2021年10月22日公開
2024年11月17日更新
お正月といえばお雑煮!磯の香りを楽しめる千葉のはばのり雑煮を食べよう
千葉のお正月郷土料理である、はばのり雑煮についてまとめました。磯の風味が魅力のハバノリとはどのような食材であるのかも、詳しく解説します。はばのり雑煮の簡単で美味しい作り方も紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
はばのり雑煮の特徴と作り方を紹介!
はばのり雑煮
— Luca@ジョニ黒ゲーム備忘録の名前入ってないほう (@Luka1130) January 1, 2021
房総特有…なのかな pic.twitter.com/xMLiwZwcgm
千葉県にはお正月に食べられているはばのり雑煮という、珍しい料理があります。一度食べたら忘れられないほど、クセになる美味しさだそうです。
本記事では、はばのり雑煮とはどのような雑煮なのか?ハバノリとは何のことなのか?詳しく解説します。併せて、はばのり雑煮の基本的な作り方も伝授するので、機会があった時にぜひ作ってみてください。
はばのり雑煮の特徴
千葉でお正月に食べられるお雑煮
今年も、はばのりを入れた雑煮を作りました。「幅をきかせる」縁起物らしいです。昨年は展示や雑用に追われたので、今年は研究で幅をきかせたいものです。 pic.twitter.com/dQL4UmWz2w
— 丸山宗利 Maruyama (@dantyutei) January 1, 2019
はばのり雑煮は、千葉県の上総地方で食べられているお雑煮です。千葉県では誰もが知る伝統的な料理ですが、希少性もあることから、千葉県上総地方の山武郡周辺でしか食べられていません。お正月に食べると、その年は幅を利かすことができるという縁起物とされています。
具材は各家庭によって異なりますが、共通しているのはハバノリと青のりとかつお節を使うことです。具材の種類や味付けは、基本的にシンプルに仕上げられています。なぜならシンプルな味ほど、ハバノリ独特の磯の香りを堪能することができるからです。
また、お好みにもよりますが、ハバノリはたっぷりかけた方が美味しいです。ハバノリの塩気とパリッとした食感が、やみつきになります。地元ではこれを食べないと年が明けないとまでいわれる、なくてはならないお正月料理です。
はばのりとは?
正月の雑煮に入れる海苔といえば、千葉とその周辺ではこの「はばのり」。
— さかなかおる (@Sakana3k) January 1, 2021
聞いた話では昔は安かったから普通の海苔よりこちらを使っていたのに、今では普通の海苔よりも高く、1枚1,000円以上もする高級品になってしまったらしい。 pic.twitter.com/inwTI2pneo
はばのり雑煮に使われるハバノリは、どのような食べ物であるのか説明しましょう。ハバノリは海藻を干して海苔にしたものをいいます。冬から春にかけてのみ収穫し、全て手作りで行われるそうです。
昔はアサクサノリの代わりに食べられていたそうですが、商品にするには形が劣るため、地元の漁師内で消費されていました。しかし、現在は水質汚染などの影響を受けて収穫量が減っています。また、養殖も行っていないため希少価値のあるものとなり、高級食材として割と高値で販売されています。
入手したい方は、千葉県南房総地域の乾物店や漁協、直売所などで購入することが可能です。タイミングが良ければ、通販でも販売されていることがあるので、ぜひチェックしてみてください。
はばのり雑煮の作り方
材料・下準備
はばのり雑煮の基本的な作り方を紹介しましょう。スープの材料(7人分)は、水(ダシ用)1080ml、煮干し5匹、かつお節ひとつまみ、醤油80ml、塩小さじ1.5です。トッピングの材料は、はばのり4枚、青のり10g、かつお節たっぷり、餅人数分、なると2切れ、三つ葉ひとつまみになります。
お好みで具材を足しても構いませんが、具沢山にするとハバノリの味が引き立たないので、シンプルな方がおすすめです。地元に近い味を再現したい場合は、青のりとかつお節は必ず入れてください。
作り方
前日に煮干しの頭とハラワタを取って水に浸けておきます。翌日火にかけて、煮干しのダシを取ってください。ダシが取れたら火を止めて、かつお節をひとつまみ加え、5分ほど放置しておきましょう。煮干しとかつお節を取り出して、醤油と塩を加えます。沸騰させたお湯(分量外)にお餅を入れて、火を止めておきましょう。
フライパンで1枚ずつハバノリを乾煎りします。とろ火で片面約30秒くらいで、表面の色が明るくなればOKです。次に青ノリも同様に乾煎りします。片面10秒くらいで、香りが出て少し縮んだらOKです。ボウルなどにハバノリと青のり、かつお節を入れて、混ぜ合わせます。2cm角サイズくらいが口当たりが良いです。
お餅を取り出してお椀に盛り、三つ葉となるとを添えて、スープをかけます。具が見えなくなるくらいに、たっぷりのハバノリ、アオノリ、かつお節をトッピングして完成です。
はばのり雑煮の磯の香りを堪能しよう!
明けましておめでとうございます🎍
— 二代目デゴハチ△ (@degohachi3003) January 1, 2019
今年も宜しくお願い致します😊
千葉のご当地雑煮、はばのり雑煮✨
まいう〜🤤 pic.twitter.com/RbTnKHVrgw
千葉の郷土料理である、はばのり雑煮について詳しく解説しました。ハバノリは海藻を干して作られた海苔で、希少価値のある食材です。現在は地元でしかなかなか入手できない希少な存在ですが、時期によっては通販で購入できることもあります。
千葉の上総地方へ行く機会があれば、ぜひ購入して味わってみてください。雑煮以外にも、数の子やおひたし、雑炊にかけても美味しく食べられます。