2021年10月16日公開
2024年11月16日更新
中国八大料理「湖南料理」とは?特徴や代表的な料理も紹介!
湖南料理とはどのような料理なのか特徴をまとめました。辛いといわれている四川料理との違いや、湖南料理の発祥と歴史についても解説。唐辛子を使った代表料理も紹介するので、湖南料理の魅力と奥深さを知っていきましょう。
湖南料理の特徴や代表的な料理を知りたい!
長沙-関西線就航より早10ヶ月が経ちました。長沙/湖南省の郷土料理「湖南料理」は日本ではあまり知られていませんが、実は中国八大菜系の一つ、湘菜(シアンツァイ)と呼ばれる有名な料理です。辛味と酸味が特徴で辛さは四川料理と並ぶ程です😉 pic.twitter.com/GJw8K7rcBn
— China Southern JP (@csn_jp) April 13, 2016
日本でも人気の中華料理ですが、湖南省発祥の湖南料理は、まだあまり浸透していません。湖南料理は中国八大料理(八大菜系)にのひとつに数えられる、辛くて酸っぱい味付けが特徴的な料理です。
本記事では、一度食べるとやみつきになるといわれている、湖南料理の魅力について解説していきます。湖南料理の特徴や歴史、代表的な料理も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
湖南料理の特徴
湖南料理は中国八大料理のひとつ
湖南料理を、美味しくいただきました pic.twitter.com/kwJUZZaFMl
— GERARD 14 (@gerardhide14) July 16, 2021
日本でも人気の中華料理ですが、湖南料理と聞いてもどのようなメニューがあるか知らない人も多いでしょう。日本ではあまり浸透していませんが、中国では八大料理に数えられる有名な料理です。湖南料理が生まれた湖南(フーナン)省は、中国の南方に位置する、海がない内陸のエリアです。
日本では中華料理を8つではなく、山東料理、上海料理、広東料理、四川料理の4つに分けるのが一般的で、湖南料理は同じ内陸部の四川料理のひとつとして扱われています。そのため、四川料理と湖南料理は混同されがちです。
湖南料理の歴史は、今から100年以上昔の、新王朝末期から中華民国の初期の頃まで遡ります。当時の役人が地方へ出向く際、専属料理人に現地の風土を活かした料理を作らせたのが始まりです。その料理がそれぞれの地で定着し、中国八大料理として広まっていきました。湖南料理もそのひとつとして、根付いていったと考えられています。
辛い・酸っぱい風味が特徴
▼熊野前「寶山道(バオシャンダオ)佳味旅遊」のおまかせコース6,000円(税別)
— 80C[ハオチー]中華料理がわかるWEBメディア (@80Cjp) October 15, 2021
・湖南料理を中心に、中国各地で吸収した料理も含めて全10~12品ほど
・平日の夜/土日祝の昼・夜のみ
・2名以上~
・予約は希望日の3営業日前までにメールで受付
・東京都荒川区東尾久8-31-1 https://t.co/tPcwgNSlgp https://t.co/QzdICvDLBi pic.twitter.com/jqf2uBmH23
湖南料理は、唐辛子をたっぷり使用した辛い味付けが最大の特徴です。もちろん辛くない料理もありますが、多くの料理に唐辛子をたっぷり使っています。その辛さは四川料理を凌ぐほどで、中国一辛い料理ともいわれています。
四川料理は麻辣(マーラー)という痺れる辛さなのに対し、湖南料理は酸辣(スワンラー)と呼ばれる酸味を加えた辛さです。さらに、油をたっぷり使用した、醤油味の炒め物も多くあります。このような味付けが生まれたのは、湖南省が湿度が高い土地であったこと、主食がお米だったことが関係しているといわれています。
湖南料理は酸っぱ辛い味付けだけでなく、見事な盛り付け技術でも有名です。16種類もある包丁使いで料理を立体的に盛り付けたり、黄色や赤を使って色鮮やかに仕上げるのが特徴です。
湖南料理の代表的な料理
酸辣湯(サンラータン)
酸辣湯(サンラータン、スーラータン)は、中華料理(四川料理 ・湖南料理)のスープのひとつ。 酢の酸味と唐辛子や胡椒の辛味と香味を利かせた、酸味豊かな辛みのあるスープで年間を通して食べられる料理。 pic.twitter.com/DPp4w2BXE3
— timp🌻 (@timp94222182) September 16, 2021
酸っぱくて辛い酸辣湯は、唐辛子やこしょう、酢を加えて作るスープです。ピリッとした唐辛子とこしょうの辛さに、酢がコクとまろやかな酸味をプラスしてくれます。たけのこや豆腐、椎茸、トマトなどが一般的な具材で、野菜をたっぷり食べられるスープです。
日本では麺を加えた酸辣湯麺がよく知られているので、食べたことがある人も多いでしょう。刺激的な辛さと酸味のバランスが良く、やみつきになる味わいです。暑い日でもすっきりとして飲みやすく、湖南地方では年中食べられている一般的な料理です。
辣椒炒肉(ラージャオチャオロウ)
辣椒炒肉
— とある研究者の人生の余録 (@wsGKQ6y1tzdRJ8s) July 30, 2020
青唐辛子を使って早速湖南料理を…。
実は使った青唐辛子は3本だけで、甘長唐辛子でかさ増ししてます(笑)
それでも、十分すぎる程辛い!!#Twitter家庭料理部 #おうちごはん #料理好きな人と繋がりたい #お腹ぺコリン部 #料理 #料理好きさんと繋がりたい #晩御飯 #料理男子 #自炊 https://t.co/RwnLtBBLvO pic.twitter.com/iLI5ShOgOI
湖南地方ではお袋の味として、親しまれている料理です。四川料理でいうところの回鍋肉のような料理で、たっぷりの油で青唐辛子と豚肉を炒めます。味付けには甜麺醤を使い、甘辛く仕上げます。ご飯によく合う味付けで、日本人にも食べやすいでしょう。
臭魚(チョーユィー)
湖南省だった。湖南料理って辛いけど四川と違って麻棘系じゃなく純粋に唐辛子系の辛さなんだって。美味しそう【臭魚】表面を一度焼いてから、生トウガラシをのせ、発酵トウガラシを使った調味液と一緒に蒸し上げる。真っ白な身にはふっくらと張りがあり、トウガラシの辛さが魚のうまみを引き立てる pic.twitter.com/ubhkRcnDFw
— ジャズさん (@jazzsan) October 14, 2019
湖南省は内陸部で海はありませんが、洞庭湖という大きな淡水湖があるため、山の幸だけでなく魚料理も好んで食べられています。魚を発酵液で発酵させることから臭魚と呼ばれていますが、実際は旨味が強く美味しい料理です。
発酵させた魚は表面をパリッと焼き上げ、発酵唐辛子を使った調味液をかけて蒸し上げます。焼いているので皮は香ばしく、蒸し上げることで身はふっくらです。魚のエキスたっぷりの調味液に、ご飯やビーフンをからめて食べるのも最高です。
湖南料理は唐辛子の辛味と酸味が魅力!
湖南料理 pic.twitter.com/VYlYQNsIrA
— オオバ=タン (@obashuji) October 6, 2021
辛さと酸味を組み合わせた湖南料理は、高温多湿な地域性から生まれました。日本ではあまりなじみがありませんが、その奥深い味わいは、一度食べると虜になるといわれています。ご飯に合う料理も多いので、機会があったらぜひ湖南料理を味わってみてください。