銀杏の保存方法と期間を常温/冷蔵/冷凍で調査!殻付きで保存できる?

銀杏は針葉樹であるいちょうの木の種子です。日本では茶碗蒸しに欠かせなかったり日本料理に欠かせない食材です。今でも秋になると銀杏を拾っている光景を見かけます。スーパーでもシーズンになると売られていたりするので買う家庭も多いと思います。銀杏を長持ちさせるには保存方法が冷凍・冷蔵・常温・殻付き・殻無しといろいろあり保存期間も変わってきます。今回は銀杏の保存方法や賞味期限、保存に向いている銀杏の見分け方を紹介します。

銀杏の保存方法と期間を常温/冷蔵/冷凍で調査!殻付きで保存できる?のイメージ

目次

  1. 1銀杏の保存方法と保存期間を調査!
  2. 2銀杏を常温保存する方法
  3. 3銀杏を冷蔵保存する方法
  4. 4銀杏を冷凍保存する方法
  5. 5銀杏を長持ちさせるには殻付きがポイント
  6. 6銀杏を調理した後の保存
  7. 7銀杏の特徴
  8. 8腐った銀杏の見分け方
  9. 9銀杏の保存方法を知って長持ちさせよう!

銀杏の保存方法と保存期間を調査!

銀杏の保存方法はいろいろありますが銀杏の保存方法によって保存期間は変わってきます。また、銀杏は個体差もあるので保存に向いている銀杏もあれば長持ちしない銀杏もあります。常温保存冷蔵保存冷凍保存殻付き保存さらには調理後の保存方法を順番に紹介します。

保存方法を紹介する前に銀杏の見分け方の基本を紹介。銀杏は硬い殻で覆われていてその殻を割ると中から緑色の実が出てきます。いい銀杏の見分け方は殻の表面がなめらかで白いものがいい銀杏です。カビが生えているものもあるので殻の表面はよく確認します。

もう一つの見分け方が銀杏を振ってみることです。この見分け方はスーパーで袋詰めで売られているものの場合難しい見分け方ですが銀杏拾いをする機会があったら非常に効果的な見分け方です。

振ってコロコロと音がする場合まだ未成熟の銀杏の場合が多いです。からの表面がきれいではないときにコロコロと音がした場合は腐り始めている可能性もあるのでおいしい銀杏を探すときに非常に効果的な見分け方です。

銀杏を常温保存する方法

最初に紹介するのは常温での銀杏の保存方法です。基本的に銀杏は自然界でも暖かい中で育ちスーパーなどでも袋に入って常温で売られている銀杏ですが家庭で常温保存したいときの長持ちする保存方法と保存期間を紹介します。

常温保存は非常に手軽にできる保存方法ですが買ってきてそのままの状態で保存しているだけだとカビが生えやすくなったり腐りやすくなってしまったりするので注意が必要です。

賞味期限と消費期限

銀杏を常温保存する場合の消費期限(安全に食べられる期間)は約1週間が目安です。お店で売られている銀杏の場合そのお店の銀杏の回転率にもよりますが殻付きでおおよそ1週間です。賞味期限(おいしく食べられる期間)の目安は1週間程度~遅くても1ヵ月以内が理想です。

殻を外してしまうと保存期間は大きく変わってきてしまい常温だと3日ぐらいしか保存できなくなってしまいます。

 

保存方法

銀杏を常温で保存する場合風通しのいい直射日光のあたらないところで殻付きの状態で新聞紙に包んで保存すると銀杏がおいしい状態で長持ち保存できます。このとき注意したいのは密封して保存しないということです。

風通しが良くても密封して保存してしまうと湿気の逃げ場がなくなりカビなどが発生しやすくなってしまいせっかくの銀杏が長持ちしなくなってしまいます。

銀杏を冷蔵保存する方法

次に紹介するのは冷蔵での銀杏の保存方法です。常温で売っている銀杏ですが普段の生活でも常温の物を冷蔵庫で冷蔵保存したほうが長持ちする印象があります。そこで家庭で銀杏を冷蔵保存したいときの保存方法と保存期間を紹介します。

賞味期限と消費期限

銀杏を冷蔵保存する場合の消費期限(安全に食べられる期間)も常温保存と同じく約1週間が目安です。賞味期限(おいしく食べられる期間)の目安は約2カ月~3ヵ月以内が理想です。

常温で保存したときの賞味期限とあまり大きな差はないのですが冷蔵庫で保存したほうが室温に左右されず温度も一定なので少し長持ちします。冷蔵保存は乾燥が賞味期限を短くしてしまうのでくれぐれも新聞紙の交換を忘れずに。

 

保存方法

銀杏を冷蔵庫で保存する場合は乾燥しすぎないように注意が必要です。乾燥を防ぐには濡らしたキッチンペーパーもしくは濡らした新聞紙に包み温度が低くなりすぎない野菜室で保存します。冷蔵庫では乾燥するのが早いので必ず野菜室で保存します。

最近の冷蔵庫は進化しているので野菜室だと野菜に必要な適度な湿度を保ちつつ適温で保存してくれるので銀杏も長持ちします。

忘れてはいけないのがキッチンペーパーや新聞紙が乾いたら新しいキッチンペーパーや新聞紙を濡らして定期的に交換することで銀杏をさらに長持ちさせることができます。2日を目安に交換すると賞味期限を長持ちさせることができます。

銀杏を冷凍保存する方法

最後に紹介する保存方法は冷凍での銀杏の保存方法です。今まで紹介してきた保存方法の中で実は冷凍での保存が1番長持ちすると言われています。水分が多い銀杏は冷凍に不向きと思う人もいるかもしれませんがこれから紹介する保存方法であれば銀杏が長持ちします。

賞味期限と消費期限

銀杏を冷凍保存する場合の賞味期限(おいしく食べられる期間)の目安は殻を外した実の状態で約2カ月~3ヵ月、殻付きの場合約半年とどの保存方法より長持ちします。

銀杏を冷凍保存する場合常温・冷蔵保存したときよりも水分が抜けやすいデメリットがありますのであまり長期間保存するとス冷凍焼けして実がカスカになってしまうので早めに食べましょう。

冷凍庫で長い間保存した食材の場合表面に霜が付き始めることがありますがこれは食材から出る水分と冷凍庫を開け閉めしたときに水分が入り込み霜になってしまったものでどちらの場合も食材にはよくありません。もし表面に霜が付き始めたらなるべく早く食べるようにしましょう。

保存方法

銀杏を冷凍で保存する場合は乾燥が早いのがデメリットです。殻を外した実の状態で保存する場合さらに感想が早くなるので注意しましょう。

実の状態で冷凍保存する場合は下茹でなど調理してからジップロックに入れて冷凍すると味を維持したまま賞味期限を長く保存できるのでオススメです。

殻付きのまま冷凍保存する場合はそのままジップロックなどに入れて保存出来ます。しかし殻付き保存の場合中の実が時間が経つにつれて固くなってしまいやすいので長期間保存したい場合には不向きです。

 

銀杏を長持ちさせるには殻付きがポイント

実は銀杏は栄養が豊富ですが中毒性があるということもわかっています。食べすぎるとアルカロイドという毒成分消化不良を引き起こしてしまい、なかには呼吸困難や発熱など引き起こしてしまう場合もあります。

昔はその栄養価の高さから食料が不足していた時期に銀杏を食べていたのですが最近の研究結果によって銀杏の食べすぎで中毒症状を引き起こしたのではないかといわれています。

おいしい秋の味覚の銀杏ですが食べすぎはもちろんスーパーで売られている銀杏の場合結構大きな量で売っているので銀杏を一度に消費するのはなかなか難しいです。

そこで保存方法が重要になってきますが、銀杏の味を維持したまま保存するにはなるべく殻付きで保存するのがポイントです。ここからはなぜ殻付きの保存がいいと言われているのかその理由を紹介します。

酸化防止

銀杏に限らず食材を長持ちさせるには食材を酸化をさせないということがポイントになってきます。酸化は味の劣化だけでなく見た目にもカビが生えたりといろいろなデメリットをもたらせます。

食品の酸化は空気に触れた時点で始まっていきます。真空で保存するのが酸化防止には一番効果的ですが家庭で保存する場合一度空気に触れた食材を再び真空状態にするのは難しいです。

今まで紹介してきた常温での保存方法・冷蔵での保存方法は新聞紙やキッチンペーパーで包むとより長持ちすると説明しましたが一枚包むことによって銀杏に直接空気が触れるのを抑えてくれるという理由があります。

常温保存の場合新聞紙をおすすめしたのは新聞紙は適度に湿気も吸収してくれるので乾燥しすぎないで銀杏の鮮度を保ってくれます。

 

殻付きでしかできない料理もある

焼き銀杏

銀杏を使った料理といえば茶碗蒸しに入れたりお味噌汁の具や炊き込みご飯の食材として使ったりと実だけを使う料理が多いです。

とくに日本料理では殻付きで銀杏を料理することも珍しくないのですがその代表料理として日本料理の前菜で出てくる焼き銀杏は殻付きじゃないとうまく仕上げることができません。

長持ちさせるという理由はもちろん料理の幅を広げるためにも殻付きで銀杏を保存させるのがおすすめです。

銀杏を調理した後の保存

ここからは気になる人も多い銀杏を調理した後の保存方法を紹介します。銀杏は殻付きで調理前の方が賞味期限が長持ちしますが調理した後に保存しておけば食べたいときにすぐ食べることができます。

保存期間

調理した銀杏は殻を外してしまうので調理前の銀杏よりも保存期間は短くなってしまいます。調理方法にもよりますが平均すると調理後3日ぐらいが保存の目安です。

3日を過ぎてしまうと風味も悪くなってきてしまい味もえぐみが出てきてしまいます。調理した銀杏をおいしく楽しむためにも短い期間で消費するようにしましょう。

保存方法

調理した銀杏の保存方法は火をいれて調理した場合粗熱をしっかりとりできるだけ小分けにして密閉容器に入れて保存するのが理想です。密閉容器がない場合ラップでなるべく空気を抜いて冷蔵庫で保存します。

アイスやペースト状に加工した銀杏は冷凍保存ができますので食べきれない分はペースト状にして冷凍保存するのも銀杏を長持ちさせる方法の一つです。

銀杏の特徴

銀杏といえば特徴的な匂いをもつ秋の味覚ですが、実はとてもおもしろい植物です。ここからはそんな銀杏がなるイチョウの紹介もしていきます。

イチョウになる実

銀杏はイチョウになる木の実(種子)ですがどのイチョウにも銀杏がなるわけではありません。

イチョウにはオスとメスがあって銀杏がなるのはメスの木のほうです。

最近では銀杏の匂いや歩道や車道が踏み潰された銀杏で汚れたりすることから実のならないオスに植え替えられたりすることもあります。

ですが実はイチョウの木は性転換することができるということがわかりオスの木株を植えても半数ぐらいはメスの木株に変化してしまうという珍しい植物です。

旬の時期

銀杏は特徴的な匂いとイチョウの綺麗な黄金色から自然と旬を感じている人が多いとおもいます。

オスの木は授粉に必要な花粉をつくりメスの木は授粉した後に胚珠を作ります。これが銀杏です。授粉した胚珠は春の実りの時期に備えて冬は冬眠状態になります。

冬眠に入る前の9月~10月にかけてイチョウの木から落ちてきます。よって9月中旬から1ヶ月ぐらいが銀杏の旬になります。

匂いの特徴

銀杏といえば独特の匂いが特徴的で匂いが原因で懸念する人も多いと思います。実は銀杏の実の匂いには諸説あるのですが、悪臭を嫌う哺乳類から実を守るためと言われています。

匂いを表現するというときもいろいろな表現をする人がいますが実は匂いの成分を調べると足の匂い成分と同じ酪酸が含まれていることがわかりました。そのほかにもペプタン酸と呼ばれる成分も入っていてこれは腐った油のような匂いがするのが特徴です。

この2つが混ざり合っているので銀杏はあのような匂いがでます。

腐った銀杏の見分け方

銀杏は人によってはすでに腐った匂いに感じることもあるので匂いで腐っているかどうかを見分けるのは難しいです。ここからは腐った銀杏の見分け方を紹介します。

薄皮が剥けない

銀杏を長期保存していていざ食べようとしたときに「まだこの銀杏食べて大丈夫かな?」という経験ありますか?

銀杏が腐っているかどうかの目安は薄皮が剥けるか剥けないかが一つの目安になります。

通常であれば硬い殻を外した後スルッと剥けるのですがこれが剥けずに残ってしまう場合銀杏が腐っている可能性もあります。個体差があるので一概にはいえませんがほかの銀杏と明らかに薄皮の剥け方が違う場合は注意が必要です。

収穫してすぐの新鮮な銀杏は殻を剥くと綺麗な緑色をした実が出てきますがこれが腐ってくるとだんだん黄色い実に変わっていきます。殻付きで保存していた場合殻をむいて黄色かったら要注意です。

萎んでいる

色と同じぐらい分かりやすい目安は実が萎んでいるかどうかです。新鮮な銀杏は薄皮にハリがあり実もまん丸です。

それが薄皮にシワがよっていたり殻付きの場合左右に振ったときに実が動く音がしたら実がくさ萎んでいる証拠なので食べるのはやめましょう。

臭い

銀杏は腐っていなくても独特の匂いがしますが、腐った銀杏は匂いが変わります。腐り始めの銀杏の特徴として中から銀杏の持っている水分が外へでてくるのですが、その水分が腐って銀杏の匂いが酸っぱく変化します。銀杏から酸っぱい匂いがしたら即食べるのをやめましょう。

銀杏の保存方法を知って長持ちさせよう!

銀杏のいろいろな保存方法やいい銀杏の見分け方を中心に今回は紹介しました。銀杏を長持ちさせるにはいろいろなポイントがあります。銀杏自体も個体差があるものが多いですがポイントを抑えた選び方、保存方法を知れば腐ってしまうまでの期間を長くすることができます。

銀杏は保存方法や保存環境によって賞味期限は大幅に変わってきますが、正しい腐った銀杏の見分け方やそれぞれの保存方法を参考にして四季を楽しみながら秋の味覚である銀杏を楽しんでください。

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