納豆の冷凍保存方法とは?正しい解凍方法と味・栄養の変化について!

つい買いすぎてしまった納豆を賞味期間内に食べきれない、そんな経験はありませんか?賞味期間を過ぎてしまった納豆が食べられるかどうか迷うところですが、実は納豆は冷凍保存することができます。正しい冷凍保存方法で、きちんとした解凍方法で解凍すれば、長期間冷凍保存しても冷凍前とほぼ変わらず、美味しく納豆を食べることができます。今回はそんな納豆の正しい冷凍保存方法と解凍方法、冷凍・冷蔵したときの賞味期間、簡単なフィルムのはがし方、冷凍で味や栄養がどう変化するかなどについて紹介していきます。

納豆の冷凍保存方法とは?正しい解凍方法と味・栄養の変化について!のイメージ

目次

  1. 1納豆の冷凍保存方法と賞味期間
  2. 2納豆を冷凍したときの解凍方法
  3. 3納豆を冷凍したときの味や栄養の変化は?
  4. 4納豆を冷凍したら美味しいレシピでアレンジ
  5. 5納豆は冷凍保存で美味しさ長持ち!

納豆の冷凍保存方法と賞味期間

納豆の賞味期間が過ぎてしまい、処分するかどうか迷ったことはないでしょうか?納豆は発酵食品なので多少賞味期間が過ぎても大丈夫だと思う方も多いですが、納豆が冷凍できれば賞味期間が過ぎてしまう心配は少なくなります。では納豆をどのように冷凍保存しどれくらい賞味期間がもつものなのか、また味や栄養はどう変化するのか、納豆の冷凍保存について、詳しく紹介していきます。

納豆の冷凍保存の方法

納豆はそもそも納豆菌により発酵しており、冷蔵庫で保存した場合賞味期間は1週間前後とされています。冷蔵保存で賞味期間が過ぎると、アンモニア臭が増加したり糸引きが悪くなったり、また白い結晶ができて食感が損なわれたりしておいしく食べられなくなってしまいます。納豆を冷凍した場合、納豆菌は冷凍下では休眠状態に入るため生き延びることができ、解凍すると再び発酵が開始されるので、冷凍保存は可能というわけです。

納豆の冷凍保存の方法は、購入したパックのまま冷凍することも可能ですが、パックのままだと冷凍庫でかさばり、水分が失われやすく冷凍焼けによる乾燥や臭い移りをする可能性もあります。できればパックから出してラップにくるみ、密封容器に移して保存するのがおすすめです。パックのまま冷凍保存するなら、パックごとラップでくるみ、乾燥しないように密閉できる袋に入れて空気を抜いて保存します。

納豆を冷凍保存したときの賞味期間

納豆を冷凍保存した場合の賞味期間は、約1か月くらいです。きちんと保存袋に入れて密封して冷凍した納豆は3か月から半年程度は腐敗することなく保存は可能ですが、それ以上長期間になると少しずつ味は落ちてきます。

納豆を冷蔵保存したときの賞味期間

納豆を冷蔵保存したときの賞味期間は、基本的にパックなどの包装に記載されている賞味期限の通りです。しかしあくまで「賞味期限」であり「消費期限」ではないため、人によっては賞味期間を1~2週間過ぎても大丈夫という意見もあります。実際に納豆の臭いや食感などで異変がなければ口にしても良いですが、自己責任になります。できれば賞味期間内に食べた方が安心です。

納豆のフィルムを簡単に取る方法

納豆によっては容器に透明なフィルムが貼ってあることがあります。これは納豆の乾燥を防ぐためであり、適度な湿気を保ち納豆を美味しく発酵させることができます。でもフィルムをはがすときにうまく取れなかったり、手について汚れてしまったりすることもあります。そんな時に役立つ納豆のフィルムを簡単にはがす方法を紹介します。

まず納豆のパックを開けたら、フィルムの中央部分に箸を2本刺します。ドライバーでネジを回すように、箸をくるくる回転させると、少し回すだけでフィルムが箸に巻き付いてきます。そのままはがしてゴミ箱に入れれば、フォルムに納豆がつくことも手が汚れることもなく、きれいにはがせます。納豆をパックから出して冷凍する際にも、この方法で楽にフィルムをはがすことができます。

納豆を冷凍したときの解凍方法

納豆の解凍は冷蔵庫で時間をかけて

納豆は冷凍すると硬くなってしまうので、きちんとした解凍方法で解凍する必要があります。冷凍された納豆は、食べる前日に冷蔵庫に移して解凍させるのがおすすめです。季節にもよりますが6~8時間程度で解凍され、上手に時間をかけた解凍方法でないと、風味や口当たりが変わってしまうこともあります。またパックのまま冷凍した場合、パックが割れてしまうことがあるので、パックから無理やり出さないようにしましょう。

納豆の常温解凍の方法

納豆を冷凍庫から外に出して常温で解凍する解凍方法もありますが、20度前後まで戻ると再発酵が進むので注意が必要です。特に夏場は、急速に解凍されるので水分も流れてしまうこともあります。納豆をおいしく解凍するためには、じっくりと時間をかけることが必要です。

納豆の解凍は電子レンジNG

納豆を電子レンジで加熱した場合、血栓を予防し生活習慣病の予防にも効果があるナットウキナーゼが死滅してしまいます。また加熱すると水分が失われ、食感も悪くなり、納豆菌特有のアンモニア臭がより強く感じられるので、電子レンジでの解凍は避けたほうが良さそうです。

納豆を冷凍したときの味や栄養の変化は?

納豆は正しく冷凍・解凍すれば味の変化は気にならない

納豆を冷蔵庫に移して時間をかけてじっくり解凍したり、常温で時間を守って解凍すれば、納豆の味に変化はありません。金属トレイにのせて急速冷凍すると、味や食感に大きな変化なくおいしく食べられます。納豆を正しい冷凍保存方法で冷凍しなかった場合、冷凍焼けをしたり匂いが移ったりして風味が落ちることもあります。常温解凍の場合、うっかり放置しすぎると納豆の再発酵が進んで味が落ちてしまいます。

納豆を冷凍したら納豆菌はどうなる?

納豆に含まれる納豆菌であるナットウキナーゼは常に活動しており、賞味期間を過ぎると発酵が進みすぎてアンモニア臭が強くなったり、納豆の味が落ちてしまいます。ナットウキナーゼは冷凍しても死ぬことはなく、休眠状態になり活動を停止するので長期間の冷凍保存が可能です。また20度前後になると再び活動をし始め発酵を始めます。

納豆に含まれる水溶性ビタミンは流れ出てしまう

納豆に含まれる水溶性のビタミンであるビタミンB群とビタミンCは、冷凍すると流れ出てしまいます。しかしビタミンB群は他の食品からも補いやすい栄養素です。海苔や卵などにもビタミンB群が含まれており、納豆と一緒にバランスよく食事をすれば、簡単に栄養を補うことができます。

納豆のたんぱく質やその他栄養素は壊れない

納豆を冷凍すると水溶性ビタミンは流れ出てしまいますが、たんぱく質やその他の栄養素は壊れることはありません。正しい冷凍保存方法で冷凍すれば、ビタミン以外の栄養素はそのままで、味も半年までなら問題なく食べることができます。

納豆を冷凍したら美味しいレシピでアレンジ

冷凍納豆で簡単美味しく調理「簡単磯辺揚げ」

冷凍された納豆をそのまま活用し、包丁で切っただけで簡単でおいしい磯部揚げが作れる冷凍納豆を利用したアレンジレシピです。少なめの油でも作れて、めんつゆや塩、しょうゆと何にでも合うおかずになります。

  • 納豆2パック
  • 小麦粉適量
  • 青のり適量

  1. 冷凍したおいた納豆をパックから取り出し、包丁で4等分します。
  2. 小麦粉と水、青のりで揚げ衣を作ります。
  3. フライパンに油を入れて熱し、衣を絡めた納豆を揚げれば出来上がりです。

超絶品で食感も最高「サクとろ納豆天ぷら」

冷凍された納豆を使えば、納豆のネバネバも気にならず簡単にサクサクでとろっとしたおいしい天ぷらを作ることができます。レンジで解凍しすぎると粘りが出てしまうので加熱は最小限にします。納豆に大葉や海苔を巻いて揚げてもおいしく食べられる冷凍納豆を利用したアレンジレシピです。

  • 冷凍納豆1パック
  • 小麦粉(または天ぷら粉)大さじ1強
  • 片栗粉(天ぷら粉使用時は不要)ひとつまみ
  • 水大さじ1~2
  • 油適量

  1. 冷凍したおいた納豆をレンジで10~20秒加熱し、少しだけやわらかくします。
  2. まだほぼ凍ってる状態の納豆を包丁で半分に切ります。
  3. 小麦粉と片栗粉(または天ぷら粉)を水で溶いて天ぷら液を作って、納豆を入れます。
  4. 160度くらいの油を熱し、衣を絡めた納豆を1分ほど揚げ、最後に強火でカラリと揚げます。
  5. 付属の納豆たれやめんつゆをつけて頂きます。

おつまみに最適「納豆のクリームチーズ包み」

冷凍された納豆をクリームチーズで包んで、冷たいままアイスのようにして食べる一口サイズの納豆キューブのような、冷凍納豆を利用したアレンジレシピです。おつまみにぴったりで、納豆が少し溶けたくらいがシャリシャリとした食感ととろけた食感が同時に楽しめます。

  • 冷凍納豆1パック
  • クリームチーズ適量
  • お好みでわさび、梅肉、からし適量

  1. 冷凍しておいた納豆を4~9等分くらいの一口サイズに包丁で切ります。
  2. クリームチーズで包んだら納豆のたれをかけます。
  3. お好みでわさびや梅肉、からしなどをトッピングしたら完成です。

夏にぴったり「ひんやりネバネバ冷や麦」

冷凍した納豆を半解凍くらいにして冷や麦に冷たさと栄養をプラスした、暑い夏においしく食べられる冷凍納豆を利用したアレンジレシピです。半解凍でつゆに入れると最後まで冷たいまま食べられます。

  • めんつゆ(2倍濃縮)50cc
  • 水50cc
  • 冷凍納豆1パック
  • ネギ、大根、きゅうりのみじん切り各大さじ2
  • 豆板醤小さじ1/2

  1. ネギ、大根、きゅうりはできるだけ細かくみじん切りにします。
  2. 冷凍された納豆は半解凍状態にしておき、包丁でみじん切りにします。
  3. めんつゆを水で割り、豆板醤を溶き入れます。
  4. 冷や麦を茹で、野菜と納豆をめんつゆに加えたら出来上がりです。

納豆は冷凍保存で美味しさ長持ち!

いかがでしたか?納豆の冷凍保存方法について詳しく紹介してきました。納豆は正しい冷凍保存方法で、きちんと解凍方法を守って解凍すれば、半年くらいまで味も変わらず、水溶性ビタミン以外の栄養素を失うこともなく、冷凍保存でも美味しく食べることができます。納豆は冷凍保存して美味しさを長持ちさせながら、アレンジレシピも活用して美味しく納豆を食べましょう!

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