2018年12月28日公開
2024年08月26日更新
ノビルの食べ方・保存方法は?旬の時期やチヂミのレシピも紹介!
ノビルを目にしたことはあるでしょうか?ノビルはニラやネギなどに似た野草の1種です。スーパーでも見かけることの少ないノビルですが、実は身近なところに自生している野草でもあります。ここでは、ノビルの旬や食べ方、匂い、栄養、保存方法などについて詳しく紹介します。生食もできるノビルはチヂミなどにしても非常に美味しくいただけます。レシピもあるので、ぜひノビル料理を自宅で味わってみてください。
ノビルとは?
ノビルの特徴と旬の時期
ノビルとは、どのようなものか知っていますか?ノビルは、河原や土手に自生している野草です。土がかぶっている根の部分は小さな玉ねぎのような形をしており、緑の葉の部分はネギやニラに似た外見をしています。ノビルの旬は3~5月ごろで、春になるとヨモギなどと一緒に自生しているのをよく見かけます。
旬の時期のノビルは格別の美味しさといわれ、独特の味わいを好む方も多いようです。ノビルは葉を引っ張っても抜けにくいため、旬のノビルを収穫する際は、スコップを持参することをおすすめします。旬のノビルが手に入ったら、ぜひ自宅でいろんな料理に挑戦するとよいでしょう。
ノビルの栄養
春が旬のノビルですが、実はさまざまな栄養が豊富に含まれている野草です。まずノビルに多く含有しているのが、貧血予防の効果も期待される鉄分です。さらにビタミンB2も含まれており、皮膚や粘膜の健康維持や動脈硬化、心筋梗塞も防いでくれるといわれています。また、ビタミンCなどの栄養素も含有しているため、美肌効果やストレスへの抵抗力が増すといったうれしい効果もあるようです。
ノビルの匂いや味は?
これが“ノビル”だと教えてもらった。ニラのようなネギのような匂いがするんだね(*´∀`)🌱🌱 pic.twitter.com/RQNnSuhjBU
— i h o ☻໊ (@iho_waka) November 27, 2019
ノビルを食べたことのない方がまず気になるのが、匂いや味についてではないでしょうか?ノビルは、玉ねぎのような辛味とネギのような強い香りがします。ノビルは美味しいだけでなく、栄養を豊富に含んだ野草です。この香りと辛みを活かし、ぜひいろんなレシピに活用して美味しくいただきましょう。
ノビルの食べ方
ノビルはニラと同じように使える
ノビルが手に入ったらどんな食べ方をするのが最適なのでしょうか?ノビルは、ニラと同じように使うことができます。ニラが使われている料理であれば、ノビルを代用できると考えてよいでしょう。ただし、ノビルは調理して時間が経つと、せっかくの匂いや辛味が薄れてしまいます。調理したら、早めに食べるようにしましょう。
ノビルは生食もできる
ノビルは、ニラと同じように生食ができます。ピリッとした辛みと匂いをダイレクトに味わうことができ、酒のつまみとしても最高に美味しく食べられます。薬味代わりに刻んで使う食べ方もできます。ラーメン、納豆、うどん、そばなどに入れると料理に彩りを添えることもできるでしょう。
ノビルの葉は天ぷらに
さあ、ノビルの天ぷらを揚げる pic.twitter.com/ByDSyct9mF
— みなせ★コミケ 12/30 C97_3日目_南4_ニ-04a (@Ton_beri) May 12, 2019
ノビルは生食のほか、カラッと揚げて天ぷらにする食べ方が絶品だといわれます。玉ねぎのような形をした鱗茎は、甘みが出て子供も喜ぶおかずになります。葉の方は、かき揚げにしても美味しくいただけます。ヨモギなどと一緒に収穫して天ぷらにすると、栄養も豊富で春にぴったりな1品になるでしょう。
ノビルは味噌と相性が抜群
うま〜!ノビル味噌うま〜〜♡ pic.twitter.com/UrRIuRwz3O
— リバースの拳♥コミケ土曜南ツ02b (@CnZBYF1ctAj1R23) May 13, 2016
もう1つおすすめの食べ方があります。それが、味噌をプラスした食べ方です。ノビルの白い鱗茎部分は、味噌をつけて生食するだけでも最高の酒のつまみになります。また、ノビルを軽く湯通しして酢味噌であえるとご飯にも合うおかずに早変わりします。生食は匂いや辛みの刺激が強いですが、刻んだノビルを味噌汁に入れる食べ方であれば、子供でも美味しくいただけるでしょう。
ノビルの下処理と保存方法
ノビルの下処理
それでは、ここからはノビルの下処理や長期保存できる食べ方を紹介します。ノビルは生食や加熱に関わらず、基本的な下処理は1つです。自宅に持って帰ってきたら、ボウルにたっぷり水を張り、しっかりと土を洗い落とします。表面の薄皮もはがし、画像のようになるまで綺麗に洗います。ボウルの下に溜まった土は、配管に流すとつまることもあるので、庭や園芸の鉢に入れるとよいでしょう。
ノビルの保存方法
ノビルは、葉の部分が乾燥しやすいため、下処理が済んだらビニール袋などに入れてから冷蔵庫で保存します。ノビルを長期保存するのであれば、甘酢漬けやピクルス漬けがおすすめです。らっきょうのような匂いや味わいがするノビルの漬物は、カレーに添えたりと箸休めにもぴったりです。また、刻んで醤油に漬けると、にんにくのような匂いの醤油漬けにもなります。
パスタソースにしたり、バゲットにつけて食べるとガーリックトースト風の匂いや味わいが楽しめるでしょう。葉は、刻んで冷凍し、刻みネギのような使い方も可能です。保存方法を工夫して、長い期間ノビルを美味しく味わいましょう。
ノビルのおすすめレシピ
子供も食べやすい「ノビルのチヂミ」
生食や保存用の甘酢漬けも美味しいノビルですが、チヂミの具材にするとひと味違うノビル料理が楽しめます。チヂミは混ぜて焼くだけの簡単料理なので、作る手間もかかりません。ノビルは加熱することで甘みが増し、子供も美味しく食べられるでしょう。チヂミの生地に片栗粉が入っているため、フライパンに入れるときに再度かき混ぜてから入れるようにしてください。チヂミ3枚分のレシピは下記の通りです。
- ノビル100g
- サラダ油大さじ3
- 中力粉140g
- 片栗粉小さじ1/2
- 卵1個
- 塩小さじ1弱
- 水200cc
- 醤油大さじ1
- ゴマ油大さじ1
- 酢大さじ1
- いりゴマ小さじ1
- ノビルは、根を切り薄皮を取り除いて、綺麗に水洗いしながら下処理をします。茎と葉を切り離し、フライパンの長さに合わせて適度な長さに葉をカットします。
- 白い茎の部分2~3個をみじん切りにし、ボウルに入れます。醤油、ゴマ油、酢、いりゴマを加えて混ぜ合わせチヂミのタレを作ります。子供のいる家庭で生食の辛味が気になるのであれば、刻んだノビルを生地に混ぜても構いません。
- 別のボウルに卵を溶き入れ、塩、水、中力粉、片栗粉を加えてチヂミの生地を作ります。
- フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、ノビルの葉を全体に入れて鮮やかな緑色になるまで加熱します。3の生地の1/3量を薄く広げながらフライパンに流し入れます。焼き色がついたら裏返し、両面焼いたら取り出します。3枚焼けたら食べやすいサイズにカットし、盛りつけます。2のタレを添えればチヂミレシピの完成です。
簡単で美味しい「ノビルの酢味噌和え」
ノビルをヌタのようにして食べる酢味噌和えを紹介します。加熱すると辛味もなくなり、酢味噌でアクセントのついたノビルは、いくらでも食べられる副菜になります。酢味噌と合わせるだけなので、手間もかからず簡単に作ることでできるでしょう。もう1品欲しいというときにもぴったりなレシピです。酢味噌に昆布出汁やみりんを少量加えると、さらに美味しく仕上げることができます。2人分のレシピは下記の通りです。
- ノビル100g
- 酢大さじ1
- 味噌大さじ1
- 砂糖小さじ1
- 塩少々
- ノビルは、根を切り薄皮をむいて綺麗に水洗いします。鍋に多めの湯を沸騰させて塩を加えます。2分ほどさっとゆで、冷水に取って冷まします。
- 冷ましてノビルの水気を切り、3~4cmほどの長さにカットします。ボウルに酢、味噌、砂糖を入れて混ぜ合わせ、水分をしぼったノビルを加えてよく合えます。器に盛りつけたらレシピの完成です。
手間なしお手軽レシピ「ノビルの塩昆布漬け」
ノビルを塩昆布で和えるだけのお手軽レシピを紹介します。甘酢漬けやピクルスにしても美味しいノビルですが、塩昆布と一緒に漬けると、程よい塩気の簡単な漬物を作ることもできます。人参を入れると、彩りがよくなるためおすすめです。ノビルの辛味が気になる方は、軽く湯通ししてから加えるとよいでしょう。切って混ぜ込むだけの簡単レシピなので、料理初心者の方も気軽に挑戦してみてください。作りやすい量は下記の通りです。
- ノビル10本
- 人参1/2本
- 塩昆布適量
- ノビルは、根を切り薄皮をむいて綺麗に水洗いしたあと、全体を5~10cmずつカットします。茎の部分は包丁で軽くつぶしましょう。人参は千切りにします。
- ポリ袋にノビル、人参、塩昆布を入れて揉み込みます。冷蔵庫に入れて1晩漬け込んだら完成です。好みに合わせて1~3日漬け込んでも美味しく仕上がります。
ノビルを美味しく食べよう!
ノビルは、ネギやニラ、らっきょうなどと同じように食べられる野草です。生食できるほか、いろんな料理にアレンジしても美味しくいただくことができます。春の時期には、河原や土手に足を運んでみるとよいでしょう。栄養の豊富なノビルを、ぜひ1度味わってみてください。