豆腐の消費期限切れは1日でNG?賞味期限との違いや未開封の時は?
私たちの身近な食品である豆腐ですが、豆腐の中には消費期限が表示されている商品があることを知っているでしょうか?賞味期限は切れても食べる方も多いかと思いますが、消費期限切れの豆腐は1日経っただけでも食べられないのでしょうか?今回は普段何気なく目にしている賞味期限と賞味期限について詳しく調べ、消費期限切れの豆腐は本当に食べられないのか、未開封の状態や加熱してもNGなのか、消費期限切れの豆腐を食べるとこわいブドウ球菌による食中毒とはどんなものなのか、豆腐のおいしい食べ方などを詳しく調べていきます。
豆腐の消費期限切れたら食べられない?
豆腐あるじゃーん!っておもったら賞味期限8月だったので捨てました…… pic.twitter.com/JBVm5TaOM4
— 上條 (@swedcxzaq) November 11, 2019
普段何気なく食べている豆腐ですが、賞味期限ではなく消費期限が書かれたものがあるのを知っているでしょうか?昔の豆腐は殺菌や保存方法が不十分だったため豆腐を保つことがとても難しく、消費期限を記載している豆腐が主流でした。今では賞味期限が書かれた豆腐が多いですが、昔ながらの製法で作られた豆腐は消費期限が書かれています。では消費期限切れの豆腐は、もう食べられないのでしょうか?
豆腐の消費期限は1日でも過ぎたらNG
賞味期限が1週間前の豆腐があったので、夕飯は温めた豆腐です🤗
— まいち! (@10bMaichin) November 7, 2019
仕事終わりで疲れたしパックのまま食べるズボラっぷり(/ω\*) pic.twitter.com/70PIC5ZJfu
豆腐の賞味期限なら数日過ぎても食べられるのですが、実は消費期限は、1日でも過ぎたら食べてはいけないのです。たった1日ですが、この1日消費期限を過ぎただけで、豆腐のパックに入っている水に含まれるブドウ球菌などの微量な菌が繁殖し始めて腐敗が始まり、食べるととても危険なものに変化してしまいます。消費期限切れの豆腐は未開封でも食べないようにしましょう。
黄色ブドウ球菌による食中毒を起こす恐れがある
冷蔵庫に入れてた豆腐凍っちゃってたのクソ笑うし賞味期限普通にきれてる pic.twitter.com/q1VTgSsNzC
— びびるん (@BiBiL96) November 5, 2019
豆腐は消費期限が1日でも切れて腐ると、すっぱい臭いがして、黄色く変色したりぬるぬるしたり見た目も変わってきます。腐った豆腐を食べてしまうと、かなりひどい食中毒の症状を起こしてしまいます。豆腐は日が経つと、大豆タンパクが黄色ブドウ球菌やセレウス菌によって浸食され、酸味が出てきます。そのためすっぱい臭いがすると腐ってると判断することができ、腐敗菌が出す毒素を食べてしまうことで食中毒が起こります。
消費期限切れの豆腐は加熱しても危ない
加熱したら消費期限切れでも食べられるのでは、と思うかもしれませんが、1日でも消費期限切れした豆腐は、加熱しても食べられません。消費期限切れの豆腐の中にある黄色ブドウ球菌は、菌自体は熱に弱いですが、増殖しているときに発生するエンテロトキシンは100度で加熱しても毒性を失わず、飲食後激しい嘔吐・腹痛・下痢の症状など重篤な食中毒を引き起こす恐れがあり、消費期限切れの豆腐は大変危険な食べ物となります。
豆腐の消費期限と賞味期限の違い
豆腐の消費期限の基準
豆腐の消費期限は、豆腐をちゃんとした保存方法で未開封の場合に、この日までなら安全に食べることが可能な期限で、この期限を超えると細菌が繁殖して腐敗する可能性が高くなるので、食べない方がいいという期限です。消費期限は、期限内に消費しきらなければならないという期限なので、期日までに使い切ることが前提とされています。
豆腐の賞味期限の基準
豆腐の賞味期限は、豆腐をちゃんとした保存方法で未開封の場合に、この日までなら食べることが可能な期限で、この期限を超えてすぐ食べられなくなるということはないですが、味が落ちて傷んでしまう確率が上がります。消費期限や賞味期限の設定は、製造会社が科学的に調査して判断された基準になります。
豆腐の賞味期限が切れた場合は食べられる?
未開封なら何日まで大丈夫?
メーカーによって差はありますが、最近では賞味期限が表示されている豆腐を多く見かけます。水に浸かっている状態でパッケージに密封されたよく見かけるタイプの豆腐は、未開封の状態で賞味期限は製造日から3~5日程度になります。大手メーカーの豆腐はパックごと熱殺菌処理されていることも多く、その場合賞味期限は10日程度になります。
また容器いっぱいに豆腐が詰め込まれて密封され、熱処理などで殺菌が行われた充填式のタイプの豆腐は、水がない分長持ちするので、未開封の状態での賞味期限は製造日から1か月程度となります。ただし開封してしまうと賞味期限内でも痛みが早まる可能性が高くなるので、開封後は食べ切るなどなるべく早く使い切りましょう。
期限切れの豆腐が食べられるかの判断基準は?
賞味期限が過ぎた豆腐は、味の点でも安全面でも食べることはあまりおすすめしません。特に豆腐は、賞味期限と消費期限がほぼ同じ食品なので、未開封の状態でもブドウ球菌による食中毒の心配があります。加熱しても安全とは言い切れないので、長くみても3日ほど賞味期限を過ぎたものは食べずに処分した方が良いでしょう。
賞味期限前の豆腐でも、開封して臭いや触った感じでおかしいと思ったら処分したほうが良いです。豆腐が安全に食べられるかどうかは、パック全体がふくらんでいないか、水が濁っていないか、豆腐が黄色く変色していないか、豆腐から臭いがしないか、豆腐を触った時にぬめりや粘り気、糸を引く感覚はないか、などの点をチェックしましょう。
賞味期限切れの豆腐は加熱する人が多い
賞味期限切れの豆腐を食べるのは自己責任となりますが、食べる場合は豆腐を加熱して食べる人が多く、冷ややっこなどそのまま食べる食べ方は避けて、一度加熱したものを冷やして食べた方が良いでしょう。加熱の仕方は、鍋に豆腐がかぶるほどの水を入れて10分ほど火にかけて、中まで加熱してお好みで冷まして食べる食べ方が主流です。
賞味期限切れで腐ってしまった豆腐は、加熱すれば食べられるというわけではありません。食品は腐ると細菌が繁殖し毒素を生成します。加熱によって細菌は死滅しても毒素はなくならないので、腐ってしまった豆腐を加熱しても、食中毒を起こす可能性が高くなります。賞味期限切れの豆腐は臭いや見た目、食感で確認し、自己責任で加熱処理をして食べるかどうか判断しましょう。
豆腐を加熱調理する食べ方
豆腐は冷ややっこや豆腐サラダなどそのまま食べてもおいしいですが、麻婆豆腐や豆腐ステーキなど加熱して食べる食べ方でも豆腐をおいしく楽しめます。その中で、簡単でおいしく食べられる豆腐を加熱調理した食べ方をいくつか紹介します。
節約レシピ「豚ばらの肉豆腐」
豚バラ肉と豆腐は相性抜群で、こちらのクックパッドで殿堂入りしたレシピは、簡単なのにおいしくできる豆腐の加熱調理の食べ方です。
- 豆腐1/2丁
- 豚バラスライス2~3枚
- 玉ねぎ1/4個
- 水120cc
- しょうゆ大さじ1
- みりん大さじ1
- 砂糖小さじ2
- 粉末かつおだし小さじ1
- 豆腐、豚バラ肉、玉ねぎを食べやすい大きさに切ります。
- フライパンに油を入れずに豚バラ肉を炒めます。
- 肉に火が通ったら玉ねぎを一緒に炒め、玉ねぎに火が通ったら残りの調味料をすべて入れます。
- 沸騰したら豆腐を入れ、再び沸騰したら1分ほど煮て出来上がりです。一度冷ますと味がしみておいしくなります。
ごはんがすすむ「ピリ辛麻婆豆腐」
しょうがやにんにく、ネギの薬味をしっかり効かせてピリ辛に仕上げた麻婆豆腐は、油を少量に押さえてあっさりなのにご飯も進む、簡単でおいしい豆腐の加熱調理の食べ方です。
- 豚ひき肉100g
- 豆腐300g
- しょうが、にんにく各1片
- 長ネギ1/3本
- 豆板醤小さじ1~2
- 塩、黒コショウ少々
- 水150cc
- しょうゆ大さじ1/2
- 料理酒大さじ1
- 甜面醤小さじ2
- 鶏がらスープの素小さじ1
- 砂糖小さじ1/2
- 水溶き片栗粉大さじ2
- ごま油(仕上げ用)小さじ1
- しょうが、にんにく、長ネギはみじん切りにし、豆腐はさいの目切りにします。合わせ調味料(水・しょうゆ・料理酒・甜面醤・ガラスープの素・砂糖)を水溶き片栗粉を作っておきます。
- 中華鍋を中火にかけ、しょうが・にんにく・長ネギ半量・豆板醤・ひき肉を入れてよく炒めます。
- ひき肉をしっかり炒めたら塩、黒コショウを入れ、豆腐と合わせ調味料を入れます。沸騰したら水溶き片栗粉を混ぜながら少量ずつ加えます。
- 数十秒沸騰させたら、仕上げに長ネギの残りと鍋肌からごま油を回し入れて出来上がりです。
おつまみにおすすめ「豆腐と鶏ひき肉のからあげクン」
- 鶏ひき肉200g
- 絹豆腐(ひき肉に対して1/3量)65g
- 唐揚げ粉1/2袋
- 油、レタスなど適量
- 豆腐をキッチンペーパーに乗せ、両面を1分ずつレンジで加熱して水分を飛ばします。
- 鶏ひき肉、豆腐、唐揚げ粉をボールに入れて、粘りが出るまでよく混ぜます。よく混ざらないと粉っぽさが残るのでよくこねます。
- こねたら油をフライパンに入れて火にかけ、油が180度になったら一口大の大きさに丸めて揚げていきます。タネを入れたら中火から弱火にしてゆっくりと揚げます。鍋が軽く埋まるくらいの量でじっくりと焼いていきます。
- 泡が小さくなり、唐揚げがきつね色になって浮いてきたら完成です。皿にレタスなどを敷いて唐揚げを盛り付けたら出来上がりです。
豆腐と鶏ひき肉、唐揚げ粉だけでコンビニで食べるような唐揚げを作ることができる、簡単でおいしい豆腐の加熱調理の食べ方です。豆腐が多いとやわらかすぎてしまうので、ひき肉の量に対して1/3量以上入れないようにします。冷めてもおいしいのでお弁当にもおすすめの食べ方です。
豆腐は期限内で美味しく食べよう!
いかがでしたか?豆腐の消費期限と賞味期限について、賞味期限切れの豆腐や消費期限切れの豆腐はどれくらい日持ちするのか、未開封の豆腐と開封済みの豆腐の賞味期限の違い、消費期限と賞味期限の違いから、豆腐をおいしく加熱調理して食べる食べ方まで紹介してきました。
消費期限切れの豆腐は1日でも過ぎればブドウ球菌が増殖し始め、たとえ加熱してブドウ球菌は死滅しても毒素は残っており食中毒の可能性が高まることから、消費期限切れの豆腐は食べないほうがよいことをお伝えしてきました。未開封の豆腐でも、開けてみて異臭などを確認し、豆腐はなるべく期限内で美味しく食べましょう!