さつまいもは皮ごと食べれる?栄養や正しい洗い方・むき方も紹介
子供も大人も大好きなさつまいも。甘くて美味しいさつまいもは様々な料理に使われ、おかずだけではなくスイーツでも楽しむことができます。そんなさつまいもを食べる際、みなさんはさつまいもにある「皮」は食べていますか?普通、野菜などの皮は食べないことが甥ですが、実はさつまいもの皮には私たちのカラダにプラスになる要素が含まれているのです。今回はさつまいもの皮ごと食べれるか、皮に含まれる栄養について詳しく調べてみました。
目次
子供も大人も大好きなさつまいも
子供にも大人にも人気のさつまいも。美味しい時期は秋から冬ですが、スーパーでは1年中買うことができます。焼いたり、茹でたりするだけでそのまま食べれる手軽さや様々な料理にも使うことができるので、さつまいもは私たちにとって身近な食品の1つと言えます。さつまいもは種類も豊富で、それにより食感や味のちがいを楽しむことができます。
さつまいもの魅力は甘さ!
さつまいもの魅力は何と言っても甘さです。この甘さが子供もさつまいもが好きな理由の1つです。さつまいもの甘さも種類によって異なり、テレビで紹介されていることで有名な安納芋や紅はるかと言われる品種は、ねっとりした甘さを持っていることで近年多くの人に食べられています。
さつまいもの甘さを生かした料理は様々
さつまいもを使った料理は様々で、おかず料理だけではなく、その甘さを生かしてスイーツやおやつに合う料理も多く存在しています。大学いもや焼きいもといった昔から存在しているものだけではなく、スイートポテトなどさつまいもを使った料理はどんどん進化し、増えています。
さつまいもについて徹底調査!
甘くて美味しいというイメージの強い、私たちにとって身近で人気のある食品であるさつまいもですが、あまりさつまいもについて知らない人がほとんどだと思います。甘くて美味しい、さつまいもとは一体どんな食品なのか、詳しく見ていきましょう。
さつまいもは野菜?果物?
まず、みなさんはさつまいもは野菜だと思いますか?果物だと思いますか?ご存知の方がほとんどかと思いますが、さつまいもは「野菜」の1種として存在しています。ただ、さつまいもの持つあの甘さを考えると、野菜というより果物に入ってしまうのでは?と感じる人も少なくありません。なので、さつまいもは野菜か果物なのか線引きするのは難しいという人もいます。
さつまいもの持つ栄養とは?
野菜というと栄養が高いイメージがありますが、さつまいもはどんな栄養が含まれているのでしょうか?果たして高い栄養をもって椅子のでしょうか?野菜として位置づけられているさつまいものもつ栄養と、その栄養が私たちのカラダにどのような影響がもたらされるのか調べてみました。
さつまいもの持つ栄養①炭水化物
まず、さつまいもはお米と同じように炭水化物を多く含んだ野菜です。炭水化物は私たちが1日を生活するうえで必要なエネルギーを作る役割を持つので、とても重要な栄養素です。またさつまいもは糖質も多く含まれているため、少量でも腹持ちが良いので、お米と置き換えて食べるダイエット食品としても注目されています。
さつまいもの持つ栄養②食物繊維
炭水化物、特に糖質が多いと血糖値の上昇や脂肪が溜まることに大きな影響を与えるのではと思いますが、実はさつまいもは炭水化物と同じくらいに食物繊維が豊富です。この食物繊維によって、糖の吸収が穏やかになるため、お米と比べて血糖値も緩やかに上昇することにつながるのです。
また食物繊維は、脂肪やコレステロール吸収を防ぐだけではなく、排泄運動を活発にする効果も持っています。便秘に悩むとさつまいもを食べるようと考える人が多いと思いますが、これは食物繊維の多いさつまいもを食べることで私たちの腸の動きを活発にさせ、快便につなげているというはたらきにつながっています。
さつまいもの持つ栄養③ビタミンC
さつまいもにはビタミンも豊富で、特にビタミンCはさつまいも1本でリンゴと比べて、約4倍以上のビタミンCが含まれていると言われています。ビタミンCはお肌の調子を整え、ハリやツヤを与えるはたらきを促します。快便効果に加え、肌の老化を防ぐ働きを持っているので、女性には嬉しいですね。
さつまいもの皮は食べる?食べない?
ここまでさつまいもの持つ栄養について紹介しましたが、さつまいもには皮があります。多くの野菜や果物には皮があり、さつまいもも皮を持つ野菜の1つです。ほとんどは皮はむいて食べないものが多いですが、さつまいもは状況や人の好みによって皮ごと食べる、食べないが分かれると思います。みなさんはどちらですか?
さつまいもの皮が持つ特徴
さつまいもの皮といえばあの紫色がトレードマークですね。焼きいもなど皮ごと使って作るさつまいも料理も多いので、さほど気にせず皮ごとさつまいもを食べている人が多いと思います。実は調べてみると、さつまいもの皮にも私たちのカラダにプラスになる特徴を持っていることが分かりました。
さつまいもの皮に含まれる栄養とは?
何気なくただくっついていそうなさつまいもの皮にも、調べてみるとさつまいもの身と同じように食物繊維やビタミンが含まれています。更に調べてみると、実はさつまいもの皮にも、さつまいもの身とは別でさつまいもの皮にしか含まれていない栄養が含まれていることが分かりました。
皮に含まれる栄養①アントシアニン
先ほどさつまいもの皮は紫色なのが特徴と紹介をしましたが、実はこの紫色はさつまいもにアントシアニンが含まれているのは理由です。アントシアニンはポリフェノールの一種で、高血圧や動脈硬化などを防ぐはたらきを持っています。現代において問題になっている生活習慣病になりにくいカラダを作る役割も持っていると言うことができます。
また、アントシアニンはブルーベリーにあることでも有名で、視力低下を防いだり、視力の改善にも効果があると言われています。体内だけでなく、私たちが普段使い過ぎている目のケアにもつながるはたらきにもつながっているのが分かります。
皮に含まれる栄養②クロロゲン酸
次のさつまいもに含まれている栄養はクロロゲン酸と言われるものです。このクロロゲン酸はアントシアニンと同じくポリフェノールの一種で、がん予防に効くと言われています。またシミを防いで肌トラブルを解消してくれるはたらきや老化防止のはたらきを持っています。
皮に含まれる栄養③ヤラピン
さつまいもを切ると、少量の白い液が出てくることがあります。実はこれはヤラピンといわれる物質で、皮や皮の近くのさつまいもの身に多く含まれています。このヤラピンは胃が荒れるのを防いだり、腸のはたらきを活発にさせる効果があるため、ご飯を食べた時に起きる胸やけや体内にガスが発生するのを抑えてくれます。
さつまいもの皮は食べるべき?
元々野菜や果物の皮が苦手で、さつまいもの皮は食べないという人もいるかもしれません。ですが、さつまいもの皮にしか含まれていない私たちのカラダに良い栄養が含まれており、特にヤラピンはさつまいもを食べるうえで胃の調子やガスの発生を防いでくれる効果があります。そう考えるとさつまいもは皮ごと食べるべきだと言うことができます。
さつまいもを皮ごと美味しく食べるには?
では、さつまいもを皮ごと美味しく食べるにはどうしたらいいのでしょうか?皮ごと野菜や果物を食べるのに少し抵抗がある人もいるかもしれません。そこで、さつまいもを皮ごと食べれるようにポイントや洗い方や簡単なむき方といった下準備の方法を調べてみました。
さつまいもの正しい洗い方
さつまいもを購入した際、皮に土がついていることがあるので、皮ごと食べるのに対し少し気になる人がいるかもしれません。ほとんどの場合は軽くこすって水洗いすると、土は落ちることがほとんどですが、水に少しつけて土が落ちやすいようにしてからこするのが効果的です。頑固な土はたわしなど使って、さつまいもが傷つかない強さで洗いましょう。
さつまいもの皮のむき方
さつまいもの皮をむく場合、さつまいもはとても硬いので皮をむくのに苦労します。ここでは、多くの人が実際に行っているさつまいもの皮をむく時の王道なむき方や、手早く終わる簡単なむき方を紹介したいと思います。あまり自分でさつまいもの皮をむかない人は参考にしてください。
さつまいもの皮のむき方①蒸してから皮をむく
基本的にはさつまいもを茹でたり、蒸したりしてやわらかい状態にしてからさつまいもの皮をむくのが、スタンダードなむき方です。硬かった皮も柔らかくなり、少し冷まして手でむけば簡単に取り除くことが可能です。
もっと簡単に手早く皮をむくむき方として、電子レンジでさつまいもをあたためて皮をむく方法もあります。茹でたり、蒸したりするのと比べお鍋を使ったりする手間も省け、短時間でさつまいもを柔らかくすることが出来るので時短ワザとしても紹介されています。
さつまいもの皮のむき方②ピーラーで皮をむく
さつまいもは硬いので包丁の刃を入れるのは難しいですが、ピーラーを使えば、さつまいもを蒸したり煮たりしなくても簡単にさつまいもの皮をむくことができます。このむき方も強い力を使わずに皮をむくことができ、皮をむいた後にすぐ調理できるのでオススメのむき方です。
皮ごと食べれるという人は、そのまま皮を残した状態で乱切りや輪切りにしてさつまいもを使用すれば大丈夫です。ワンポイントとしては、皮に黒い点があることがありますが、それは苦みが含まれるため、そこの部分だけ取り除くと美味しく食べることが出来ます。
さつまいもを皮ごと美味しく食べるポイント
さつまいもの洗い方とむき方を紹介しましたが、さつまいもを美味しく食べるには下準備である洗い方とむき方以外にもポイントが存在します。さつまいもを美味しく食べれるポイントは大きく分けて2つあります。じっくり丁寧に行う作業になりますが、しっかり行うことで料理の美味しさにつながります。
必ずさつまいもはアク抜きを行う!
さつまいもを皮ごと食べる場合、調理に合わせて輪切りや乱切りにカットしていきます。その時にさつまいもは空気に触れるとすぐに変色してしまうので、切ったら水にさらしてください。また、さつまいもはとてもアクが強いので少しの間水にさらしてアク抜きを行ってください。アクが抜けると水が濁ってくるのでその時は水を何度か変えてください。
じっくりと調理を行う
2つ目のポイントはゆっくり時間をかけて加熱しながら調理することです。時間をかけて加熱することでさつまいもの持つ甘さがより強くなり、ぐっと美味しくなります。加熱するとなると火加減を強くして調理しがちになってしまいますが、いつもより少し火を弱めて時間をかけて料理を作ってみてください。皮ごと食べる際は甘さも強くなれば、よりおいしく皮まで食べれることにつながります。
皮ごと食べれる!さつまいも料理レシピ
子供から大人までたくさんの人が皮ごとさつまいもが食べれるといいですよね?
では下準備と調理における2つのポイントをふまえて、皮ごと美味しく食べれるさつまいも料理を作れるようにここではさつまいもを皮ごと使ったレシピを紹介したいと思います。ぜひ、さつまいも料理を作る際は献立の参考に役立ててください。
皮ごと食べれるレシピ①さつまいもチップス
さつまいもを皮ごと使ったメニューとして、大学いもは定番です。同じように油を使ったメニューで、さつまいもチップスはどうでしょうか?さつまいもを薄く輪切りにして、水気をとったら油で揚げます。あとは砂糖や塩で味付けすれば完成です。作り方も簡単なので、おやつメニューとしてレパートリーに増やしてみてはいかがでしょうか?
さつまいもチップスは甘くもしょっぱくも好みによって味を変えることが出来るので、子供も大人も美味しく食べれるメニューです。また薄く切れば皮も薄くつくので、皮の食感が苦手だと感じる人も違和感なく食べることができます。
皮ごと食べれるレシピ②さつまいものレモン煮
続いてはさつまいものレモン煮です。このレシピも皮ごとついたさつまいもを輪切りにしアクを抜いたら、水気をとります。そして、水、砂糖、塩、レモンを入れて煮つまるまで弱火で煮ます。レモンはレモン汁を使用しても大丈夫です。濃い味がお好みの場合はお醤油を少し入れると味がはっきりします。
レモンで煮ることによって作られるさっぱりした味は、食欲がなくなった時でも食べやすいメニューです。これから暑くなってくるので、夏バテで疲れてしまったカラダをサポートできるおすすめメニューです。
皮ごと食べれるレシピ③さつまいものきんぴら
きんぴらというとごぼうで作るのが一般的ですが、同じ要領でさつまいもに変えてきんぴらを作ってみるのはいかがでしょうか?写真のように皮ごとのさつまいもを細切りにして使うだけなので、簡単にアレンジ料理として作ることができます。
このレシピはさつまいもの皮のみで作られている人も多いようです。その場合はさつまいの皮を細切りにしてしっかり水につけてアクを抜いてから炒めるのがポイントです。濃いめの味付けにすれば皮にもしっかり味がつきます。皮のみを使用することでさつまいもの身は他の料理に使えたり、皮の栄養をたっぷり摂ることができるメニューです。
さつまいもを皮ごと堪能しよう!
いかがでしたか?今回はさつまいもの皮も含めて、さつまいもの持つ栄養や皮ごと食べれるための洗い方やむき方について紹介しました。さつまいもは皮ごと食べれる無駄のない野菜です。しっかり皮ごと食べて、私たちのカラダにさつまいもの持つ栄養をどんどん取り入れていきましょう!