2019年01月23日公開
2024年08月29日更新
かき氷とみぞれやせんじ・すいとの違いとは?味や原料・由来を比較!
かき氷は甘いシロップと、シャリシャリした氷との組み合わせを楽しむことが出来る人気スイーツです。今回の記事では、そんなかき氷の由来や、みぞれ味のかき氷の味や原料などについて紹介していきます。また、みぞれは別名もあり、「せんじ」や「すい」という名前でも呼ばれています。これらに違いがあるのかについても見ていきますので、チェックしてみて下さい。知っているようで意外と知らない方もいるかと思われるみぞれについて、詳しくチェックしていきましょう。
かき氷とみぞれとの違いは?
みなさんは、かき氷は好きですか?暑い夏はアイスも美味しいのですが、シャリシャリ感が楽しいかき氷も夏の人気スイーツの一つです。今回の記事では、かき氷とみぞれとの違いや、由来に原料などについて紹介していきます。みぞれの別名である、「すい」や「せんじ」などについても紹介していきますのでかき氷やみぞれについて詳しくチェックしていきましょう!
かき氷は氷菓子のこと
出典: https://kokon.jp
いうまでも無いかもしれませんが、かき氷とは氷菓子の事を指し大きい氷を細かく砕いたり、削ったりして作ります。その削った氷にシロップをかけて楽しむというのがかき氷です。定番人気のいちごシロップをはじめとして、レモンシロップやブルーハワイなど、味だけでなく色とりどりの色から選べるのもかき氷の魅力の一つかと思います。
かき氷の歴史は平安時代から
そんなかき氷の歴史は実はとても古く、平安時代にも楽しまれていたのだそうです。有名な作品でもある「枕草子」にも登場しており、「削った氷に甘いつゆをかけたもの」と記載されているようです。かき氷のスタイルは昔から変わっていないようですが、当時にかき氷を楽しむことが出来たのは貴族だけだったそうです。昔は冷凍庫などがありませんから、かき氷を食べるのも大変であったことがうかがえます。
かき氷の由来
それでは、続いてかき氷の由来についてみていきましょう。かき氷の由来については、諸説あるのだそうですがいくつかの説を見ていきましょう。まずは、「保存しておいた氷を掻いて食べるから」という説です。しかし、氷を掻いて食べるようになったのは近年の話ですので、ほかの説ではないかとも言われています。次の説は、「かけた氷を食べていたから」というものです。
欠けた氷から転じて、かき氷という名前になったといわれています。そして「叩いて欠けさせる」という意味がある「ぶっかき」という言葉から転じたものだとも言われており、どれが正しいかき氷の由来なのかははっきりとは分かっていないのだそうです。ただ、どれも氷を砕いたり掻いたりする様子から名づけられたという点では共通しているようです。
みぞれはかき氷の味の一つ
それでは、続いてみぞれとはいったい何なのかについて見てみましょう。みぞれというのはかき氷自体の事を指すのではなく、かき氷の一種の事になります。かき氷に、透明なシロップをかけたかき氷を見た事があるのではないでしょうか?それがみぞれです。これは砂糖を煮詰めたもので、このかき氷シロップでも甘い味わいを楽しむことが出来ます。
みぞれの由来
それでは、みぞれの由来についても見ていきましょう。うすうす気づかれている方もいるかと思いますが、かき氷のみぞれの由来は、天気の「みぞれ」から来ています。見た目もきれいなかき氷のみぞれですが、天気から名づけられたとは由来からも風流さを感じます。ちなみに、大根おろしのみぞれも、天気のみぞれから由来しています。どれも白さが美しいという点で共通しています。
かき氷のみぞれの正体とは?
それでは、かき氷のみぞれについてもっと詳しく見ていきましょう。かき氷のみぞれは砂糖を溶かしたシロップをかけたものとなっている、と紹介しましたが、イチゴ味やメロン味などしか食べた事が無い方だと「美味しいの?」と疑問に思う方もいるかと思います。みぞれ味ではどんな味を楽しむことが出来るのかなどについて紹介していきますので、食べた事のない方は是非チェックしてみてください。
かき氷のみぞれシロップはどんな味?
いちごやレモン味のシロップとは違い、色も透明で味のイメージがしにくいみぞれ味のシロップですが、一体どのような味がするのでしょうか?かき氷のみぞれの味は、簡単に言ってしまうとガムシロップのような味となっています。いちご味などですと香料などが使用されていることが多いですが、シンプルな甘さを楽しみたいという方におすすめのシロップではないかと思います。
市販のみぞれシロップの原料
みぞれシロップの原料は、先程紹介したとおり砂糖となっています。商品によっては、塩が入っていたりと少し変わり種のみぞれシロップもありますのでこちらも是非チェックしてみて下さい。一般的なみぞれシロップですと砂糖のみと、とてもシンプルなものになっていますので、自分でも簡単にお手製シロップを作ることができます。作り方については後ほど紹介しますので興味のある方は是非読んでみて下さい。
かき氷のみぞれの呼び名は地域で違う!?
「かき氷に砂糖を煮詰めたシロップをかけたものがみぞれ」というように紹介してきたのですが、「自分のところではみぞれなんて呼ばない」と思われた方もいるかもしれません。実はみぞれというかき氷は、地域によって別の名前で呼ばれていることもあるそうなのです。地域によって名前が異なる食べ物などは多いですが、かき氷でもそうであるとは興味深いです。どんな呼び名があるのか、早速見ていきましょう。
せんじとすいはみぞれの別の呼び名
先程からかき氷のみぞれについて紹介しているのですが、地域によって実はみぞれではなく、違う呼び名で呼ばれていることもあります。みぞれは「せんじ」、または「すい」とも呼ばれており、どちらも同じ砂糖で作ったシロップをかけたかき氷のことを指しています。しかし、このみぞれ、すい、せんじの3つは厳密にいうと同じものではないそうなのです。みぞれ、すい、せんじにはどのような違いがあるのでしょうか?
みぞれとすいには厳密な違いがある!?
せんじというのはみぞれの別名のことであり、主に名古屋で呼ばれている名前となっているだけですので、中身は同じものです。しかし、みぞれとすいには厳密な違いがあります。「みぞれ」は砂糖を煮詰めたものをかけるものなのですが、「すい」の方は砂糖を溶かした水をかけたものとなっており、みぞれとすいは似ているようで実は別物の事となっています。
かき氷のみぞれシロップの作り方
「かき氷のシロップはお店で買うもの」と思われている方も多いかと思います。しかし、シンプルな原料、そして簡単な作り方で作ることが出来るみぞれシロップは自分でもお手軽に作ることができます。原料にこだわりたいという方にもおすすめですので、早速見ていきましょう。
材料
先程紹介したとおり、かき氷のみぞれシロップは自宅でも簡単に作ることができます。シロップは家にないけどかき氷が食べたい、というときは自作のシロップで楽しんでみるのはいかがでしょうか?まずは材料から見てみてみましょう。材料は砂糖と水、これだけです。自宅にあるもので手軽に作れるというのも魅力です。分量は以下の通りです。
- 砂糖400g
- 水240ml
作り方
- まず、お鍋に砂糖をいれたら、水を加えて溶かすようにして混ぜていきましょう。
- 砂糖と水を入れた鍋を火にかけたら、沸騰させていきます。沸騰して気泡が大きくなったら火を止めましょう。
- 粗熱が取れるまで、お鍋をしばらく冷ましておきます。
- 粗熱が取れたらみぞれシロップの完成となります。作り方も簡単ですし、冷蔵庫で1週間ほど保存しておくことが可能です。また、ガムシロップとして使用することもできます。
かき氷のみぞれは意外と奥が深い!
いかがでしたでしょうか?今回の記事では、かき氷の由来についてや、かき氷のみぞれ味について詳しく紹介してきました。みぞれとはかき氷のことを指すのではなく、いちごやレモンと同じようにかき氷の種類の一つとなっています。かき氷のみぞれは原料も砂糖と水のみととてもシンプルなものになっており、作り方もこれを煮詰めるだけととても簡単なので是非お手製のみぞれシロップを作ってみて下さい。
また、かき氷のみぞれは地域によっては別の名前で呼ばれているという特徴もあります。例えば、名古屋付近では「せんじ」という名前でも呼ばれているそうで、このせんじの他にも地域独特の呼び名はいくつかあるようですので、気になる方はチェックしてみて下さい。「すい」というのもみぞれと原料は同じなのですが、作り方が異なるので注意しましょう。みなさんも、奥が深いみぞれ味を楽しんでみてはいかがでしょうか?