カーボロネロ(黒キャベツ)とは?特徴や味・食べ方も【イタリア野菜】

カーボロネロという野菜を知っているでしょうか?イタリア野菜のカーボロネロは、日本で黒キャベツと言う名で知られています。ここではカーボロネロの特徴や調理方法、おすすめの食べ方について詳しく紹介します。日本では見かけることの少ないカーボロネロですが、実は栄養が豊富で健康にも良い野菜です。簡単に育てられる栽培方法やレシピもあるので、カーボロネロを味わったことのない方も是非チェックしてみてください。

カーボロネロ(黒キャベツ)とは?特徴や味・食べ方も【イタリア野菜】のイメージ

目次

  1. 1カーボロネロ(黒キャベツ)とはどんな野菜?
  2. 2カーボロネロの育て方
  3. 3カーボロネロの食べ方
  4. 4カーボロネロのおすすめレシピ
  5. 5イタリア野菜のカーボロネロで食卓を楽しく!

カーボロネロ(黒キャベツ)とはどんな野菜?

旬と産地

カーボロネロは、イタリアのトスカーナ地方が原産のイタリア野菜です。日本では黒キャベツとも呼ばれており、12月から翌年3月ごろが旬の時期となります。寒い時期に収穫されるカーボロネロは、甘みが増してより一層深い味わいが楽しめます。

見た目

カーボロネロの特徴は、何と言ってもその見た目にあります。葉の中心に太い茎があり、周りに細長い葉が伸びています。葉は全体的に縮れており、一見するとケールやキャベツの葉のようにも見えます。それもそのはずイタリア野菜のカーボロネロは、葉キャベツの一種でアブラナ科のケールと同じ仲間にあたります。黒キャベツと呼ばれるカーボロネロですが、どちらかと言うと黒みがかった深い緑色をしているのが特徴です。

味や香り

イタリア野菜であるカーボロネロは、煮込むと甘みが増して濃い味わいが楽しめるのが特徴です。葉を触ると柔らかく見た目ほどクセはありませんが、キャベツより苦みや香りが強いという特徴もあります。生のカーボロネロの香りは自然の緑の香りがして、その香りからも栄養がたっぷり詰まっているのがわかります。黒キャベツとも呼ばれるカーボロネロは、煮込むと黒みが強くなるのも特徴です。

栄養成分

カーボロネロは、栄養の宝庫とも呼ばれるほど栄養価の高いイタリア野菜です。豊富に含まれているのがミネラルやビタミンで、栄養の偏りが気になる方には特におすすめです。含有するミネラルにはカリウムやカルシウムがあり、体内のナトリウムの調整や骨や歯の成長に大きく関わる栄養素です。

ビタミンはビタミンKやC、Uなどが豊富に含まれており、抗酸化作用はケールの約2倍やキャベツの10倍ほどもあると言われています。これらの栄養素から見ても、カーボロネロは健康な体作りに必須のイタリア野菜と言えるでしょう。

価格は?国産品はある?

カーボロネロは日本でも購入することができるのでしょうか?スーパーでは中々見かけることのないカーボロネロですが、徐々に国内栽培も広がってきているようです。黒キャベツの愛称があるカーボロネロは、日本で手に入れる場合、珍しい食材を取り扱う専門店や通販での購入が一般的となります。通販では、国産のカーボロネロが100g200円台から販売されているため、気になる方は調べてみると良いでしょう。

カーボロネロと似た野菜

ケールやキャベツの葉にも似ているカーボロネロですが、最も似ている野菜が「カーボロリーフ グリーン」です。カーボロリーフグリーンはケールの一種で、カーボロネロより若干幅の広い葉が特徴です。平成21年に品種登録されたばかりの新しい野菜で、カーボロネロの新品種として誕生しました。カーボロネロと違い、加熱すると綺麗な緑色になり、葉幅も広いためキャベツのように中に具材を包んで調理することもできます。

カーボロネロの育て方

種の価格

黒キャベツと呼ばれるカーボロネロは寒さに強い品種のため、日本では家庭菜園でも人気が高まってきています。栽培期間も約60~70日と短く、冬でも途切れず収穫できるのも人気の秘訣のようです。カーボロネロの種は300円台から購入できるので、家庭菜園をしている方は種から育てるのもおすすめです。

種まき方法と時期

カーボロネロの種は、春作、夏作、秋作の三期まきが可能ですが、一般的には7、8月に種まきが行われます。種まきは、肥料を混ぜた土に約10cm間隔で2~3粒を目安にまいていきます。ポットを使う場合は9cmサイズのものに3粒を目安にまくのがおすすめです。乾燥に気をつけ、発芽後は毎朝水やりを行いましょう。芽が出て育ってきたら、生育の悪いものを間引きします。苗は虫がつかないようにネットで覆うと安心です。

植え付け方法と時期

植え付けは、カーボロネロの葉が5~6枚になるまで育ってから行います。土壌は肥沃で水はけと日当たりの良い場所が最適です。株と株の間は60~75cmを保つように植え付けていきます。穴を掘ったところにたっぷり水をやり、水が引いたら苗を植え付けます。土を寄せて上から押さえ、更に水やりを行いましょう。

収穫方法と時期

育てたカーボロネロは、葉が40cmほどに伸びたら収穫時期です。収穫は大きくなった下葉から行います。根元を残してハサミでカットするだけで簡単にカーボロネロが収穫できます。切ったところの近くから新しい葉が出てくるので、冬の間は新鮮なカーボロネロが思う存分楽しめるでしょう。

40cm以上になると硬くなって食感が悪くなるため、早めに収穫するのがおすすめです。家庭栽培したカーボロネロは非常に瑞々しく、ひと味違う美味しさが味わえます。

カーボロネロの食べ方

おすすめの食べ方

カーボロネロが手に入ったら、色んな調理法で味わいを堪能しましょう。イタリアのトスカーナ原産のカーボロネロは、やはりイタリア料理が良く合います。おすすめの食べ方は煮込み料理やスープです。代表的なカーボロネロを使ったトスカーナ料理に「リボッリータ」という煮込み料理があります。また葉の若いカーボロネロなら、生のままサラダにしたり炒め物に調理するのもおすすめです。

基本の調理法

カーボロネロは煮込んでも煮崩れする心配の少ない野菜です。キャベツに比べると繊維がしっかりしているので、リボッリータのような煮込み調理をする場合は、最低でも2時間以上じっくり煮込みます。時間をかけて煮込むことで、甘みや柔らかさが増し、本来の美味しさが引き立つ調理が可能となります。またアクやクセがないため、下茹でや水にさらすといった下処理の必要がないのもポイントです。

煮込み時間を短縮したい場合

煮込み料理をする際、調理時間を短縮したいのであれば圧力鍋を使うのがおすすめです。また大きな葉は、一旦下茹でしてから調理すると、調理時間が短くなるうえ柔らかく仕上がります。

カーボロネロのおすすめレシピ

少ない材料で手軽に「カーボロネロと大豆のトマト煮込み」

カーボロネロと相性抜群の大豆を使った食べ方を紹介します。一度下茹でしたカーボロネロは柔らかく、トマトや大豆の旨みと合わさり美味しい料理に仕上がります。柔らかい小さな葉の部分を使用するのであれば、下茹でせずに調理しても良いでしょう。レシピの材料にあるパプリカパウダーは、なければ入れなくても大丈夫です。4人分のレシピの材料、作り方は下記の通りです。

  • カーボロネロ700g
  • 大豆(水煮)300g
  • パプリカパウダー大さじ1
  • ニンニク2片
  • トマトピューレ500ml
  • 水200ml
  • 塩少々
  • オリーブ油少々

  1. カーボロネロは水洗いしてから小さく刻み、塩を入れて沸騰させた湯で5分ほど下茹でします。茹で上がったら水分を切っておきましょう。
  2. 鍋にオリーブ油とみじん切りにしたニンニクを入れ、弱火で炒めて香りを出します。1のカーボロネロ、大豆、トマトピューレ、パプリカパウダー、塩、水を入れて40~50分ほど弱火で煮込んだらレシピの完成です。

和風の味付けもおすすめ「カーボロネロの卵とじ」

白だしで簡単に仕上げるカーボロネロの卵とじです。イタリア野菜のカーボロネロは、意外と和風の味つけにも良く合います。カーボロネロが味を吸ってくれるので、卵もふんわり綺麗に仕上がります。ボリュームを出したいなら鶏肉などを入れてメイン料理にしても良いでしょう。3~4人分のレシピの材料、作り方は下記の通りです。

  • カーボロネロ100g
  • ミニトマト5個
  • 卵(Mサイズ)2個
  • 白だし大さじ2
  • 塩こしょう適量
  • ゴマ油大さじ1

  1. カーボロネロは水洗いし、茎の太い部分を取り除いてからざく切りにします。ミニトマトは半分にカットしましょう。卵は白だしを入れて混ぜ合わせます。
  2. フライパンにゴマ油を中火で熱し、カーボロネロを炒めます。火が通ったらミニトマトを入れて軽く炒め、卵液をまわし入れます。卵に火が通り始めたら塩こしょうで味つけし、軽く混ぜ合わせたらレシピの完成です。

イタリア野菜のカーボロネロで食卓を楽しく!

栄養価の高いカーボロネロは、煮込み調理や炒め物など色んな食べ方が楽しめるイタリア野菜です。栽培も比較的簡単なので、家庭栽培してみるのも良いでしょう。自家製のカーボロネロなら若い葉を収穫することもできるため、生でサラダにするのもおすすめです。紹介したレシピも参考に、是非カーボロネロを味わってみて下さい。

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