チャービルとは?効果効能から使い方・保存方法まで紹介!
チャービルというハーブを知っていますか?チャービルとはパセリによく似ていて、チャービルという名前になじみはないかもしれませんが、よく料理やスープ、デザートの飾りつけなどに使われており彩りを添える脇役として、フランスをはじめ世界中で親しまれています。チャービルには飾りとしてだけでなく、実はさまざまな効果や効能があり、育て方や保存方法も簡単なことから、いろいろなアレンジレシピでも活躍します。今回はそんなチャービルについて、特徴や使い方、育て方、価格や値段、効果や効能まで詳しく紹介していきます。
目次
チャービルで彩り豊かな本格料理!
「チャービル」という植物を知っているでしょうか?チャービルとはパセリによく似ていますが、実は意外と身近で見かけることが多く、フランス料理を始め中華料理、日本食などでマイルドな味わいの料理やスープ、サラダ、デザートの飾りつけなどにも使われてます。チャービルと聞くとなじみがないかもしれませんが、さまざまな使い方があり、何気なく料理に溶け込んで彩りを添える名脇役ともいわれています。
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チャービルは価格や値段が安く、見た目も美しくやわらかい葉を持っているからよく飾りに使われているものの、実はただの飾りではなく、さまざまな効果や効能を持っており、香りづけに使う以外にもいろんなアレンジ方法があります。今回はそんなチャービルについて、チャービルとはどんな植物かという特徴や使い方、価格や値段、育て方、保存方法、効果・効能、チャービルを使ったアレンジレシピまで詳しく紹介してきます。
チャービルとはどんなハーブ?
チャービルの名前の意味や原産国は?
チャービルとは、セリ科シャク属に属する一年草で、パセリに類似したハーブです。英語では「chervil」と書き、フレンチパセリとも呼ばれます。マイルドな味わいの料理の風味付けに用いられることが多く、フランス領によく使用されるハーブです。フランスではセルフィーユ、和名ではウイキョウゼリとも呼ばれます。
出典: http://noupro.jp
チャービルとはロシア南部から西アジアの原産で、特にコーサカス地方原産のものが古代ローマ人によって北ヨーロッパに広く伝えられたといわれています。現在ではヨーロッパやアメリカ北東部などで多く栽培されています。国内では数少ないですが長野県などで栽培されています。チャービルとはラテン語で「蝋質(ろうしつ)の」という意味で、「cerefolium」に由来します。花言葉は「正直」「誠実」「慎重な恋」「真心」です。
チャービルにはどんな特徴がある?
チャービルとは湿り気のある日陰を好み、乾燥には弱いという特徴があります。特に夏の強い日差しには弱く注意が必要です。高さ20~50cmほどに生長し、鮮やかな緑色の葉に細かい切れ込みのあるシダのような複葉で、初夏になると茎の先が細かく分かれて、小さな白い花をたくさん咲かせる特徴があります。開花すると葉の風味が落ちてしまうので、開花の前に順次葉を摘み取ります。
チャービルとは見た目がイタリアンパセリよりも繊細で、とても甘くて上品な香りが特徴です。やわらかく優雅な葉があることから、肉・魚料理やスープ、サラダなど幅広い料理のトッピングに使用され、フランス料理の薬味フィーヌ・ゼルブ(ハーブのみじん切り)にもよく使用されます。チャービルは乾燥すると急速に風味が劣る特徴があるので、料理に使う際は仕上げの直前に加えるようにします。
チャービルの値段・価格は?
チャービルはスーパーの野菜売り場のハーブや香味野菜の売り場で販売されていますが、三つ葉やパセリのようにいつもあるとは限らないので、注意が必要です。チャービルの値段はおよそ190~350円程度の価格で、袋いっぱいに詰められた10gくらいの値段です。このままで日持ちしないことから、価格や値段が値引きされていることもあります。ネットスーパーや通販でも購入することができ、こちらは500円前後の価格になります。
価格や値段は時期によって変動し、一番安い価格の時期の旬の季節と比べると、天候が不順な時やお盆やお正月などの行事がある時などは価格・値段が高くなります。
チャービルの育て方
チャービルの育て方は、暑さと乾燥に弱く湿り気を好み、直射日光の当たらない暖かい場所での育て方が適しています。夏場はできるだけ風通しのよい涼しい場所に置きます。春まきでも秋まきでも収穫できるので育てやすく、手間がかからずすぐ収穫できるのでベランダ菜園にもおすすめです。チャービルは移植に向いていないので、苗ではなく種を花壇やプランターにまく育て方が適しています。
チャービルの育て方は、表土が乾いたらすぐたっぷりと水を与えます。こぼれ種から発芽することもあるので、枯死していても時折水をかけましょう。やせた土壌に強いので、植え付けの時にしっかりたい肥や肥料を混ぜてあげれば追肥はいりません。またチャービルは病害虫に強いですが、夏には立ち枯れ病になる特徴があり、育て方としては風通しをよくすることで予防できます。
チャービルは花が咲いて種ができると寿命になる特徴があるので、花を咲かせないようこまめに摘み取り、長期間収穫し続けられるようにします。チャービルは家庭でも気軽に育てられます。摘みたてのチャービルは香りが全然違うので、ハーブが好きな方はぜひチャレンジしてみてください。
チャービルの効果・効能をチェック!
解毒作用で体内の毒素を排出する効果
チャービルには、カロテン、ビタミンB、ビタミンC、鉄分、マグネシウムなどの色々な栄養素が含まれています。これらは体の調子を整えてくれて、体内にたまった毒素を排出してくれるデトックス効果が期待でき、むくみや肌のくすみを取ってくれる効能があります。生のまま食べてもいいですし、お茶で煮だしてハーブティにしたりしても楽しめます。
消化不良を助けてくれる効果
フランスでは古くから、風邪や消化不良の民間薬として親しまれています。胃腸機能が低下しているときにチャービルを摂取すると、消化を促してくれて胃もたれの予防効果もあります。デトックス効果と合わせて体の内側から綺麗になりたい人に特におすすめのハーブです。
血行促進効果で貧血予防にも!
チャービルには血の巡りを良くする働きがあり、血行を促進し体の隅々まで血液をいきわたらせます。毎日続けて少しずつ摂取し続けていると冷え性の改善や貧血予防にもつながります。チャービルには発汗作用があるので、ダイエットの運動の前に摂取すると、より効果が得られます。
チャービルの使い方と保存方法
さまざまな効果や効能のあるチャービルですが、実際にどんな使い方ができるのでしょうか?チャービルをおいしく楽しむ使い方や効果的な保存方法について紹介します。
料理の香り付けとして使う
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チャービルは一般的に料理の香りづけとしての使い方をされることが多いです。サラダやケーキの飾りつけ、肉・魚料理にも使えますが、特に相性がいいのは卵料理で、オムレツならフライパンに卵を流し入れて返す直前でチャービルを入れ、できるだけ火を通さないように使ったりします。またチャービルを刻んでドレッシングに入れると、より味わい深くなります。
料理の脇役として飾りつけに使う
チャービルとは「グルメのパセリ」とも呼ばれ、ヨーロッパではとても一般的に使用されているハーブです。オムレツやサラダ、スープなどに添えられ、ドレッシングやソースに風味を付け加えたり、料理の彩りとしての脇役としての使い方をされます。パセリと似た使い方なので、パセリの代わりにチャービルを使用することができます。パセリに比べると風味がやわらかく、甘い香りがあるのも特徴です。
加熱せずに生のまま使おう!
チャービルは加熱してしまうと香りが薄らぐだけでなく、効能も弱くなります。料理が出来上がる直前に加えたり、生のまま添える使い方をすると、より効果や効能を発揮しやすくなります。
チャービルの保存の仕方
チャービルをスーパーなどで購入した際、彩りや飾りつけなどで少しずつしか使わないことが多いです。なるべく長い間おいしく使うために、きちんとした保存の仕方で保存しておきましょう。まずチャービルをパックから出したら、水に漬けておきます。変色した部分を取り除いて水切りします。濡れたキッチンペーパーで包んで保存袋や保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。
定期的にキッチンペーパーの湿り具合を確認して、乾いてきたらまた湿らすようにします。漬けっぱなしでも水腐りするので注意が必要です。またハーブは冷凍には向いていないので、冷蔵庫で保存しましょう。また、チャービルを水洗いしてメイソンジャーなどの密封できるビンにいれ、フタを閉めて冷蔵庫に入れて置く保存方法もあります。次に使う時も一度全て取り出して洗い、残りをビンに入れて冷蔵庫で保存します。
チャービルを使ったおすすめレシピ
チャービルは値段や価格も安く、育て方も簡単なことから手に入りやすいハーブです。ではチャービルはどのように料理するとよいのでしょうか?チャービルの特徴を生かし風味を楽しめるレシピを紹介します。
チャービルたっぷり香り良し「即席タルタルソース」
乾燥や冷凍に向かないチャービルですが、どうしても余らせてしまうことがあります。そんなチャービルをパセリの代わりにタルタルソースに入れた、チャービル救済の「即席タルタルソース」のレシピです。
- ゆで卵1個
- チャービル10本分
- マヨネーズ大さじ2
- 酢小さじ1
- オリゴ糖小さじ1
- 塩小さじ1/4
- コショウ3ふり
- チャービルの枝10本分くらいとゆで卵をみじん切りにします。
- すべての材料を合わせてよく混ぜたら出来上がりです。
優しい香りとふわふわ卵「チャービルのオムレツ」
卵料理ととても相性が良いチャービルを使った、繊細で優しい香りとふわふわ卵の「チャービルのオムレツ」のレシピです。チャービルの葉をトッピングすると可愛い仕上がりになります。
- チャービル10g
- 卵4個
- 牛乳大さじ2
- サラダ油大さじ1
- バター10g
- 塩コショウ少々
- チャービルは飾り用を少し残してみじん切りにします。
- 卵を溶いてみじん切りにしたチャービル、牛乳、塩コショウを加えて混ぜます。
- フライパンにサラダ油(半量)とバター(半量)を熱し、バターがほとんど溶けたら半量の卵液を入れます。
- フライパンをゆすりながら混ぜて、固まってきたら片側に寄せて火を止め、形を整えます。これをもう一つ作り、チャービルの葉をトッピングしたら完成です。
チャービルと黄身が絡んで美味しい「人参とゆで卵のサラダ」
チャービルと相性の良い卵を使って、甘い香りのチャービルを加えた「人参とゆで卵のサラダ」のレシピです。ハーブの独特のクセがたまらない一品です。
- 人参大1本
- 卵1個
- チャービル(粗く刻んだもの)大さじ2ほど
- オリーブオイル大さじ2
- サイダービネガー大さじ1と1/2
- レモン汁小さじ1
- ディジョンマスタード(粒なし)小さじ1/2
- 塩コショウ少々
- 固ゆで卵を作っておきます。
- オリーブオイル、サイダービネガー、レモン汁、ディジョンマスタード、塩コショウをボウルで混ぜ合わせておきます。
- 人参は皮をむいて、おろし金で細かくおろすか、スライサーで千切りにして、ラップをして30秒から1分ほど加熱します。生のままでも大丈夫です。
- ドレッシングの中でゆで卵をフォークで粗く潰し、まだ温かい人参を加えてざっくりと混ぜます。
- 粗熱を取ってからチャービルを加えて、軽く混ぜたら出来上がりです。
心癒される優しい味「チャービルのポタージュ」
フランス料理ではチャービルをポタージュにするのが定番で、繊細で優しいポタージュが心癒されるレシピです。
- チャービル10g
- じゃがいも150g
- 玉ねぎ150g
- バター10g
- 水400ml
- 塩コショウ少々
- 生クリーム少々
- チャービルは飾り用に少し残して、残りをみじん切りにします。
- じゃがいもは皮をむき、さいの目に切ります。
- 鍋に入れて水をひたひたになるまで入れ、やわらかくなるまで茹でたらザルに上げます。
- 玉ねぎをみじん切りにして、バターを入れて弱火で熱した鍋で玉ねぎを炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしてきたら、みじん切りにしたチャービルを加えます。
- 水とじゃがいもを加えて、ひと煮立ちしたら火を止めます。
- 粗熱が取れたら、ミキサーにかけて滑らかにします。鍋に戻して温め、塩コショウで味を調えます。
- 器に入れてチャービルの葉を飾り、周りに生クリームを小さなスプーンで静かに垂らしたら出来上がりです。
チャービルの香り豊かな「チャービルペーストのパスタ」
あらかじめ多めに収穫しておいた多めのチャービルをペーストすると、チャービルの香り豊かなパスタソースをつくることができます。チャービル消費にもおすすめの「チャービルペーストのパスタ」のレシピです。
- チャービル(生)20gくらい
- ニンニク10g
- くるみ2かけ程度
- アンチョビ3枚
- パルメザンチーズ大さじ1.5
- オリーブ油大さじ1+大さじ5
- ニンニクを薄切りにして、熱したフライパンにオリーブ油大さじ1とニンニクを入れて炒めます。
- ニンニクに色が付き始めたら、耐熱容器にオリーブ油ごと入れてそのまま冷やします。
- チャービルを飾り用に少し残して、軽く刻みます。
- フードプロセッサーに、オリーブ油大さじ5、パルメザンチーズ、くるみ、アンチョビ、ニンニク(オリーブ油ごと)入れます。
- フードプロセッサーでなめらかになるまで混ぜたら出来上がりです。塩分が足りない場合はアンチョビを足します。
チャービルを使いこなして心も体も健康に!
いかがでしたか?チャービルとはどんな植物かということから、チャービルの特徴、価格や値段、効果・効能、使い方、育て方、チャービルを使ったアレンジレシピまで詳しく紹介してきました。よくトッピングや香りづけで目にすることが多いチャービルですが、ただの飾りではなく、デトックス効果や消化を助けてくれる効果、血行促進効果などさまざまな効果・効能がありました。
チャービルとは、比較的安い値段・価格で手に入れることができ、保存方法や育て方も簡単なので、手軽に使うことができて体に優しいハーブです。チャービルをおいしく食べられるアレンジレシピを参考にして、体に良い効果・効能をたくさん含んだチャービルを料理に取り入れ、心も体も健康に保ちましょう!