2019年01月29日公開
2024年08月29日更新
オーストラリアワインは低価格で高品質!おすすめ人気の銘柄12選を紹介!
オーストラリアワインはフランスワインなどと比較すると、低価格で高品質と言われています。ニューワールドと呼ばれるオーストラリアのワインの格付けは、3つに分類されます。ジェネリックワインという言葉を聞いたことがあるかもしれません。今回はオーストラリアワインの生産地や特徴、選び方などを詳しく紹介しています。また人気のおすすめワインも一覧で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オーストラリアワインとはどんなワイン?
ワインの売り場では様々な国のワインが売られています。フランス、スペイン、イタリアなどだけではなく、アメリカ、チリ、オーストラリアなどのワインも見かけます。今回はオーストラリアワインがどんなワインかを見ていきます。おすすめの銘柄も一覧で紹介します。難しいと思われるワインの選び方も、ポイントをつかんでおきましょう。
ワインは多くの国で生産されています。オールドワールドと呼ばれるフランス・イタリアなどヨーロッパの生産国、ニューワールドと呼ばれるアメリカ・オーストラリアなどの生産国の2つに分類されることもあります。フランスやイタリアのワインの歴史は古く、格付けなども細かく定められています。オーストラリアは比較的新しい生産地ですが、2017年の生産量は、イタリア、フランス、スペイン、アメリカに次ぐ世界5位でした。
オーストラリアワインの特徴
オーストラリアにぶどうの木が持ち込まれたのは1788年ですので、ワイン造りの歴史はまだ浅いと言えます。そんなオーストラリアワインにはどんな特徴があるのでしょうか?選び方の基準となるような格付けはあるのでしょうか?一般的にオーストラリアワインは、フランスワインなどと比較すると低価格で高品質だと言われています。
オーストラリアは南半球にありますので、北半球にあるヨーロッパより6ヶ月ほど早くぶどうが収穫されます。だいたい3月から4月あたりです。オーストラリアンサマーヌーヴォーが出荷されるのは、初夏になります。オーストラリアワインは、熟成に長い時間をかけなくてもフレッシュな段階で美味しさを味わえることも特徴と言えます。
高品質なワインを生み出す気候と土壌
オーストラリアの気候は、夏は暑く冬は湿気があります。ぶどうの栽培が行われているのは、主に南部の地域です。特に南東部と南西部は温暖な地中海性気候でぶどうの栽培に向いています。また、土壌は石灰質で水はけも良く、これもまたぶどう栽培に適していると言えます。オーストラリアはぶどうの害虫やウイルスが元々いない点においても、他国に比較すると土壌に恵まれています。
主なぶどうの品種
ぶどうの品種については、赤ワインならシラーズが高品質で有名です。フランスのローヌ地方原産の「シラー」が、オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれています。元々同じ品種ですが、「シラー」の方が「シラーズ」と比較してタンニンが強い傾向があります。「シラーズ」は「シラー」と比較して、果実感が強いとも言われています。他にはカベルネ・ソーヴィニヨンも栽培されています。
白ワインのぶどうの品種としては、シャルドネ、リースリング、セミヨンが多く生産されています。オーストラリアのシャルドネは、フルーティーで濃厚な味わいで世界的に人気があります。そして、オーストラリアのリースリングは、イーデン・バレー、クレア・バレーあたりで栽培されています。セミヨンもまたハンター・ヴァレーで生産されています。
オーストラリアワインのおすすめ人気銘柄12選の比較一覧!
ここでは人気のオーストラリアワインを一覧で紹介します。毎日の食事に気軽に合わせられるワインから、ちょっと特別な日のためのワインまであります。はじめに白ワインの一覧、次に赤ワインの一覧となっています。
西オーストラリアのデンマーク産「シングル・ヴィンヤード ソーヴィニヨンブラン」
西オーストラリア州デンマーク産の、フレンチオーク樽を使ったソーヴィニヨンブラン100%のワインです。グアヴァやライム、乳製品、トーストの香りなど複雑なアロマとフレーバーが広がります。深いミネラル感も特徴です。アマゾンでの価格は2470円です。
バニラのような印象「ウルフブラス ゴールドラベル シャルドネ」
ウルフブラスはオーストラリア南部にあるワインの産地バロッサ・ヴァレーで生まれ、世界で最も成功し受賞歴の多いブランドへと成長しました。
低温発酵のあと、9か月もの間フレンチオークで樽熟成を施したこちらのワイン。華やかな果実味に加えて、樽熟成によるバニラのような印象もあり、ミネラル感に富んだ味わいに仕上がっています。シャルドネならではのクリーミーな口あたりと、エレガントでコクのある味わいがあると評判です。アマゾンでの価格は3099円です。
個性派におすすめな複雑な味わい「ボエジャー・エステート シャルドネ」
ボエジャー・エステート シャルドネは西オーストラリア州マーガレット・リヴァーで作られています。柑橘、梨、白桃にかすかに花の香りが混じるシャルドネ100%のエレガントな白ワイン。ライム、レモン、グレープフルーツなどの柑橘類のフレッシュな風味を感じさせます。多くを自生酵母による自然発酵することにより、複雑で気品のある味わいを引き出しています。価格はアマゾンで4050円となっています。
穏やかな酸味とコクがある「ヤルンバ エデン ヴァレー ヴィオニエ 」
南オーストラリア州のバロッサは、オーストラリア最古のワイン産地のひとつです。ヤルンバはオーストラリアの伝統ある家族経営ワイナリーです。
エデンヴァレー産のヴィオニエを100%使用したワインです。杏や黄桃を思わせる甘い果実やキンモクセイなどの花を思わせる香りが特徴。穏やかな酸味とコクのある味わいの白ワインです。アマゾンでの価格は2980円です。
甘口のデザートワインをお探しの方に「デ ボルトリ ノーブル ワン」
次に紹介するのは、ニューサウスウェールズ州ハンターヴァレーのセミヨン100%の極甘口ワインです。オーストラリア最大級のオークションハウス・ラングトンで、甘口ワインで唯一、最上級ランクに格付けされています。甘い洋ナシ、香り高いバニラや微かなスパイスのアロマと表現されるデザートワインです。アマゾンでの価格は3440円です。ボトルは通常の大きさと比較すると半分の量、375mlになります。
オーストラリア最高峰のワイン「ペンフォールズ グランジ」
オーストラリアで最も賞賛されたワインと言われるペンフォールズのグランジは、オーストラリアワイン最高峰のワインです。グランジは、1976年、2008年と過去2回パーカーポイントで100点満点を獲得。2008年には、ワインスペクテーター誌でも100点満点を獲得しています。アマゾンでの価格は108000円です。
完熟したフレーバーで濃縮度の高いシラーズを用いて、世界の偉大なワインの中でも安定した品質を持つオーストラリアワインと言われています。赤系の果実味にチョコレートやフルーツケーキの甘みが融合していて、スパイスやラム酒漬けフルーツのニュアンス。深みのあるコクとほどよい重厚感が、優雅で極上の味わいと高い評価を受けています。
憧れのワイナリーを試してみるなら「ペンフォールズ ビン8 カベルネ・シラーズ」
ペンフォールズの素晴らしいワインを知ると、「安くて美味しい」だけがオーストラリアワインではないことがわかります。グランジはお値段的に厳しくても、BIN8なら少し頑張れば手が届くのかもしれません。カベルネ・ソーヴィニヨン57%シラーズ43%、成熟したバランスのとれた果実味でなめらかに仕上がったワインです。きめ細かなタンニンとしっかりとしたオーク樽を感じさせます。アマゾンでの価格は4050円です。
コスパ良く毎日楽しめる「マクギガン・シメオン・ワインズ マッキノンズ・シラーズ」
マクギガン・シメオン・ワインズ マッキノンズ・シラーズは、ニューサウスウェールズ州ハンターヴァレーのシラーズ100%ワイン。あの超人気ワインコミック「神の雫」で、 『安くて美味しいオーストラリアワイン!!』として紹介されました。
一般的にオーストラリアのシラーズは、フランスのシラーと比較してタンニンが穏やかです。こちらのワインはシラーズ特有の黒胡椒の香りの中に、プラム、ブラックベリー、カシスの甘い香りも感じさせます。ナチュラルな酸味と柔らかいタンニンが溶け合った、バランスの良いワイン。価格は1000円ほどですので、コスパのいいデイリーワインと言えます。
二重熟成により生み出された「ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル カベルネ・ソーヴィニヨン」
生産者であるジェイコブス・クリークは、オーストラリアで最大の販売量を誇り、ワイン産業を牽引するパイオニア。カベルネ・ソーヴィニョンの名産地クナワラで作られたぶどうを使用しています。
ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル カベルネ・ソーヴィニヨンは、ワイン樽とアイリッシュウイスキー樽の二重熟成による、芳醇な香りと複雑な味わいのワインです。美しい深紅色で、しっかりとしたタンニンと熟した果実の味わい。最後にウイスキーのような長い余韻も残すこのワインは、パーティーの手土産にもおすすめです。アマゾンでの価格は、2134円です。
二重熟成によって生み出された「ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル シラーズ」
こちらのワインは、先ほど紹介した「ジェイコブス・クリーク ダブル・バレル カベルネ・ソーヴィニヨン」とよく似ていますが、バロッサ産のシラーズを使って作ったワインです。赤い果実とダークチョコレートを感じさせる芳醇な味わいのフルボディタイプ。ワイン樽+スコッチウイスキー樽での二重熟成です。
アマゾンでの価格は2149円。ウイスキーがお好きな方は、ぜひ両方のジェイコブス・クリーク ダブル・バレルをお試しください。
デイリーユースの赤ワインなら「デ ボルトリ ディーン シラーズ」
デ・ボルトリ社はオーストラリア最大級のワイナリーです。各州の名産地で育てられたぶどうを使って作ったワインは、世界の様々な国に輸出されています。こちらのワインでは、シラーズ、カベルネソーヴィニヨン、デュリフ、マタローが使われています。
お手頃な価格でありながら、時間とともに花開く複雑なアロマが人気の1本です。栓をあけると、まずミントとスパイスが香り、そして少しずつベリーの香りが開いてきます。タンニンは穏やかで舌触りは滑らかです。アマゾンでの価格は1879円です。
フレッシュなベリーの果実味「ローズマウント ダイヤモンドラベル ピノ・ノワール」
トレジャリーワインエステーツ社は、80以上の有名ブランドを所有する世界最大級のワイン会社です。ローズマウントは同社の主要ブランドで、世界中で高く評価されています。
オーストラリアの赤ワインと言えば、シラーズを使ったフルボディのものという印象かもしれません。少しだけ軽めのものをお探しの方には、ピノノワールのミディアムボディという選択肢もあります。輝きのあるルビー色で、チェリー、ラズベリーといった果実味、シナモンやナツメグのスパイスがアクセントとなっています。アマゾンでの価格は1800円です。
オーストラリアワインの選び方
人気のオーストラリアワインを一覧で紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?ワインの選び方というのはなかなか難しいものです。次にオーストラリアワインの選び方のポイントを、まずは一覧で簡単に紹介します。
ぶどうの産地で選ぶ
オーストラリアは国土がとても広いので、気候にも大きな違いがあります。オーストラリアワインの選び方のポイントとしては、まずはぶどうの産地に注目してみましょう。生産地ごとの味わいの特徴については、のちに紹介します。
ワイナリーに注目して選ぶ
同じ地域であっても、ワイナリーによって特徴があるのは言うまでもありません。美味しいオーストラリアワインに出会ったら、ワイナリーの名前を覚えておいて次回購入に役立てるのも選び方のひとつです。
受賞暦をチェックして選ぶ
どのワインを選べばよいかわからないという時には、受賞歴のあるワインを選んでみるのもひとつの方法です。オーストラリアではワインのラベルの付与が規制されていますので、品質の良いワインの選び方のひとつと言えます。
オーストラリアワインの生産地ごとの味わいの特徴
ここでは産地ごとの味わいの特徴を一覧で紹介していきます。オーストラリアの主なぶどう栽培地域は、南オーストラリア、ヴィクトリア、ニュー・サウス・ウェールズの3つの州が中心で、そのほかに西オーストラリア州、クイーンズランド州、タスマニア州などがあります。
なめらか濃厚な風味で良質なワインの産地「南オーストラリア州」
南オーストラリア州はオーストラリア最大の生産地域で、「バロッサ・ヴァレー」と「クナワラ」の2つが代表的な地域です。「バロッサ・ヴァレー」は良質なシラーズで注目される産地。フルボディの赤がお好きな方におすすめです。フランスのシラーと比較すると、なめらかで濃厚な果実の風味と穏やかなタンニンが特徴です。
一方、「クナワラ」地方は雨が少ない生産地で、ぶどうを熟成させてから収穫することができるため、品質の良いカベルネ・ソーヴィニョンが作られます。タンニンをしっかりと感じさせる個性豊かな赤ワインが好きな方におすすめです。
すっきりした白ワインの評価が高い「ニュー・サウス・ウェールズ州」
ニュー・サウス・ウェールズ州の「ハンターヴァレー」は、オーストラリア最古のワイン生産地です。ここで作られるシラーズは芳醇な香りと濃厚な味わいで、オーストラリアワインのシラーズがお好きな方におすすめできます。またシャルドネやセミヨンの評価も高いので、白ワインをお探しの方には押さえておいて欲しい生産地です。
ミネラル感ある口当たりが独特「西オーストラリア州」
西オーストラリア州は生産量は多くはありませんが、良質なワインの生産地として忘れるわけにはいきません。パースから南の海岸沿いの地域は地中海性気候ですので、ぶどう作りに適しています。赤ワインでしたら、カベルネ・ソーヴィニョンやシラーズを使用した熟成した果実味のあるパワフルな味わいが特徴です。シャルドネやシュナン・ブランの個性的な白ワインも人気です。
中小規模の生産者も多い「ヴィクトリア州」
ヴィクトリア州は中小規模の生産者が多い地域で、850を超えるワイナリーがあります。これらのワイナリーのほとんどが、量より質を追求してワインづくりをしていると言われています。
比較的冷涼な気候のヴィクトリア州は、オーストラリアで最高級のピノ・ノワールの生産地として知られています。シラーズやカベルネ・ソーヴィニヨンもスパイシーで風味豊かなワインに仕上がっています。シャルドネやグレラを使ったスパークリングワインの生産も行っています。
オーストラリアワインの格付けについて
フランスワインでしたらAOC、イタリアワインでしたらDOCといった原産地による品質基準の格付けは、ワインの選び方のひとつの目安になります。オーストラリアワインにもそういった品質基準があれば一覧で紹介したかったのですが、原産地呼称制度による格付けはありません。
オーストラリアワインには、ヴァラエタルワイン、ヴァラエタルブレンドワイン、ジェネリックワインといった分類はあります。フランスワインなどの格付けとは違って、格付けとは言えないくらい大まかな分類です。ちなみに、ジェネリックワインという言い方は今では廃止されています。
上質ワインのカテゴリ「ヴァラエタルワイン」
ヴァラエタルワインは、ラベルにぶどう品種が表示されている上質ワインです。表示する品種、生産地、収穫年のぶどうをそれぞれ85%以上使用していることが義務づけられています。オーストラリアワインの格付けの中では1番上になります。
ぶどうをブレンド「ヴァラエタルブレンドワイン」
ヴァラエタルブレンドワインは、ぶどう品種のブレンドワインのことです、ラベルにはブレンドした割合の多い品種から表示されることになっています。オーストラリアワインの格付けでは2番目に位置します。
日常消費用のワイン「ジェネリックワイン」
ジェネリックワインという言葉を聞いたことがありますか?ジェネリックという言葉は、お薬の話で聞いたことがあることでしょう。ジェネリック医薬品とは、あとから発売された後発医薬品です。ワインの世界にも、ジェネリックという言葉があります。ジェネリックワインとは、ヨーロッパの有名ワイン産地の名称をつけた日常消費用のテーブルワインです。オーストラリアワインの格付けの中では、1番下にあたります。
ジェネリックワインでは、ボージョレ、シャンパン、シャブリなどの産地名でオーストラリアワインの特徴を表していました。ジェネリックワインのラベルにはヨーロッパの有名産地が書かれているので、売り場で見た時に紛らわしいという問題がありました。そのためECとの合意により、これらジェネリックワインの名称は2010年以降使用禁止になりました。
オーストラリアワインを気軽に食卓にとりいれてみよう!
今回はオーストラリアワインの人気の銘柄を一覧で紹介するとともに、生産地ごとの特徴や選び方も一覧にして見てみました。いかがでしたでしょうか?フランスワインなどと比較すると、低価格で高品質なオーストラリアワイン。歴史も浅くて細かい格付けもありませんが、安くて美味しいワインが飲めるのは嬉しいことです。ぜひお気に入りのものを見つけて、気軽に食卓に取り入れてみてください。