2018年12月23日公開
2024年08月23日更新
レモングラスティーの効能や味は?美味しい作り方とおすすめ茶葉も!
レモングラスティーを飲んだことはありますか?レモングラスティーはレモングラスというハーブで作るハーブティーの一種です。レモンのような香りが爽やかで、さっぱりとした味わいのノンカフェイン飲料です。単品でもブレンドでもおいしいので、ハーブティー初心者から上級者まで幅広く楽しむことができます。今回はそんなレモングラスティーの効能と味わい、簡単でおいしい作り方やおすすめの茶葉を紹介します。
目次
レモングラスティーの効能が凄い!
レモングラスティーに使用されているレモングラスというハーブは、「アジアの薬草」と呼ばれています。国によっては薬として処方されたり、医療機関で使われたりすることもあるようです。レモングラスにはマグネシウムやカリウム、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンというように、さまざまなミネラル分が含まれています。また、ビタミンCやビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、ビタミンAといったビタミン類も含まれています。
そんな栄養たっぷりのレモングラスを使用したレモングラスティーには
うれしい効能がたくさんあります。例えば、疲れを癒してくれたり、むくみを改善する手助けをしてくれたりします。胃腸の働きを整えて消化吸収を助けてくれるような効能もあります。このようなレモングラスティーのいろいろな効能を紹介します。
シトラールが体と心の疲れを癒してくれる
レモングラスティーにはレモンのようなさわやかな香りがありますが、その主成分がシトラールです。このシトラールの香りは、さまざまな臓器をコントロールする自律神経のうちの副交感神経に働きかけます。この副交感神経は、体を休ませたりリラックスさせたりするときに働く神経です。そのため、レモングラスティーには気持ちを落ち着かせてくれたり疲れをとってくれたりするような効能があります。
血流を促してむくみの改善に繋がる
むくみの原因はいろいろありますが、体内の余分な水分が脚などに滞ってしまっている状態です。この余分な水分を排出する方法のひとつとして、血流をよくすることがあります。シトラールが副交感神経に作用すると、血管が拡張して血行がよくなります。また利尿作用もあるため、体内の過剰な水分が排出されやすくなります。このようなシトラールの作用により、むくみの改善という効能がもたらされます。
美肌効果も期待できる
シトラールが副交感神経に作用することで、美肌という効能にも期待できます。血管が拡張して血行がよくなることで、肌細胞のすみずみまで栄養が行き届きます。また、活性酸素を抑制する働きをもつビタミンCには抗酸化作用があります。他にも抗酸化作用に関わる亜鉛や銅、マンガンなどのミネラルも含まれています。
消化吸収を助けてくれる
副交感神経が優位になると、胃腸の働きが活発になります。レモングラスティーに含まれるシトラールは副交感神経に作用するので、消化吸収を助けるという効能もあります。そのため、油分の多い食事のあとや食べ過ぎてしまったときに飲むとよいそうです。また、シトラールには殺菌や抗菌作用があることも知られています。食事と一緒にレモングラスティーを飲むと、食あたりの予防にもなるそうです。
風邪や喘息にも効果的
レモングラスには免疫力を高めたり、せきを抑えたりする効能もあるようです。そのため、風邪や喘息にも効果的なハーブだと言われています。特に風邪については、のどや頭の痛みを和らげてくれる効能や、熱を下げる効能もあるそうです。抗菌作用も強いので、風邪の予防にもおすすめです。
レモングラスティーの味わいについて
レモングラスは栄養たっぷりで、それをお茶にしたレモングラスティーにもいろいろな効能があるのは上で紹介したとおりです。でもいくら効果が高くても、飲みにくいものだと続けられません。では、レモングラスティーはどのような味わいなのでしょうか?レモングラスティーの味や香り、カフェインの有無など気になることを紹介します。
レモングラスはクセがない味わいで飲みやすい
レモングラスティーはレモンのような香りが特徴的なハーブティーです。ただレモンと違って酸味を感じることはあまりないので、すっぱいものが苦手な方でも楽しめます。また、ハーブティーの中ではクセが少ない方なので、ハーブティー初心者やこれから始める方も試しやすいものとなっています。他のハーブとあわせてブレンドティーにしたり、はちみつなどで甘みをつけたりするのもおすすめです。
レモングラスはすっきり爽やかな香り
レモングラスティーの香りはレモンと似ています。この爽やかな香りのもととなる成分はシトラールというもので、レモンにも含まれています。このレモンのような香りだけでなく、ほんのり草原の青草のような香りや甘い香りもします。そのため、レモンのようでよりすっきり爽やかな香りとなるようです。
レモングラスティーはアイスでもホットでも楽しめる
レモングラスティーは、ホットで飲んでもアイスで飲んでもおいしいハーブティーです。ほっと一息つきたいときや立ちのぼる香りを楽しみたいときは、温かいホットレモングラスティーがおすすめです。また、気分をリフレッシュしたいときやゴクゴク飲みたいときは、冷たいアイスレモングラスティーがおすすめです。その時々の気分や体調などに合わせて作ってみてください。
生レモングラスや乾燥・パウダー状もある
レモングラスはいろいろな形態で販売されています。店舗で購入する場合は乾燥したものやパウダー状になったもののイメージが強いですが、インターネット上では生のものも販売されています。夏から秋の始め頃に販売されることが多いようです。
もちろん家庭で栽培することもできます。ただ、レモングラスは暑さに強く寒さに弱いので、冬は室内で育てるようにしましょう。生のレモングラスはあまり日持ちしないようなので、少しずつ毎日使いたいような場合は乾燥したものやパウダー状になったものがおすすめです。
レモングラスは料理にも使われる
レモングラスはアジアやカリブの料理で使用されています。特にタイ料理で使われることが多く、トムヤムクンには欠かせません。他にも、トムセーブ(骨付きの鶏もも肉を使用したスープ)やタイカレーにも使われているそうです。ベトナム料理のフォーにも、香り付けで加えられていることがあるようです。
レモングラスティーにカフェインは入ってる?
レモングラスティーだけでなくハーブのみを使用したハーブティーには、基本的にカフェインは入っていません。ただ、市販されているものの中には紅茶や緑茶などの茶葉を使用したものとブレンドされているものがあります。
茶葉にはカフェインが入っているので、ブレンドされているものを購入する場合はよく確認してください。最近はカフェインレスの茶葉が使用されているものもあります。「紅茶や緑茶がベースのレモングラスティーが飲みたいけど、カフェインが気になる」という場合は、参考にしてください。
レモングラスティーの美味しい作り方
乾燥したものやパウダー状になったものもありますが、ここでは生のレモングラスを使った作り方を紹介します。生のハーブを使うとなると難しそうなイメージがあるかもしれません。でも今回紹介する作り方はとても簡単で、おいしいレモングラスティーを作ることができます。もし生のレモングラスを手に入れる機会があったら、ぜひ作ってみてください。乾燥したものやパウダー状になったものとはまた違った味わいを楽しめます。
生のレモングラスでおしゃれに自家製ティー
新鮮な生のレモングラスを手に入れることができたら、作ってみてもらいたいレシピを紹介します。生のハーブを購入して家庭でハーブティーをいれるとなると、難しいイメージがあるかもしれません。でも、特別な道具もいりませんし作り方もとても簡単です。思い立ったらすぐに作ることができるので、気軽に挑戦してみてください。乾燥したレモングラスを使ったレモングラスティーとはまた違う味わいを楽しめます。
レモングラスを洗ってカット
まず、レモングラスを1本1本丁寧に水で洗ってください。軽く水気を切ったあと、根元の硬い部分を切り落とします。ちなみに、根元の部分はうすく輪切りにして料理に使用することが多いようです。レモングラスティーに使う緑色の葉の部分を、2~3cmにカットします。レモングラスの葉のふちは鋭くなっているので、手を切らないように気をつけましょう。
水とレモングラスを火にかける
鍋ややかんに水とレモングラスの葉を入れます。水1リットルに対してレモングラス4本分が目安です。レモングラスの量を増やしたり減らしたりして、自分好みの味を見つけてください。水とレモングラスを入れた鍋ややかんを火にかけて、水が沸騰するまで待ちましょう。計量カップなどがない場合は、きれいに洗ったペットボトルなどを使って水を量ると簡単です。水の量は厳密ではないので、だいたいの量で大丈夫です。
沸騰したら火を止めてはちみつなどで味付け
沸騰したら火を止めて、少し待ちます。鍋の場合はふたを閉めておきましょう。このままでも爽やかな香りでさっぱりとおいしいのですが、甘みがほしい場合ははちみつなどを加えてください。はちみつの量の目安は、水1リットルで作ったレモングラスティーに対してティースプーン3杯です。はちみつを入れる場合は、レモングラスティーが温かいうちに入れましょう。ちなみに、乾燥したレモングラスでも同じように作ることができます。
他のハーブとブレンドしても美味しい
レモングラスティーはクセがないので、他のハーブとブレンドするのもおすすめです。少し甘みのある香りが癒されるピンクローズとブレンドすると、気分転換にぴったりです。リラックス効果のあるカモミールとブレンドすると、よりリラックス効果が高まります。ジンジャーやシナモンとブレンドしたものは、風邪の時にぴったりです。
他にもミントと合わせてよりさっぱり感を楽しんだり、マテ茶の個性的な香りを飲みやすくしたりもできるそうです。ハーブティーが苦手な場合は、紅茶とあわせてレモンティー風にするのもおすすめです。ただし、マテ茶や紅茶にはカフェインが含まれているので注意してください。
レモングラスティーのおすすめ茶葉やティーバッグ
体に良くてさっぱりおいしいレモングラスティーですが、どのようなものが販売されているのでしょうか?レモングラスティーの作り方で紹介した生のレモングラスが手に入らない場合はどうしたらよいのでしょうか?ここでは時期に関わらず入手できる乾燥レモングラスやあらかじめティーバッグに入った便利なものを紹介します。紅茶や麦茶、生姜などとブレンドされているものもおすすめです。
スーパーで簡単に手に入る「ギャバン 業務用レモングラス カット」
スーパーのスパイスコーナーでもおなじみの、ギャバンが出しているレモングラスです。業務用食品が手に入るスーパーやインターネットで販売されているようです。価格は50g入りのものが630円ほどで売られています。タイ料理などに使ったりレモングラスティーにして飲んだりと、いろいろ使うことができます。レモングラスそのものなので、できあがったレモングラスティーはカフェインを気にせず飲むことができます。
お湯を注いですぐ飲める「手摘みの紅茶 レモングラスティー」
紅茶とレモングラスが一緒に入ったティーバッグで、レモンティーのような味わいです。1袋2gのティーバッグが12袋入って、税込583円です。使用されている紅茶の茶葉は最高級品で、農薬や化学肥料を使わずに育てられたものです。
紅茶にはリラックス効果のあるテアニンや、抗酸化作用のあるフラボノイドなどが含まれています。ティーバッグの形は抽出効率のよいテトラバック型で、作り方も簡単です。ただ、この商品にはカフェインが含まれています。
食後のリラックスタイムにおすすめ「生活の木 有機レモングラス」
ハーブやアロマテラピーの専門店である生活の木が販売しているものです。有機栽培されたレモングラスなので、安心して飲むことができます。容量がいろいろあり、気軽に試すことができる10g入りで税込378円です。
料理にも使うなど頻繁に使用する場合は、100g入り税込1,944円や300g入り税込4,860円などもあります。レモングラスティーの作り方は簡単で、1人分はティースプーン山盛り1~2杯です。温めたカップやポットに茶葉をいれて熱湯を注ぎ、2~3分蒸らします。
国産レモングラス100%「レモングラスティー ハーブティー 2g×15パック」
熊本県産の無農薬レモングラスを使って作られたティーバッグです。2gのものが15パック入って、税込1,480円です。作り方はとても簡単で、お湯を注ぐだけです。お湯の量の目安は、ティーバッグ1つに200ccだそうです。やさしくて爽やかな香りで、リラックスすることができます。レモングラスのみの無添加で作られているため、カフェインの心配もいりません。
麦茶ベースでやさしい味わい「はくばく レモングラスブレンド茶 20袋入」
ハーブティーが苦手な人でも飲みやすい、麦茶とブレンドされたものです。ティーバッグが20袋入って、税込387円ほどで販売されています。水出しとお湯出しの2種類の作り方ができます。水出しの場合、1リットルの水に1袋入れて冷蔵庫で2時間ほど冷やすだけです。国内産の大麦がベースで香料も不使用なので、ノンカフェインで安心して飲むことができます。夏場の水分補給として、ゴクゴク飲みたい時にもおすすめです。
生姜の香りがアクセント「出雲国のレモングラス&ジンジャー ティーバッグ」
スパイシーな生姜の香りが効いたレモングラスティーです。1袋1gのティーバックが13袋入ったものが2つで、税込1,015円ほどです。使用されているレモングラスも生姜も、島根県で栽培されたものが使用されています。
作り方は、温めたカップにお湯とティーバッグを入れて蒸らすだけです。ティーバッグを取り出すまでの時間で、味の濃さを調節することができます。はちみつなどで甘さを加えてもおいしいです。原材料はレモングラスと生姜のみという、ノンカフェイン飲料です。
レモングラスティーは体に健康リラックスできる飲み物!
今回はレモングラスティーについていろいろと紹介してきました。レモングラスティーはレモンのような香りが爽やかで、さっぱりおいしい味わいです。その上体にうれしい効能もたっぷりで、作り方も簡単です。いろいろな商品が販売されているので、自分好みのものを探してみてください。リラックスタイムのおともにレモングラスティーを取り入れて、心も体も健康にしましょう。