さくらんぼの栄養素は?アメリカンチェリーとの違いや選び方も紹介
さくらんぼに含まれる栄養素にはどんなものがあるのか、またその効果・効能についてご存じでしょうか。本記事では、さくらんぼに関する栄養素の解説やアメリカンチェリーとの違い、選び方などをご紹介します。さくらんぼについて関心のある方は、ぜひこちらをご参考ください。
初夏になると店先に並び始めるさくらんぼは、日本を代表する果物です。さくらんぼには一体どんな栄養素が含まれているのか、ご存じでしょうか?
ここでは、さくらんぼに含まれる栄養素を取り上げて、その効果・効能について説明します。また、見た目や味が少し異なるアメリカンチェリーとの違いや、美味しいさくらんぼの選び方などもご紹介します。
さくらんぼについて詳しく理解することで、私たちの身体にとって良い影響を与えてくれる優秀な果物だということがお分かりになるでしょう。
さくらんぼの栄養素やその魅力についてもっと知りたい方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
さくらんぼの特徴
さくらんぼの皮はハリがあり、みずみずしい果肉にくわえて、ちょうどよい甘みと酸味のバランスがある上品な味がします。艶やかで可愛らしい見た目から「赤い宝石」と呼ばれることがあります。
さくらんぼの品種
さくらんぼは世界中で1,000種類以上もあります。日本で有名なのは山形県産「佐藤錦」で、他にも紅秀峰・紅てまり・紅さやか・紅きらりなど約30種類以上のさくらんぼが作られています。
さくらんぼとアメリカンチェリーの違い
アメリカンチェリーは、アメリカで生産されたさくらんぼを指します。日本産のものと比べると皮も果実も大粒で濃い赤紫色をしており、酸味は少なくて甘みが強く、果肉がしっかりしているのが特徴です。
さくらんぼの栄養素
さくらんぼの主な成分を見てみると、想像以上に様々な栄養素が含まれており、美味しくて健康によい果物だと分かります。ここでは、具体的にその効果効能について詳しく紹介したいと思います。
アントシアニン
さくらんぼにはアントシアニンが含まれます。この栄養成分はブルーベリーなどに多く含まれることで知られており、抗酸化作用を持ち、眼精疲労や目の病気などを予防する働きが期待されています。
出典:食事について|医療法人 つかさ会 山田眼科
参照:https://www.yamada-ganka.jp/gankatsu/index2.html
食物繊維
さくらんぼの食物繊維は100g当たり1.2g含まれており、含有量としては果物の中でも中間の位置にあたります。このため、便秘の解消や予防にも役立つのでないかとも期待されています。
出典:食品番号: 07070 食品群名/食品名: 果実類/さくらんぼ/国産/生|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07070_7
出典:食物繊維の必要性と健康|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-05-001.html
ブドウ糖・果糖
さくらんぼの主な栄養素はブドウ糖などの糖質です。ブドウ糖は、脳や筋肉のエネルギー源で体に吸収されやすく、食べるとすぐに栄養となるので早く疲労回復をしたいという時におすすめです。
出典:ブドウ糖|e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-030.html
ビタミン
さくらんぼはビタミンが豊富に含まれています。特にビタミンCの割合が多いため、抗酸化を手助け、病気に対する抵抗力を高めたり、シミやしわなどを予防する美肌効果も期待されています。
出典:食品番号: 07070 食品群名/食品名: 果実類/さくらんぼ/国産/生|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07070_7
出典:ビタミンCの働きと1日の摂取量 | 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-c.html
ミネラル
さくらんぼは鉄分やカリウムといったミネラルが数多く含まれます。ミネラルは人間の身体から生成できないため食品などから摂取する方法しかなく、人体の機能を維持するために欠かせない栄養成分です。
出典:食品番号: 07070 食品群名/食品名: 果実類/さくらんぼ/国産/生|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07070_7
出典:ミネラル | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-035.html
カリウム
さくらんぼにはカリウムが含まれており、100gあたり210mgあります。カリウムには塩分の排出を助ける効果があると言われているため、むくみなどの予防に期待できます。
出典:食品番号: 07070 食品群名/食品名: 果実類/さくらんぼ/国産/生|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07070_7
出典:カリウム | e-ヘルスネット(厚生労働省)
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
鉄分
さくらんぼには鉄分が非常に多く含まれます。鉄分は貧血予防に効果的な働きをする栄養素と知られ、情緒面の安定や運動機能、認知機能などの低下を抑制する効果も期待できます。
出典:食品番号: 07070 食品群名/食品名: 果実類/さくらんぼ/国産/生|日本食品標準成分表2020年版(八訂)
参照:https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=7_07070_7
出典:認知症になりやすい人にある共通点!!|多久市
参照:https://www.city.taku.lg.jp/uploaded/attachment/1207.pdf
出典:ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量 | 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-tetsu.html
さくらんぼの効果的な食べ方
さくらんぼの栄養素を損なわず食べることによって、美味しく、かつより効率的に摂取できるようになります。ここでは、さくらんぼの効果的な食べ方や調理方法などをまとめて解説します。
生でそのまま食べる
さくらんぼの皮には抗酸化作用のあるポリフェノールや、便秘解消の効果が期待できる食物繊維が含まれます。生で皮ごとそのまま食べることで、さくらんぼの栄養素を無駄にせずまるごと摂取できます。
鉄分が豊富な野菜と組み合わせる
鉄分はそれだけだと人体に吸収されにくい性質があります。さくらんぼには鉄分の吸収を助けるビタミンCが多く含んでいるため、鉄分の多い野菜と組み合わせて食べることで効率よく栄養素を摂取できるでしょう。
出典:ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量|公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
参照:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-tetsu.html
油と一緒に食べる
さくらんぼにはビタミンAの成分があるため、油と一緒に食べることで栄養の吸収がさらに高まります。サラダにしてオリーブオイルをかけたり、軽くソテーなどして食べるのもおすすめです。
さくらんぼのレシピ
美味しく食べられる「さくらんぼの人気レシピ」をご紹介します。余ったさくらんぼを大量消費するレシピや、さくらんぼを使用したアレンジデザートなど、気になるものがあればぜひ参考にして作ってみてください。
さくらんぼのジャム
さくらんぼは保存が難しく日持ちしない果物です。もし食べきれないくらいほどのさくらんぼが大量にある場合は、いたむ前にジャムにすれば長期保存できますので、ぜひお試しください。
初夏の香り!さくらんぼのべイクドチーズケーキ
季節のさくらんぼをたっぷりいれたベイクドチーズケーキです。濃厚なチーズの味にさくらんぼの酸味と甘みが絶妙にマッチする夏らしいチーズケーキとして、さわやかに美味しく食べられます。
今の季節限定☆さくらんぼゼリー
サイダーゼリーはよくお店でお客様に作っていました。今が旬の美味しいさくらんぼをトッピングして、かわいく仕上げてみました。
子どもと一緒に作れます・節約・時短・簡単・砂糖を控えたりなどすることでヘルシー・糖質オフできます
旬のさくらんぼをゼリーと合わせて、涼しげにかわいく仕上げてみてはいかがでしょう。節約・時短・簡単の三拍子そろったさくらんぼのアレンジレシピなので、お子さんと一緒に手軽に楽しみながら作れます。
美味しいさくらんぼの選び方
美味しいさくらんぼは粒が大きくふっくらしており、ハリと艶があって、軸は緑色でシャキッとしているものが特徴です。果皮が黒かったり、へこみや傷みがないかをチェックして選びましょう。
さくらんぼの保存方法
さくらんぼは温度や湿度の変化に敏感なため、保存は冷暗所か冷蔵庫の野菜室に入れます。ただし、時間が経つほど栄養や味が落ちていきますので、遅くとも2~3日以内には食べきりましょう。
さくらんぼの栄養について知ろう
さくらんぼは、ビタミンやミネラルなどといった栄養素がバランスよく含まれた果物です。一粒に含まれる成分はごく少量ですが、補助的な栄養補給としてデザートや間食で美味しく取り入れましょう。