さつまいもの食物繊維で便秘解消できる?栄養や効能を逃がさない食べ方とは

さつまいもは食物繊維が豊富で、便秘に悩んでいる人におすすめの食品です。ヤラピンという成分が含まれているので、腸の運動を活性化させてくれます。バナナやヨーグルトより、便秘効果が期待できると言われています。さらにさつまいもは低カロリーで、ダイエットにも向いています。今回は、さつまいもの栄養や効能・食物繊維を効率的に取り入れる食べ方をお伝えします。食物繊維は冷やすと効果がアップするというお話もします。

さつまいもの食物繊維で便秘解消できる?栄養や効能を逃がさない食べ方とはのイメージ

目次

  1. 1さつまいもの食物繊維は便秘にいい?
  2. 2さつまいもの食物繊維について詳しく見ていこう!
  3. 3さつまいもの栄養と効能は食物繊維だけじゃない
  4. 4さつまいもの食物繊維を効率的に取り入れる食べ方
  5. 5さつまいもの食物繊維は冷やすと効果がアップする
  6. 6さつまいも・バナナ・ヨーグルトで便秘に一番良いのは?
  7. 7さつまいもの食物繊維と成分で便秘を解消しよう!

さつまいもの食物繊維は便秘にいい?

食物繊維は便秘を解消

便秘に効くと以前から有名なのがヨーグルトとバナナです。美容にもいい効能があると、評判です。あまり知られていませんがさつまいもには、食物繊維が豊富に含まれています。さつまいもに含まれている食物繊維は、便秘にいいと言われています。

かごにはいったさつまいも

さつまいもには、食物繊維がたくさん入っています。食物繊維は便を柔らかくしたり、腸の運動を活発にするので便秘の解消効果が期待できます。腸内の老廃物を、外に出してくれる働きもあります。

さつまいも独自のヤラピンが便秘解消に効く

さつまいもの栄養素で、有名なのがヤラピンです。ヤラピンは、さつまいもだけにある成分です。生のさつまいもを包丁で切った時に、白い液体がにじみ出てきますがこれがヤラピンという糖脂質です。ヤラピンは、腸のぜんどう運動を活性化させて、便秘の解消効果が期待できます。

またヤラピンは熱に強くさつまいもを茹でたり焼いたりしても、食物繊維の量がほぼ変化しません。ヤラピンは、胃の粘膜の保護もしてくれるので胃の不調からも守ってくれます。

さつまいもの食物繊維について詳しく見ていこう!

ざるに入っているさつまいも

さつまいもは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維と両方の栄養素が入っています。ここではふたつの食物繊維の効能について、詳しく見ていきます。

水溶性食物繊維

さつまいもの水溶性食物繊維は、水に良く溶けるのが特徴です。腸内では便の固さを調節する役割を持っていて、便秘を緩和します。水溶性食物繊維が不足していると、便が固くコロコロした感じになり、逆に必用以上に摂取すると便が柔らかくなりすぎます。また、体内で害のある物質を便として体外へ出そうとする働きがわかっています。

体重計とメジャー

栄養素の水溶性食物繊維は、血糖値の急激な上昇を遅らせる効能があります。そしてコレステロールの蓄積を予防して、太りにくい体を作ります。さつまいもの水溶性食物繊維は、100gに1.1g入っています。

不溶性食物繊維

さつまいもに含まれる、不溶性食物繊維は水に溶けにくいので水分を吸収します。便の容積を増やし、腸を刺激して動き(ぜんどう運動)を促進する効能があります。また腸の中の環境をよくして善玉菌の量を増やすという、ダイエットもいいと評判です。

さつまいもの大学芋


さつまいもに含まれている不溶性食物繊維は、100gに対して約2.4gとなっています。さつまいもの食物繊維は、水溶性より不溶性の方がおよそ2倍になります。
 

さつまいもの栄養と効能は食物繊維だけじゃない

さつまいもの栄養素は、食物繊維だけだと思っていませんか?独自成分ヤラピンも腸にいい成分ですが、ここでは健康と美容にうれしい栄養素を紹介します。さつまいもの栄養素はいろいろな効能があることを、知っておきましょう。

食物繊維でダイエットをサポート

ジーンズをはいている女性

さつまいもは、食物繊維がいっぱい入っています。善玉菌がどんどん増えていって腸内の環境がよくなります。腸内の環境がよくなることで、たんぱく質の吸収率がアップして脂肪が燃えやすい体になります。ダイエットをして、続かなかったという話はよく聞きます。さつまいもは美味しいので、ストレスを溜めない食べ方ができます。

食物繊維の1日の理想の摂取量は、女性で19gから21gです。しかし日本人の食物繊維の摂取量は減ってきて、14.3gです。野菜ばかりを増やす食べ方は栄養面で無理がありますが、さつまいもを食べることで摂取しやすくなります。女性は生理前にプロゲステロンの分泌が増えて、腸の水分吸収が増えて便秘になりやすいです。生理前に、意識して食物繊維を摂りましょう。

低カロリーでダイエット向き

さつまいもとごはんは、どちらがカロリーが高いか知っていますか?さつまいものカロリーは100gで、およそ131.9kcalとなっています。同じ量の100gのごはんは、168kcalになります。ごはんより満足感があるのが特徴で、よく噛んで食べると満腹感もアップします。さつまいもは調理法や食べ方によっても、カロリーや効能が変わります。

体重計にのっている

さつまいもの揚げ物は美味しいですが、カロリーが高くなります。蒸したり焼いたりする食べ方が、カロリーを抑えるコツです。調理法を意識するのも、ダイエットに成功するコツです。最近ではスーパーで焼き芋を売っていて、気軽に買えるようになりました。

ビタミンEとポリフェノールでアンチエイジング

アンチエイジングのために、スキンケアを頑張っている女性は多いです。しかしアンチエイジングは、体の内側からのケアも必要です。ストレスや不規則な食事で、血管がダメージを受けると血流が悪くなります。細胞に栄養が行き渡らなくなれば、肌荒れになったりくすみやしわの原因になります。
 

水を飲んでいる女性

ビタミンEは、脂溶性で活性酸素の攻撃から細胞を守ってくれます。ポリフェノールは植物に含まれる色素や苦味・渋味成分で、ビタミンEと同じように、活性酸素を減らしてくれて紫外線にも強いです。老化はコレステロールが酸化した過酸化物質が増えるのが原因なので、アンチエイジング対策になります。肌のすみずみに血液が行き渡るので、血流もアップして肌がいきいきとします。
 

ビタミンCで美肌効果

さつまいものビタミンCの量はりんごの4倍で、ほかの野菜に比べて熱に強いという特徴があります。さつまいもは焼いたり蒸したりするので、栄養を逃さずに済みます。ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。コラーゲンが増えることで、肌の水分量が増えます、肌の水分量がアップするとニキビやしわの予防ができて美肌効果が期待できます。

鏡を見る女性

女性は日焼け対策として、日焼け止めクリームやファンデーションを使っています。しかし化粧品だけでは、紫外線対策は十分ではありません。汗ですぐにクリームやファンデーションが、落ちてしまうからです。さつまいもに含まれているビタミンCは、しみの元になるメラニンの生成を抑えます。紫外線は肌の老化を促進するので、体の内側からもケアが必要です。ストレスを感じている人は、特に注意しましょう。

ビタミンB群で肌を保護

ビタミンB群が不足すると、皮膚や粘膜にトラブルが起こり肌の水分量が減ってカサカサします。ビタミン群は、皮膚や粘膜を強くしてくれます。口内炎や目の充血の予防にもいいと、言われています。パソコン作業で、目が疲れている人には摂取してもらいたい成分です。糖質の代謝もサポートしてくれるので、疲れやだるさの予防もできます。

肌をさわる女性

カリウムでむくみ予防

さつまいもには、カリウムが含まれています。カリウムは体の中の塩分を、外に排出してくれる働きがあります。塩分は体に水分を溜め込むという働きがあるため、摂取量が多いとうまく排泄されずにむくみが発生します。外食が多かったり、偏った食生活を続けている人はカリウムが必要です。むくみを引き起こすと、全身がだるくなりいらいらしたりします。むくみを予防するためにも、さつまいもを食べましょう。

女性の足

カルシウムでイライラの予防

鏡を見る女性

カルシウムの摂取が少ないと、体に悪いことは知っていますか?イライラして神経が過敏になったり、骨が弱くなります。カルシウムには、脳神経の興奮を抑えてくれる働きがあります。特にダイエット中にイライラしていると、思うように結果が出ません。イライラすると、食べ過ぎの原因にもなります。さつまいも100gには、カルシウムが40mg含まれています。

さつまいもの食物繊維を効率的に取り入れる食べ方

皿にのった焼き芋

さつまいもは食物繊維が豊富で、健康や美容に優れた効能が多い女性にうれしい食品です。毎日さつまいもを食べるなら、食物繊維を効率的に取り入れたいと思いませんか?ここでは、さつまいもの食物繊維を効率的に摂り入れる食べ方をお伝えします。

皮ごと食べる

蒸したさつまいも

さつまいもの皮の部分ですが、栄養素が多いのは知っていますか?焼き芋を食べるときに、皮を向いている方も多いのでははいでしょうか?さつまいもは、皮の部分に食物繊維が多く含まれてます。なので調理するときは、皮をつけたままにする必要があります。蒸したさつまいも焼きいもは、皮も残さずに食べるのが食物繊維を効率的に摂る食べ方です。

水に晒さない

さつまいもを水に晒すと、ビタミンCの水溶性ビタミンや、水溶性食物繊維が水に溶け出て、損なわれてしまう恐れがあります。栄養を逃さないように、さつまいもを調理するときは、茹でるのでなく、蒸したり焼いたりする食べ方がおすすめです。もしくは茹でてもその茹で汁ごと食べられる料理に、使ってみるのも面白いかもしれません。

お皿にのった焼き芋

ゆで汁ごと食べられるさつまいも料理には、さつまいものポタージュや、さつまいものスープが人気です。さつまいものスープに、鳥のむね肉や豆腐を入れると、たんぱく質がプラスされます。ダイエット中は、ビタミンや食物繊維だけでなく、たんぱく質を摂ったほうが脂肪の燃焼が促進します。

ゆっくりと加熱

さつまいもの加熱方法は、ゆっくりと時間をかけると甘味を十分に得ることができます。さつまいものでんぷんは、水と温度によって糖に変化していきます。電子レンジで急激に温度を上げると、この変化がうまくゆかず、甘くないさつまいもになってしまいます。

 

茹でたさつまいも

また、さつまいものビタミンCは、でんぷんが熱からビタミンCを守ってくれるので過熱に強く、長時間の加熱でも栄養として損なわれにくい、という特徴があります。

ごはんと置き換える

食物繊維を効率よく摂るために、ごはんの代わりにさつまいもを食べるという選択肢もあります。ごはんでは不足しがちな、水溶性食物繊維が摂取できます。。カロリーですが、さつまいも100gのカロリーは、蒸したさつまいもの場合は131kcalですが、ごはん168kcalなので低カロリーになります。

茶碗に入ったごはん

さつまいもはヤラピンや食物繊維の働きで、ごはんと比べて血糖値の上昇が穏やかです。血糖値が上がるご飯と比べて、脂肪がつきにくいのが特徴です。ダイエット中に女性は、ごはんよりさつまいものほうがよいと言えます。

一日一本食べよう

食物繊維が豊富なさつまいもですが、1日にどれくらい食べたらいいか気になりませんか?さつまいもは、食物繊維量やカロリーを計算すると、1日1本程度食べるのが丁度いいです。さつまいもを使った料理では、中くらいの大きさで、1本分が200gになります。食べ過ぎるとカロリーの摂りすぎになり、ダイエットに逆効果になります。

 

さつまいも1本

さつまいもの食物繊維は、不溶性が多く含まれています。不溶性食物繊維は腸の水分を吸収します。食べ過ぎると、逆に便秘になって悩む人もいます。便の量が増えて固くなると、腸を刺激して腹痛になることもあります。

バナナと一緒に食べる

さつまいもと一緒に食べる食品で相性がいいのが、バナナです。バナナには水分が多く含まれていて、一緒に食べることで水分を補い栄養も吸収しやすくなります。バナナのカロリーは中サイズ1本で約86kcalなので、バナナを食べるときはカロリーを調整するにはさつまいもの量を減らすことが必要です。

バナナとヨーグルト

さつまいもの食物繊維は冷やすと効果がアップする

小さい冷蔵庫

焼き芋や大学芋で有名なさつまいもですが、実は冷やすと美容や健康に優れた効能がアップします。さつまいもを冷やすと、便秘やダイエットになぜいいかをお伝えします。

加熱後一度冷やす

さつまいもを加熱した後に一度冷やすことで、便秘解消効果が期待できます。これは冷やすことでさつまいもに含まれているでんぷんが、レジスタントスターチに変わるからです。レジスタントスターチは食物繊維の一種で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の特性を併せ持っています。

蒸したさつまいも

レジスタントスターチは、腸内環境を整えて血糖値の急激な上昇を抑えます。そして本来の食物繊維の効果に加えて、ゆっくりとエネルギーに変化するので、空腹感の抑制効果が期待できます。冷やすという食べ方で、体にいい効能をアップさせましょう。

冷蔵庫で冷やすと一石二鳥

家庭用の冷蔵庫

調理したさつまいもは、冷蔵庫で冷やすことで常温よりもある程度日持ちするようになります。そして冷やすことで、レジスタントサーチが摂取できて小分けにして保存できます。食物繊維を毎日摂りたい人に、一石二鳥です。

さつまいも・バナナ・ヨーグルトで便秘に一番良いのは?

さつまいも・バナナ・ヨーグルトは便秘にいいと言われて有名になっている食材です。さつまいも・バナナ・ヨーグルトはとても美味しいので魅力があります。ここでは、便秘に一番良いのはどの食材かお伝えします。
 

ヨーグルト:乳酸菌の効果

ヨーグルト

ヨーグルトに含まれている乳酸菌は、悪玉菌を減らして善玉菌を増やしてくれる働きがあります。さらにヨーグルトの乳酸菌は、腸の蠕動運動を促し便秘の改善効果が期待できます。ヨーグルトにはいろいろな乳酸菌があるので、1週間食べ続けて便通の様子を見て相性がいいヨーグルトを探しましょう。

バナナ:便秘解消の果物代表

バナナは便秘解消効果ができる果物の代表で、食物繊維が多いです。バナナはオリゴ糖が入っているので、善玉菌のえさになり腸内の環境を整えてくれます。さらにバナナは脂質や糖質の代謝をよくしてくれる、ビタミンB群も入ってるのでダイエットにも人気です。

バナナ

さつまいも:便秘解消の効果が一番

ざるにあげたさつまいも

さつまいも・バナナ・ヨーグルトで便秘解消効果が一番なのがさつまいもです。食物繊維の量が、100g中2.3gと一番多く、焼き芋にするとさらにアップします。さらにヤラピンが含まれているので、胃の粘膜を保護して腸を活性化してくれます。皮の部分に食物繊維や栄養素が多いので、皮を捨てないように食べ方に注意しましょう。

さつまいもの食物繊維と成分で便秘を解消しよう!

やきいも

今回はさつまいもの食物繊維が豊富なことや、ヤラピンという独自成分で便秘の解消が期待できることをお話しました。いかがでしたでしょうか?ヨーグルトやバナナと比べても、さつまいもは美容や健康に関する効能が優れています。冷やすことで、さらに腸の働きをよくするという効能がアップします。さつまいもで、便秘を解消してきれいなスタイルを作りましょう。

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