チーズの賞味期限切れはいつまで食べられる?種類別に期限を解説!
チーズの賞味期限が意外と早くて、気付いたら賞味期限切れになってしまった経験をした方も少なくはないでしょう。未開封や開封後でチーズは賞味期限が変わります。賞味期限が切れてしまっても食べられるの?と疑問に思う方も多いでしょう。今回は、安全にチーズを食べるためにも、賞味期限切れのチーズをいつまで食べられるのか紹介します。また、チーズの種類や冷凍は可能なのか?味わいをそのままに保存する方法も見ていきましょう。
チーズは賞味期限切れでも安全?
チーズは賞味期限切れでも食べてOK
チーズは、大量に摂取することが少ない食品のひとつです。少量を使用して、冷蔵庫の奥の方で眠ったままになってしまいがちで、気付いた時には賞味期限が切れてしまっていた・・・という経験をした人も少なくはないのではないでしょうか?ですが、実はチーズは賞味期限が切れてしまっても数日であれば食べることができるのです。賞味期限はあくまでも賞味期限になるので、数日過ぎているのであれば食べられると言われています。
ですが、基本的には賞味期限内に食べきるのが理想と言えるでしょう。気持ち的にも、賞味期限の切れてしまったチーズは少し手を出しにくい面もあることでしょう。ですが、賞味期限ではなく消費期限の表記であった場合には、注意が必要です。賞味期限よりも、消費期限が切れてしまっているのが問題になりますので、チーズに明記されているのが賞味期限か消費期限なのかを必ず確認を行い安全に食べましょう。
賞味期限切れのチーズは味や色で判断
賞味期限切れのチーズを口にする際には、これから紹介することには注意しましょう。賞味期限切れが数日であっても、チーズに次のような点が見受けられる場合には、口にするのではなく惜しいかもしれませんが、廃棄することをおすすめします。
まずひとつめのポイントとして、チーズ自体にカビが生えている場合は残念ですが廃棄することをおすすめします。チーズの中には、カビを生えさせた熟成のされたチーズも存在しますが、自宅での管理方法によって発生したチーズのカビには、身体には良くないとされていますので、カビが少しでも見られるようであれば廃棄しましょう。安全性はかなり低いと言えます。賞味期限切れのチーズでなくとも保存方法によってはカビが生えます。
カビが生えていないが、匂いがきつくなっているのも問題です。チーズの種類によっては匂いのきついものもありますが、開封後のチーズであれば開封後すぐのチーズの匂いと変化を伴っている場合には口にするのをやめましょう。味にも注目したいところでしょう。賞味期限切れのチーズで、見た目にはそこまでの変化が伴っていなくとも、味に変化が見られた場合には発酵も進んでしまっている可能性がありますので注意が必要です。
味の変化の場合に、口に入れた際に舌がピリピリとする感覚が見受けられる場合も安全性は低いと言えます。また、どろどろに溶けてしまっている賞味期限切れのチーズは、匂いなど嗅ぐことなどもせずにそのまま廃棄するようにしましょう。賞味期限切れのチーズは、見た目、匂い、味の3つのポイントに注目するようにしましょう。
チーズの保存期間:未開封の賞味期限切れ
チーズの保存期間はどれくらいなのでしょうか?気になる方も多いことでしょう。ここでは未開封のチーズ、開封後のチーズの保存期間を見ていきましょう。保存期間を見る前に、チーズの種類には大きく分けて2種類のチーズに分けることができます。ナチュラルチーズとプロセスチーズになります。後程詳しく紹介をしますが、ナチュラルチーズは発酵が進んでいるもの、プロセスチーズは発酵が終わっているものになります。
ナチュラルチーズは、未開封であっても発酵が進んでいる状態になるため未開封の賞味期限切れでも1~2週間以内には食べきるのをおすすめします。プロセスチーズは、発酵が終わっている状態のチーズのため、賞味期限切れ後も1~2ヵ月は保存が可能となっていますが、食品になるため未開封であっても安全のため、早めに食べるのをおすすめします。
チーズの保存期間:開封後の賞味期限切れ
開封後に賞味期限の切れてしまっているチーズの場合は、一度以上空気に触れている可能性が比較的高くなります。いくら保存をしっかりしていたとしても未開封のチーズに比べると雑菌が入っている可能性も高く、傷みも早くなります。そのため、開封後のチーズに関しては賞味期限に関係なく早めに食べきるのが理想でしょう。
開封後のチーズは、食べることができるのかを見た目や匂いなどで判断することができます。開封後のチーズは、口にする前に必ず色や匂い、カビが生えていないかをしっかり確認した後に食べれるようであれば食べるようにしましょう。チーズによって、賞味期限切れの開封後のチーズの期限が少し変動があります。
フレッシュチーズの場合には、開封後の賞味期限切れで約1週間ほどとなります。ですが、これには保存方法も関係してきますので保存方法はしっかりチーズに外気の触れないように保存しておく必要があります。フレッシュチーズは傷みも早いので、早めに使うようにしましょう。プロセスチーズなどのハードタイプのチーズは、開封後賞味期限切れ以降でも約3週間を目安にしましょう。
チーズの種類ごとの賞味期限
ナチュラルチーズ・プロセスチーズとは?
保存期間でも紹介しましたが、チーズには大きく分けてナチュラルチーズとプロセスチーズに分けることができます。ナチュラルチーズは、発酵が進んでいるものになります。熟成が進んでいるものとなり、味も日を追うごとに変化していきます。輸入物、外国産のチーズにはこのナチュラルチーズが多いと言われています。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを加熱して発酵を止めてしまっているチーズになります。食べ頃の状態をキープしており、発酵も進まないために熟成せず味の変化が起きません。スーパーで手にすることの多い、スライスチーズやキャンディーチーズがプロセスチーズに値します。
プロセスチーズ
前述した通り、チーズの種類の中でも一番手にすることの多いプロセスチーズは発酵を止めている加工がされているために賞味期限は長いと言われています。姿かたち、メーカーによっても大きく異なりますが、種類によっては製造後約半年以上の賞味期限が設けられているものが多いといいます。安全性も高いプロセスチーズですが、未開封のものでこの期間になるので開封後は早めに消費しましょう。
カマンベールチーズ
カマンベールチーズは、白カビに覆われています。中身は柔らかくなっています。熟成が進むことで、柔らかさが増すと言われています。カマンベールの賞味期限は開封後約1週間です。開封後は、5度以下で保存を行いましょう。未開封のものであっても発酵が進んでいるので、購入後は早めに消費するのをおすすめします。まろやかな味わいで、チーズの中でも好まれている種類のひとつです。
モッツァレラチーズ
弾力があり、おもちのような見た目で熱を加えることでトロトロに溶けだすことからピザなどに多く使用されているモッツァレラチーズは、賞味期限が短く開封後2日ほどとなります。スーパーなどには、使いやすいサイズ感で販売がされていますので、一度にすべて使い切るといいでしょう。
ゴーダチーズ
オランダを代表するチーズのゴーダチーズは、なかなか自宅で保存する方は日本では少ないと言われています。ですが、味わいは日本人の好むマイルドな味わいになっていますので、ぜひ見かけた際には購入してみてはいかがでしょうか?プロセスチーズの原料にもなっています。開封後2週間前後が賞味期限となっています。
ブルーチーズ
チーズ全体に青カビの生えているブルーチーズは、少し味にクセのあるチーズの種類としても有名です。青カビによって熟成を進めていきます。未開封であっても熟成は進みますので、安全に食べるためにも早めの消費をおすすめします。ワインにも合うのでつまみにもおすすめでしょう。ブルーチーズは開封後10日前後が賞味期限となります。
ピザ用チーズ
さまざまな料理に使用することのできるピザ用のチーズは、どんな料理にも使える使いやすさと手軽さで人気があります。子供ウケも抜群のため、家庭に常に常備している方も多いことでしょう。未開封時には少し長く保存がききますが、開封後の賞味期限は4~5日ほどと短くなっていますので注意しましょう。冷凍の保存もおすすめです。安全に食べるためにも賞味期限を守るようにしましょう。
粉チーズ
自宅に常備している方も多い粉チーズですが、賞味期限が気付いたら切れていたという経験をした方も少なくはないのではないでしょうか?粉チーズの賞味期限は、開封後約1ヵ月とされています。チーズの中では珍しく常温での保存ができるため常備する方も多いようです。
チーズの正しい保存方法
チーズは常温保存できる?
チーズの保存の際には常温保存は基本的にはできません。チーズは、もともと腐っている食品になるため、常温保存も可能なのでは?と思われる方も多いことでしょう。また、海外ドラマなどではキッチンにそのままチーズが置いてあり常温保存されている光景を目にした方もいることでしょう。チーズの常温保存は、1~2日ほどでしたら可能ですが、基本的には冷蔵庫などで保存することをおすすめします。
これまで紹介してきたようにチーズには種類があります。熟成具合もさまざまですが、その熟成具合によっても常温保存が可能であるのかが問われるのです。常温保存が可能であるチーズは、熟成が進まないチーズです。熟成が進んでいる状態のチーズは、常温保存はしないよう注意しましょう。また、水分の少ないチーズも常温保存が可能です。パッケージに常温保存可の表記があるもの以外は、常温保存は安全のためにもやめましょう。
チーズの冷蔵保存方法
チーズの冷蔵保存方法として、開封後のチーズであれば切り口などをラップで丁寧に包み込みましょう。外気に触れないように意識してラップをしましょう。また、ラップのみではなくラップで包んだチーズを密閉容器に入れて保存すると、より一層チーズの乾燥を防ぐことができます。
冷蔵庫の中でも、野菜室に保存するのが適切です。野菜室に保存することで、発酵を抑える効果が発揮されます。ハード系のチーズであれば、濡れフキンなどで包んでから野菜室に保存するのもいいでしょう。普通の冷蔵室では、味の変化が起こってしまう可能性もありますので、チーズの保存は野菜室であることを覚えておきましょう。
野菜室でも注意ポイントがあります。野菜室の中に、酵素を発する野菜がある場合は注意が必要です。酵素を出す野菜と一緒にする際には、ラップなどを入念にし必ず酵素を出す野菜から遠い場所で保存するようにしましょう。
チーズの冷凍保存方法
チーズの保存方法に冷凍方法もありますが、基本的にはチーズは冷凍保存には向きません。ですが、どうしても長期で保存したい場合には冷凍保存も可能です。少し味が落ちる可能性がありますので注意しましょう。チーズを冷凍保存する場合には、密閉容器などに入れて冷凍しましょう。アルミトレーの上などに乗せて急速冷凍を行うのもひとつのポイントです。じっくりと冷凍するのではなく、瞬間的に冷凍しましょう。
冷凍保存をする際の期間は、約1ヵ月を目安に保存するようにしましょう。1ヵ月以上冷凍してしまうと、チーズが冷凍焼けしてしまったり味が格段に落ちてしまう可能性も否めません。調理などに使用する際には、冷凍された状態のまま一気に加熱調理しましょう。解凍後には、そのまま食べることもできますが、加熱することをおすすめします。
チーズの保存のポイント
チーズに乾燥は大敵
チーズには、乾燥が大敵です。チーズの種類によって、保存方法などさまざまですが、どのチーズにも共通するのが乾燥に弱いということです。そのため、冷蔵庫での保存の際に野菜室をおすすめしたのにも共通の理由が存在します。野菜室は、冷蔵庫の中でも湿度の高い庫内です。そのため、乾燥に弱いチーズを保存するのには野菜室が適切であると言われているのです。
チーズは乾燥することで、パサパサになってしまい、美味しく食べることができません。食感も悪くなることで、本来の美味しいチーズではなくなってしまいます。必ずチーズを保存する際には乾燥を避けるようにしましょう。
高温や直射日光を避ける
チーズは乾燥に弱いと紹介しましたが、高温にも弱い食材です。一番は、高温や直射日光によってチーズが溶けだしてしまうことが懸念されますが、発酵食品なので発酵の段階で高温や直射日光を浴びることで食べられる状態ではなくなってしまう可能性があります。高温や直射日光は、開封後のチーズはもちろん未開封のチーズにも共通して言えることなので注意しましょう。
匂いの強いものと一緒に保存しない
チーズは、匂いを吸収しやすいので匂いの強いものと一緒にしてしまうことで匂い移りが懸念されます。冷蔵庫の中で保存する際には未開封であればそこまで気になりませんが、開封がされているチーズの場合は、匂い移りがしないよう注意しましょう。味にも変化が出てしまうので、開封後のチーズを保存する際には匂いが移らないようにしっかり密閉して保存するようにしましょう。
柔らかいチーズはアルミホイルを使う
柔らかさのあるチーズは、アルミホイルを使用して保存するといいでしょう。アルミホイルで密閉することで、匂い移りを防ぐ効果もあります。また、冷蔵庫内でも早急に冷やす効果があるため開封済みの柔らかいチーズはアルミホイルに包み込んで保存するようにしてみましょう。また、柔らかいチーズは型崩れも心配です。アルミホイルに入れて保存することで型崩れを防ぐ働きもあります。
チーズから水分が出たら拭く
未開封のチーズではそこまでの懸念はされませんが、開封済みのチーズは水分の少ないチーズから多いチーズまでさまざまです。チーズは、水分が出ることでカビが発生します。ラップをすることで水分も出やすくなるため、チーズから出た水分はこまめに拭き取りましょう。また、ラップも水分が出ているようであれば取り換えることをおすすめします。雑菌が付着するのを懸念するため、乾いた清潔な布で拭き取るようにしましょう。
チーズは賞味期限切れのものは必ず安全を確認!
チーズの賞味期限切れは、よく起こるケースです。使い切れずに残ってしまったチーズの賞味期限が切れてしまった場合には、必ず見た目、匂い、カビが生えていないか、見た目などに分からない場合には口に入れたときに違和感がないのかをしっかりと確認した上で、安全に食べるように心がけましょう。もともと腐っている食品ですが、保存方法によっては食べることができなくなりますので、注意しましょう。