イタリアワインの特徴を紹介!おすすめの選び方や人気の品種も!

イタリアワインはお好きでしょうか?食文化の豊かな国イタリアは、ワインの名産地でもあります。イタリア人は水代わりにワインを飲むとも言われています。ワインはイタリア料理の美味しさをより一層引き立てます。今からイタリアワインの特徴を詳しく紹介していきます。イタリアワインの品種・選び方・当たり年、おすすめの人気ワインも紹介しています。イタリア旅行や、イタリア料理店に行った際に是非参考にして下さい。

イタリアワインの特徴を紹介!おすすめの選び方や人気の品種も!のイメージ

目次

  1. 1イタリアワインとは?
  2. 2イタリアワインの選び方
  3. 3イタリアワインの格付け
  4. 4イタリアワインで人気なおすすめは?
  5. 5イタリアワインのラベルを見て選んでみよう!

イタリアワインとは?

イタリアはフランスと1位2位を争う世界最大のワイン生産国です。イタリアは温暖で日照量も多いためぶどうの生育にとって理想的な環境です。一体どんなワインなのか、イタリアワインの特徴を詳しく紹介していきます。

イタリアワインの特徴

イタリアワインの最大の特徴は、バラエティー豊かなワインの多様性です。イタリアは20の州全てでワインが造られていているワイン大国です。イタリアは南北に長細い形をしていて、地域ごとの変化に富んだワインの味にも特徴があります。どこにでもある品種ではなくその土地だけに根付いている品種、土着品種のぶどうが数多くあります。その個性のあるワイン、様々な味のタイプのワインがイタリアワインの特徴でもあります。

日常使いのテーブルワインから高級ワインまで、多種多様なワインを楽しむことが出来るのもイタリアワインの特徴です。手頃なものならミネラルウォーターより安く、料理店でも水を頼むよりワインを頼むというイタリア人は多いのです。空き瓶を持っていけば、1リットル100~200円程度で量り売りするお店もあります。それほどイタリア人の生活にワインは根付いています。

イタリアワインの主な品種

イタリアワインの品種を紹介します。イタリアにあるぶどうの品種は2000種類以上あるとも言われています。赤白それぞれ数種類ずつ紹介します。赤ワイン用の代表的な品種はサンジョヴェーゼ、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェット、アリアニコなどです。白ワイン用の品種はトレッビアーノ、モスカート、マルヴァジア、ピノ・コルテーゼ、ガルガネガなどです。

イタリアワインの産地とワインの特徴

★イタリアワインの代表的な産地と、ワインの特徴を紹介していきます。代表的な産地はピエモンテ州・ヴェネト州・トスカーナ州・シチリア州です。ピエモンテ州はイタリア北部の最も重要な産地で、アルプス山脈の南側に位置する州です。ネッビオーロが代表的な品種で、高級赤ワインの産地として有名です。ヴェネト州は水の都ヴェネツィアがある州で、イタリアワインの生産量がトップクラスの重要なワイン産地です。

★白ぶどう品種のガルガネガが代表する品種で、上品でフルーティーな味が魅力のソアーヴェの主要品種です。トスカーナ州はイタリアの中心地で、イタリアを代表するワイン・キャンティの生産地としても有名です。赤ワインの生産が8割を占め、サンジョヴェーゼを主体として長期熟成に耐えることが出来るイタリアワインが造られています。シチリア州はイタリア半島のつま先部分にあり、温暖な地中海性気候に恵まれています。

★シチリア島は海に囲まれているため、魚介類の美味しさを引き立てる白ワインが多くあります。生産量の約6割を白ワインが占めていることがシチリア州のワインの特徴です。またシチリアでは、酒精強化ワインのマルサラも有名です。ワインにワイン蒸留酒・ブランデーなどのアルコールを加え、熟成させてアルコール度数を高めたワインです。複雑な甘い香りのワインでお菓子作りにもよく使用されています。

当たり年とは?

★よく耳にするワインの当たり年とは、長期熟成に耐えることが出来る高品質なぶどうが出来た年のことです。地域ごとに気候や土壌は違うため、それぞれの産地で生産者が自然環境に対応し理想的なぶどうが出来た場合に当たり年だと言えます。

最高の状態から出来たぶどうを選別し、造りたいワインに適した糖度に達していることが条件で当たり年は決まります。ぶどうの糖度と天候は密接に関係しています。ぶどうの生育に適した天候の良い年が当たり年だとも言えます。

イタリアワインの当たり年

イタリアワインの当たり年を代表的な産地と銘柄に絞って紹介します。ワイン選びの参考にしてみて下さい。ピエモンテ州バルバレスコの当たり年は1978年・1982年・1989年・1990年・1996年・2001年です。同じピエモンテ州バローロの当たり年は1978年・1982年・1989年・1990年・1996年・2001年・2006年・2010年です。

トスカーナ州ボルゲリの当たり年は2006年・2009年です。トスカーナ州クラシコの当たり年は2006年・2010年・2013年です。2010年はヨーロッパのほとんどの地域で非常に良いぶどうの生育が進んだ年だと言われています。

イタリアワインの選び方

イタリアワインのおすすめの選び方を紹介します。料理店のワインリストや店頭でラベルを見てもどのワインを選べば良いかわからない方に、違うタイプの選び方を取り上げています。是非ワイン選びの参考にしてみて下さい。

迷ったら二大産地から選ぶ

イタリアワインのおすすめの選び方1つ目は、二大産地から選ぶ選び方です。二大産地というのはピエモンテ州とトスカーナ州です。ピエモンテ州の代表的なワインは赤ワインのバローロバルバレスコなどです。白ワインではガヴィが有名です。トスカーナ州の代表的な赤ワインはブルネッロ・ディ・モンタルチーノキャンティなどです。白ワインではヴェルナッチャ・サンジミニャーノサッシカイヤなどです。

料理の産地と合わせる

料理とワインの産地を合わせるという選び方も、イタリアワインのおすすめの選び方です。郷土料理にはそれぞれの土地の風土が反映されているため、同じ土地で生育したぶどうを使用したワインは料理の美味しさを引き立てます。

上記で紹介したピエモンテ州の代表的な料理は日本でも人気のバーニャカウダ、ーカルネ・クルーダ・バットゥという生の牛肉を刻んだタルタル、ブラザートという牛肉とハーブを赤ワインでマリネして煮込んだ料理などがあります。

トスカーナ州には古都フィレンツェがあるので伝統的な料理が多くあります。プロシュートハムトリッパ・アラ・フィオレンティーナという牛の胃のトマト煮込み、クロスティーニという薄切りにしたトスカーナパンにレバーペーストを塗った前菜などがあります。以上のような料理を食べる際は同じ産地のワインを選ンでみて下さい。

二大ぶどう品種から選ぶ

イタリアワインのおすすめの選び方に、二大ぶどう品種から選ぶという選び方もあります。二大ぶどう品種とは、赤ワイン用品種のサンジョヴェーゼと白ワイン用品種のトレッビアーノです。

サンジョヴェーゼはイタリアで最も多く生育されているトスカーナ州のぶどうの品種です。濃いルビー色で、酸味と渋味が強く感じられる味が特徴です。キャンティブルネッロ・ディ・モンタルチーノの原料です。トレッビアーノは世界で2番目に多く栽培されているぶどうの品種で、イタリアワインの白ワインの1/3に使用されています。フレッシュでフルーティーさの強い白ワインです。マシャレッリなどがあります。

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イタリアワインの格付け

イタリアにはワイン法という独自の法律があります。1716年にトスカーナ大公国で定められたものが始まりとされていますが、国全体の統一的なワイン法が定められたのは1963年のことです。このDOC法(原産地呼称管理法)といわれるワイン法に則り、イタリアワインの格付けがされています。

イタリアワインの格付けとは?

イタリアワインの格付けは3つに分類されています。上からDOP(保護原産地呼称ワイン)、IGP(地域特性表示ワイン)、VdT(地理的表示のないテーブルワイン)と格付けされています。以前はDOCG、DOC、IGT、Vdtと4 つに分類されていましたが、2010年、EU法の制定でDOCGとDOCの区分がDOPに統一されました。それぞれ詳しく説明していきます。ラベルを見て格付けで決めることも選び方の一つです。

保護原産地呼称ワイン(DOP)

イタリアワインの最も上に格付けられているのがDOPで、Denominazzione di Origine Protettaの略です。DOPに統一された改正後もDODGとDOCは表記が可能なため、現在も混在して市場に出ています。DOPワインの特徴は、特定の地域のぶどうを100パーセント使用していることです。

★熟成期間、アルコール度数などが厳しい基準で定められているため、高い品質が保証されています。更にDOPワインの中でもラベルにDOCGの表記があるワインは、厳正な規定が設けられ生産されています。その品質は世界でもトップレベルのワインといえます。

地域特性表示ワイン(IGP)

★イタリアワインの格付けでDOPの下の等級がIGPです。IGPはVino a Indicazione Geografica Protettaの略で、地域特性表示ワインのことです。テーブルワインよりも生産地・ぶどうの品種が限定されています。生産地である地域の同じ品種のぶどうを85パーセント以上使用することが義務付けられています。生産地、ぶどうの品種、年がラベルに表記されています。

地理的表示のないテーブルワイン(VdT)

★イタリアワインの格付けの最も下の等級がVdTです。これはVino Da Tavoltaの略でテーブルワインのことです。特にぶどうの品種や生産地などに規定がなく、ラベルに表記の義務のないワインのことです。格付けが下だから味が悪いわけでは決してありません。生産者が厳しい制約に捉われず自由にワインを造ることが出来るという利点があります。生産者の個性を活かしたワイン、高品質な人気のあるワインも生産されています。

イタリアワインで人気なおすすめは?

おすすめの人気イタリアワインを赤・白3種類ずつ紹介していきます。高級ワインからデイリーワインまで登場します。これらのワインを押さえておけば間違いないという人気イタリアワインです。

ピエモンテ州の「ワインの王様」バローロ テッレ デル

イタリアワインの王様と呼ばれる人気イタリアワインがバローロです。イタリアワインの代表ともいうべき高級ワインですが、テッレ・デルはリーズナブルなため人気でワイン初心者にもおすすめです。ハイクラスのバローロと比べても味では劣っていません。3年以上熟成された重厚で複雑な味わいと、余韻の長さが特徴のバローロらしい味をしっかり楽しむことが出来ます。

トスカーナ州の柔らかい酸味が特徴 カ・マルカンダ プロミス ガヤ

イタリアワインの帝王と呼ばれるピエモンテ州のスーパーワイナリーのガヤが、トスカーナ州で開設したワイナリーがカ・マルカンダです。世界的に高評価を獲得しているイタリアワインが造られています。プロミスはカ・マルカンダのワインの中でも比較的手頃なおすすめの人気ワインです。メルロー、シラー、サンジョヴェーゼ3品種をブレンドし仕立てられています。

ブラックベリーや甘いスパイスの香りに、濃厚で瑞々しい果実の旨味が口中に広がります。柔らかさとスパイシーさが厚い層を織りなす、バランスの取れた上品な味わいが人気です。

ワインの女王「バルバレスコ・ボルディーニ」

上記で紹介したバローロはイタリアワインの王様でしたが、イタリアワインの女王と呼ばれている人気ワインがバルバレスコです。優美でなめらかさのある女性的な味が人気で、女性にもおすすめです。バルバレスコの中でもおすすめのイタリアワインがバルバレスコ・ボルディーニです。ボルディーニは独自性を持ったワインで、赤系果実のアロマに僅かなスパイス臭が加わった繊細な香りです。エレガントで上品なタンニンの味わいです。

白ワインの聖地で造られた「リヴィオ・フェッルーガ テッレ・アルテ」

イタリア北東部にあるフリウリ・ベネツィア・ジューリア州のロサッツォという土地が産地のリヴィオ・フェッルーガ社のイタリアワインです。この地は白ワイン造りに適していて白ワインの聖地と呼ばれています。このテッレ・アルテは3種類のぶどうをブレンドして造られています。美しい金色をしていて、芳醇で深みのある仕上がりが人気です。イタリアワインの中でも最も評価の高い白ワインの1つとされています。

ヴェネト州の魚介類に合う白ワイン「ピエロパン ソアーヴェ・クラシコ」

ヴェネト州ヴェローナ市にあるピエロパン社のソアーヴェは、優れた醸造技術と発想で世界中から高評価を得る高品質のイタリアワインです。ガルガネーガというぶどう品種を使用し、輝きを帯びた麦わら色をしています。繊細でフレッシュな果実の香りがし、酸味と新鮮な果実味のバランスが良い味わいです。素材を活かした魚介類の料理に良く合います

アブルッツォ州の香り高いワイン「グラン・サッソ」

アブルッツォ州のワインはコストパフォーマンスが高く日常使いに適したイタリアワインです。白ワイン代表的な品種トレッビアーノを使用しています。明るく黄色がかった麦わら色をしていて、桃・西洋かりん・ビワなどの黄色い果実の香りとオレンジの花のような香りがします。しっかりとしたバランスのとれた味わいで、味の余韻も長いイタリアワインです。

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イタリアワインのラベルを見て選んでみよう!

いかがでしたでしょうか?イタリアの魅力が伝わったでしょうか?その土地特有の品種で造られた伝統的なワインや規定に捉われず自由に造られた個性的なワイン、ワイン通の舌を唸らせる高級ワインやコストパフォーマンスの高いカジュアルなワインまでイタリアワインには様々なタイプが存在します。多種多様なワインから選ぶ楽しさもイタリアワインの魅力です。

これまで挙げてきたイタリアワインの産地、ぶどうの品種、当たり年、格付け、銘柄はラベルに記載されています。イタリア旅行やイタリア料理店での食事の際、ワイン好きな方へ向けたプレゼントの際など何を選べば良いかわからないという方は、是非ワイン選びの参考にしてみて下さい。

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