2019年05月09日公開
2024年09月14日更新
とうもろこしの保存方法まとめ《冷蔵・常温・冷凍》長持ちする保存方法は?
とうもろこしは、甘さもあり旨味もある美味しい野菜です。暑くなってくるととうもろこしが旬を迎え、最近では生で食べられるとうもろこしの種類も増えています。美味しいとうもろこしを、少しでも長く味わえるようにするため、保存方法にはコツがあります。とうもろこしをそのまま常温での保存もできますが、より長持ちさせることができ、旨味を逃さずに保存できる方法をまとめています。茹でてからの冷凍や冷蔵保存する方法も丁寧に解説しています。
とうもろこしの基本の保存方法
とうもろこしは、生でも茹でても基本的な保存方法があります。とうもろこしの美味しさを逃さずに保存するための基本をおさえます。
まずすぐ茹でる
とうもろこしは、収穫したばかりと半日から1日くらいが最も美味しく、2日もすると甘みの素の糖分や栄養成分が減り始めていきます。なるべく甘みが減り過ぎないように、収穫したて、または購入したら先ずすぐに茹でるのがおすすめです。茹でることで、その時点での甘み、旨味を含んだ状態でそれ以上減らすことがなくなります。
その日のうちに食べる
焼きとうもろこしはラップしてレンジに4分くらいかけたとうもろこしを、醤油を広げたお皿上で転がしたあと、フライパンで焼きます。香ばしい焼きもろこしが簡単にできる! pic.twitter.com/HRlr0RiJ7X
— 有賀 薫 (@kaorun6) August 16, 2019
とうもろこしは収穫してから、日にちが経過すると旨味が半減してしまうとも言われます。収穫したその日のうちに食べることが望ましいですが、とうもろこし畑の近くでない限り難しいです。できる限り収穫したてのとうもろこしを購入して、購入したらその日のうちに食べるというのが、美味しく食べるための基本です。
皮つきのとうもろこしを買う
とうもろこしの保存状態を考えると、皮つきのものを買うというのも基本になります。とうもろこしは、緑色の皮をむいた状態で売っているものもありますが、皮がついている方が、とうもろこし表面からの水分の蒸発を防いでくれているので、皮つきのとうもろこしを買ってください。茹でるまでに少し時間があるなら皮つきのまま保存しておきます。
立てておく
とうもろこしに限らず、野菜は栽培されている時と同じ状態で保存する方法が基本になります。とうもろこしは天に向かって成長しているので、家庭で保存する場合も立てて保存するのがおすすめです。横に寝かせておくと、起き上がろうとするエネルギーがとうもろこし内で使われしまうので、鮮度の低下が早くなります。
茹でてから保存
🌽とうもろこしを茹でたよ
— よこち (@Yik0qMuMIUiePgK) August 5, 2019
とうもろこしは 茹でて すぐビニール袋で保存すると 身がシワシワにならないよ😊🌽🌽🌽 pic.twitter.com/fbBpMbNXvk
とうもろこしは、収穫から時間が経過するほと甘みも旨味も減っていくので、保存するための基本は、茹でてからの保存になります。なるべく大きなサイズのまま、皮が2~3枚残り、とうもろこしの表面を覆った状態で茹でてから保存がおすすめです。
皮つきで茹でることで、旨味や栄養成分が茹で汁に溶けだすのを抑えてくれ、ヒゲもそのまま茹でると、ヒゲ部分に含まれる色素成分が、とうもろこしをより鮮やかな色にしてくれます。
とうもろこしの保存方法《冷蔵・常温・冷凍》
とうもろこしを保存するために、冷蔵・常温・冷凍でそれぞれの具体的な方法をみていきます。生のままのとうもろこしの場合、茹でるなど下処理をした場合とにわけて、それぞれの方法と保存期間の目安にしてください。
冷蔵保存
とうもろこしは、できれば冷蔵で保存するのがおすすめの野菜です。暑い季節に旬を迎えますが、保存は低温の方が良く、生のとうもろこしも、茹でたものでも冷蔵保存がおすすめです。特に加熱したものであれば、常温での保存よりも冷蔵保存の方が安全に食べることができます。
生の場合
とうもろこしを生のまま、冷蔵保存する場合には、皮つきのまま新聞紙に包みビニール袋などにいれて、野菜室で立てて保存する方法が基本になります。ヒゲがたくさんついている場合は、ある程度カットしてしまい、糖分や栄養成分がヒゲにまわらないようにし、皮も何枚もついているようであれば2~3枚を残してむいてしまってもかまいません。
皮がすでにむかれているとうもろこしであれば、ラップで丸ごとのとうもろこしを包んで同じように立てて冷蔵保存も可能です。皮つきのとうもろこしであれば野菜室でもよいですが、皮がむかれているものであれば、より低温な冷蔵室での保存がおすすめです。保存期間は2~3日です。
ただ販売されている時に、皮がむかれていることで、すでに水分の蒸発が始まっているので、生で冷蔵ほぞんするよりも、できれば早めに茹でてから保存する方が良いです。
茹でる場合
茹でる場合は、丸ごと水から茹でて沸騰して3~4分したら火を止めます。茹で上がったら、表面の水分をキッチンペーパーでふきとってまだ熱いうちに、ラップで全体を包んで常温においておきます。冷めたらそのまま冷蔵室で保存します。こうすることで冷蔵庫内に保存して、2日ほどは美味しく食べられ、4日くらいは保存はできます。
とうもろこしを、シンプルに茹でた状態で味わうことが多ければ、購入してからすぐに茹でて冷蔵での保存がおすすめです。茹でて5cmくらいの輪切りにしてラップで1つずつ包んで冷蔵庫に入れておけば、おやつとしても食べやすく、糖分や栄養分が落ちることを防いでくれます。
常温保存
とうもろこしは生のままでの常温保存も可能です。収穫してから時間の経過とともに味は落ちていきますが、冷蔵保存とくらべて、常温保存での保存期間が極端に短くなるわけではないので、箱でまとめて購入した時などには、常温保存しておくこともできます。ただし、4~5日したものは美味しさもなくなるのでその間に、食べるか調理してください。
生の場合
常温保存する場合には、生の場合はできる限り水分の蒸発を防ぎ、とうもろこしが乾燥しないように注意します。皮つきのものであればそのまま新聞紙で、とうもろこし全体を包みます。新聞紙で包んだものをレジ袋などにいれて口を結び、ヒゲのある先端を上にして、涼しく日の当たらない場所で立てて保存します。
生で保存する場合には、涼しい場所が良いですが、湿度の高いところは避けます。新聞紙で包んでいても外からの湿度も加わり、腐りやすくなる場合があります。風通しがよい場所に置き、常温での保存期間は夏なら2日、涼しい季節なら3~4日です。
茹でる場合
とうもろこしは、茹でてから常温で保存することも可能です。皮をむいてヒゲを落としたとうもろこしを、大きな鍋に水と一緒にいれてから火にかけ、沸騰したら3~4分ほどで火を止めます。茹でたらザルにあげて、熱いうちに、水気を切ってそのまま1本ずつラップで包み、そのまま常温で保存します。
茹でたとうもろこしは、冷めてからラップで包むと、表面の熱が奪われるときに旨味や糖分も逃げてしまいます。やけどに注意して、水気をとってから全体をラップで包んでおくことで味が逃げにくくなります。生で常温保存するよりも茹でてしまう方が、栄養成分もとどめることができます。
茹でたものは常温保存なら1日を目安にしてください。冬場でも2日くらいで料理に使うなどしてください。
冷凍保存
冷蔵保存でも冷蔵保存でも、保存期間に大差はありませんが、とうもろこしを長期間保存するには、冷凍保存がおすすめです。購入してすぐに下処理をすることで、美味しさも栄養も、なるべく減らすことがなくなり、冷凍保存すれば、1か月ほどの保存が可能です。
生の場合
冷凍保存する場合は、生はおすすめできません。大きいということもあって冷凍庫内のスペースをとることもあって、生での冷凍保存は不向きです。生のまま冷凍したとうもろこしでは、解凍してから加熱をする必要もあり、味も落ちます。とうもろこしを冷凍保存する場合は、生ではなく茹でるなどの下処理をしてからがおすすめです。
もし生のまま冷凍保存したいのであれば、解凍しやすい状態にして保存するのがよいので、薄めに輪切りにするか、粒の状態に実をはずしてから冷凍してください。生でも食べられる糖度の高いとうもろこしであれば、この方法での冷凍保存することで、半解凍の状態でそのまま食べても美味しく、生とは違った食感で味を楽しめます。
茹でる場合
とうもろこしを冷凍保存するときには、茹でてからの保存がおすすめです。茹で方の基本方法は、水から茹でて沸騰して2~3分ほどしたらザルにあげます。このままではややかための状態ですが、解凍して調理する時に再加熱することを考えて、少しかために茹でます。
茹であがったら包丁を使って、実の部分をそぎ落とし、それをフリーザーバッグに入れて、なるべく空気をぬいて口を閉じます。または茹であがったとうもろこしを3cmくらいの厚さに輪切りにして、フリーザーバッグに並べて入れて、そのまま冷凍庫にいれて保存すれば1か月は美味しく保存可能です。
お弁当用に冷凍保存する場合におすすめは、粒の状態にしておく方法です。茹でる時に水に塩を加えてとうもろこしを茹でて、沸騰してきたら5分ほど茹で、そのまま実を外してしまい、粒をバラバラにします。再度加熱をしないのでやわらかめに茹で、塩で味をつけておくのがポイントです。
ラップに1食分のおかず量くらいを包んでから、保存袋に入れて冷凍します。お弁当箱にはラップを外してそのまま小分けパックなどにいれて朝詰めておくと、お昼ごろには食べごろになります。簡易な保冷剤にもなるので、少しスペースがある時などには、黄色の彩りにもなり、おすすめの活用方法です。
電子レンジを使う場合
とうもろこしが入る鍋が無い時や、手間を減らして下処理したい場合には、電子レンジも使うことができます。生のとうもろこしの皮やヒゲがあれば取り除き、丸ごと1本をラップで包んで電子レンジに入れて600Wで5分ほど加熱します。そのままの状態で、粗熱がとれるまで常温におきます。
粗熱がとれたらラップを外して、3~5cmに輪切りにカットしてラップに包みなおしたり、実だけをそぎおとしてフリーザーバッグにいれて空気をなるべく抜いてから、冷凍庫に入れて保存します。電子レンジで加熱した後に、すぐ冷ますためにラップを外してしまうよりも、そのままラップを巻いている方が、実がシワシワになりにくいです。
とうもろこしを皮つきのまま、電子レンジで加熱する方法もあります。とうもろこしの皮を2枚くらい残しそのまま電子レンジにいれて、600Wで5分を目安に加熱します。加熱したらすぐに取り出し根本側を3cmくらいを切り落とし、ヒゲ側をもって振り落とすようにすると、するりと茹でられたとうもろこしがでてきます。
皮つきのまま茹でたとうもろこしも、皮から外したら3cmくらいの厚さにカットして冷凍するか、実を外して冷凍することができます。
ペーストにする場合
とうもろこしをペースト状にしておき、冷凍保存しておくと離乳食や介護食に活用しやすく、シチューやコロッケなどを作る時に他の食材に加えやすくなり、調理の手間を省くこともできて、料理時間を短縮してとうもろこしの風味を加えることもできます。
ペーストにするにはとうもろこしをやわらかめに茹で、実をそぎおとします。その実をすり鉢に入れて、茹で汁を少量加えながらすりつぶしてから、こし器でこすと薄皮も外すことができ滑らかなペーストになります。
離乳食でなければ、茹でたとうもろこしの粒をフードプロセッサーにいれて、少し茹で汁を加えてペーストにしてしまう方法も簡単に、大量のとうもろこしを一気にペーストにすることができます。
ペーストになったものは、そのままフリーザーバッグにいれて平らにし、菜箸などで保存袋の上からいくつかのかたまりに分かれるように筋をつけてて保存します。こうしておくと必要な時に、保存バックを折ることで、凍ったとうもろこしペーストも割れ、取り出して使うことができます。
茹で汁を多めに加えていれば、製氷皿にいれて小分けでの冷凍もしやすく、使う分だけを製氷皿から外して使うこともできます。
とうもろこしを冷凍保存する時のコツ
とうもろこしを、長期間保存するためには、下茹でをして冷凍保存する方法がベストです。美味しく冷凍保存するためのコツをまとめていきます。
冷凍保存のコツ①保存袋の空気を抜く
とうもろこしの冷凍保存のコツの1つは、フリーザーバッグなどの保存袋から、余分な空気をなるべく抜くことです。空気が入っていると、空気中の水分が氷になりとうもろこしの表面について、解凍したときに水っぽくなってしまいます。
冷凍用に粒をほぐしたものや、ペースト状のとうもろこしを入れたら、平らになるように軽く袋の上から押さえるようにして空気を袋の外へ出してから、口を閉じます。
1回の調理に使う分量のとうもろこしを空気を抜くように、ラップを密着させて包み、そうしたものを保存袋にいれて冷凍すると、より空気がとうもろこしにふれにくくなり、美味しさを保ちやすくなります。
冷凍保存のコツ②保存日を書いておく
冷凍保存する場合でも、あまりに長期間冷凍庫にいれたままにしたとうもろこしは美味しくなくなってしまいます。冷凍保存でも1か月くらいを目安に使いきるようにするために、保存袋には冷凍庫に入れた日付けを記入しておくのがおすすめです。
フリーザーバッグに直接書き込む方法や、マスキングテープに日付けをいれてそれを冷凍用にラップで包んだ上に貼る方法もあります。この日付をチェックして、1か月くらいで冷凍したとうもろこしも調理に活用してください。
冷凍保存のコツ③薄く平らにする
とうもろこしを冷凍保存する場合、薄く平らにするという方法もコツになります。厚さがある状態のまま冷凍庫にいれると、冷凍するまでの時間が外側と内側で差ができてしまい、全体が冷凍されるまでに時間がかかり、それを解凍するときにも解凍しにくくなります。
保存袋に入れたら空気を抜きながら、薄く平らにしていきます。そうすることで、冷凍庫内のスペースも確保しやすく、解凍する際にも短時間で済ませることができるようになります。
冷凍保存のコツ④急速冷凍する
とうもろこしに限らず、食品を保存する場合は急速冷凍した方が、旨味や鮮度が落ちにくくなります。急速冷凍という機能がついている冷蔵庫もありますが、冷凍庫にいれる際に金属トレイの上に、保存袋やラップで包んだとうもろこしを置いて、冷凍庫にいれることで冷気が一気に伝わり、短時間で冷凍ができます。
金属トレイがないようであれば、アルミホイルで包んで冷凍してしまうことでも、冷気がより早く伝わり、急速冷凍に近い状態での冷凍保存が可能になります。半日くらいしたら、金属トレイやアルミホイルは取り出して、保存袋やラップに包まれた状態のとうもろこしをそのまま冷凍庫で保存します。
冷凍したとうもろこしの解凍方法
冷凍保存したとうもろこしは、解凍して食べることになります。購入して味が落ちる前に下処理したとうもろこしを、味を落とさない解凍方法を紹介します。
輪切りの場合
とうもろこしを丸ごと茹でて3~5cmに輪切りにカットして、冷凍したものは芯まで冷凍されていて、そのまま食べることは難しいです。食べる前日に冷蔵庫に移して、自然解凍させる方法がおすすめです。電子レンジでの解凍もできますが、旨味を含んだ水分が流れ出てしまうことがあるので、低温の中での自然解凍がより美味しく食べられます。
自然解凍したものはそのまま食べることもできますが、グリルやオーブントースターで表面を炙ってから食べるのもおすすめです。少し醤油を塗って焼けば、焼きとうもろこしになって子どものおやつにも、おつまみにもなります。
粒の場合
とうもろこしを茹でてから、実をはずして粒の状態で冷凍したものも、輪切りにした場合と同じように、前日に冷蔵庫に移し自然解凍してから、食べるのがおすすめです。粒の状態で自然解凍したものは、そのままサラダやスープのトッピングにすることができ、表面の水分をキッチンペーパーでふきとってかき揚げなどの揚げ物にも使えます。
炒め物やカレー、シチューなどにとうもろこしを加えたい場合は、粒の状態であれば冷凍のままフライパンや鍋に加えて加熱することもできます。長期間保存して、料理に使いやすいのは粒の状態での冷凍保存で、パンケーキや蒸しパンの生地に、粒のとうもろこしを加えるだけでヘルシーな野菜スイーツも簡単にできます。
ペーストの場合
とうもろこしをペースト状にしてから冷凍させて保存していたものは、冷蔵庫で自然解凍してから味付けをして食べる方法と、スープなどにするために冷凍のまま使う方法があります。
自然解凍したペースト状のとうもろこしの場合は、コロッケのタネとしても使うことができ、ポテトサラダに少し加えると風味豊かなサラダが簡単に作ることができます。
とうもろこしペーストを使ったスープを作る簡単レシピは、鍋に牛乳とコンソメをいれて火にかけ、とうもろこしペーストを凍ったまま加えます。ゆっくりと加熱しながらかき混ぜていくことで、解凍しつつスープのベースととうもろこしペーストがよくなじみます。塩とこしょうで味を調えれば簡単にコーンスープができあがります。
カレーを作るときに、肉や野菜をいためて水を加えて煮込み、カレールウを加える時に、凍ったままのとうもろこしペーストも加えて煮込むことで、とろみを加えつつとうもろこしの風味も加えられます。辛めのカレーなら、冷凍保存してあるとうもろこしペーストを加えることで味をマイルドにすることもできます。
とうもろこしの保存方法まとめ
とうもろこしを沢山頂いたので、半分は焼きとうもろこしで食べて、残りは茹でて冷凍保存♫
— ハロ美@「ハローサイドワーク」(節約情報) (@hello_sawakun) July 14, 2019
バターで炒めると美味しいです😋 pic.twitter.com/WZXglRGXIT
とうもろこしは、皮つきのままで2日ほどであれば常温保存も可能です。ただ美味しさのことを考えると、購入したらなるべく早く茹でて冷蔵または冷凍保存がおすすめになります。とうもろこしは、旨味成分や栄養成分が生のままでは減っていくので、早めに茹でるのがポイントです。
冷凍保存が長期保存に向いていて、できれば茹でから粒の状態に実をそぎおとして、丁寧に冷凍しておくと料理にも活用しやすくなります。美味しいとうもろこしが手に入った時には、保存方法のコツをチェックして旨味をなるべく減らさず美味しく味わってください。