2018年07月06日公開
2024年07月23日更新
冷凍野菜の使い方と解凍方法を調査!冷凍におすすめの野菜は?
冷凍野菜を使えば時短で簡単に野菜料理を作ることができますが、冷凍野菜におすすめの野菜もあれば冷凍野菜には不向きな野菜もあるようです。また、冷凍野菜はその解凍方法や調理方法などによっても栄養価や味に影響が出るようですが、適切に冷凍野菜を調理する場合にはどうすればよいでしょうか?今回は、気になる冷凍野菜の作り方や賞味期限なども含めて冷凍野菜に掘り下げた上で、今日から役立つこと間違いなしの冷凍野菜の使い方・活用方法もチェックします。
冷凍野菜の使い方は?
野菜をうまく食生活に取り入れたいものの、調理するのが面倒臭いという人や余してしまわないか心配だという人もいることでしょう。そんなときには冷凍野菜を作るのがおすすめですが、野菜によっては冷凍することでのちに料理に使いやすくなるものもあるようです。果たして、冷凍野菜の作り方と使い方とはどうなっているでしょうか?
今回は、冷凍野菜をどのように作り作った冷凍野菜をどのように使うのが望ましいのかについて掘り下げていきます。冷凍野菜を使うときには、どの野菜がそもそもおすすめであり解凍方法や賞味期限はどうなっているのかを知っておく必要がありますから、毎日の食卓を彩ってくれる便利な冷凍野菜について理解を深め、ぜひ活用してみてください。
冷凍野菜をうまく作るコツ
冷凍野菜は作り方・使い方を覚えておくと野菜の賞味期限を延ばせる上に、下処理をすでにした状態にして置けるので時短で料理を作れるというメリットがあります。冷凍野菜はちょっとしたコツさえつかめば質の良い状態を保ちさまざまな料理に活用することができるので、冷凍するときや下処理に関するコツをチェックしておきましょう。
美味しい冷凍野菜を作るには素早く凍らせる
冷凍野菜を作れば野菜の賞味期限を数日ほどから1ヶ月ほどにまで延長することができますが、美味しい冷凍野菜を作るためのコツとしてはまず素早く瞬時に凍らせることが挙げられます。特に冷凍食品の工場などでは設備がしっかりしているので急速冷凍が簡単にできますが、家庭ではやはりどうしても冷凍のスピートが緩慢になりがちなものです。
冷凍スピードが緩慢になってしまうと、氷の結晶が発生して大きくなり野菜の細胞などを壊してしまうこともあります。一方で冷凍スピードが早い場合にはこの結晶が大きくなるのを防ぐことができ、野菜の質を高く保ち賞味期限も長く延ばすことができます。そのためには、できるだけ冷凍効率を上げるためのいくつかの工夫をしておきましょう。
例えば、食品についた余分な水分を拭き取って除去しておくことや、できるだけ平らな状態にして冷凍することなどが、実践したいポイントとなります。どうしても冷蔵庫・冷凍庫に機能によって冷凍効率は変わりますが、金属トレーなどを使うのもひとつの手です。また、野菜ごとに微妙に異なる適切な冷凍方法を実践するのも重要でしょう。
解凍後を考えて下処理をしておくと便利
冷凍野菜の賞味期限を長く保ち質を高く保つためには、既述のように急速冷凍を実践することが必要不可欠だと言えます。また、野菜ごとに微妙に冷凍方法は異なるものの下処理をしておくことで冷凍効率を引き上げることができる上に、実際に料理に使う場面で楽になることが多い野菜も少なくないため、下処理も重要になると言えます。
例えば玉ねぎなどの野菜の場合にはみじん切りにしてから冷凍野菜にすることも多いものですが、ブロッコリーなどはさっと茹でてから冷凍保存するのがおすすめとなります。もちろん作りたい料理によって冷凍保存の方法を変えるのも重要とはなりますが、料理がまだ決まっていない場合には野菜ごとに定番の下処理を施すとよいでしょう。
また、中にはマリネにしたり煮汁ごと冷凍したりするなど、他の野菜とは異なる下処理が必要な場合もあります。各野菜の詳しい冷凍方法・解凍方法は後述しますが、いずれの場合にも凍った状態から料理に使いやすい状態にしておくことが重要です。また、急速冷凍できるように平らに広げたような状態で適切な容器に入れるのもポイントです。
冷凍野菜の解凍方法
お伝えしたように冷凍野菜は、冷凍する際に素早く冷凍させることを意識したり、適切な下処理を施したりしておくことで質の高い状態で使用することができそうです。冷凍野菜は通常の状態よりも野菜の賞味期限を引き延ばせるので魅力的ですが、冷凍しておいた状態からのシチュエーションごとのおすすめ解凍方法もチェックしましょう。
冷凍野菜は凍ったまま使うのがおすすめ
冷凍野菜は既述のようにしっかりと下処理をした上で急速冷凍するのが賞味期限を長く保ち、美味しい状態で冷凍野菜を楽しむためのコツとなります。しかし、実際に冷凍野菜を使うときにもいくつかのポイントがありますが、やはり冷凍野菜は凍ったまま使うというのも重要です。こうすることで、野菜の栄養を逃さずに済むのでおすすめです。
もちろんすべての状況で冷凍野菜を冷凍したまま調理できるとは限りませんが、スープや煮込み料理などに使う場合であれば、できるだけ冷凍したまま調理するのがおすすめとなります。やはりどうしても自然解凍してしまうと野菜から水分が流出してしまいますが、この水分にも栄養分が含まれているので、これを捨てるのはもったいないのです。
冷凍野菜は栄養価が低いと言われることもありますが、実は急速冷凍した場合には栄養価はほとんど失われないのが一般的ですし、中には生の野菜よりも冷凍野菜の方が特定の栄養価に関しては高いこともあります。その栄養価を守るためには、炒め物や煮込み料理などの場合に冷凍した状態で野菜を加熱するのがおすすめなのです。
また、冷凍野菜を冷凍したまま調理することは食感を保つことにもつながります。また、冷凍野菜を凍ったまま調理する場合には、すでに下ゆでなどを行っているものに関しては加熱時間をやや短めにするなどの工夫も必要となります。生野菜の調理とは異なる工夫によって、冷凍野菜を美味しい状態で楽しみましょう。
解凍方法に迷ったら冷蔵庫解凍で
冷凍野菜はスープなどに利用する場合には特に自然解凍する前に調理してしまうのがおすすめではありますが、解凍して活用するのが望ましい場合もあるものです。しかしどのように解凍するかに迷ってしまうこともあると思いますが、解凍方法がわからないというときには冷凍庫で解凍するのもアリかもしれません。
冷凍野菜を自然解凍する際には常温が望ましいと思われがちですが、実は常温よりも冷蔵庫での解凍の方が無難だと言えます。冷凍野菜を冷凍したまま加熱する場合には、一気に火を通すことができ、冷凍庫であれば低温で徐々に解凍できます。しかし、常温ではこれが中途半端になるため、実はおすすめの解凍方法ではないのです。
冷凍野菜を調理に使う場合に、野菜によってはサラダなどに使う場合もあると思いますが、その際には常温で解凍する解凍方法ではなく冷蔵庫での解凍方法を選んでみてください。こうすることで冷凍野菜へのダメージを最小限に抑えつつ、冷凍したまま加熱するのに向いていない野菜の解凍を行うことができます。
また、冷凍庫以外の解凍方法としては氷水につけるという選択肢もアリです。氷水であれば冷蔵庫と同じくらいの温度での解凍が可能となりますが、水の場合は空気よりも熱伝導率が高いために冷蔵庫以上に早く解凍できる場合もあります。このような解凍方法の違いも理解してうまく使い分け、色々な使い方で冷凍野菜を楽しみましょう。
急いでいる時は電子レンジを活用
お伝えしたように冷凍した状態で加熱してしまうか、加熱料理でない場合には冷蔵庫などで解凍する方法もおすすめとなります。しかし、冷蔵庫や氷水での解凍は案外時間がかかってしまうというデメリットもあるため、急いでいるときの解凍方法としては不向きかもしれません。そんなときは、電子レンジでの解凍もアリでしょう。
冷凍野菜はしっかりと下処理方法を覚えて賞味期限内に美味しく楽しみたいものですが、お弁当のおかずなどを作りたいときにはすぐにでも解凍したいというときがあるのではないでしょうか?また、市販の冷凍野菜であれば裏面に記載された電子レンジでの解凍方法にのっとって解凍を行うというケースも多々あることでしょう。
冷蔵庫であれば数時間かかってしまう解凍を数分で終わらせることができるのが電子レンジでの解凍の最大のメリットですが、電子レンジで解凍する際にもいくつかのコツがあります。それはまず、冷凍庫から出してすぐに加熱することであり、少しでも溶け始めていると電子レンジでの加熱で解凍ムラができてしまうので、注意が必要です。
また、冷凍野菜の中には下ゆでなどをすでにしているものも多いために、電子レンジで解凍する際には解凍しすぎないように注意するのが重要となります。皿に乗せてラップなどをした状態で電子レンジでやや短めの時間の解凍を行えば、すぐにでも冷凍野菜を食べられる状態にできるので、急いでいるときはぜひ実践してみましょう。
冷凍野菜の使い方
お伝えしたように冷凍野菜のおすすめの解凍方法は状況によっても微妙に異なるものですが、賞味期限内にぜひ冷凍野菜を使って時短レシピを楽しみたいものです。冷凍野菜は適切な解凍方法を実践すればさまざまな使い方ができるので便利ですが、どのような使い方が特におすすめとなるかを具体的にチェックして、ぜひ実践してみてください。
スープの具材を冷凍すると忙しい朝にも便利
冷凍野菜の使い方には実にさまざまなものがありますが、中でも忙しい朝などに便利な使い方として挙げられるのが、スープの具合を冷凍しておき活用する方法です。冷凍野菜の使い方として最もポピュラーな料理だと言えるのがスープ類ですが、スープの具材をあらかじめ決めておいてまとめて冷凍しておけば、重宝すること間違いなしです。
スープというのは色々な野菜を一度に楽しむことができるのでおすすめですが、あらかじめカットした状態で野菜を冷凍しておけば、あとは冷凍した状態でそのまま鍋に入れて加熱し、味を整えて簡単にスープを完成させることができます。
例えば、中華風のスープを作りたい場合には白菜やニラ、人参などを適当な大きさにカットしておき、玉ねぎなどはみじん切りにして冷凍しておけば、あとはそれらを冷凍した状態でごま油で炒めて、だしなどを加えて煮込むだけで中華風スープが出来上がります。もちろん、クリームスープなども同じ要領で作ることができます。
冷凍野菜をスープにする場合には炒めたり煮込んだりするときに、解凍しない状態で調理するのがポイントとなります。また、逆に生の野菜をスープストックとして冷凍しておいて、あとで活用するという方法もあります。玉ねぎやコンソメなどで作ったスープを、容器に入れて冷凍しておけば、お湯に溶かすだけで簡単に活用できるのでおすすめです。
自家製ミックスベジタブルを作って調理時間を短縮
冷凍野菜や賞味期限を長く延ばせるので重宝すること間違いなしですが、やはり冷凍方法などを工夫してできるだけ調理時間を短縮したいものです。中でも特におすすめなのが、自家製ミックスベジタブルを作る方法であり、こうすることで色々な野菜を簡単に料理に取り入れることができ、彩り的にも栄養面的にもおすすめとなります。
人参やグリーンピース、とうもろこしなどを活用したミックスベジタブルを作っておけば、チャーハンやスープなどに気軽に使うことができるのでおすすめです。人参を5mm大の角切りにしておき、鍋で柔らかくなるまで茹でます。そこにグリーンピースも入れて合わせて茹でたら、ザルに上げてしっかりと水を切りましょう。
人参とグリーンピースが冷めたらとうもろこしも混ぜてジップロックなどに入れて、できるだけ平らになるようにします。こうすることで冷凍した際に塊になってしまうのを防ぐことができますし、均一に冷凍することができるのでおすすめだと言えます。このように、自家製のミックスベジタブルも案外簡単に作ることができるのです。
ミックスベジタブルは小さな角切りにして活用するので、野菜のヘタや普段なら捨ててしまいがちな部分なども含めて冷凍野菜にしておけるのが魅力となっています。ミートソースなどを作るときやオムライスのチキンライスを作る際にもミックスベジタブルは重宝しますから、ぜひ冷凍野菜にして長い賞味期限で楽しんでみてください。
お弁当カップごと冷凍すれば詰めるだけ
冷凍野菜には実にさまざまな使い方がありますが、やはりお弁当のおかずとして冷凍野菜を使うという場面は多いでしょう。そんな人はぜひ、お弁当のカップごと冷凍しておき、詰めるだけの状態にしてみてはいかがでしょうか?この方法は冷凍野菜の活用方法の中でも究極の時短になると話題になっており、主婦の強い味方だと言えます。
冷凍野菜をお弁当カップで保存する場合には、小分けカップに作った野菜炒めなどの料理を入れた上で、ラップをして冷凍するのが望ましいでしょう。ただし、カップごとに耐冷温度などは異なるので、注意が必要です。また、電子レンジで解凍したい場合にはアルミホイルを使うのはNGとなるのでこちらも要注意です。
特にピーマンの炒め物などのお弁当のおかずの定番は、作った状態でカップに入れて冷凍保存しておけば、あとはお弁当箱に詰めるだけの状態にできるのでかなりおすすめだと言えます。こうして作った冷凍野菜のおかずの賞味期限は、2週間ほどとなっているので、賞味期限内に使い切れるようにあらかじめ考えておくとよいでしょう。
解凍した野菜は使い切ろう!
お弁当カップごと冷凍するなどの画期的な方法も含めて、冷凍野菜の使い方は予想以上に多岐に渡るものです。状況ごとに適切な方法で野菜を冷凍・解凍することでかなり便利に冷凍野菜を楽しむことができそうですが、冷凍野菜を一度解凍した場合には、しっかりと使い切るということも重要だと言えます。
野菜は適切な方法で冷凍すれば賞味期限を長く保つことができるものですが、どうしても再冷凍するとなると傷みやすくなってしまうものです。冷凍野菜を使って作った料理に関しては冷凍は可能なものの冷凍野菜そのものよりは賞味期限が短くなりますし、余ってしまった冷凍野菜に関しては再冷凍してしまうのはあまりおすすめではありません。
そのため、冷凍する段階でできるだけ小分けにしておき、一度に使い切れる分だけを解凍するというのがおすすめだと言えます。冷凍野菜にする方法はかなり時短にもなる上に保存期間も延ばせるのでかなりおすすめですが、品質の高い状態で野菜を楽しむためにも、冷凍野菜の再冷凍は基本的に控えて解凍したら使い切るようにしたいものです。
冷凍におすすめの野菜は?
冷凍野菜のおすすめの使い方には実にさまざまなものがありますから、ぜひ紹介したおすすめの解凍方法と使い方を実践した上で、自分ありのアレンジなども加えて楽しんでみてください。冷凍野菜というのは基本的に賞味期限を延ばせるので便利ですが、実は冷凍野菜と一口に言っても野菜ごとに向き不向きがあり、冷凍方法も異なるものです。
冷凍に向いていない野菜
ここまで冷凍野菜の作り方や使い方、その注意点などをチェックしてきましたが、そもそも冷凍に向いている野菜と冷凍に向いていない野菜があるものです。人参やブロッコリー、玉ねぎなどの野菜の中でも特に使い勝手がよいものに関してはこれまで紹介してきた通り冷凍することができますが、他の野菜に関しては注意が必要な場合もあります。
冷凍に向いていない野菜の代表格として挙げられるのは水分の多い野菜と繊維の多い野菜だと言われています。水分が多い野菜の場合には、冷凍したときにできる氷の結晶がどうしても大きくなりがちであるために、それによる栄養や食感への影響が強く出てしまうので注意が必要です。
また、繊維質の野菜に関しても、冷凍したものであると筋っぽい食感にどうしてもなりがちなので注意が必要です。もちろんこれらの野菜は全く冷凍できないというわけではありませんが、やはり冷凍する際にいくつかの工夫が必要です。特にキュウリや大根、ナス、レタスなどの野菜はあまり冷凍には向いていないとも言われています。
しかし、これらの野菜に関しても湯通しまたは塩もみした状態であれば冷凍しても食感や栄養などを損なわずに済むこともあります。例えば大根はすりおろしたり千切りにしたりした状態で塩もみすれば冷凍することも可能です。また、ナスは皮がついた状態で焼いた上で皮を剥けば冷凍することも可能なので、ぜひ一度実践してみてください。
野菜別のおすすめ冷凍方法
お伝えしたように野菜の中にはあまり冷凍に向いていないものになるものですが、冷凍に向いているとされている野菜でも、野菜ごとに適切な冷凍方法というのは異なるので注意が必要です。特に冷凍して使うことの多い野菜に関しては特にその冷凍方法をしっかりとチェックしておけば、実際に冷凍する際に困らずに済むことでしょう。
例えば玉ねぎに関しては、みじん切りなどにしてから冷凍保存するのがおすすめです。玉ねぎは冷凍することで甘みが増して風味づけにぴったりになりますが、みじん切りにしておくことで時短料理に役立ちます。また、茹でてから冷凍することの多いほうれん草に関しては実は生のまま冷凍しておいた方が、食味を保つことができるようです。
また、ブロッコリーはさっと下ゆでしてから水分をよく切り、急速冷凍するようにしましょう。さらにオクラなども冷凍すると便利なことが多いですが、輪切りにした状態でそのまま冷凍しておけば、色々な料理に活用できます。また、人参も作る料理のことも考えてカットしておくとよいですが、自家製ミックスベジタブルにするのもおすすめです。
このように野菜ごとに適切な冷凍保存の仕方は異なるために、これらをしっかりと把握した上で美味しい時短料理を作るべく、ぜひ冷凍野菜を活用してみてはいかがでしょうか?
冷凍野菜の使い方をマスターして料理に活用しよう!
今回は、冷凍野菜の作り方や使い方をチェックしてきましたが、いかがでしたでしょうか?冷凍するのにおすすめの野菜もあればそうでないものもありますが、中には下ゆでしてから冷凍したり下味をつけた上で冷凍したりするのが望ましい場合もあります。また、冷凍野菜は解凍方法によっても味や栄養に影響が出るので、注意が必要だと言えます。
正しい方法で扱えば冷凍野菜は新鮮なまま使う野菜に比べて決して栄養価的に劣っているというわけではなく、むしろ長期間保存できるなどのメリットもあります。今回お伝えした冷凍野菜の作り方や使い方もふまえ、ぜひ冷凍野菜をうまく活用して時短かつ美味しく栄養価も高い料理を作って、食卓でもお弁当でも楽しんでみてください。