りんごの変色止めは塩水?砂糖水?変色防止方法まとめ!
りんごは美容・健康に良い万能フルーツです。ですがカットすると変色してしまうことが気になる方も多いはずです。そんなりんごですが、塩や砂糖を使って変色を防止する方法があるのです!りんごの変色の原因さえ知れば変色はもう気になりません!今回はりんごの変色防止方法やりんごのもつ様々な良い効果、さらにりんごを使った簡単レシピを紹介します。是非参考にして下さい。りんごで健康をしっかり保ちましょう!
りんごの変色を防止したい!
冬が旬のりんごは、シャリシャリの食感と甘さと酸味のバランスが良い美味しいフルーツです。「1日1個のりんごは医者いらず」と言われていて、他のフルーツと比較すると、カルシウム・カリウム・食物繊維・鉄分・ビタミンCなどが豊富で、健康と美容に良い食べ物と言えます。
ですが気になるのは、「りんごは皮をむくと果実の色が変色してしまう」ということです。切ったりんごの果実が変色してしまう原因は、りんごに含まれるポリフェノールの働きです。りんごに含まれるポリフェノールが空気に触れることで反応し、酸化してしまいます。それが変色してしまう原因です。
変色しても食べれますが、やはり見た目が気になります。今回はりんごの変色を防止する方法や、りんごの健康・美容効果、変色したりんごのレシピなど、りんごについて詳しく説明していきます。
りんごの変色防止方法7選!
りんごの変色の原因は化学反応によるものです。切ったりんごを空気に触れさせないようにすることで、りんごの変色は回避出来ます。しかも、塩や砂糖など身近なものを使って変色は簡単に防止出来るのです!まずはりんごの変色を防止する簡単な方法を説明します。
りんごを塩水に浸けて変色防止する方法
まず1つ目の方法は塩水につけることです。塩に含まれるナトリウムイオンがりんごのポリフェノール類の周りを覆ってくれ、壁を作り、酵素の働きをストップしてくれるので、酸化防止に繋がるという仕組みになります。
塩水につける方法は、りんごの変色防止方法で1番有名な方法ではないでしょうか?塩はほぼどの家にも必ずある調味料なので、簡単に出来る変色防止方法です。
りんごをレモン水に浸けて変色防止する方法
続いてはレモンを使った方法です。レモンの果汁をりんごにかけたり、レモン水にりんごそのものをつけることで、りんごの変色を防止することが出来ます。レモン果汁をかける場合、あまり多く入れてしまうと、せっかくの甘いりんごが酸っぱくなってしまうので注意しましょう。
レモンでりんごの変色が防止できる理由は、レモンに多く含まれるビタミンCが、りんごのタンニンよりも先にポリフェノール酸化酵素と結びついてくれるからです。りんごよりレモンの成分が化学反応を起こしてくれるのです。
りんごを砂糖水に浸けて変色防止する方法
続いては砂糖を使う方法です。砂糖は塩より粘度が高いので、同じ量を水に溶かすと濃度が高くなります。この濃度の高さが、りんごの表面をしっかり覆ってくれ、酸素に触れるのを防止してくれるのです。
砂糖を使う方法は、ヨーロッパではパティシエも使っているりんごの変色防止方法です。砂糖水を使うとほんのり甘くなって、りんごのおいしさが倍増です。塩やレモンでりんごがしょっぱくなったら嫌だなと思う方は、この砂糖の防止方法をお試し下さい!
りんごをはちみつ水に浸けて変色防止する方法
続いてはちみつを使った方法のご紹介です。基本の原理は、先程の砂糖と同じです。ですがはちみつの方がもっと濃度が高いので、はちみつ水にりんごを数分つけておくだけで、1日は変色を抑えられます。
はちみつ水は、実際とても効果が高かったという声も多いです。はちみつのまろやかで滑らかな甘さがりんごとマッチして、りんごがより美味しく感じられます。
りんごを炭酸水に浸けて変色防止する方法
炭酸水につけておいてもりんごの変色を防ぐことが可能です。ジュースなどの炭酸飲料でも効果があります。りんごを浸した炭酸水にもりんごの風味がついて美味しくなります。
炭酸ジュースは家に常にある方も多いので、この方法も手軽に出来るおすすめの方法です。
りんごのすりおろしでも変色しない
離乳食などでりんごのすりおろしなどを使う方は多いと思いますが、すりおろしりんごでも変色する原因は同じなので、切ったりんごと同じ方法の防止策を使えば変色を防ぐことが出来ます。
真空状態にできる容器で保存すると変色防止に
真空パックなどで保存すると、りんごは酸素に触れない状態になります。ということは、りんごの変色原因である「空気に触れる」ことを避けられるわけです。化学反応そのものを防止出来るのです。切ったりんごをすぐに食べない場合は、真空パックで保存するようにしましょう!
変色してしまったりんごを蘇らせる方法
変色してしまったりんごですが、「あるもの」を使って変色したりんごを元通りの色にすることが可能なのです。そのあるものとは、「オレンジジュース」です!
りんごが茶色く変色するのは、リンゴに含まれるポリフェノールが酸素と結びつくことが原因と説明してきました。オレンジジュースの中に含まれるビタミンには、このポリフェノールと酸素の結びつきを外す効果があるため、酸化して茶色く変色したの部分が元に戻るのです。
あらかじめ防止方法を施しておくのがベストですが、万が一忘れてしまって復活させたい場合は、こちらの方法をお試しください!食感もシャリシャリの美味しいりんごに蘇ります。
品種によっては変色しにくいものもある
ポリフェノールは身体にとても良い成分ですが、変色することがネックになりりんごを買い辛いと思っている方に耳寄りな情報があります。りんごの品種には、変色しにくい「千雪(ちゆき)」という品種もあります。
変色を防ぐために試行錯誤して改良された品種で、まだあまり出回っていませんが、今後大いに需要が高まっていくと注目されている品種です。甘くて香り豊かな美味しいりんごです。
りんごの嬉しい健康効果5選!
りんごには嬉しい効果が盛りだくさんです!豊富なポリフェノールの抗酸化作用で美白やアンチエイジング効果、ペクチンで整腸作用、熱に強いビタミンCで美肌になれるなど、美容に嬉しい効果がたくさんあります。ここではりんごの健康効果を詳しくお話します。
抗酸化作用で老け防止!
最近よく聞く「抗酸化作用」ですが、そもそもどういうものなのか知っていますか?分かりやすく説明すると、抗酸化作用とはシミやシワなど、様々な老いの原因である活性酸素を取り除く働きを指します。老化防止ということです。
活性酸素は、紫外線やストレス、喫煙、食生活の乱れなどにより増えていきます。過剰に増えた活性酸素は身体の細胞にダメージを与え、細胞の老化を進め、シミやシワなどの原因になります。金属などと同じように、身体も活性酸素によってサビてしまい、老化を促進させてしまうのです。
さらに活性酸素は肌トラブル、健康トラブルを引き起こすだけではなく、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなりかねません。そんな増えすぎると恐ろしい活性酸素を抑制することが、「抗酸化作用」なのです。りんごに含まれるポリフェノールは、高い抗酸化作用があります。健康効果・美容効果共に高いのがりんごなのです。
りんごは腸内環境を整えてくれる
りんごには「ペクチン」という食物繊維が豊富に含まれていて、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整えてくれる嬉しい効果もあります。便秘だけでなく、お腹を下しやすい方にも効果的です。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維という2つの種類があります。どちらも腸内環境を整えるのに必須な食物繊維ですが、りんごにはその両方が含まれています。どちらかといえば水溶性食物繊維を多く含んでいます。
女性に多い悩みの便秘ですが、便秘だと老廃物がお腹の中に長く留まっている状態です。不要なものが溜まってる状態なので、代謝が下がり、お肌も荒れ気味になってしまいます。美肌と便秘は深い関係なので、お肌をきれいにしたい方はまず腸内環境から整えるようにしましょう!
りんごダイエットでも有名!
りんごにはダイエット効果も期待出来ます。女性は血流が悪く、冷え性でお悩みの方も多いのではないですか?血流が悪いと身体の消費エネルギーが落ちるので、痩せにくくむくみやすい状態になります。むくみは余分な水分と塩分を身体に溜め込んでいる状態なのです。
りんごは身体に溜まった余分な水分と塩分を排出する「カリウム」という成分が豊富なので、むくみ解消にはもってこいの食材なのです。むくみと便秘を解消するだけでも2~3キロ体重が変わることもあるので、りんごを食べる習慣を身につけてむくみと腸内環境改善に努めましょう!
疲労回復効果も期待出来る!
疲労回復に効果がある「クエン酸」は、りんごにも多く含まれています。クエン酸には、身体に溜まった疲労物質を排出する働きがあります。そして糖分と共に摂取するとさらに疲労回復効果が高まるのですが、りんごにはその両方が豊富に含まれているため、高い疲労回復効果が期待出来るのです!
クエン酸は「レモン」や「梅干し」など、酸味が強いものに多く含まれているイメージですが、クエン酸の働きを活発にするためには「糖」が必要なため、糖が少ない食材は糖をしっかり摂取しなければ、クエン酸の効果を最大限感じることが出来ません。りんごはそれだけで十分な効果を得られるスーパー食材なのです。
りんごは虫歯予防の効果もある
りんごには虫歯予防にも効果を発揮します。りんごに含まれる「りんごポリフェノール」は、虫歯菌が出す酵素の働きを、阻害する効果があります。この働きにより、口の中に歯垢が付きにくい環境へと導いてくれるため、虫歯の発生を防ぐ効果が期待出来るというわけです。りんごポリフェノールは世界中が注目する健康成分なのです。
また、りんごをそのまま丸ごとかじれば、歯に付着した歯垢を除去することが出来ます。ですがりんごには「糖分」も含まれていますので、りんごを食べれば虫歯にならないというわけではありません。りんご+歯磨きをすることで虫歯になりにくい口内環境に近づけますので、歯磨きもしっかりしましょう!
りんごが変色したらデザートに!レシピ4選!
茶色く変色したりんご、見た目は美味しそうではないですが、問題なく食べることが出来ます。ですが酸化してしまっているので、切りたてのりんごと違って美味しいとは感じにくいです。そんな変色りんごは、加熱調理してジャムやケーキなどにするのがおすすめです!ここではレシピを紹介します。
たっぷりりんごでしっとり美味しいおやつ「りんごケーキ」
まずはりんごを丸々1個使ったケーキです。ホットケーキミックスを使うとケーキが簡単に出来ちゃいます。
- りんご(1個)
- ホットケーキミックス(1袋)
- 砂糖(130g)
- バター(100g)
- 卵(2個)
- バターをレンジにかけ柔らかくし、卵と砂糖を混ぜる
- 1の中にホットケーキミックスを少しずつ加えて混ぜる
- りんごの芯をとり、薄く小さめにカットし、2に混ぜ、型に流し込む
- 160℃に温めたオーブンで40分~60分焼く
混ぜるだけの簡単レシピですが、オーブンによって焼き時間が変わるのでお持ちのオーブンで調節して下さい。甘酸っぱいりんごとホットケーキミックスのふんわりケーキが優しい味のケーキです。
残ったりんごで!「爽やかりんごジャム」
作るのが難しそうなりんごのジャムですが、簡単に作ることが出来ます。余ったりんごの大量消費におすすめのレシピです。
- りんご(使いたいだけ)
- 砂糖(りんごの総重量の30~40%※りんご200gなら砂糖60g~80g)
- レモン(輪切り3枚)
- はちみつ(大さじ1)
- 皮を剥いたりんごとレモンを細かくカットし、砂糖の中に30分つけておく
- りんごの芯と皮はお茶パックに入れておく(あとでとろみをつけるために使用)
- 1を鍋の中に入れ、弱火で10分煮込む
- 3に2の皮入りお茶パックを入れ、さらに10分煮込む
- 煮詰めて水分が少なくなったらお茶パックを取り出し、はちみつを加えて火を止める
こちらのレシピはほのかな甘さですので、お好みによって砂糖の量を調節して下さい。手作りジャムで豪華な食卓になります。
優しい甘さのしっとりクッキー「りんごクッキー」
りんごを使った優しい甘さのしっとりクッキーです。混ぜるだけで簡単に出来るので、是非チャレンジしてみて下さい。
- りんご(1個)
- 卵(1個)
- 砂糖(60g)
- オリーブオイル(30㏄)
- 薄力粉(100g)
- りんごは皮を剥き薄く細かくカット
- 卵と砂糖を混ぜ、混ざったらオリーブオイルを加えさらに混ぜる
- 薄力粉を2に入れ、さっくり混ぜた後りんごを加え、軽く混ぜる
- クッキングシートを引いた鉄板に4を流し、180℃で30分~40分焼く
- 焼きあがったら粗熱をとり、食べやすい大きさに切る
しっとりとした優しい甘さのクッキーです。りんごそのものの美味しさをしっかり味わうことが出来ます。
りんごで贅沢「生アップルティー」
最後は簡単だけど贅沢なレシピをご紹介します。お菓子に使うイメージのりんごですが、りんごそのものを味わう紅茶のレシピもおすすめです。
- ティーパック(2袋)
- りんご(1/2個)
- シナモンパウダー(小さじ1)
- はちみつ(大さじ2)
- 耐熱ポットにはちみつとシナモンパウダーを入れ、ダマができないように混ぜておく
- 1に好きなティーバッグを入れる
- 皮つきの薄切りりんご加え、熱々のお湯を注ぐ
- 2、3分蒸らして完成
生のりんごを使った贅沢アップルティーです。りんごの風味がほっと一息つけるおやつタイムにピッタリです。
りんごの変色を防止して長持ちさせよう!
りんごは美容にも健康に良い健康フルーツですが、変色するのが気になって購入を避けていた方も多いのではないですか?家にあるもので簡単に変色は防止出来るので、しっかり活用してりんごの良い効果をしっかり得ましょう!