りんごの種類を比較!ふじ・ジョナゴールド・王林・つがるの違い!
スーパーに行くと並んでいるりんご。離乳食期の赤ちゃんからお年寄りまで食べることができるりんごは、私たちの生活の身近にある果物です。特に旬の秋には色んな品種のりんごが並びます。ふじ、ジョナゴールド、王林、つがる、と種類のあるりんごですが、味や食感に違いはあるの?見分け方は?ここでは、ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるのそれぞれの特徴や見分け方、味の違いなどを比較してまとめました。
ふじ・ジョナゴールド・王林・つがるの違いは?
「一日一個のりんごで医者いらず」そんな言葉を聞くほど栄養価の高いりんご。旬は秋ごろですが、一年中手に入りやすく、しかもお手頃価格で嬉しい果物。離乳食期の赤ちゃんにも食べさせたり、風邪や胃腸炎体調を崩した時にも食べやすいりんご。そんな身近にあるりんごですが、皆さんは、りんごの品種を知っていますか?
ふじ、ジョナゴールド、王林、つがる名前はよく聞くけど、見分け方のポイントは?旬の時期はいつ?それぞれの味に違いはあるの?ここでは、そんな疑問についてまとめてみました。りんごを選ぶ時の参考にしていただけたらと思います!
りんごの種類と品種別特徴
ふじ、ジョナゴールド、王林、つがる、ここではそれぞれの品種の特徴について解説していきます。味や見た目、選び方のポイント、食べ方など。普段あまり品種を意識して買わない方もぜひ、これを読んで参考にしてほしいと思います。
ふじの特徴
日本で一番生産されているりんごが「ふじ」です。「国光」と「デリシャス」を配合し、1962年に品種登録されて以来、日本で最も生産され、その人気は海外まで広がりました。海外で生産されるようになってからは、世界でもっとも栽培されているりんごとなりました。果汁もジューシーで、シャキシャキの食感!甘味と酸味のバランスが絶妙です。大きさは300g~400g程なのが特徴。また、出荷量が多いので、価格も安定しています。
ふじの見た目は、少し黄色が混じった赤色。選ぶ時のポイントは、全体的に色が行きわたっていて、尻の部分に緑が残っていないものがおいしいです。大きすぎず、中玉で、持った時にずっしりと重みがあるものがベスト!おいしい食べ方は、そのまま食べる、そしてジュースにするのもおすすめです。
ジョナゴールドの特徴
「ジョナゴールド」は、ニューヨーク生まれ、「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配で生まれた品種です。日本では、ふじ、つがる、王林に次ぐ4番目に作られている品種なのです。ジョナゴールドの味は、やや酸味が強いものの、甘味ももしっかりしていて、コクのあるまろやかな酸味が特徴です。ジョナゴールドは、そのまま食べるのはもちろん、サラダをはじめ、軽く煮て料理やお菓子にも使えます。
ジョナゴールドの見た目は、黄色い地肌に鮮やかな紅色がつやつやとしています。表面に自然のロウ物質(油上がり)が出やすく、表面が光ってべたつくようなりますが、これが完熟のサイン、食べ頃ということ。ジョナゴールドの大きさな300g前後で、果肉は硬めでシャキシャキとしているのが特徴です。
王林の特徴
「王林」は「ゴールデン・デリシャス」と「印度」の交配品種とされていて、今では青りんごの代表的な品種となっています。「りんごの王様」という意味を込めて「王林」と名付けられました。日本では、ふじ、つがるに次いでとても人気のあるりんごです。王林は250g~300g程で、果皮は黄緑色。果肉は少し硬めで、味は、甘みが強く、サクッとした軽い食感が特徴です。
おいしい王林の選び方のポイントとしては、鮮度がいい王林は全体的にきれいな黄色をしていること。花落ち部分が青いのは渋みがあるので注意して選びましょう。また、王林はそのまま食べるのが一番おいしい!ジュースにすることもできますが、焼き菓子やジャムには向かないりんごです。ヨーグルトの酸味との相性ばっちりなので、ヨーグルト和えにして食べるのがおすすめです。
つがるの特徴
青森県生まれの「つがる」は、「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」の交配品種です。つがるは8月頃から収穫できる早生種で、日本ではふじに次ぐ生産量第2位のりんごです。果重は250gから300g程と大玉の中に果肉はやや硬めでぎっしりと詰まっていて、シャキシャキとした食感が楽しめます。果汁もつまっていてジューシー!赤い皮に黄味がかった斑点が少しあるのが特徴です。
おいしいつがるを選ぶポイントは、表面がよく色づいていて、持った時にずっしりと重みを感じるものがいいのです。果皮が赤くなっていなくても、お尻の部分が黄色っぽくなっていれば熟している証拠なのでそこを見極めましょう!また、果皮がが少しベタベタしているものがありますが、これも熟しているからこそなので、購入する時は、そこもチェックが必要です。
りんごの種類の見分け方や比較
ここまでふじ、ジョナゴールド、王林、つがるの4種類のりんごの特徴についてみてきました。ここからは、それぞれ味や食感、見た目、旬の時期を比較して紹介していきます。また、なかなか難しいりんごの見分け方、そんな見分け方のポイントについても解説していきます。
4種類のりんごの味や食感の比較
まずは、ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるの味と食感についてみていきましょう。ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるの中で一番酸味があるのは、ジョナゴールドです。もちろん、それぞれのりんごによって違い一概には言えないのですが、品種別で考えるとさっぱりとした酸味があり、1番ジュースに適しているのがジョナゴールドなのです!ふじは、酸味と甘味のバランスが良く、王林、つがるは酸味がほとんどないのが特徴です。
ふじは果肉が粗めでシャキシャキッとした食感が特徴です。また、果汁も多く含んでいます。ジョナゴールド、王林、つがるは、果肉が緻密なので食べた瞬間にじゅわっと果汁が溢れ出てくるのがわかります。鮮度や保存状態によっても味や食感は異なってきますが、ぜひ、一度これらの食べ比べをしてみてください。なかなかそんな機会はないかもしれませんが、それぞれの特徴が分かってもっとりんごを味わうことができます。
4種類のりんごの見た目の比較
ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるの見た目を比較すると、まず分かりやすいの王林です。青みがかった色をいしている王林、青りんごの代表といえるりんごです。その他のふじ、ジョナゴールド、つがるは一見見分けるのが難しそうですが、この中でも見分けやすいのがジョナゴールド!ジョナゴールドの特徴の1つとして、「油あがり」があることがあげられます。
りんごは熟していくと、リノール酸やオレイン酸といった不飽和脂肪酸を分泌し、皮果の保護をしようという作用が高まります。これが油上がりです。つがるなど他のりんごにも見られますが、ふじや王林ではあまり見られない現象。ジョナゴールドは特にこの油あがりが見られ、不飽和脂肪酸の分泌が豊富な品種なのです。
ピカピカ、テカテカとした見た目、それがジョナゴールドを見分ける1つのポイントとなります。ちなみにこの油上がり、ワックスなどではなく、天然のものなので、もちろん食べても大丈夫!むしろ、栄養価が高く、この油上がりがみられるりんごはちょうど旬!食べ頃なのです。ぜひ、きれいに洗って皮ごと食べ、りんごの栄養を丸ごとどうぞ!
ふじとつがるの見分け方については、ふじは表皮が少し黄色が混ざっている赤色。つがるは、赤い表皮に黄味がかった斑点があるのが特徴です。また、ジョナゴールド程ではありませんが、つがるには油上がりがあり、テカテカとしているのもポイントです。
4種類のりんごの旬の時期比較
りんごの旬といえば秋から冬というイメージですが、ここからは、ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるの旬について細かくみていきましょう。この中で一番早く旬を迎えるのが「つがる」です。8月から出回りはじめ、10月頃まで多く出荷されています。つがる以外のジョナゴールド、王林、つがるについては貯蔵性にすぐれ、春先まで出回っているのがポイントです。
長期に渡って食べることができるジョナゴールド、王林、ふじですが、ここでは、旬の時期に絞ってみていきましょう。ジョナゴールドは、10月上旬頃から収穫がはじまり、10月下旬から12月頃までが旬となっています。王林は11月初旬頃収穫がはじまる晩生品種で、旬は11月中旬頃から2月頃までと言われています。また、一年中流通しているふじの最も多く出回る時期は2月となっています。
ふじ・ジョナゴールド・王林・つがるの違いを知ろう!
いかがでしたか?ここまで、ふじ、ジョナゴールド、王林、つがるそれぞれの特徴や見分け方、旬の時期や購入のポイント、おいしい食べ方などを紹介してきました。ジュースにぴったりな品種、焼き菓子に向いている品種など、実はなかなか分からない人も多いものです。ぜひ、この記事を参考にりんご選びをしていただけたらと思います!