せりの保存方法と美味しい料理レシピ21選！選び方のコツも紹介！

せりというと七草粥の野菜の一つというイメージが大きいと思います。今回は普段の食生活では、なかなか馴染みの少ないせりについて紹介します。美味しいせりの選び方や保存方法、料理レシピなど是非参考にしてせりを堪能して下さい。

せりという野菜をあまり食べたことがないという方も多いと思いますが、せりは日本全国で自生しています。水分の多い場所を好むため田んぼのあぜ道や河辺などでよく見かけることができます。せりは野菜の中ではクセのある味ですが、他の具との組み合わせによりお互いの旨味をいい具合に引き出す中和的な役目をしてくれます。

日本では1月7日に七草粥を食べる習慣があります。七草粥を食べる頃になると正月気分もそろそろ終わりだという節目の気分にさせてくれます。せりはその七草と呼ばれる野菜の1つです。七草粥を食べて、お正月に食べ過ぎて疲れてしまった胃の働きを整えるという意味がこめられています。平安時代から始まった習慣だと言われています。

せりの旬は春先の2月~4月頃です、七草粥を食べる頃はせりの旬のちょっと前頃になります。旬のせりは柔らかい芽が伸びた頃の茎葉の部分が一番美味しいと言われています。

せりの生産は露地栽培と施設栽培と2つの栽培方法があります。露地栽培は宮城県と茨城県の生産が多く全体の6割を占めています。宮城県名取市のブランドである仙台せりは、中でも特に有名です。施設栽培では大分県が盛んで全体生産量の1割になります。

せりの冷凍保存や冷蔵保存はどのような方法で行えばよいか気になるところです。ここではせりの保存方法や保存期間について解説していきます。

せりは水分を欠かせない野菜です。冷蔵庫で保存する時も乾燥は禁物です。新聞紙でせりを包んで保存するのがベストです。新聞紙がない場合は、湿らせたキッチンペーパーでも代用で保存できます。さらにビニール袋に入れて野菜室に立てて保存して下さい。横に向けて保存すると、せりの芽が上に伸びようとエネルギーを使い早めに傷んでしまうからです。

せりは冷凍保存できる野菜です。冷凍保存をする場合は、せりの根の部分を切って軽く茹でます。茹でた後は冷水に浸しザルにあげます。茹でたせりの水分を優しく拭き取り、冷凍庫で急速冷凍します。せりが凍ったら改めてジップロックに入れて空気をしっかり抜き冷凍庫で保存します。長期で冷凍保存できますが、せりは香りや風味を楽しむ野菜なのでなるべく早く食べてしまうことをおすすめします。

せりの保存期間は、冷蔵庫保存の場合は約2日です。せりは香りとシャキッとした鮮度の良さが魅力なのでなるべく早く食べることをおすすめします。冷凍保存の場合は保存期間は約1ヶ月です。解凍方法は常温に置いて自然解凍か、汁物や吸い物のような料理には直接スープに入れてもかまいません。冷凍保存をしておけば解凍も簡単だし料理にパッと使えて便利です。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その1はせりと豚肉のチンジャオロース炒めです。せりは2~3cm幅に切って葉と茎の部分に分けておきます。チンジャオロースが仕上がったところでせりの茎、葉の順に入れてさっと強火で炒めます。せりのシャキッと感を損なわないように、手早く炒めるのがコツです。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その2はせりとベーコンのコンソメ炒めです。せりは2~3cmくらいにカットしておきます。フライパンでベーコンを炒め、火が通ったらせりを加えます。コンソメ顆粒で味付けをしてできあがりです。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その3はせりの天ぷらです。せりがたくさん手元にある時にはおすすめの料理です。せりを洗い、水分を拭きとり衣を付けて中火で揚げます。あまり長くせりを揚げ過ぎないのがコツです。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その4はせりとしめじと豚肉の炒め物です。塩こしょうで下味をつけた豚肉に片栗粉をまぶしておきます。プライパンで豚肉を炒め、しめじを加えます。豚肉に火が通ったらせりの茎、葉の順に入れて炒めます。仕上げに合わせ調味料で味を調えてでき上がりです。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その5はせりと鶏肉のうどんです。甘じょっぱく煮込んだ鶏肉とその出汁を使ったスープにうどん玉を入れます。食べる直前に別茹でしてカットしたせりをのせたら完成です。せりのしゃきしゃき感と甘めの鶏肉が良く合います。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その6はせりとタコのパスタです。セリは3~4cm、タコは2mmほどにカットします。フライパンにオリーブオイルをしき、みじん切のにんにくと唐辛子を入れて温めます。そこにタコを入れ炒め、次にせりの茎の部分を入れます。パスタのゆで汁少しと茹で上がったパスタを入れて絡めます。

炒め終わる直前にせりの葉を入れて混ぜ合わせます。塩こしょうで味付けをし仕上げに醤油やレモンをすこし垂らすとさっぱりとして美味しいです。

せりの美味しい料理レシピ メイン編その7はせりご飯です。お米3合をといで30分ほどさるに上げておきます。炊飯器にお米とだし汁600ccとセリ1袋、塩少々を入れて炊飯器のスイッチを押すだけです。香り豊かなせりご飯が炊きあがります。ポイントはだし汁に煮干しは使わないことです。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その1はせりのナムルです。せりは根元を切り落とします。たっぷりのお湯で根元から入れて湯がきます。この時、せりをあまり長く茹でないように注意してください。せりの水気をきり、5cmの長さにカットします。ごま油大さじ1と塩少々を味をみながら加えます。仕上げに一味唐辛子を軽く振ってできあがりです。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その2はせりの胡麻味噌和えです。せり200gをたっぷりのお湯で湯がきます。その時重曹小さじ1を入れると、苦味が減り綺麗に茹で上がります。湯がいたセリは水気をきって4cmの長さに切ります。いりゴマ大さじ2、上白糖、赤味噌、本みりんのそれそれ大さじ1をすり鉢で混ぜ合わせ、そこにせりを入れて和えます。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その3はせりとツナのマヨサラダです。せりは茹でておき食べやすい大きさにカットします。ボウルにせり、ツナ、マヨネーズ、だし醤油、ごまを入れて和えます。食べる直前に混ぜ合わせる方が水っぽくならないのでおすすめです。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その4はせりの卵とじです。せりは根元を落とし5cm幅にカットします。フライパンにごま油をしき、切り落としたせりの根元とせりの葉の順に加えて炒めます。しんなりしてきたらめんつゆを加えて、溶き卵をいれて軽くかき混ぜます。お好みの卵の硬さまで火を通して完成です。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その5はせりとしめじのバター醤油炒めです。フライパンにしめじ、バター、醤油を入れて軽く炒めます。そこに2~3cm幅にカットしたせりを加えさらに炒めます。塩こしょうで味を調えてでき上がりです。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その6は海老とせりの塩炒めです。プライパンに油をしき、みじん切りにしたにんにくを入れます。香りが立ったら海老と白ワイン大さじ1程度加え2分炒めます。さらにせりの茎を入れて2分、葉を入れて1分炒めます。塩こしょうで味を調えてできあがりです。

せりの美味しい料理レシピ副菜編その７はせりと大根の炒め煮です。大根は皮を剥いて長さ5cm、幅1cmほどの短冊切りにします。油揚げも同様にカットします。せりは湯がいて水にさらし軽く絞って5cm幅にカットします。プライパンで大根を透明になるまで炒め、続いて油揚げを加えます。醤油、砂糖、顆粒だし、みりんを加ええて味を調えます。全体に味が馴染んだら最後にせりを入れて混ぜ合わせます。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その1ははまぐりの潮汁です。はまぐりの潮汁の仕上がりにせりを適量に入れてあげると、香りがよくなり風味が増して美味しいです。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その2はせりと油揚げの味噌汁です。家庭の味噌汁の具に油抜きした油揚げとセリを入れます。セリはしゃきとしている方が美味しいので、最後にさっと茹でるくらいが上手に仕上がるコツです。しょうがのすりおろしを添えて完成です。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その3は納豆汁です。油揚げ、豆腐、こんにゃく、なめこ、里芋などを具にした味噌汁を作ります。ひきわり納豆をすり鉢に入れてだし汁で擦りながら伸ばしていきます。納豆を鍋に入れたら沸騰させないのがコツです。完成したら最後にせりを添えます。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その4は熱々汁蕎麦です。蕎麦つゆを二番出汁で薄め、ネギとしめじをじっくり煮ます。次にせりの根、根の付け根、茎、葉の順番にスープに入れ、弱火にして蓋をします。規定の時間より1分程早く茹で上げたそばを入れます。仕上げにたっぷりのせりの葉をのせて完成です。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その5は鶏団子鍋です。各家庭で作っている鶏団子鍋にたっぷりのせりを食べやすい大きさに切って鍋に入れてみてください。鶏団子鍋との相性バッチリでとても美味しいです。味のアクセントに粉ざんしょうや、ゆずこしょうを添えても風味が出ておすすめです。
 

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その6はせり鍋 すきやき風です。せりを中心としたネギや白菜、ごぼうなどのお好みの野菜とお好みの肉を具にした鍋です。それらをすきやきのツユで煮込みます。栄養満点でせりがたくさん食べれておすすめです。

せりの美味しい料理レシピ 汁物や鍋編その7は鴨せり鍋です。鴨肉ベースのスープに仙台せりをたっぷり入れます。仙台せりは葉、茎、根まで全て使います。相性の良い野菜はネギ、キノコ類、ささがきゴボウなどです。しらたきや油揚げを入れても美味しいです。

美味しいせりの選び方のコツを解説していきましょう。せりの葉が青々としていてみずみすしいものを選びます。葉の先が元気がなく丸まっていたり、乾いているものは鮮度が落ちているので避けましょう。

せりの茎の状態に注目するのも美味しいせりの選び方のコツです。茎はみずみずしくピンと張った感触があるものが新鮮です。茎がしなっていたり赤味をおびているものは鮮度が落ちているので選び方に注意しましょう。

せりには田んぼの畦や河辺、湿地などに自生している天然物と栽培物の2つの種類があります。一般的に天然物のせりの方が栽培物よりアクや味のクセが強いと言われています。セリ独特の香りが好きな方は天然物、香味野菜が苦手な方は栽培物がおすすめの選び方です。

せりの栄養素も気になるところです。動脈硬化や心筋梗塞を予防するβ-カロテンや、免疫力を高め老化防止や肌をうるわすビタミンCを多く含んでいます。また骨や血液の生成に欠かせないミネラルも含んでいます。食物繊維も多く含まれていて腸の働きを整え便通を促す効果があり、女性に嬉しい栄養素がたっぷり詰まっています。
 

いかがでしたでしょうか?せりは七草粥以外にもたくさんの料理に使えることが分かりました。せりの上手な選び方や保存方法や美味しく食べれるコツをつかんで、栄養たっぷりのせりを幅広く楽しんで下さい。