納豆は常温保存できる?発酵と腐敗の違いや賞味期限を調査!

大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品の納豆。納豆は日本の食事の定番食品で手軽で身近にある食品ですが、近年では、その健康と美容に関するパワーが注目されています。昔から大豆は「畑のお肉」と云われてきたように、栄養が豊富な食品です。健康やダイエットに効果があるスーパーフードとして知られています。その納豆を常温保存する際の条件や常温保存した際のリスクを紹介。更に納豆の魅力と保存方法や賞味期限、発酵と腐敗の違いや栄養素や効果などを紹介していきます。

納豆は常温保存できる?発酵と腐敗の違いや賞味期限を調査!のイメージ

目次

  1. 1納豆は常温保存しても大丈夫?
  2. 2納豆の発酵と腐敗の違いについて
  3. 3納豆は冷凍保存で賞味期限を長くできる
  4. 4納豆は常温保存したほうが栄養価が高まる
  5. 5納豆を常温保存するときは早めに食べて!

納豆は常温保存しても大丈夫?

納豆の常温保存方法

納豆の保存に適した温度は10度以下になります。10度以上の所に置いたままであったり、保存をしておくと発酵が進んでしまいます。冬の間でしたら常温保存が可能なのです。しかし、暖房が利いている温かな部屋などでは冬でも常温保存はなさらないで下さい。では、常温保存にはどのような場所が適しているでしょうか?シンクの下や床下など、冷暗所などの冷暗所で保存しましょう。
 

納豆を常温保存したときの賞味期限

納豆の賞味期限は通常(冷蔵保存)で1週間程で、比較的短めになります。納豆を常温保存した場合の賞味期限は、保存場所などの状況に応じて誤差が多少でますが、数日間程度となります。常温保存した場合には基本的には納豆に記載されている賞味期限より保存日数は少なくなりますので早めに食しましょう。

納豆を温かい場所で常温保存するとどうなる?

納豆菌は生きている状態で出荷されます。納豆は工場から出荷する際に、冷やされることによって発酵状態が止められており納豆はとても良い状態で店頭に並べられています。購入後、常温や温かい場所に納豆を置くと止められていた納豆菌が目を覚まして再発酵が始まってしまいます。長期常温保存をしたりして、納豆が再発酵を始めると粘りが少なくなり、アンモニア臭が発生します。 

納豆は温かなところでは決して常温保存を行わないように気を付けましょう。基本は10度以下の涼しい場所でないと、納豆の常温保存には適していません。

納豆は常温ではなく冷蔵保存が基本!

納豆を購入した後、殆どの方が納豆を常温ではなく、冷蔵保存を行っていると思います。購入した後は、パックのまま冷蔵庫に入れて保存が最も間違いのない納豆の保存方法です。保存に適している温度が10度以下なので常温でなく、安定して温度を保てる冷蔵庫が基本です。もし、常温保存をする場合にはその環境が大切になりますので、納豆をダメにしてしまうような過ちが起きないように常温ではなく、冷蔵保存をしましょう。

納豆の発酵と腐敗の違いについて

「発酵」と「腐敗」は共に食品に含まれているたんぱく質や糖を栄養として、カビや酵母などの菌類や細菌が増殖する点では共通しています。納豆の「発酵」と「腐敗」での大きな違いは発酵…人間にとって好ましい菌が生成される。腐敗…人間にとって好ましくない菌が生成されるという事です。常温保存を長時間していると腐敗が始まってしまうので気を付けましょう。

納豆は大豆を発酵させた食べ物でダイエットにも最適

納豆は大豆を納豆菌で発酵させた発酵食品です。大豆にはたんぱく質が豊富に含まれていて、筋肉を作る効果があるので基礎代謝がアップするので、ダイエットにはもってこいの食品なのです。また、栄養素である大豆ペプチドが基礎代謝を高めて、吸収した脂肪の燃焼を促進させれくれるのです。更に、大豆サポニン糖質や脂質の余分な吸収を抑え、肥満を予防すると様々な栄養素がダイエットに効果的なのです。

納豆の発酵は健康に良いもの

納豆菌は生きたまま腸に届き、熱にも壊れにくく腸内でも発酵が進み腸内環境を酸性にしてくれます。腸内が酸性化すると、悪玉菌が腸内に増殖しにくい環境を作ってくれます。更には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が腸の壁を刺激し、善玉菌を増やしてくれます。納豆菌は120度を超えないと死滅しない程強い菌で強い酸性の胃酸にも負けずに腸に達して細菌やウイルスの働きを抑える作用があります。常温では納豆菌は生きたままです。

納豆は消化がよく、消化酵素も多いため、栄養補給によって体力を高めることでも風邪の予防に役立ちます。免疫力アップにも効果がありますので積極的に摂取したい食品です。糖質や脂肪の吸収抑制や、整腸作用などの働きもあるのでダイエットにも効果的な働きをします。

納豆の腐敗は体に悪影響があるもの

納豆を常温などの温かい環境に置いておくと、納豆菌以外の雑菌が繁殖して健康に害を与える可能性が出てきます。雑菌の種類は無数にあり様々な害を体に及ぼしますのでくれぐれも納豆を腐敗させないように常温保存をする際には10度以下の低温で陽に当たらないように気を付けて下さい。まれではありますが、雑菌によってはカビが発生することもあります。

納豆が腐敗するとどうなる?

納豆は納豆菌によって大豆が酵」したもので健康に害はありません。それに比べて健康に害を与える雑菌が増えたものを「腐敗」といいます。10度以上の高温な場所に放置していたり、常温で保管をしておくと納豆菌以外の雑菌の繁殖によって納豆が腐ることがあり、これを「腐敗」といいます。このような状態の納豆は賞味期限以内であっても食べることはできませんので、常温保存する際にはその状況をしっかりと留意して下さい。
 

納豆が腐敗してしまった時の見た目としては、糸を全くひかなくなったり、水っぽくなったり、表面に白い結晶のような物が付着します。また、強いアンモニア臭がしたら危険ですので食さないように気を付けて下さい。納豆を常温保存することはあまりすすめられません。
 

納豆は冷凍保存で賞味期限を長くできる

健康にも美容にも効果的な納豆。お手頃な価格でついまとめて購入してしまうことがあるかと思います。そのような時に保存方法としておすすめなのが、冷凍保存をすることです。日持ちもしますし、必要な時に事前に常温に戻して解凍しておけば好きな時に食べることが出来ます。また、常温の方が納豆の持つ効果が大きく働きます納豆の保存方法でおすすめなのは、冷凍保存で食べる前に常温に戻すことです!

納豆の冷凍保存方法

納豆を冷凍保存する際に多くの方々は購入したパックのまま冷凍庫へ入れるという手法をとっているかと思います。勿論、この方法でも良いのですが、パックは納豆の容量の割にサイズが大きく水分が失われやすいので冷凍焼けなどによる臭い移りや乾燥のリスクもあります。余裕があれば購入した常温のパックから出してラップにくるんで密閉容器に移して保存することをおすすめします。

可能であれば、パックから出してラップに包みジップロックなどのような密封できる袋や容器に入れ空気を抜いて冷凍して下さい。密封をして乾燥を防ぐことが冷蔵保存をする際の大切なポイントになります。

納豆は冷凍保存すると納豆菌の発酵が止まる

納豆は、原材料である大豆を発酵させた発酵食品で、納豆を冷凍をしたらその発酵は止まってしまいます。冷凍で納豆菌が死んでしまうのではなく、休眠状態になるだけなので常温に戻して解凍をするとまた発酵がはじまります。常温に戻ると納豆菌は再活動を始めますので、安心して冷凍保存をして下さい。

納豆を冷凍保存したときの賞味期限

納豆を冷凍保存した際の賞味期限は約1ヵ月程になります。納豆のパッケージには冷凍保存の際の賞味期限という記載はないので、ご自身で判断をなさって下さい。なお、全国納豆協同組合連合会のアナウンスによりますと、賞味期限以内に召し上がることがベストですが、あまり細かなことを気になさらない方でしたら、一応冷凍納豆は3~6ヵ月位の間は問題なく食べることが出来るということです。

納豆を冷凍した際の解凍方法

冷凍したままではカチカチに凍っていて勿論食べれませんので常温に戻す必要があります。では、どのように常温に戻して食べたらいいのでしょう?食べる前日に冷凍庫から出して、冷蔵庫へ移しゆっくりと解凍することが最もおすすめです。季節に応じて多少の差はありますが、6~8時間程で解凍が出来ます。

冷凍庫から出して、常温で放置すると温度にもよりますが、納豆菌の再発酵が20度前後で進むので注意が必要になります。特に夏は急速な解凍で水分が流れ出てしまうことも考えられますので、美味しく解凍するにはじっくりと時間をかけることがポイントです。出来れば常温解凍は様々なリスクがあるので避けましょう。
 

納豆を解凍する際にやめて頂きたいのは、電子レンジでの解凍です。納豆の食感も損なわれますし、納豆菌特有のアンモニア臭がより強く感じられてしまうこともあります、何より大事な納豆菌が死滅してしまいます。

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納豆は常温保存したほうが栄養価が高まる

常温でナットウキナーゼの栄養を効果的に摂取

ナットウキナーゼとは、納豆のネバネバ部分に含まれているたんぱく質分解酵素をいいます。ナットウキナーゼは大豆を発酵させ納豆を作る段階で出来る栄養素です。血栓の主成分である「フィブリン」に直接働いて分解してくれ、血栓を溶かし血流を良くしてくれるので、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を予防する効果が期待出来るのです。では、ナットウキナーゼをより有効的に摂取するにはどうしたらよいのでしょうか?

納豆は常温で置くと納豆の発酵が進み、栄養が増加していきます。もし、冷蔵庫で保存していた納豆なら、混ぜてから20分ほど常温で置いておいて下さい。ナットウキナーゼという栄養成分を効果的に摂取できるようになります。ナットウキナーゼは血液サラサラ効果があり、血圧を下げたり、血流を良くしたりします。納豆は常温で発酵をさせた方がより健康や美容、ダイエットに効果的という訳です。
 

多くの方が納豆を食べる際には、冷蔵庫から出して間もなく食べていることでしょう。しかし、その食べ方は納豆の栄養素を十分に活かしきれていない食べ方なのです。

納豆の効果を上手に摂取するには、常温に戻しておくことです。食べる前に冷蔵庫から出して20分~30分くらい置いて常温に戻しておきましょう。常温にすることによって、眠っていた納豆菌が起きて活動し始め、ナットウキナーゼやレシチンが増えて、納豆の持つ栄養素を有効的に摂取することが出来るのです。

納豆は栄養があるが食べ過ぎには注意

納豆は、人間に必要な栄養がバランスよく含まれた健康食です。五大栄養素のたんぱく質・脂肪・炭水化物・ビタミン・ミネラル・そして第6の栄養素といわれる食物繊維を含む優れた食品です。

納豆の素、大豆に含まれる大豆イソフラボンには、女性ホルモンのバランスを崩し、子宮内膜増殖症など健康を損なうリスクがあるといわれていますので2パックまでにしましょう。また、食べ過ぎはエネルギーオーバーにもつながりますので(納豆は100gで200kcal)ダイエットを気になさっている方はカロリーに気を付けて下さい。

納豆を常温保存するときは早めに食べて!

常温保存した納豆は賞味期限が短くなります。もし、納豆を常温保存したら味わいや効果を考えて早めに食べるように気を付けましょう。

納豆が持つ豊富な栄養を有効的に摂取するには、常温で納豆菌を発酵させることがおすすめですが、10度以上になると常温の範囲を超えて納豆菌が死滅して腐敗へと進み、雑菌が発生し体に悪影響を及ぼします。基本は冷蔵保存で、沢山購入した際には冷凍保存をして、食べる20~30分前には常温に戻して少し納豆菌の発酵を進めてから食べましょう。

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