステーキ用に適したお肉には、選び方のポイントをおさえることで、自宅でも美味しいステーキを食べることが可能です。ステーキ用のお肉選び方のポイントをみていきましょう。また、ステーキ用のお肉には、サーロインやリブロースといったように種類も豊富にあるため、自分好みを見つけるのもいいでしょう。
艶と色で選ぶ
まず一番に気にしてもらいたいのが、お肉の艶感と色合いです。お肉の表面が艶やかな方が美味しいお肉になっているのは間違いないでしょう。色合いは、キレイな赤色をしているのかを確かめましょう。変色が始まってしまうと、どこかくすんだ色合いになっていることがあります。
スーパーなどでステーキ肉を購入する際に、色を確認するときの注意点として売り場から少し離して色の確認を行うことが好ましいでしょう。お肉売り場では、お肉を美味しく見せるためにお肉に合わせた電気で灯されていることが多々あります。本当の色合いを確認するためにも、店内の明かりの下でお肉の色合いを確認してみましょう。
霜降りの状態で選ぶ
美味しいステーキを堪能するにあたって、見極めたいのが霜降りの度合いです。ステーキ肉の中には、霜降りを楽しむお肉の部位が存在します。そんなお肉の中の同じ部位であっても霜降りの度合いが違っているものも多く存在します。
霜降りの状態や度合いの好みは人それぞれですが、やはり多く入っていたりバランスが良いことで、美味しく食べることのできるステーキに仕上がることでしょう。
ステーキのおすすめの焼き方【ミディアムレア】
ここからは、ステーキのおすすめの焼き方を見ていきましょう。今回、軸にして紹介するのはステーキの焼き加減でも人気の高いミディアムレアの焼き方について見ていきます。焼く前のお肉の温度に始まり、下処理方法、そして焼き時間を感覚で覚えることで、自宅でもお店のように美味しいミディアムレアのステーキを堪能することができるでしょう。
今回紹介する焼き方は、基本の焼き方になります。そのため、肉の厚さやフライパンの素材、コンロの火力などによっては少々異なる可能性もあるので、目安として参考にしてもらい、応用していくのが好ましいでしょう。
室温に戻しておく
ステーキを焼き方の中でも、基本中の基本でもあるのがお肉の温度を常温に戻しておくというポイントです。お肉を保存しているのは、冷蔵庫がほとんどでしょう。鮮度を守るために、冷蔵庫で保存を行いますが焼く前には常温に戻しておくのが基本となります。
ただし、常温に戻す際に要注意なのが、常温のまま時間を置きすぎてしまうことです。生肉は、傷みやすいのも弱点なので常温で戻す際に時間を置きすぎてしまうとミディアムレアのステーキを作る際に、食中毒などの心配も懸念されるため調理する時間に合わせて温度が常温になるよう配慮する必要があるでしょう。
塩胡椒は焼く直前
ステーキの下処理として、焼く直前に塩コショウを振って味を馴染ませましょう。塩コショウが一緒になっているもので味を付けてもいいですが、本格的な味わいのステーキを堪能したい方は塩とコショウは別々に味を付けるのがおすすめです。
その際には、塩は高い位置から全体に行き渡るよう振りかけるのがおすすめといえるでしょう。コショウも、全体に均一になるよう振りかけるようにしましょう。刷り込む必要はないので、軽く味付けを行うイメージです。
フライパンの温度
ミディアムレアのステーキの焼き方のポイントのひとつでもあるのが、フライパンの温度です。フライパンの温度は、強火に設定するようにします。フライパンから煙が少々出てきたところで、牛脂を入れて溶かします。
焦げてしまうから、と弱火や中火の温度で焼き始めてしまうと、上手にステーキが焼きあがらないので注意しましょう。強火の温度に設定したフライパンに、ステーキを入れて焼いていきましょう。
焼き時間
温度の次に注目していくのが焼き時間です。ミディアムレアの焼き時間は、まずフライパンの温度を強火に設定したところで、片面を時間にして1分~1分30秒ほど焼いていきます。両面を強火の温度で適切な時間焼き上げたら、フライパンの温度を弱火に設定して両面1分ほどずつ焼き上げたら完成です。
この焼き時間は、平均の時間としているためステーキの厚さやコンロの火力によっては時間が前後する可能性もあるので、自身の調理環境と照らし合わせてみましょう。
ミディアムレアはフライパンの温度の高低と、焼き時間が大切になってきます。ミディアムレアになっているのか心配な方は、確かめ方で紹介したように、ステーキが焼けているかを確認しましょう。
ミディアムレアが何故美味しいのか?
今回、焼き方でおすすめしたミディアムレアですが、なぜミディアムレアが人気があり美味しいのかには実は明確な理由があります。ミディアムレアは、レアやウェルダンに比べると旨味の割合が高いという研究結果が出ています。そのため、ミディアムレアはレアとミディアムの良いとこ取りともいえるでしょう。
レアの赤身の旨味感に、ミディアムの香ばしさがミディアムレアの美味しさの秘密といえます。そのため、多くの人がミディアムレアをおすすめし、食しているのでしょう。また、旨味と同様にコクに関してもミディアムレアがトップに君臨しています。
ミディアムレアの美味しさの秘密は、旨味の元でもある肉汁を上手く内部に取り込んだまま口に運んでいけるということが挙げられます。ミディアムレアは、外部、内部ともにお肉の旨味を引き立てるのには相応しい焼き具合であることが証明されています。
ステーキの焼き方【レア・ウェルダン】
人気のミディアムステーキの焼き方を応用して、レア、ウェルダンのステーキの焼き方も見ていきましょう。ミディアムが基準になっているので、ミディアムステーキの焼き方を参考にレアとミディアムも見ていきましょう。
レア
- レアで焼く際も、基本的にお肉は常温に戻しておきましょう。
- 中火の温度に設定したフライパンに油を敷き、お肉を入れていきます。
- ミディアムの時と同様に、お肉には触らないように注意しましょう。
- レアの場合は、強火で30秒、弱火で1分を両面繰り返したら完成です。
レアは、お肉の中が生に近い状態になっているのが理想です。焼き時間に左右されるステーキは、コンロの温度状況やフライパン状況によって焼き時間が異なる場合があります。作り方を参考にして、自身のステーキを焼く環境で見極めるのが必須といえるでしょう。
ウェルダン
- ウェルダンで焼く際も、お肉の温度は常温が基本です。
- 中火に設定した温度のフライパンに油を敷き、お肉をゆっくり入れます。
- ウェルダンの場合は、肉汁が出て両面のお肉の色が変わるまで強火で焼きましょう。
- その後、弱火にして3分ほど焼き上げたらしっかり火の通ったウェルダンステーキの完成です。
ウェルダンは、お肉の中の赤身が色が変わるほど焼き上げるのが基本になります。そのため、焼いているときにはお肉の中を見ることができないので、焼き時間など考慮する必要があります。焼き方を参考に、自身の好みのウェルダンに仕上がるよう、温度や時間などを配慮するのが好ましいでしょう。
ステーキの好みの焼き加減を見つけよう!
今回は、ステーキの焼き加減について詳しく紹介をしてきました。ステーキは、誰もが好きな肉料理の鉄板です。そんなステーキを美味しく食べるためにも、ステーキの焼き加減を覚えておくことをおすすめします。自分好みの焼き加減を知って、ぜひ自宅でもお店に負けないステーキを焼いてみてはいかがでしょうか?